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05. 丹頂ヅルは見られるか - 『釧路湿原国立公園』

9:00にホテルを出る。今晩もここに泊まるから大きな荷物は部屋に置いていく。


今日も快晴だ。ありがたい。

そして今日はここから釧路湿原国立公園に向かう。


長女の育成のためにもここからの計画とエスコートは長女に事前に任せている。

18:00にまたここに戻って来れればどういう旅程でもOKとだけ伝えて調べさせた。

長女は嫌がることもなくむしろ嬉々としてネットで調べものをしていた。

詳しい内容は俺も聞いていない。途中で口を挟むこともしない。

まあ、おそらく散歩道が設置されているだろうが雪原を歩くことになるだろう。

雪原上で日が暮れることになりそうなときだけはたとえツルが見えなくても引き返すように促すつもりだ。

念のために小型の懐中電灯を2つ持ってきている。

まあこいつのことだからそのあたりも考えているだろう。


「じゃあここからはお前に任せるよ」

「おっけー。まず駅からバスに乗るよ。詳しくはバスの中で話す」

「了解」

「ああ、資料館はあるみたいだけどお昼ご飯を食べる施設はないみたい。

 だからコンビニでお昼ご飯を買っておこう」

「はい」

素直に従う。

「では出発」

「よろしくお願いします」


長女は迷いなく歩き出す。わが娘ながらかっけえ。

途中のコンビニで昼飯と飲み物を買う。それから釧路駅のバス乗り場に向かう。

乗り場の位置もバスの到着ホームも把握しているようだ。俺よりしっかりしてないか?

乗り場に着くとほどなくバスがやってくる。これも偶然ではなく狙った結果だろう。やりおる。


バスに乗り込んで2人掛けの席に座る。

「そういちろう、今日のルートを説明する」

バスが出発してしばらくしてから長女が口を開く。

「お願いします」

「まず、このバスは40分ほどで釧路湿原に着きます。

 資料館があるので2時間ほど見学して、お昼ご飯を食べます。

 そのあと、湿原までの散歩道を歩いて、丹頂ヅルを見に行きます」

「承知しました」

「ツルは運がよければ会えるていどみたい。1周3kmくらいの道程です」

お、割と安全率取ってるな。片道3時間とか言われたらどうしようかと思ってた。

「わかりました。防寒対策等は問題ないでしょうか」

「現地の気温の記録表を確認しましたが、市街地とあまり変わりませんでした。

 昨晩もさほど寒いとは感じなかったのでこの装備で問題ないと思います」

俺、できることならお前を助手にして研究とかしたかった。

「了解です。ほかに懸念事項などは?」

「特にないかな。あんまり混んでないといいな」

それはそうだな。ほんとできた子だよ。


*


長女の言ったとおり、約40分でバスは国立公園駅に到着する。

バスを降りると資料館らしい建物がすぐ目に入った。

「あれか」

「あれだと思う」


このバス停で降りたのは我々2人だけだ。周囲に人影は見当たらず、

駐車場にもほとんど車はない。まあ国立公園の資料館なんてそんなものか?

建物の入り口に近づく。間違いない、"温根内ビジターセンター"、これが資料館だろう。


長女が扉を開けて中に入っていく。俺はただついていく。

おお、内部は円筒状になっており中心部は最上部まで吹き抜けになっている。しゃれている。

各階に円周状に展示物が飾られているようだ。しかし人いないな。


長女はカウンターへとすたすた歩いていくのでのそのそついていく。チケット買うのかな。

カウンターのお姉さんと話す長女を後ろから眺める。

「すみません」

「はい、なんでしょう」

「丹頂ヅルを見に行くコースを歩こうと思っているのですが、なにか注意点はありますか?」

膝から崩れ落ちるかと思った。ネットでは得られない生の情報を現地で拾う。素晴らしいぞ。

ああチケットとかないのか、無料なんだなここ。


しかし、お姉さんの顔が曇っている。

「ごめんなさい、実は、そのコースはいま通行止めなんです。

 1週間前の積雪がひどくてまだ除雪もできていなくて……。

 楽しみにしてきてくださったのに申し訳ありません……」

長女の後ろ姿を見るだけで落胆していることがよく分かる。

「……わかりました」

後ろに立っている俺にやっと届くくらいの小さな声で長女が呟く。

「……大回りのコースへの道は通行止めだけど、このあたりを1周するコースは歩けるからね。ごめんね」

「ううん、いいんです。仕方ないことだもん。……教えてくれてありがとう、お姉さん」

「いえいえ、ほんとにごめんね。……あちらはお父さんかな? 今日はあんまり人もいないし、

 この資料館もいいところだからゆっくりしていってね」

「はい……、ありがとう」

「いいえ、どういたしまして」

カウンターの向こうのお姉さんが俺の顔を向いたので会釈する。

ありがとう。親切に対応してくれて。


見るからに悲し気な顔をしている長女が帰ってくる。髪をなでてやる。

「聞こえてたよ。残念だが仕方ない」

「……うん、仕方ない……。もうちょっと調べてくればよかった……」

「気にするな、……といっても無理か。

 でも、お前がいまちゃんと聞いたから、俺たちが無理をしてしまって遭難したりする可能性がなくなった。

 こういうことになってしまったけど、お前の行動は何も間違ってなかったし、もしかすると、俺たちの命を救った。

 気持ちを入れ替えよう。この資料館も面白そうだし、このあたりを1周するコースも面白そうだ」

「……うん」

どうにもしおらしいな。嫁と次女は切り替えが早いが、このあたりは俺に似てしまったようだ。

「お昼ご飯を食べようと思っていたのはどこ?」

「……うん? ……3階のテラス…」

「まずそこでちょっと休憩しようぜ。時間はあるからゆっくりな」

「……うん」

ほんとにもう、いったん落ち込むとめんどくさガールだな。そこもまたかわいいんだけど。

エレベータで3階まで上がる。テラスまで移動する。お、やはり誰もいない。いいじゃないか。


*


挿絵(By みてみん)


... 温根内ビジターセンターのテラス


窓際の2人がけの席に座る。やっぱり長女はまだしょんぼりした顔をしている。

次女の場合はなんのかんのおだててやればすぐ元気になるのだが、

長女はそういうのが効かない。ただ回復を待とう。


「飲み物買ってくるよ。コーヒーでいいか?」

「あ、うん。砂糖なしでいい」

生意気ガールめ。


テラスの隅にある紙コップ自販機で自分の分と長女の分のコーヒーを購入する。

両手に紙コップを持ってテーブルに戻る。

うん、もうそんなに落ち込んだ様子はない。いつも通りの真顔だ。

「買ってきた」

「ありがと」

「いいえ」


手短に会話してから俺も席に着く。どこかのタイミングで出そうと思っていた、かつ、

最悪の場合の非常食としてコンビニで買っておいたチョコレートをかばんから取り出す。

長女の目に光が戻る。現金なやつめ。

「食べよう」

「食べよう食べよう!」

長女はもしゃもしゃと包装を剥いでいく。

「ここからの景色もなかなかいいな」

「ん? うん、いい景色だと思う。やっぱり広いね北海道」

答えが適当だ。テラスの全面張りの窓の向こうには、葉を落とした落葉広葉樹林と雪原が延々と広がっている。

長女はどうも植物にはあまり興味がないらしい。完全に、景色よりチョコに意識が移っている。

やっぱ次女とは性格が違うんだな。あいつはどっちかと言うと動物より植物好きだからな。見ておけよこの雄大な景色を。


「ツル観れなくて残念だったな」

長女が鼻にしわを寄せる。

「……うん。でも、もともと見れるかどうか賭けみたいなところはあったから、仕方ないと言えば仕方ない」

割り切ってしまったら長女は最強。そうか、そう考えてるなら特に言うことはないよ。

「うん、仕方ない。お姉さんに言われたとおり、この資料館をゆっくり見学してから、1周するコースを歩こう」

長女が頷いて答える。

「そうしよう」

ややあってから、

「……ごめん、ありがと、そういちろう」

「何を言いますやら。チョコ食べよう」

「食べる食べる!」

ほんとこいつが俺の娘でよかったよ。愛してるぜ。


*


コーヒーとチョコを食べているうちに、おっと、時刻は11:30過ぎ。もうこんな時間か。

「な、屋上が展望台になってるんだろ? 行ってみよう」

「ん、そうしようか」

チョコのゴミを"燃えるゴミ"と"燃えないゴミ"に分けていた長女が答える。几帳面。


「それじゃあね、屋上の景色を見てから、順路を最初からたどろう?」

だから几帳面か。お前がそうしたいならそれでいいよ。

「そうしよう」

「わかった。そういちろう、もうこのカップいいよね?」

俺が答えるより早く、長女は空のカップを掴み、もろもろのゴミを捨てに行く。できた子。

かばんからティッシュを取り出してテーブルを拭く。そのうち長女が戻ってくる。

「行こうぜオープンスカイ」

「ちょっと何言ってるのか分かりませんね」

悔しいけど、調子は戻ってきたようでよかった。


長女がリュックを担いだのを確認してテラスを出る。

あと1階のぼれば展望台なのでエレベータではなく階段を使った。

最上階は、1割の室内スペースと、9割の室外展望台があった。

よくあるショッピングモールの屋上階と同じと言っていい。駐車場の代わりに展望台がある感じだ。

そうしてやはり人は居ない。大丈夫かこの施設。まあ気楽でいいんだが。


1割スペースのガラス戸を開けると釧路の冷たい空気が吹き込んでくる。さっむ。

「さっむ」

長女が小さくつぶやく。俺も寒いので特には突っ込まない。


展望台から見える景色は、なんというか、やはり、"雄大"だ。

折よく晴天であり、広葉落葉樹林が果てなく広がっている。広がりすぎ。地平線まで何もない。

「うおぉ……」

長女はなんかうめいている。かわいい。

「北海道すごいな……」

お前の目に映るすべてを愛しく思うよ。そうして世界の広大さを感じてくれ。


*


ひとしきり展望台からの景色を楽しんだのち、資料館の1階まで戻る。

長女に先導されて順路通りに展示物を眺めていく。


挿絵(By みてみん)


清潔で無人で心地よい。山魚が泳ぐ水槽やこの湿原に特有の植生のレプリカなど飾ってある。

なかなか楽しいぞ。久しく忘れていた科学者魂がよみがえる。

長女も熱心に説明文を読み込んでいる。理系ウーマンめ。


「あっ!!」

長女が何かを発見したようだ。おお、丹頂ヅルの剥製だ。

そっと長女の横に立って、長女の顔をうかがう。

なんかトロンとした顔をしている。そんなにか。丹頂ヅルが美しいのは分かるがそんなにか。

長女の集中を遮っても悪いのでしばらく何も言わずに長女の横に立っていた。


……おい、もう15分くらい経ってないか? そんなにか。

剥製を眺めるのにも飽きてそう考えたころ、長女はスッと動いて次の展示物に向かう。

満足したのは分かったよ。隣の俺に一言くらい声をかけろ。


*


15:00ごろ、一通りの順路を巡り終えた。


いや満足した。楽しい資料館だった。なんだか長女もいつになくはしゃいでいる。

「そういちろう! 楽しかったね!」

「楽しかった。ここは良い場所だ」

「外の遊歩道、見に行こう!」

やりたい放題か。少しくらい俺に同意しろ。


しかし後ろから見ても長女がうっきうきであることは容易に分かる。

とりま黙ってついていく。この状態の長女は無敵だ。やだ俺ってほんと親バカ。

エレベータの中で丹頂ヅル音頭を踊る長女を眺めながら1階に降りる。

エレベータが到着するとすぐに長女は歩き出す。俺は何も言わずについていく。

長女が向かった先はカウンター。数時間前に対応してくれたお姉さんが事務仕事をしている。


「お姉ちゃん!」

出たよ、あざと声。

「はいはい、どうしました?」

お姉さんもまんざらではなさそうで幸せ空間。

「資料館とても楽しかったです。今から遊歩道を見てくるね!」

「それならとてもよかった。……外は寒いけど、その服装なら大丈夫そうだね」

「うん! お父さんが準備してくれた……の……」

『やってしまった感』を漂わせる長女の背中をにまにま眺める。

"お父さん"、そうか、対外的には"お父さん"で通すんだな。

ふふ、お前の年頃で、俺を前にしてその言葉を発するのは恥ずかしかろう。かわゆ。

事情を察したのかお姉さんもにやにやしている。互いに頷き合う。

「いいお父さんだね。行っておいで」

「……うん。……ありがとうございました」

「どういたしまして」

長女はカウンターを離れ、俺を無視して出入り口へとずんずん歩いていく。

お姉さんと再び顔を合わせて互いに苦笑いする。

お姉さんと軽く会釈して、長女の背中を追う。


*


資料館の裏手から遊歩道に入る。

資料館と同様に人影の1つもない。まあな、ツル見れないとなったら単なる雑木林だからな。

並んで歩ける道幅もないのでやはり長女が先頭に立つ。いいよ俺もうお前についていくよ。


挿絵(By みてみん)

... 温根内ビジターセンターの遊歩道


静かだ。鳥類のさえずりが聞こえたり、なんとなく動物の気配を感じたりするけど、

話し声や車両の騒音は一切ない。積もった雪が音を吸収するからだろうか。


「む」

先を歩いていた長女が振り返る。

「ここからもう除雪されてない」


林内に設置されたここまでの遊歩道はきれいに積雪が払われていたが、

長女の指さす通り、ここから先はその作業が終わっていないようだ。

資料館から歩いてまだ15分ほどだ。ここで引き返すのはもったいないと感じるが、

この判断も長女に任せてみよう。

「俺は隊長の指示に従うよ」

「それならゆこう」

長女は即答する。好き、惚れる。

「足跡があるから、最近、ここを歩いた人は居るんだと思う。

 だからたぶん大丈夫。この足跡がないところには入らない」

判断理由を手短に述べると長女は歩きだした。やばい濡れる。


いい感じだ。時刻はまだ15:30、日が暮れるまでにはまだ1時間ほどある。

目の前に広がる景色は、雪と樹木と空と、それから長女だけ。悪くない光景だ。


鳥の声が周囲に響くたびに長女は立ち止まって耳を澄ます。

そうやって黙って1分ほどあたりを伺ってから再び歩き出す。かっこいいよお。


この光景を写真に撮りたかったけどシャッター音を鳴らすとキレられそうな気がしたから、

長女が立ち止まっている隙に無音で写真を撮れるアプリを落として撮った。

すかさず嫁に写真を送る。すぐ返事が来る。

『かっこいい背中。誰に似たんだろうね』

『俺だろ』

『そうかな』

そうかなじゃねえ、この女。くそ嫁にも会いたい。

おっといかん長女が歩き出した、今は長女だ。


それから互いに黙ったまま雪原を歩いていく。

「お」

「どうしたそういちろう」

10mほど先を歩いていた長女が振り返る。

「たぶんこっちが丹頂ヅルのルートだな」

足跡のついていない雪原が左手に広がっている。

地図と見比べる限りたぶん間違いない。

「気付かなかったや。でも今日は行かないよ」

それでいい。うなずいて、わかった、と長女に伝える。

長女もうなずいてそのまま足跡のついた雪の上を歩いていく。頼りにしてるぜ。


*


ツルを見に行かない内回りのコースは1周1kmほどだが、長女が頻繁に立ち止まるため、

結局、1時間ほどかかって巡り終えた。

キツネやらテンやら何らかの動物が出てくれば盛り上がりもあっただろうが、

現実はそう甘くない。上厚内のイルカのときと同じく、特に何とも出会わず、

17:00前に資料館の前へと戻った。しかし長女は満足そうな表情をしている。ならよし。


「あ、お姉さんに挨拶してくる」

すばらしい。かわいい。すばらしい。

「ついていこうかな」

「いや、そういちろうはここに居なさい」

そう言うと長女は資料館へ入って行った。ひどい。


すぐ出てくるかなと思ったけど長女はなかなか帰ってこない。

いい体験にしてやることができたかな。ツル見学にアタックすらできないことはかわいそうだった。

でも、賢しい子だと親ばかながら思っていたけど、きっちりちゃんと育ってくれてるみたいだ。

そうだ、嫁に返信をしておこう。

『俺たちのいいところが混ざったんだな』

『そういうことにしておこう』

嫁めが。


しかし長女帰ってこないな。もう10分ほど経つぞ。寒い。

かじかむ手でLINEを打つ。

『次女はちょっと悪いところが混ざったな』

『あの子はおっちょこちょいだね。どっちに似たんだろう』

『お前だろ』

『どうでしょうか』

『お前だよ』

『自覚ないのかも知れませんが、あなた結構おっちょこちょいですよ』

嫁めが。早く会いたい。


15分ほどしてようやく長女が出てきた。

「ごめん、待たせた」

「いいよ。お姉さんと話してた?」

「うん、お茶いただいたりした」

あざと姫め。

「なに話してたの?」

「……ひみつ」

俺関係か? 俺関係か? うふへへ。


挿絵(By みてみん)


「……あ」

長女の逆鱗を避けつつ探るにはどうすればいいかと考えていたが、

長女が不意に発した声をたどり、空を見上げる。

……最後に祝福されたな。夕暮れの空にたなびく雲が、

鶴が羽を広げたような姿で広がっていた。

空を見上げる長女の横顔は嫁そっくりで、それでいて長女だ。


よかったな、こんな他愛ないことでも、お前の記憶に残ってくれればいいんだが。

ツル雲を見上げながら、長女の髪を撫でる。

雲に見とれているのか、気にしていないのか、嫌がる様子もないので、

そのまま長女の髪を撫でながらツル雲が崩れていくまで2人で眺めていた。

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