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第四話

ご察しの通りうちの学校は荒れている。


中学3年生の受験戦争に敗北したアタシは地元の高校に進学。


志望校に行けずに自棄になったアタシは高校デビューなんてせず、大学受験に向けて勉強している為、陰では、「ガリ勉地味女」なんて言われているのを知っているし、何なら嫌がらせを受けていたこともある。


といっても耐えられるものだったし、止めてくれる人もいたし、2年になったら不良グループに囲われてしまったお陰で畏怖の対象になってしまった。



「冬眞ってほんまに翠の事好きよなぁ」


「は!?朔先生何言うとん。そんな訳無いやろ」


「でも、よう翠と関わるようになってから授業に出るようになったやん。ほんま、翠様々やで」


「それは翠芋いから他の奴に嫌がらせ受けてへんか心配なだけやし。それに、俺が見張っとかんと、もし変な奴に変な事された場合、後で絞めんのが面倒やん」


「はいはい、そういう事にしてあげるわ」



そうあしらう朔先生と冬眞の攻防を見る。


ちなみに朔先生のアタシへの好感度は50。


問題児だらけのこの学校で提出物なり何なり出し、皆勤賞のアタシにとっては先生はやりやすい相手なのだろう。



「おはよ。なぁ、何見てるん?」



今私に話しかけて来ているのは冬眞と同じ不良グループの男、悟。


顔は良いが喋ると残念なタイプである。



『おはよー。いや、あの2人を見てただけ』



ちなみにこの男、遅刻常習犯だったりする。


そして好感度は80。高い。


悟は蓮の事を1番深く尊敬している為、蓮を助けたという事で大分懐かれてしまった。


アタシに対しては犬みたいだが、敵対勢力に対しては容赦無かったりする。



「珍しいなぁ、翠。冬眞の事怖いって言ってびくびくしてたやん」



何かあったのかと考えたらしく、「嗚呼、もしかして冬眞の事好きなんやろ」と大声で聞いてきた。



『そ、そんな訳無いじゃん?』


「そうか?お似合いやと思うけどな」


「何がお似合いなん?」



いつの間にか朔先生と話していた冬眞が此方に来ている。


アタシの周りは2人が居るせいで人が離れていたりする事を良い事にいつのまにか隣に座っていた。



「はぁ……とうとう悟にも色目使ってんのか?」(俺だけしか見んといてや……)



副音声ッッ!!

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