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とりあえず借りただけです

今まで体験したことのない奇妙な感覚だ。目に映っている記号は間違いなく初めて目にするものなのに、その文字の意味することがわかる。


じーっと目を凝らして、整列している記号と睨めっこをしても、やっぱりどう読むのか、どう発音するのかもさっぱりわからない。なのに書かれている内容はわかるのだ。言葉では上手く説明できないけれど。


私は出し抜けに一番近くの本棚から、辞書みたいに分厚く、中は文字で埋め尽くされているような本を一冊だけ取り出して中を開いてみた。



さっぱりわかりませんっ!


形を見るに、さっきの絵本に使われているものと同じ文字のはずだ。これを見てもやっぱり記号がびっしりと並んでいるだけ。しかし前者と違って書かれている内容はさっぱりだ。


もう一度絵本に戻る。


…読める。いや違う。“解る”。


ぱちぱちと瞬きをしても、ごしごしと目をこすってみても結果は同じ。


埒があかなかったので、とりあえず部屋の本を見る限り一番多用されているらしい文字の絵本を3~4種類ほど借りて部屋へ戻ることにした。


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