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第五話

溜まり場、屋上。


アタシはお昼ご飯を何故か不良グループと一緒に食べる事になっている。


一度、屋上で皆と一緒に食べるのは嫌だと逃げようとしたのだが冬眞に、「もし何かあった時に助けるん面倒」と言って許してもらえなかった。



「朝ぶりー」


『天飛、ずっと屋上にいたの?』


「んーん?英語は出たけど」



英語は二か国語……英語と日本語を話す先生でぶっちゃけとても美人である。


良い匂いがするし、どこがとはいかないがとても大きいのである。


天飛が好きそうなのも当たり前である。



「は?俺は4時間頑張ったんやけど」


「普通それが当たり前だけどな……」



碧海がジト目で冬眞の方を見るがそれを無視してアタシの方へ来る冬眞。



「なぁ、翠。こんな問題児に構ってへんとさっさと飯食うで」(天飛に構ってんと、俺に構って褒めて)


『え、冬眞偉い……ね』



ミスった、完全にミスった。


副音声を聞きすぎていたからか、完全に褒めて欲しいものだと思ってしまった。


顔が赤くなる冬眞に怒っているものと思った他のメンバーが気を遣ってくれる。



「珍しいなぁ、翠ちゃんがそんな褒めるなんて。いつも怖いだなんて遠巻きにしてんのに」


『ミスっちゃったの……。てか樹、勝手にアタシのお弁当箱から卵焼き取り出して、マクドのポテト差し込むのやめて。後、アタシ、ビッグサイズ食べきれないし』



凛空に憐れまれながら、私の隣に居た樹が食害をして来るのを避ける。


絶対そのポテトは授業中サボって買いに行ったやつだろう、温かい。


そして凛空の好感度は50、樹の好感度は60である。



『それにしてもいつも屋上でサボってるけどよくバレないよね。逆に凄いわ』


「いや?朔先生には既にバレてて口封じにと煙草吸って帰って行くで。俺にとっては心底迷惑な話やけど」


『あぁ……まぁ樹は嫌煙家だしねぇ』


「後それと穂香先生が流石に保健室で酒呑んだら怒られるからって言って此処で呑んではるで」


『この学校の治安が絶望的に悪いのと、その先生達と高確率でエンカウントする樹のサボりの多さも多さだけど』


「英語と体育と日本史は行ってるもん」



テストさえ取れたら良いなんて言っている樹は何だかんだ言って赤点以下になった事は無い。


授業出てないのに腹立つ……なんて思いながら天才不良どもを見て肩を落とした。


時頭良いのに勿体無いなあ。

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