プロローグ
私はリィヤ。
今、私の星「earth ( アース ) 」で何かすごいことが起こってる。
それが何かは、まだ誰も分からないだろう‥‥。
「earth」ができたのは、
53万年前のことだった。
それから今まで、多くの精霊の手により、この星を守ってきた。
だいだい、守りの精霊に、予知できないことはなかったという。
そのころ、フローラ太陽系のある惑星で祝杯があげられていた。
水の星『シグナラ』で、新たな守りの精霊が誕生したのだ。
この精霊は、“ルリーラ”と名づけられた。
ルリーラは、888代目だった。
この代の精霊は、すごく強力な魔力を持つといわれている。
そのため、彼女は期待の星、といったところだった。
リィヤも祝杯パーティーに参加するため、水の星に向かった。
心配な気持ちからもすぐに開放され、パーティーを楽しむことが出来た。
ザッパァァァ・・・・・
「?水の音。。。」
ルリーラが病に侵された。
無意識に膨大な魔力を使ってしまう、生まれたての精霊によくある病気。
10秒後には会場は水に侵食され尽くし、
人は一人も居なかった。
みんなワープか、高度な技術で作り上げられた移動装置を使い、助かった。
しかし、こんなウイルス、誰が持ち込んだのか。。。
会場入園時にしっかりとした検査がなされるのに。
水の星は破滅へと向かう。。。
――黒幕がいるはずだ。。。
あれから230年。
一時は水の星はもうだめかと思われた。
でも今はルリーラも回復して、幸せな日々が訪れた。
――黒幕は見つかっていない。。。
この200年間に起きたことは、
この広いフローラ太陽系の誰もが忘れることはないだろう。
200年間の間に何が起こったか??
この200年間に起きたことは、これからはじまる物語。
宇宙にとって200年は何千万分の一秒でしかない。
でもその何千万分の一秒が積み重なって
「現在」というものがあるのであろう。