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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
6/191

6.ノリノリ

「コ、コバ。気にするな、あやつらはお前の実力を知らな・・」


「おいお前ら!これが見えるか?まずはお前の・・・」


コバの空の右手から薄暗く緑色に光る玉が現れる。


「お前の魂だ、そしてお前のも、」


緑の玉は更に増え2つになる。


「俺が本気になればお前らの魂を抜き出すのも容易い、消すこともな」


2つに増えた玉が1つに、3つ4つに増えていく。


魂を取られたと思ったゴブリンは怯えながらコバを見ている。


「魔王様、魂をそちらに」


コバが持つ玉が1つ減る、魔王の手には緑の玉が現れた。


「ふははは、コバよ、さすが手早いな、私も」


魔王の手にある球が3つ4つと増える。


「さぁて、この玉を強く握りしめて見るかな」


よだれを垂らしながらコバは玉を握りしめる。目線の先のゴブリンが苦しみだす。


「ぐぇえ・・・言われてみると胸のあたりが苦しく・・・」


「ぎゃっははは!この俺が魔王軍に加わったからにはお前らの命はないと思え!お前たちは俺が守ってやる!!げへへへへ!」


魔王(なにこの人怖い、言っていることも無茶苦茶でござる)


ゴブリンが1匹2匹と床に倒れる、小林はあたりを走り回って笑っている。


「あぁ。コバ様素敵」


ロッドは目を輝かせてコバを見つめている。


「えっロッド、大丈夫でござるか?」


モンスター達から大きな驚きの声が漏れる。


「魔法詠唱のスピード、伝説に近い上位魔法、魂を抜き取る魔法を扱えるとは・・・」


「あの目を見ろ、血走った虚ろな目・・・殺すことに躊躇しないやつの目だ!」


怯えるモンスターを見渡したあと小林が魔王のほうを見る。


「コバ、落ち着くのだ。召喚されて興奮状態なのもわかるが・・・」


魔王の手に赤い玉が現れる。


「そ・・・それは・・・俺の魂か」


「ふはは、コバよ。もし貴様が私逆らおうものなら、貴様の魂。私がいただくだけだ。魔王軍に従え、コバよ」


コバは魔王のほうに手をやるが、手は空振りしている。


「やつからは魂を奪えない・・・だと・・・わかった、協力はしよう。ただし、いつも背中に気を付けることだな」


「ふはは、楽しみだ。余のために尽くしてもらうぞ」


倒れていたゴブリンたちが起き上がり、すぐさま拍手が鳴り響く。

周りのモンスターたちも合わせて手をたたき、場内は異様な熱気に包まれた。


「魔王様万歳!コバ様万歳!魔王軍万歳!」

日本で一番有名な手品メーカー、TENYOの始まりとされているのが手作りの四つ球です。


木の物、プラスチックの物、ゴム製の物、最近はシリコン製のものまであります。


実演販売を見て家に帰って開けてショック、タンスの肥やしになるマジックで上位に入ります。

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