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Liberty Online  作者: kataasa
4/8

第4話 サリーさん

 人の価値観というものは不思議なもので、誰からなんと言われようとも決して変わらぬ時もあれば、容易く変わっていってしまうときもある。

 そして人生に置いては自らの価値観が変わるということは、一種の人間的成長と受け取っていいと思うところでございます。





 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「《Liberty Online》の世界へようこそ。私は案内役のサリーです。よろしくね。」


 や……やばい。

 何がやばいかって、全部がやばい。






 最初は良かったんだ。


「リンク、スタート!」


 とかアホなこと言っちゃったせいかどうかは知らないが、いつもなら横になって10秒ぐらいでフルダイブできるのが、30秒近くかかったのはまあ良しとしよう。

 無事起動し、我が《ゴリラ》の待機ゾーンへ。

 この待機ゾーンはスマホの待ち受けのように自由にカスタマイズできるが、俺は余りいじっていない。

 せいぜいゴリラの置物が宙を漂い、背景には《Gorilla》の文字が踊っているぐらいか。

 ちなみにゴリラの置物の名前は《タダゴリ》です。

 漂うゴリラでタダゴリ。

 エネゴリくんの遠い親戚かも。

 まあ今日の用事はゲームのほうなのでさっさと起動しますかね。


「《Liberty Online》起動」


 とタダゴリに見守られながら呟くと、視界がブラックアウトし、周りの空間に次々と広告が浮き上がってきた。

 そして最後に大きく《Liberty Online》のロゴが。


 そう、そして次の瞬間である。

 次の瞬間、俺は俺の価値観が覆されたことを知った。






「猫耳娘ってかわいいじゃねぇかぁぁぁぁああああっ!!!!」


 というわけで

 サリーたんご光臨です。




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 いやね、あれですよ。

 今まで獣人って邪道だと思ってたんですよ。

 ほら、俺って動物好きだし。

 それがどうだっ!

 明るめの茶髪にそこから飛び出す二本の猫耳!。

 整った顔立ちに全てを見透かすかのような鋭い猫目!!。

 そして、極めつけはそんな美少女の頬から伸びる左右3本ずつの猫髭っ!!!


 パっ、パーペキだ。


 何が邪道だっ!。

 これこそが王道じゃないかっ!。


 彼女はゲームのロゴが消えるのといれかわるようにして、受付の台とともに出てきた。

 お名前はサリーさんと言うらしい。


「ゲームデータのダウンロードは済んでおりますが、当ゲームはまだキャンペーンを開始しておりません。よってキャラクターメイクをしても即座にゲームを開始する事はできませんが、キャラクターメイクを行いますか?」


 目の前にYES/NOの選択肢が表示される。

 もちろんYESだ。

 キャラメイクにきたんだし。

 俺は無言でYESの項目にタッチ。

 フルダイブ環境なので、口頭で答えてもいいんだが、ほら、ちょっと恥ずかしくてどもりそうだしな。


 べつにサリーさんを意識してる訳じゃないんだからっ!!



 俺のちょうど胸のあたりの位置にうっすら青く光るキーボードが現れ、キャラクターメイクが始まった。


明日か明後日も同じぐらいの時間に投稿すると思います。よろしくお願いします。

次からやっとVRMMOっぽくなってきます。

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