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02.何で名前知ってるんですかね

「もあくん、僕と契約しないかい?」


「え゛...」


急に出会った吸血鬼に契約を強要されています

いや、意味がわからない。急に押しかけて入ってきた後契約をしようだなんて、あまりにも急すぎる。それになぜ僕の名前を、?


「何故...僕の名前を?」


「アパートの表札と、荷物の宛名を見たんだよ」


なんてストーカー具合だ。吸血鬼であることはまだ許容できる。まぁギリ許容出来ないな、。

でも僕の名前を知ってこんな追ってまで契約したいのか?


「逆に、貴方は、?」


彼は微笑み僕をじっとみた。見られただけで心を針で刺されたような痛みを感じるのに、見つめられると圧迫されたように思ってしまう。


「ゆう、優しいって書いて優。覚えていてね」


「優、さん」


優さん、?は他の吸血鬼とは一枚違う気がした。なんだろう、親近感が湧くような、それでも、能力的な差異は大幅にあるのだが、、


「契約について話したいところはあるけど、まずは君のお腹を満たさないとね」


彼は僕のスープに視線を移す。早く食べろとか言わないところ、少し予想が外れた


「温めようか、すまないが人間が使う家電とやらは操作が難しくてね」


彼はスープに手をかざす、微かに炎の色が手のひらからすり抜けようとした時、僕は咄嗟に声を発した


「電子レンジでやるので、座っててください」


「そっか、ごめんね」


...うー、どうするべきなんだ。スープを電子レンジに入れスイッチを押す。くるくる回るスープの容器を見つめながら、横目で彼の動きを伺っていた


「もあくんは何歳?」


「...19です」


「若いね、どうりで君から鮮血の匂いがするわけだ」


そんな匂いするのか?と思いながら電子レンジのスイッチを再度押し、オフにする。優の居る机に持ってくると、湯気の立ったスープをまじまじと見ていた


「...なにか?」


「あぁ、少し珍しくてね。」


変わった吸血鬼もいるものだなと思いながらスープに口をつけていると、彼は話を再開した。


「そしたら、もあくんは大学生?それとも、社会人かな?」


「大学です、吸血鬼専攻科に所属していて、個人研究してます」


吸血鬼専攻科とはあまり見ない専攻科だろう。大きな括りとしては生物学科に入るが、この世界を生きる上で、吸血鬼の生体に迫る学問もある。主に吸血鬼の生体調査と研究、吸血鬼と交流を通じ、より良い距離感を保ちながら学習することを目標にしている。まれに実験をしている生徒を見るが、どれも良いとは思えないものばかりだ。


「吸血鬼専攻?面白いね。」


「...あまり面白いものじゃないですよ、実験で吸血鬼を死なせた事例もありますし」


「へぇ、それは耐えられなかった吸血鬼側に問題があるとでも助言しておこうかな」


「...」


彼は僕から目線を外し窓を見る。他人事として聞いているという言葉が当てはまりそうなほど興味が無いように見えた。


「まぁでも、君が僕と契約したら、実験体になってもいいかな、とは思う」


「...」


僕は無言でスープを食べた。この人と、契約するのか、僕は。どうする僕。


「もあくん、契約はどう?いいかな」


彼は僕の頭を撫でる。吸血鬼の距離が近いのは、人間を食材扱いしているせいなのか、はたまた別の理由か。

契約は成人してから早い方がいいと言われる。結婚じゃないんだし、と思う人もいると思うが、結婚してから吸血鬼と契約すると色々と面倒なことが起こると言われている。周りの大学生は契約した人してない人半々って感じか。吸血鬼専攻科の学生は契約している人が八割を超える。


「契約方法って、噛む以外にないんですかね」


「...うーん、難しいな...もあくん、少し抵抗あったりする?」


そう、契約する時は儀式が必要だ。簡潔に言うと、互いの血を交わす。吸血鬼は人間の血をいただく際、特殊な唾液を人間に吹き込む。そうすると人間の血はより甘美に、忠実になる。人間が吸血鬼の血を交わす方法は、吸血鬼の血をワインに混ぜ飲むこと。それ以降、基本的に人間が契約した吸血鬼の血を飲むことはない。


「抵抗っていうか...痛いの嫌ですし」


「あははっ笑、もあくんは愛らしいね、痛くないようにするから、大丈夫だよ」


彼は僕の手を取りそう言った。よりによってなぜ男なんか、まぁ僕は絶対に女性がいいとか思ってないからそこは良かった。


「わかりました、契約を結びます、ただし1つ聞いてほしいことがあります。」


「ほう、なんでも聞くよ」


僕は先程の彼の発言を思い出し、自信を持って答える


「...大学の研究、手伝って欲しいです」

女の子らしい名前になってしまったのは完全に自分の好みになりました。柊という苗字はあるあるですよね。

ヲノハ自身、別界隈で小説作ってたので文脈には自信があると思いたかった

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