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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
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4.魔王様わくわく

「俺の名は小林、デパートで手品の道具を売っていたら突然異世界に呼び出されたんだ!魔力のなくなった魔王の依頼で、魔力が回復するまで魔力があるように装えるよう、手品を教えてほしいと頼まれたわけだ」


「コバさん、何を一人で言っているんでござる?」


こいつは魔王、昔は全知全能の力を持っていたらしいが今はほとんど魔力がないらしい。変なしゃべり方の理由は、父親に異世界からくる人間はこのしゃべり方が大好きだと教えられたからだそうだ。大阪の関西弁を覚え間違えたインド人のような、侍言葉と関西弁が混ざる独特な言い回しになっている。

登場の時は格好よくするためにいつもより声を低めにしていたが、普段はこのしゃべり方のようだ。


「何ってプロローグだよ、なんか異世界にきたらこういうのがあったほうがそれっぽいだろ?」


「コバさんは形から入るのですね」


かわいらしい声がするがこれは魔王の持つ杖、人間の姿になって俺を異世界に連れてきた張本人。ロッド(杖)というそのままの名前で安直すぎてこの世界が不安になった。


「ロッドは普段は杖のままなのか?人間の姿にならないのか?」


「必要があるときに変身します。そうでないと魔王様(笑)の魔力を使い続けてしまい魔力の回復が遅れてしまいますので」


「ん?今なんか笑ってなかったでござるか?」


ロッドは基本魔王を下に見ている。おもちゃ扱いされているのに魔王は気づいていない。


そしてこの世界だが、ありがたいことにトランプや日用品、手品に使えそうなものはある程度あるようだ。なんでも異世界から流れ着くそうだ。機械などの電気がないと使えないものは流れ着いても鉄くずにしか見えずすぐ捨ててしまっているようだが・・・。


「さて、コバさん、早速ですが・・・」


わくわくしていますと顔に書いてある。思ったことがすぐに顔に出るし悪い奴ではないんだな。


「明日あるっていう、新参者の俺の顔見せのときにするネタな、これをこうしてこう」


「ほほう!なるほど!なるほどでござるよ!!」


「魔王様(笑)大きな声をあげすぎると部屋の外に漏れてしまいますよ」


―――― 3人の会議は数時間続いた。

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