表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砲撃の獄艦  作者: 樽宮銀
19/19

16話 疑惑

【囚人】

囚人番号4番 レイ・アレス

囚人番号5番 ミヤビ・エイレン


囚人番号6番 ヴァンス・ビルーズ


囚人番号2番 ソーヤ・ラーバン 

囚人番号14番 リーバ・イマムラ 

囚人番号16番 ユウヤ・スジミ


 そうして、僕たちはいつもの牢屋に戻ってきた。部屋は本当に消毒作業が行われたようで、汚れ一つ無くなっていた。

 なぜ、なぜこんなことになったのか。計画の段階では成功だったはず......そうか、そういえば当初はキッチンのダクトから脱獄するはずだった。なのに、前日に上のフロアへと移動させられた。

 1番と2番の感染症......そのせいで、俺らは廊下の大窓からの脱獄を強いられた。というか、2番?2番って......"ソーヤ"。アイツの囚人服には2番と刻まれていたはず......

 ということは、最初からバレていた?まぁ、イマムラさんにも昨日が1番陸地に近いという情報が回っていたくらいだ。そのことを知っていて前日に移動させたとも考えられるが......

 録音機は、あの部屋だけじゃなかったのか?たしかに、ミーティングルームでは録音機がないか捜索したが......他の場所ではしていない。

 僕らが脱獄の計画について話したのは、この部屋だけ......ということは。

 この部屋のどこかに録音機がある?でもどこに?昨日までの部屋とは違い、牢屋には最低限の家具しか置いていない上に、全てが大変作りの簡単な質素なものになっている。

 一体どこに......

 キョロキョロと辺りを見回していると、レイが僕の訝しむような表情に気づいたのか、声をかけられた。

「ミヤビ......大丈夫か?」

「あ、あぁっ。大丈夫だよ?そっちこそ、大丈夫?」

「ああ。まあ、そうだな。ギリ、なんとか」

「そっか......」

 録音機の件を話そうかと喉まで出かけて、言うのをやめた。もし本当に録音機があるのなら、この会話を聞かれるのも吉ではない。


「改めて、点呼及び日程確認を始める」

 看守が牢エリアのドアをあけ、囚人達に呼びかける。

「4番、5番。今日は予定通り自由行動......と、言いたいところなのだが」

 日程としては、昨日が刑務作業の日なので、今日は自由時間のはずだが。看守は僕を見て、こう告げた。

「5番。お前はたしか、特別作業囚人だったな。艦長がお呼びだ。場所はわかるだろうから、今日はそこに行け」

 看守に、特別作業室へ行くよう促された。しかも艦長......つまりソーヤが呼んでいると。嫌な予感が頭から離れない。

「じゃあ、ミヤビは今日は一緒じゃないんだな?」

「そうだねぇ〜大丈夫?1人で」

「まぁ、イマムラさんと落ち合って......いろいろ喋ることにするは」

「そっか。なら心配ないね?」

 レイは、ユウヤさんのことが相当ショックだったのだろう。いつもより、声のトーンが低い。


 その後、牢の扉が解除され囚人達は各々行きたい場所へと向かう。

 そんな中、僕は階段を登り特別作業室へと向かった。なにか脱獄の手掛かりがないかと、いつもより注意深く周りを見渡す。

 ただ、階段は囚人も通る可能性があるとわかっているからだろう。何もない、一面コンクリートの壁だ。

 そして、特別作業室こと、A倉庫の扉を開き、その奥にある重厚な扉を開く。すると、

「えっ?」

 そこには筋肉質の大きな体、胸元には囚人番号6番と刻まれている。その男は、以前ミーティングルームで鉢合わせた、ヴァンス......という囚人だった。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ