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解き放たれた獣  作者: ぐっさん
獣が産声をあげる
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冒険者ギルド

マイルズに言われた道を通り、冒険者ギルドに辿り着く。


「うわぁ……」


冒険者ギルドの中の光景は見たこともない奇妙な服装をした変人や頑固な長年の猛者、夢を持つ若き冒険者がいた。


「ここが、冒険者ギルドか……」


いつも無機質で何もない部屋にいたベティーにとって、この光景は非日常的な光景であり、彼にはとても刺激的な光景だった。


「あのぉ……」


「凄いなぁ……」


「すいません……」


「わっ!凄い!?なんだあの武器!!」


周りの景色の目を奪われていたベティーに可憐な女性は声を大にして叫んだ。


「あの!」


「え!あ、はい!」


突然、耳元で大きな音が鳴った為、大袈裟に驚く。


「私、冒険者ギルドの受付をしているネイリと申します。あまり此処に馴れていない様子でしたので本日は何の用かとお伺いに来ました」


「そうなんですか、すいません。初めて来たもので周りに圧倒されてました」


「いや、いいですよ。どうせ私は根倉で地味な女なので……」


根倉で地味と自分を卑下している割には整った顔をしているが、彼女の特徴的な赤い髪が目元に掛かっており、陰湿な感じをえていた。


「そ、そんなわけないですよ!ネイリさんはとても綺麗なお方ですよ!」


「……ありがとう……私には勿体ない誉め言葉です……」


しくしくと涙を流し、目を擦る。


「あ、はい……あのーとりあえず僕は冒険者になりにきたのですが……」


「冒険者の登録ですか、それではこちらに……」


ベティーはネイリに案内をされ謎の水晶球がある場所に連れて行かれる。


「この玉に触れて下さい」


「これは?……」


紫色の妖しい玉に指を指す。


「これは人視の玉と言います。この玉に触れると……」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ステータス


名前 ネイリ タイニル


種族 人間


歳 26


能力


体力 C

魔力 C

攻撃力 E

防御力 E

魔法攻撃力 C

魔法抵抗力 C


スキル


初級火魔法

初級水魔法


称号


根倉な女

地味な女

実はコミュ障……って判るか~!

_____________________________


「この様に……色々な情報が出ます。


名前 これは勿論、自分の名前です。


種族 私は人間ですが、別の種族の方によってエルフや獣人などあります。


歳 自分の歳です……これ以上は聞かないで下さい。


能力 これは六つの能力に関する事をSSSからFにランク付けし能力の強さを可視化したものです。六つの能力は上から


体力 自分の生命力です。これが高い程死なないです。


魔力 スキルを使用するために必要な力です。枯渇すれば魔法やスキルが使えません。


攻撃力 自分の物理的な攻撃の時に関係する能力です。高ければ高い程、素の身体能力でも化物の様な力を持ちます。


防御力 自分に物理的な攻撃をしてきた時に関係する力です。防御力が高いと相手の攻撃を容易の耐える事ができ、防御だけで刃物なども折ることができます。


魔法攻撃力 スキルの威力を高める力です。この能力が高ければ、どんな弱いスキルでも強力なスキルの様な威力が出せます。


魔法抵抗力 謂わば、防御力のスキル版です。高いと相手のスキルを容易に耐える事ができ、睡眠や麻痺などの状態異常の攻撃を耐える事ができます。


スキル 訓練して手に入れたり、己の特異な経験がスキルとなります。

私の火魔法と水魔法は訓練をして手に入れた魔法です。

訓練と言ってもスキルによって様々で魔法系のスキルは本をずっと読み漁ったりします。逆に剣術の様な武術系のスキルは何度も戦闘訓練を受け手に入れる事ができます。


己の特異な経験で得たスキルはどれも強力のスキルなどで上位の冒険者や有名な方などが得ています。有名な方のスキルといえば勇者レオール様のスキル『勇者』ですね。


称号 自分がやった実績の事です。大量に○○を殺した!と言う実績を得ると○○殺戮者(スレイヤー)などを得ます。……て言うかナニコレ……


このように人視の玉の情報を用いて冒険者ギルドの冒険者である証、ギルドカードを作成します」


そう説明をし終えると玉から手を離す。

途端に玉から浮き出ていた、ネイリの情報が消える。


「別に自分で「ステータス」と言えば自分の情報はわかるのですが、真偽がわからないため、こうして人視の玉を使用します。何か質問はありますか?」


「いえ……大、丈夫です……」


ベティーは大量の情報を得た影響により頭から湯気が発生する。

能力やスキル、称号など部屋に閉じ籠っていた時に聞かなかった言葉に混乱し、処理を働かせていたのだ。


「そうですか、では、手を人視の玉に置いて下さい」


「……はい」


ベティーは人視の玉に自分の手を置いた。

面白い!と思った方は感想、レビュー、評価、ブクマ等、宜しくお願いします。

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