こうすれば、半狂乱になってオンナは自らホックを外す ②
なろう メンテナンス明けたのでUPいたします
うちの会社はとにかく人が育たない。
女子社員については言いたいことがたくさんある。
それこそ無限ループの“わんこそば”状態になるくらいに…
でも、今は男性社員についてだ。
男性社員の場合、この親父どもが醸し出す“社風”に染まるかどうかが一つの分岐点だ。
染まらなければ消しゴムが擦り切れるようにどんどん減っていって最後は自分そのものを消して、ジ・エンド!
運良く(悪く??)染まった男子は仕事もできないくせに私に図々しくなり、調子ぶっこくが、やはりいつの間にか消える。
たま~に、意図して私が消す事もあるけど…
今度 入って来たコは前者のタイプで「いつまでもつかな…」って感じだ。
最近のコは飲み会の席を嫌うというけれど、そのコもまさにそんな感じで、自分の歓迎会でなかったら、この親父たちと飲むのを拒否るだろう
歓迎会の場所は会社の近くの居酒屋の座敷だ。
事前に分かっていればラフな服装で出勤しておいたのに、いきなりの鶴の一声だったから、私は割といいスーツで来ていた。
「あ~あ、汚したくないなあ」
ジャケットとコートは店と折衝して、うまく隔離できたがスカートは座るときに下にも膝にもハンカチを置いた。
なので親父たちの“酌しろ!コール”もある程度、圧で撥ね付けた。その分、新人くんにお鉢が回った訳だが、どうせウチの会社は古い体質だ。
これも訓練と諦めてもらうしかない。
んで、観察してみると
カレ、
結構飲める……
いや違うな
リミッター知らずのおバカさんパターンだ。
この時点で実は
「You are already dead」
なのだ
案の定、お開きになってタクシーに乗り合わせた時には、カレはもう、グテングテンだった。
無理もないわ、
さっきの店の酒燗器にささっていた一升瓶。中身が黄ばんでいたもん。
あんなののお銚子をラッパ一気飲みさせられていたら…死ぬよ…
私はすごく嫌な予感がしたので
なるだけカレ(山口くん)の近くに寄りたくなかったんだけど
それは皆も同じで…
結局、介抱を押し付けられた。
『掃き溜め女子』ってはるか昔、合コン相手に言われたなあ…
なんかの偶然で、そいつのT●itter見たんだけど
すっかり脂肪を溜め込んでやがったので
ゲラゲラ笑ってやった!
自慢じゃないけど私
夏場は“毎日がサウナ”で思いっ切り絞れたもんね。
あんな環境の中でもブクブクが変わらなかった、この親父たちの方がよっぽど不気味に思えるけど…
あ、山口くんの動き! ヤバい!!!
とっさにサイドドアの窓を下ろして風を入れ、Yシャツのボタンをもう二つほど外してあげたけど…時間の問題かも
「あ、オレら、やっぱ飲み直すから降りるわ、領収書は5千円までな!」
男どもは私と山口くんを置いて逃げるようにタクシーを降りて行った。
おい!5千円じゃあ多摩川も越えられない!!!
とにかく山口くんを何とかしなきゃ!
「ね!キミ、家どこ?」
カレが何か口を動かしたので顔を近づけたら、ヤバい臭いがした。
私は慌ててタクシーを止め、カレを引きずり下ろした。
取りあえず、放り込んで行きます。
手直しは後程<m(__)m>




