11話 部屋の秘密
囚人番号4番 レイ・アレス
囚人番号5番 ミヤビ・エイレン
(2人は銀行強盗した)
囚人番号6番 ヴァンス・ビルーズ
看守 グリーダ・ジェイク
囚人番号9番 コノハ・アサギ
囚人番号10番 ブルス・ルビア
囚人番号14番 リーバ・イマムラ
囚人番号16番 ユウヤ・スジミヤ
「お二人には、ユウヤさんの脱獄に協力してほしいんです」
「「脱獄???」」
「コック長......じゃなくて、ミヤビだったか?詳しく話を聞かせてもらおうか。」
そして僕たちはユウヤさん脱獄の経緯、方法などを説明した。
「なるほどな......じゃ、俺は明日あのでっかい窓に向かって椅子ぶん投げればいいってことか?」
「はい。そうなりますね」
「......ま。恩は売れば売るだけ得だしな。わかった。ただ、それだとここに残る俺は看守なにか言われないのか?」
「あ、それに関しては、9番さんにお願いしたくて」
「ん?私?」
「はい。まず、この作戦をするにあたって、看守を完全にこのフロアからいなくなさせることが必須になります。なので、9番さんには体調不良を装ってもらい、看守達に連れて行ってもらいましょう」
「ん?私連行される感じ?」
「ま、そうなりますね......大丈夫、ですかね?」
「ん〜。ま、いっか!」
こうして、僕たちは2人の協力者を得ることに成功した。実際、明日の日程がどうなるかはわからない。だから今は、できることをしないと......
ミヤビ・レイ自室
「は〜っ。これでなんとなりそうだな。」
ユウヤさんが大きく息を吐き安堵したようにくつろぐ。
「だな〜。これで一安心か」
「......一安心、なのかなぁ?」
「どうしたミヤビ。なんか引っかかってんのか?」
「え、いや。まぁ。少しだけ」
「なんだ悩みか?お前らに協力できるのも今日までだ!吐け吐け!」
「なんか、おかしいなって」
「「おかしい??」」
「看守が見回りもしないで、囚人達が部屋を移動できてしまうこの状況。こんな閉鎖された空間で感染した囚人達......不思議だなって、ね」
「ん〜。たしかに、発症するのが若干遅いわな」
もちろん。感染症もその種類によって発症までの期間は数日から数週間とばらつきはあるとはいえ......多くの風邪症状の感染症は2,3日程度で発症する。
それに、この空間を区切るパーテションだって、そんなに素早く準備できるものなのか?
「まぁたしかにな。でもその理論だと、感染したあの2人が、看守サイドだって言いたいってことか?」
レイが的確な質問を投げかけてくる。そうじゃい。と言えば嘘になるだろう。
そういう可能性も十分にあるし、あまり他の囚人も信用はできない。
「ま、疑うことは大事だからな。そういえば、2人はあの2人のうちのどっちかと喋ったことはあるのか?」
「いや......たしか、ない?はず??」
「なんでそんな不確かなんだよ、」
「そういや、この部屋の"チェック"まだじゃね?」
「あ!」
"チェック"。この小説を読んでいるような者ならなんとな〜く分かるだろう。部屋にカメラや録音機器が設置されていないかを調べることだ。
そうして、僕たちはくまなく部屋中を探すことにした。すると......
「しっ!」
カチッ......ジーーーッ
そこには、超小型カメラの姿があった。さらに、絶賛動いているようだ、
「なるほど......」
そうして僕は、そのまますぐにそのカメラを潰した。
「お、おい!大丈夫なのか?」
「......」
◇◇◇◇◇◇
看守エリア_監視室
カメラを見ていとる、そこには人の顔がドアップで映っていた。そして次の瞬間、バギッというおとを最後にモニターには砂嵐が表示された。
「あ〜あ。見つかっちゃった〜。にしても彼ら、僕たちが"こっち"側ってことまでわかってたな〜。すごいね!ご褒美に脱獄見逃してあげる?^^」
「......ソーヤ様。流石にそれは困ります」
「え〜?けちんぼ!グリーダのケチ!」
「ふふふ。でも、なんだか楽しくなりそうだなぁ......」
男は、監視室の椅子を立ち上がった。オレンジ色の囚人服に、番号は"2番"と刻印されたバッチを胸元につけている。
「さ、始まるね?たのしいたのしい時間が......」
つづく




