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とある通勤電車の物語

作者: pizmo

人生で最も大事なものは時間です。

通勤電車の中は混雑していて快適な空間とは言えません。

なんとかこの時間をやり過ごそうと音楽を聴いたり本を読んだり。

しかし、見方を変えると実に魅力的な時間となるのです。


通勤通学は基本的に同じ路線の同じ時間、さらには同じドアに乗る

というパターンが多いのではと思います。


当然ながら同じ人を見かけることも多くなります。

普段は特に気にすることはないのですが、よーく観察してみると

いろいろな発見があり、ドラマを見出すことができます。


ここに通勤電車の物語が始まるのです。


とは言っても、あまりジロジロ見ていると変な人と思われたり

最悪、あらぬ誤解で・・・なんてことにもなりかねないので

ほどほどに、さりげなくウォッチしてください。(笑)


まず最初に同じ空間を共有する仲間として温かい目で見る。

親近感を込めて、ニックネームなどつけてみるといいでしょう。


例えば、いつもエルメスのバッグを持っているならエルメスさん。

エルメスを持つような人は通勤電車に乗らないでしょうけど。(汗)


そんな目で見ていると、ただのオブジェクトでしかなかった

通勤客たちにそれぞれ人生があり、世界があると気づきます。

それぞれの物語を想像してみるのも楽しいです。


運が良ければ物語を自ら語ってもらえるかもしれません。

特に女子の2人組は饒舌に大きな声で語ります。

後ろめたい気もしますが聞こえてしまいます。


特徴としてはだいたい第三者をネタにしていることが多く

やはり色恋ものが定番のようです。


そして通勤電車を一つの国と考えると、勢力分布が見えてきます。

大きく分けて座席層、つり革層、浮遊層、ドア層に分かれます。


座席層は余裕があります。つり革層がその地位を狙っています。

浮遊層はこだわりがなく、空いてる空間に漂う人たちです。


ドア層は最短距離で乗り換えをしたい人がひしめき合い

危険な紛争地帯となっています。


聖地を死守したいがために乗降時に渋滞の元になったり

あまりいいイメージがありません。


上級者は降りる駅のひとつ前で一度降りて最後に乗り込み

聖地を狙うというテクを使ってきます。(笑)


そんなわけで、いろいろな人生を乗せて走る通勤電車を

ただの苦痛な時間として過ごすのはもったいないので

ぜひとも観察して想像して楽しい時間にしてみてください。


こんな駄文を読んでいただき、ありがとうございます。

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