こうすれば、半狂乱になってオンナは自らホックを外す ①
たぶん、自分の持っている“喪女 華恵さん”ネタの中で最も行儀の悪いお話です…(^^;)
小汚い雑居ビルに通勤していた時は、夏はセクハラジャングルだった。
夏の日差しがカンカン照り付けるそのビルはまるで石焼ビビンバ鍋、中で人がチリチリと焦げる勢いなのに事務所のクーラーは瀕死状態でほぼ効かない、というか冬しか効かない、意味がない。
なので外回りの人間はさっさと近くの喫茶店へ脱出するし、澱のように残ったオッサンどもは小汚いヨレヨレのランニングシャツ1枚になって首に掛けたタオルであちこち拭いている。
見た目もゲロゲロだが臭いも凄まじく、麦茶汲みでしょっちゅう呼びつけられる私はたまったものじゃなかった。
激しい頭痛が起こりそうな環境の中、私はペラペラな事務服のブラウスだ。
暑くて(熱くてと言っていいくらい)とても中にシャツは着られない。
ゆえにブラ線が丸見えだ。
少し年配の方は思い出して欲しい。
中学校の夏のセーラー服を…
あんなのより全然薄いガサガサの素材だ。
どうなるかはまさしく
“目に見えて”いる。
当然、白かベージュの…まるで色気のない下着を、まだ今より若かった私は“あえて”着けていた。
まあ、オヤジの視線はもう仕方がない、諦めるしかないと肚をくくったのだが、どうしても許せないのは
脳内エロ中2病のハゲ親父だ。
こいつ、とんでもない手練れで…
私の背中側に立つと
服の上からブラのホックを1秒も掛けず、外す。
そう!
外す!
さすがに頭にきてぶっ飛ばしたくなるのだが、迂闊に動くと…
こちらの“前”が危ういので…
その隙に逃げられてしまう。
ヤツの麦茶には散々色んなものを仕込んだが、せいぜい髪の毛を減らすくらいの効果しかなかったようだ。
そのハゲ親父が自分の客が事務所に来た時に私を応接スペースへ呼びつけた。
私が、お盆に載せた麦茶のグラスを置くための茶托をテーブルの上に置いた瞬間、オヤジの手が背中に回ってパチン!とやられ、
不意打ちを食らわされた私はバランスを崩してグラスを取り落とした。
もちろん必死に謝って、流しとテーブルを行ったり来たりしたが…
「ああ、ミスは誰にでもあるから…」と二人ともニヤニヤしている。
そりゃそうだろ! 私のブラのホックは外されたままで、しかもブラウスにまで麦茶が掛かって一部がスケルトンだ。
その状況で激しく動いたものだから…
私、この時ばかりはトイレに籠って泣きたかったが、極限まで蒸しあげられたトイレは臭くて…それは到底できない相談だった。
もう悔しくて、辞書みたいな“仕事の基本”という本を隣にドカッと置いて、デスクで辞表を書き始めたけど、誰にも相手にされなかった
仕方ないので、当時付き合っていたカレを呼び出して、涙ながらに訴えたら逆に怒られた。
「お前! 何を見せてんだ!」と
そして
「オレもやらなきゃ気が済まない」と
私をホテルへ引っ張っていって
ブラ一パン一でベッド脇に立たせて、延々と“外す”練習を始めやがった。
結局、全然できなくて
最後は怒りに任せて私の下着をはぎ取り
ありとあらゆることをやらされた。
私、それ以来、オトコと寝てない。
さて、この冬の最中になんでそんな、真夏のイタイ過去バナをしたかと言うと…
私が今、このババシャツの下に付けている下着についてちょっと触れたくなったからだ。
この下着はオーダーメードで…皆様も良くご存じの“カワイイカルチャーの発信地”たる街で誂えたものだ。
とは言ってもその街にショップあるというだけで、そのデザインは上品かつ優美、何よりサテンシルクのその生地と丁寧な手仕事が織り成す着け心地がとても素晴らしいのだ。
ショップはテナントビルの二階を1フロア全部使いで、フィッティングルームも充実している。
そうそう、この間、コレの仕上げの時に、居合わせた女性は“お水”とは違うお金の匂いがしていた。
その女性は飛んでもない美少年を従えて、今度作る下着の打ち合わせをスタッフとしていた。
連れの美少年は自分の前に、目にも鮮やかな下着たちが広げられているのに、
ただすっと立っている。
うん、犬のラフ・コリーみたいな感じだ。
この子に自分の下着を仕立てる様を見せているこの女性は…きっと色々な高揚感を楽しんでいるのだろう…
残念ながら私はそんな高揚感とは無縁で…
既成のランジェリーだと、とにかく“負けやすい”自分の肌の為と言うのが、元々の動機だった。
けれども、美しいランジェリーは着けると気分がアガる!
会社が今のオフィスに移転しても、あのハゲ親父はまだ生息しているので、夏はやっぱりここのランジェリーは着けられない。
私の冬の密かなお楽しみなのだ。
お話はこまめに更新いたします<m(__)m>
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