【第2章】君たちを繋ぐパレット 第10話
(ハチーー!!)
(おぉ、クロ! 久し振りだなぁ!)
(……本当にハチだよね?)
(当たり前だろ。こうやってお前のことも分かってんだからさ)
直接会話をしているわけじゃないのに……ハチと直接しゃべることができた。校長先生の言ってた「君たちには力がある」って……こういうことだったの?
よく分からないけど……とにかくハチとしゃべることができて、嬉しい!
(何でしゃべれるんだ?)
(……分かんない。校長先生が言ってたやつじゃない?)
(ん? あぁ……空を見ろとか、何とか言ってたやつか)
(分かんないけど……多分)
嬉しい。すごく懐かしい気持ち。学校での毎日が……急に思い出される。
(ハチ、あんた……何で外にいるのよ。寒くないの?)
(寒いに決まってんだろ……)
(もしかして……まだ人のお家にいってないの?)
(いや。行った)
わたしはハチの答えに驚いてしまった。外を歩いているから……まだ誰の家にも行っていないんだろうと思っていたから。
(はっ? ……どういうことなの?)
(ん? むかついてさ。出て行ってやったんだ)
(出て行った……? 何よ、それ)
ハチが教えてくれた。この数日のハチの体験――




