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第13話 竜との闘い

「……いた。あの(ドラゴン)だ」


 相変わらず、通路には(ドラゴン)が立ちはだかっていた。前は手も足も出ずに、尻尾を巻いて逃げ出した俺だったが、今の俺はあの時の俺ではない。今の俺には頼れる武器と防具があるのだ。


 ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!


 俺が前に立つと、(ドラゴン)がけたたましい咆哮を上げた。前と同じような威圧感があるはずなのに、不思議と前程の不安を感じえなかった。不思議ではないか、明確な理由がある。


 やはり、装備している武器と防具が前回とは違うからだろう。安心感があった。


 だからと言って、(ドラゴン)は強敵だ。決して油断できるような相手ではない。


 (ドラゴン)は口を大きく広げた。炎の息吹(ブレス)を吐いてくる。前回、俺の『ウッドシールド』はこの息吹(ブレス)一発でダメになってしまった。


 だが、今回の防具『アダマンタイトプレート』は一味も二味も違った。何せ、高い防御力を持ちつつも炎属性に対する軽減効果を持っているのだ。


 その為、(ドラゴン)の放つ、炎の息吹(ブレス)をその身に受けても耐え凌ぐ事ができた。


 俺は炎の息吹(ブレス)に対して、真正面から突っ込む。そして耐え切り、突破したのだ。


 予想外の展開に、(ドラゴン)は虚を突かれたのだろう。大きな隙が生まれていた。


 確かに、炎の息吹(ブレス)は突破した。だが、それでも(ドラゴン)には鋼鉄のような硬い皮膚があったのだ。この皮膚を突破できなければ(ドラゴン)を倒す事など出来ない。


 ともかく、この『アダマンタイトブレード』の斬れ味を試してみるより他になかった。この(ドラゴン)は試し斬りにはもってこいの相手だった。


「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


 俺は叫び声と共に、剣を振り下ろす。(ドラゴン)は俺を振り落とそうと、獰猛な爪で襲い掛かってきた。


 だが、俺はその(ドラゴン)の腕を斬り落としたのだ。


 グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!


 (ドラゴン)の悲痛な叫び声が響き渡る。


 いける。


 この『アダマンタイトブレード』の斬れ味は(ドラゴン)の鋼鉄のような皮膚が相手でも十分通用していた。


 俺は(ドラゴン)相手でも闘っていけるという、確かな自信を得た。


 闘いは続いていく。次第に追い詰められていく(ドラゴン)


 グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


 最後には断末魔を上げて、果てたのだ。


「やった! あの(ドラゴン)を倒したぞ!」


 勝利の歓喜に震えていた。


 これで、俺はこの通路を通る事ができるのだ。


 通路を通れるようになったついでに、(ドラゴン)は素材となるアイテムをドロップしていった。


======================================

(ドラゴン)の牙。


(ドラゴン)の牙。武器の素材となる。武器に火属性を付与(エンチャント)する事ができる

======================================


この素材により、俺は『アダマンタイトブレード』に火属性の効果を付与(エンチャント)する事ができた。

 

 より強力なダメージを出せるようになった。特に弱点属性のモンスターが相手だったら。


 装備が一層充実してきた俺は更なる先へと地下迷宮(ダンジョン)を進んでいく。


 一方その頃——地上では。


 あの勇者ロベルト率いるパーティーに思わぬ事態が起きていたのであった。


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