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砲撃の獄艦  作者: 樽宮銀
12/18

10話 あの人

固定 獄艦登場キャラ一覧


【囚人】

囚人番号4番 レイ・アレス

囚人番号5番 ミヤビ・エイレン


囚人番号6番 ヴァンス・ビルーズ


囚人番号2番 ソーヤ・ラーバン 

囚人番号14番 リーバ・イマムラ 

囚人番号16番 ユウヤ・スジミ



「よぉ。待たせたな。お前ら!」

 そこにいたのは見慣れたあの顔。ユウヤさんが立っていた。

「「ユウヤさん!?」」

 想像していなかった出来事に2人して目を丸くして驚く。

「ど、どうやってきたんですか!?」

「ん?普通に出てきただけだぞ?」

「いや看守に止められなかったんすか??しかもどうやって俺らの部屋を......」

「あー、ドアの前に名前貼ってたぞ。多分看守達も覚えれないからだろーな」

「で、廊下に看守いなかったんすか??」

「ああ。一応階段まで行ってみたけどだーれも。同室の奴はすぐ寝始めたからな。誰にもバレてねぇぜ。」

 そう自慢げに言いながらユウヤさんは部屋の椅子に腰掛けた。

「で、脱獄の件だが......まずここはどこなんだ?」

「僕たちがさっき看守に聞いた限りは、一緒に死刑場まで向かうお偉いさん方の客室......みたいなかんじでしたよ?」

「客室ぅ?へ、そんな物好きもいんのかこの艦には。......あでもそういえば、廊下の途中で壁っていうかパーテーションぽいので仕切られてたわ」

「......パーテーション。じゃあ、その先に客達がいるのかもですね」

「んじゃあ、そいつらに接触できたらワンチャンなんないいことあるかもな!」

 レイが名案だぜ!みたいな風に言ってはいるが、もし警察や軍人のような看守サイドの人間、政治家なんかが居たら即通報されるに決まっている。

 果たして協力者となり得る人なんているのか......死刑場の設備を見に来たエンジニア的な人間とかが居れば上手く丸み込めるのかもしれないけど......

「まぁ。脱獄に関してはあの窓を蹴破る方向性でいいんじゃないですかね〜」

 とりあえず、さっきレイに提示した案をユウヤさんにも伝えてみることにした。

「あー。さっきの海が見えた窓か......」

「ミヤビ、ずっとそれ言ってるなあ」

「ま!最終手段って感じだな。看守達もドタバタしてるっぽいし。できるだけ探索して無理そうだったらそうしようぜ」

「ところで、イマムラさんはどうする?彼、多分同室の人には言ってないと思うけど......」

「あー。アイツはな......同室の奴のこと、一回聞いたことあるけどよぉ。どうも気難しい奴らしいぞ?」

「なら、今回は3人で進めるしかないのかな〜」

 情報屋として優秀な彼がいないのは痛いが......まあ、最悪は強行突破だ。なんとかなるだろう。

「そういえば、窓ってどうやって破るんだ?流石に刑務所だし、この椅子普通に投げて壊れるようなガラスじゃあねえだろう。」

 ユウヤさんが自分の座っている椅子を叩きながら言う。

「ユウヤさん腕力強かったりは......?」

「めっきりダメだな。」

 レイが言うように腕力のあるような人間が居ればワンチャン......あるのかよくわからないが、まぁ腕力の強い人間がいるに越したことはない。

「腕力が強そうな人といえば、あの大男かなぁ?」

「あー。ヴァンスか」

 彼が協力してくれるのか、甚だ疑問ではあるが。あと僕が知ってるのは......

「あ!」

「どうしたミヤビ。」

「僕、1人知ってる。最初、コック長をやった時に一緒だった......」

 コック長の仕事に就いた時。コックとしていな2人の囚人。9番、そして10番。

「10番さん!たしか極道って言ってたし、かなり筋肉ありそうな感じだったような......」

「でも、そいつらは脱獄に協力してくれそうな感じなのか?」

「......そういえば。あの時、10番さん濡れ衣がどうとか?」

 薄らと記憶の片隅にある。10番さんがなにか言いかけていたような言いかけていないような......

「ま。行動範囲は狭いし、できることをやろうぜ!とりあえず!そいつらの部屋に向かおう。」

 こうして、9番と10番の部屋と向かう事になった。念入りに廊下を見渡したが、ユウヤさんの言っていたとおり。看守もおらず、監視カメラや盗聴機等もないように感じた。



客室E


 こうして、僕たちは9,10番の部屋に辿り着いた。外に出てみて気づいたことは、部屋はアルファベットで区切られているらしい。僕たちの部屋は客室Bだった。

 いまさらな話ではあるが、僕とレイは4と5番。本来なら同室にはなるはずがない。

 でもなんでか、3番と8番が同室になっているため。僕たちは一緒になることができた。


 扉を開けると看守が来たのだと思ったのだろう。話を止めた2人がこちらを目を丸くしてみている。

「お前達は......あぁ。お前この前のコック長か」

 10番さんが僕を指差しながら言う。

「はい。僕はミヤビ。こっちがレイで、こっちがユウヤさんです」

「えぇと。なんで私たちの部屋に?」

 9番さんが不思議そうな顔でこちらを見つめている。

「お二人には、ユウヤさんの脱獄に協力してほしい」

「「脱獄???」」」


つづく


10話を読んでいただきありがとうございました。

樽宮です。

10話まで、登場人物の一覧をつけるという考えなしにここまで来てしまいました。囚人番号と実名が行ったり来たりするという分かりづらい書き方だったのにと関わらず申し訳ありません。

今話からは、前書きの方に記載させていただきます。

これからもご愛読のほどよろしくお願いします。

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