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【第7章】やんちゃな彼氏は、子猫で更生! 第7話

「……残り5分」


コインランドリーに戻ると、金を入れた場所の横に、残り時間が書いてある。


(すげぇな。ランドリーって)


俺はいつも布団の上でスマホを見ていただけ。「真美子はいつも、こんなことしてたのか……」と思いながら、店内の椅子に腰を下ろした。


(今頃……何してんだ……)


真美子の実家は北海道のはず。さすがに……北海道まで戻ってることはないと思うけれど……いつになったら戻ってくるんだろう。「ラインしてみるか?」と思い、スマホを手に取るけれど……何とメッセージを入れたら良いのか分からない。そのまま左ポケットにスマホを入れた。


ピーーー……


少し控えめな音と共に、ドラムの動きがゆっくりになって……ピタリと止まる。


(これで……1,100円……)


「弁当2個分か」と思いながら、ほかほかに温まった服を、しわくちゃのゴミ袋に再び詰め込んだ。「弁当も洗濯も……結局、金かよ」と、憂鬱な気持ちになって車に乗り込む。


(さて、帰るか……)


「黒猫はいるのか?」と思いながら、俺は車を走らせた。


駐車場に車を停めて、5段ある階段を上る。目線を平屋に向けてみると……綺麗になった皿だけが残されていて、黒猫の姿はない。


(……いねぇのか)

(飯だけ食いやがって……)


左手で皿を持ち上げて、周囲を見回すけれど、やっぱり黒猫の姿はない。耳を澄ましてみても鳴き声すらしない。「腹いっぱいになって、どっか行ったか」そう思いながら、鍵を開けて家に入った。


「おい、飯は?」

「……ちょっと待ってよ」

「洗濯、終わったんだろ?」

「ハンガーにかけておかないと」

「別に良いだろ。んなことしなくたってよ」

「……しわくちゃになるでしょ」


コインランドリーから帰ると、真美子はいつもすぐに服をハンガーにかけていた。俺は自分の持ち帰ったゴミ服を少し眺めて、布団の上に寝転んだ。


(……どうする)


昨日見た求人サイトをもう一度開く。


別に億万長者になりたいわけじゃない。それなりに金がもえられば、それで良い。真美子と2人で暮らしていけるだけの……。内容が楽なら、尚更だ。サイトを下から上にスクロールしていっても、いまいちピンとくるものはない。


(日雇いだったら……すぐ金も入るし)

(……そっちの方が良いよなぁ)


「後は……仕事しながら煙草吸える仕事が良いな」そう考えながら、色々なページを見ているうちに……気付けば眠っていた。




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