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砲撃の獄艦  作者: 樽宮銀
11/19

9話 新たな作戦


2階フロア


 俺らは2階フロアにあるホテルのような一室へと案内された。全てが2人部屋のようで、もちろんミヤビと同室だ。

「それにしても、上にこんなとこがあったなんてね〜」

「.....だな。にしても、こんな部屋何に使われてるんだ?」

 刑務所にしては異質な空間。予備の牢屋というにはあまりにも豪華すぎる

 するとノックの音と共に看守が1人入ってきた。身長は推定180cmぐらい、かなりの筋肉質である黒髪の男。名前はたしか......ノウ看守。とかだったか。

「先ほども説明した通り。囚人内で感染型ウイルスの感染者が出たため。今日と明日に関してはこの2階フロアで過ごしてもらう。明日の行動については決まり次第報告する。それまで、この部屋でゆっくり休んでもらって構わない。」

 看守は淡々と説明し、すぐに帰ろうと俺らに背を向けた。

 「看守!」と、ミヤビが看守を呼び止めた。

「なんだ?」

「いろいろ質問があるのですが......大丈夫ですか?」

「ああ。いいぞ」

「まず、今日行動できるのはこの部屋だけですか?」

 この部屋には鍵がかかっているようには見えなかった。出ようと思えば出れる。そんな構造になっている。

「そうだな。まだ囚人内に菌が潜伏しているものもいるかもしれない。今日はここから出るな。」

 ごもっともといえばごもっとも。感染を防ぐために別部屋に移動させられているんだ。わかりきっていた回答ではある。

「そうなんですね。では、このフロアはなんなのですか?」

 ミヤビの踏み込んだ質問に目を見開いた。まさかそんな質問をしだすとは。あきらかに看守側が隠していたがやむをえず明かしたであろうこの異様なフロア。

 さすがにそこには触れないのかと思っていたのだが......

「......お前らの死刑を見たいという政府関係者や、技術者用の客室だ。」

 ということは、この艦には囚人と看守、それ以外にも乗船している人間がいるということか。これはいい情報なのかもしれない。

「もういいだろう?他の囚人達にも伝えなくてはならないんだ」

「あっ!そうですよね。わざわざありがとうございました」

 そうして、看守は俺らの部屋を後にした。


「さっ、て。もう抜け出そうか?」

 ミヤビはニヤリとした表情でこちらを見る。

「どうする?つったって......部屋からこっそり出るってことか?」

「だろうね。ていうか、ユウヤさんの脱獄は明日でしょ?今日中に解決策を見つけないと」

「それより。見た?さっきのあの景色」

「ああ、もちろん」

 さっき俺らが2階フロアに上がる途中で見た景色。大きな窓。その先に、青く光り輝く大海原が広がっていた。

「久しぶりだったね。外の景色を見るのは」

「そう......だな」

 やはり、ミヤビも外の景色をみてより一層脱獄の意欲がましたのかな、なんて思っていると

「あの窓......破れないかなぁ?」

「????」

 窓、を?破る??

「あの窓出ればすぐ外でしょー?あそこから出れないかなーって」

 んな脳筋な......

「まーでも。たしかにそれが最短かもなぁ」

「でも、窓を破るって相当な鈍器が欲しいよねぇ。でもそんなもの囚人の手の届くとこにあるわけないし......」

 すると、またしてもドアが開く音がした。しかも今回はノックなし。

 看守が来たのだと思い、脱獄の話を聞かれてはまずいので、俺らは黙り、ドアの方向を見る。すると、

「よぉ。待たせたな。お前ら!」

そこにいたのは見慣れたあの顔。ユウヤさんが立っていた。


つづく


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