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砲撃の獄艦  作者: 樽宮銀
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8話 緊急事態


6日目 朝


 いつもどおりにアラームの音で目覚める。ミヤビは少し早くに起きていたらしく、「おはよ〜」と手を振っていた。

 今日はユウヤさんの脱獄前日。今日俺はキッチンへコックとして配属されるはず。そこでダクトを見つけてそこを開く。これが今回の俺のミッションだ。

「なんか緊張するなぁ〜」

「そう?めずらしいね。レイが緊張するなんて」

「まぁな。仲間の命がかかってるわけだし。ユウヤさんには俺らもよくしてもらったから」

「そうだね。だからがんばらないと」

 今回、それぞれ自分たちの脱獄に向けてのミッションがあるとはいえど、一番重大なミッションを持っているのは俺だ。

 ミヤビと呑気に会話していると、看守達が少し焦った様子でこちらに向かってきていた。

 その姿はいつもの制服だけではなく、手袋にマスクと警戒体制だった。


「囚人達、緊急事態だ。ただちにこの牢屋から移動してもらう」

 突然の看守達の言葉に、囚人達は全員唖然としている。

「昨夜、囚人番号1,2番が体調不良を訴えており、今朝検査の結果感染症であると事が発覚した。本日、囚人エリアの消毒作業を行うため、刑務作業の中止、及び牢屋の移動をする」

「「!?!?!?!?!?!?」」

 突然の事にミヤビの2人言葉にならない声をだす。

 今日中にダクトを開通させなくてはいけないのにキッチンに行く事ができないという事か。というか明日の自由行動はあるのかすらも怪しい。

 その後看守達により、俺らは自由広場のさらに上。二階へと移動することになった。



2階エリア


 自由広場横の階段を登り、2階へとあがる。2階にはなにがあるのか、イマムラさんでさえわからないと言っていた。

 もしかしたら部屋なんてものはなく、大きな広間に雑魚寝することになるのではないかと不安に思いながら向かうと、そこには予想外の行動が広がっていた。

 綺麗な絨毯に暖かみのある綺麗な木造の壁や扉。まるでホテルのようなフロアが広がっていた。

「おい!見ろよあれ!」

 聞き覚えのない声の囚人が指を指しながら大声を上げる。

 その先には、大きなガラスがあり。その向こうに、大海原と綺麗な青空が広がっていた。


つづく


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