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第七話

感想等に剣の口調にご指摘があったので

設定を変更しました、無くなった訳ではなく後々の設定に使いますので

ご了承ください。

「そういえば、もう一人居るらしいですけど誰なんですか?」


 放課後も近づいてきた頃、俺はふと思い出して聞いてみた、もう一人居ると言っていたが、こちらは何も知らない。

御影と暁は興味がなさそうだが、俺にとっては大問題だ、もしかしたら常識をわきまえている人間かもしれない。

 腕っ節に自信がある人間なんてだいたい御影みたいなのが多いが、一縷の希にかけるのも悪くは無いはずだ。


「あ〜誰やったっけアリス?」

「よくあれだけ印象に残る人物を忘れられますね」

「印象に残る人物ですか……」


 それってつまり変人って事だよな? いいや……物凄い好青年とか美少女とかで印象に残っているかもしれない。

それに変人と言っても普段は大人しくて良識有る人物だって居るはずだ。


「あ〜、侍に憧れてるあの子ね」


 ダメだ、侍に憧れているって時点でアウトだ。もしかしたらいきなり真剣勝負を挑まれるかもしれない。

もしもそうでも俺なら何とか断れる、だが、もしも御影とかにそんな願いが出されたら……考えるのも嫌になる。


「名前はなんだったけ?」

「結局殆ど思い出せてませんね、確か冬木ふゆき つるぎだったと思います」

「剣? 何処かで聞いたような……」

「あ〜剣ちゃんね、まさか知らんの幸やん」

「ちゃん? 男じゃないのか?」

「何言うとるん、同じクラスメイトやないか、それに飛びっきりの美女やで、ナイスバディな」


 俺は記憶を掘り返す、確かにそんな名前の人が居た気がする、御影達が周りに居ると誰も寄ってこないので

余りクラスメイトの顔が思い出せないが、居たと思う、にしても美女か……ナイスバディな……。


「まぁ放課後になったら来るんやし、そん時わかるやん」


 思い出すにしろ思い出さないにしろ、最も気に掛かっているのが――侍に憧れているところだ。

大丈夫だ、流石に物凄い印象に残るような変人ならいくら関係が少なくても俺だって覚えているはずだ。


「お、もうすぐ放課後やね、此処に居ると時間が狂ってしまうわ」

「会長は惰眠を貪っているだけだから狂うんですよ」


 時間がたってアリスさんの機嫌が直ったかと思っていたが、言葉の節々に感じられる棘からみて、まだ治っていないようだ。

ちなみに御影も先ほどから寝ている、惰眠を貪ってるのは実質二人だ。

――いいや、ずっと前から静かだと思っていたが杏会長の妹の凛ちゃんも眠っている。


 暁がこれから来るであろう人物に嫌がらせのつもりか、ドアの鍵を閉めた。

どうせ美女の困った声が聞きたいとかそこら辺の下心が働いたのだろう。 止める気など無いが……。


 トン、トン、ドアがノックされる音が聞こえる、とうとう剣さんの御出座しだろうか。

少しすると――ドアが音を立てて【切り刻まれた】。


「はぃ?」

「お邪魔するでござる」


 ござる口調で、ドアを切り刻んだ美女が入ってくる、黒く長い髪をポニーテールにしたボンッキュッボンな美女だ。

極まれに居そうな美女だ――手にもたれた日本刀さえなければ。


「人が来るとわかっているのに鍵を閉めるなど酷いでござるよ」


 アレだ、ござるよって口調は最大限許容範囲だ、別に口調など気にしなければ問題ない。

でも、明らかに手に持つ日本刀は銃刀法違反だよな? 侍に憧れてるとかじゃすまないよな?

というか、杏会長はこんな人物を忘れていたのか? 未だに起きない凛ちゃんはどういう感覚をしているんだ?


「あの……? その手に持っているものは何ですか?」

「あくせさりぃ」

「それはアクセサリーじゃなくて明らかに、にほんと」

「――あくせさりぃ」


 そうか、この人も人の話を聞くことができないらしい、どうやらこの生徒会にまともに人の話を聞ける人物は皆無とみた。

御影と暁は早速興味を示している、御影は主に日本刀に、暁は主に制服の中に隠された巨大な胸に。


「さて、拙者を呼び出したって事は仕事ですか?」

「察しが良くてたすかるわぁ、早々、前に言ってた相方達の話しやけどこの子らと組んでくれな」

「この先ほどから人を凝視してくる奴らですか?」


 いえ、決して俺は凝視なんてしてないぞ、決して暁と同じ所を凝視なんてしてない、神に誓ったっていい。

………天罰が降るかもしれない。


「何? 何か問題が有るの?」


 御影が早速突っかかる、もしかして挑発して戦おうって魂胆じゃないよな?

いや、コイツにそんな器用な真似ができるはずが無いから、単純にムカついただけか?


「いや、問題はない、二つ名付きにその仲間となれば十分な実力を持っているのだろう?」


 先ほどの行動と口調はおかしかったが比較的温和そうだ、これなら何も問題を起しそうではない。


「それじゃ、一年生メンバーが揃ったことやし、お仕事お願いしますかね」

「そういや、詳しく聞いてませんでしたね」

「最初に簡単に説明した通りや、適当にパトロールして悪さしとる能力者捕まえてきてくれればええ」

「何もなかったらさっさと帰っていいんですね?」

「ま、そやな」


 なら、何もごともない事を願おう。そうすれば平和に過ごせる。


「五人居るなら微妙やけど2:3で分かれてパトロール頼むわ、そのほうが索敵範囲ひろうなるし」

「わかりました、では分かれましょう」


 此処で普通は俺と御影と暁で三人とアリスさんと剣さんで分かれるのが一般的だろう、だが俺は決してそうしない。

何故ならパトロールなどと言う明らかに荒事に首を突っ込まなければいけない状況に陥るかもしれない状況で、

御影と暁と共に居るなど、自ら墓穴を掘っているようなものだ。


「暁と御影はいいコンビだからその二人で行こう、俺はアリスさんたちと行く」

「なに抜け駆けしようとしてるんや幸やん、俺も美女と一緒にパトロールがしたいわ」

「美女なら此処に居るじゃない?」

「邪な目で見ないでください」


 アリスさんの拒絶により見事に暁は御影とペアになった――これで危険は去った。


「一緒に行かないで後悔してもしらないんだからね幸也!」

「大丈夫だ、お前らも無茶するなよ御影」


 無茶するなと言っても無茶するのだろうが一応言っておく、御影は何故か思いっきり不機嫌そうな顔をして

暁を引っ張りながら出て行った。


「それじゃいきましょう」


 俺はアリスさんと剣さんと共に生徒会室を後にした。

もし良かったら感想をお書きください。

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