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第七十四話 蓮の業

ぬ〜〜絡繰り絡繰り

今年中に終わるためにはダッシュが必要だけど、心のテンションを上げるのは難しいよね

『いかづち』の…ベッドシーン?

粉川は座っていたイスを倒しそうになりながら『むらさめ』を掴まえると聞いた


「どういうときに君達は人に見えるの?それは誰でも見えるって事なの?」


思わず飛び出し片膝を床に着ける形で、ダブルスーツの裾を掴まれ『むらさめ』は慌てて振り返りると引く手を払う

「お前!!服ひっぱんなよ!皺になったら大変だろ!!」


掴まれた上着の裾を伸ばすように丁寧に触る、普段はご気楽モードで海軍セーラーをこよなく愛する尉官の『むらさめ』にしてみれば、この堅苦しいダブルスーツは本当にお迎え専用のスーツ

そも、シーマンシップの象徴と防衛大学校で士官候補生ともなれば、皺の一つでも許されないほどのお堅い制服なのだから


男の手で引っ張られ、形を失う皺が裾を波打つなんて事になれば一大事である事は良くわかるが

今も隣で行われる、パーティー会場のどんちゃん騒ぎを見てしまった粉川にしてみたら「今更制服?」ぐらいにも思えるというもの、放した手を拝み手に立てて一応の謝りを入れながら


「ごめん、とにかく教えてよ。その「普通じゃないときなら見える」ての、どういう意味なの?」


一寸程だけ開けたドアの前で、会場をチラミしようとしていた手が止まり立ち止まった『むらさめ』は口を尖らせると

「私は…その…えっと…そういう事があるって話しを聞いてるってだけなんだよ」

身体をクルクルと回し顔を見合わさないようにする、口に手を当ててうって変わったかのように言いにくそうに目を反らした


「でもさ見えるんだろ、その人に…普通じゃないって場合には」

「ああっ普通じゃないだろうな、そりゃ」


歯切れの悪い返事と若干悪くなった顔は方をすぼめ両手を挙げながら、自分が語ることを禁ずる話しを軽い会話の中で、口からこぼれさせてしまった事に落ち着きを無くしていた

目はできるだけ下に構えて座る粉川を見ないように泳がせ

「色々…あるんだよ、まぁ」


自分であれほど下世話な話しを吹っかけてきたのに、今は逃げ腰の姿に粉川は口をへの字に納得いかないと意図的に見せると、立腹を現すために眉もしかめて見せたが

この会話の前振りを思いだして、少し考えた質問をした


「変なこと聞いていい?それってさっき言ってた事に関係あるのかな?その、「人と関係を持つ」事によって見えるとかって事なの?」


どっしりと床に座り込んみ『むらさめ』の逃げる目線から相手の思案を探るように聞いた

話しの流れからすると実際に「女の子」である彼女には言いにくいことに直結しているのだと考えられたからだ


言いにくいから渋る、それがセクシャリティーに関わる事なら尚のこと、具体的な擁護はかまさず「関係」という大人な語呂で、懸命に顔を背け四方に視線を散らす相手を見て

表向き平気な顔で下の話しが出来る『むらさめ』でも、基本は二十歳に届くか届かないかを思うにそうしたのだが実際の男女の関係は耳で聞いていても実践した事があるかは怪しい限りだし、おそらくあり得ない


むしろそういう事で人が見えるという事があるのか?それ自体が最大の疑問として入道雲のように湧いていた

『しまかぜ』やその他の魂、彼女達から粉川が聞いた弁では帝国海軍死滅後、海上自衛隊創設からこれまでの間で人が見えたのは遡っても、五十年ぶりという話しからすれば『むらさめ』のように産まれて十年選手のDDがそういう関係を持てた相手がいるとは考えられない事


勘ぐりの間に尖る粉川の視線、身を小さくして汗を浮かべる『むらさめ』

外の風切りが静かになった図書室の中を走る

パーティー会場の熱気との温度差は一目瞭然な空間

思い出される言葉


「五十年ぶりの出会い」


ここまで艦魂達との日々を過ごしたが、日本の船達の全てとは言わないがほとんどの者が、通常的に人と顔を合わせたていたという話しは聞かなかった


「普通でない時」「特殊な関係」


目頭を押さえ、間違えることなく問答しようとする粉川はそれなりの譲歩をして、『むらさめ』との会話にのぞんでいた

実はそういう私的関係によって人を見ることができるのか?を知るために


『むらさめ』の対応はそういう生々しさの領域を知るために見せる戸惑いに見えたから


「いや…それはそれは、そのなぁ…」


一分も立たない前の時には、自分から「『こんごう』と関係を持ったのか?」」などと軽口を飛ばしていたのに?どうにも言えないのか、それ程にセクシャリティーの深い部分なのか、背中を見せたまま首を傾げる

自分の暴言はさらりと流水のように言った後には、返せぬ答えによどみの滝壺状態


言葉を濁られ続ける相手に、粉川はカワされたくないという気持ちで自らさらに深い質問をする事にした


「『むらさめ』ちゃん、僕は『しまかぜ』さんから海自の艦魂が人に出会ったのは、知る限りでは五十年ぶりだって聞いてる。でも本当はそれ以外でも人と顔を合わせられる方法があったって事?それはやっぱり個人的な方法で、他者が介在する事は出来ないような関係なの?」


「いや、違う。そうじゃない…ただ」

強気だった目が本当に苦しそうに下がる

唇を噛むと、自分の中で整理のついた「部分」ドアの横にもたれかかったままで答ええた


「私は会ってない、海自でも少ない…」


漏らす息と困惑に顰めた顔は嘘をつこうと慌てている顔には見えなかったし

ごまかしの言い訳を選び出した声にも聞こえなかった

ただ本論を直接言うのを恐れているように灰色に近くなった顔に、粉川はその出会いがあまり喜ばしい事でないのか?と気がついた

『むらさめ』の性格を考えれば隠しきれない事に自分で蓋をしようとした最大の一言だったが、粉川には隠されたものに近づく入り口でしかない


初めて聞く、その他の出会いは粉川の心に十分な苛立ちを募らせていた


「少なくても、人と会えてはいたんだ…」


立ち上がりテラスの側を見ると粉川は、自分の頭を何度か叩いた実は知らされていなかった事が自分には多かったという事に、粟立つ心と、それを止める冷静さを招くために

三笠は、大戦以降日本を護る海自の艦魂と合ったことはないと言っていたが、『こんごう』の話しでは護衛艦『はるな』と会話をした事があると聞かされた

かなりショッキングな事だった

母とも慕った三笠が自分には告げなかった事があったなど考えたくもなかった

かき回す頭の中に記憶に暴風雨が通るようなめまぐるしい検索をせねばならなかった


そして『しまかぜ』や『しらね』の発言から、海上自衛隊艦艇の魂達は今まで人との出会いはなかったとされていた

なのに実は、出会っていたという事

まるで親身になっている自分を警戒して隠されていた事のようで冷静さを失いそうになった


頭を何度も叩く粉川の体育会系な落ち着きを取り戻そうとする態度に『むらさめ』は動揺していた

近づこうとはしなかったが、もたれていた壁から離れて声をかける


「粉川、違うんだ、間違ってる。だからな、ちゃんと人に会えるたのはお前が初めてなんだよ。それ以外のってのはな…、あのな、言いにくいんだ」

「どういう事」


本人的には落ち着いた対応をしているつもりだが、声には怒がこもり熱い息がもれる

粉川は自分がダマされていたのかと思い始めていた

床を叩きつける足、睨む顔を直視出来なくなった『むらさめ』はドアの側に顔を向けながら


「だから!違うんだ!あれは、会えてるとかそういうものじゃなくて…あああああ!!」


苦しい言い訳けを大声でごまかそうとしている

ドアへ向かった顔が自分の側に戻された時、粉川は大人げなくも少女に向かって吠えた


「何が違うんだ!!」

「黙れ!!」


『むらさめ』の襟首を掴んだ粉川だったが、タッチの差で顔を先ほどの問答の時に口を閉じた平手に襲われ、出鼻が砕ける

がっちりと口を塞いだ手が信じられない力で大の男をテーブルの側に押し返すと


「ヤバイ!!司令がこっちに向かってきてる!!!」

「はぁが?!」

声にならない擬音のままパーティー会場につながっていたドアに目をやる粉川

スキマには確かに近くのテーブル席を歩く『くらま』の姿が見える、しかも明らかに会場の監視をしている、司令艦の鋭い目は会場に集う海自艦魂に不備がないかを探していた


粉川と『むらさめ』お互いせっぱ詰まった状況で目を合わせて

「だめだ、こっち来る。欠席者がいないか確認してるんだ」


焦ってテーブルの側に粉川を押し倒した『むらさめ』は額を角でぶつけていた

頭を右に左にと痛みを散らすように振りながら、涙目になった顔で


「粉川はこっからお前を飛ばす、大丈夫!!基地のどこかには出られるハズだから!!」

掴まれた手から溢れ出す光の粒、粉川は慌てて自分の口を押さえている手をつかみ取った

「待ってよ!まだ何も答えてもらってない!!」

ここまできたら謎に対して真っ向勝負の男粉川、このままでは夜も眠れない事になるのは目に見えている

だったら、ココに『くらま』が来るのならば彼女に聞くという手もあるというぐらいの気持ちだった


「『むらさめ』ちゃんが教えてくれないなら『くらま』さんに聞くよ!!」

「馬鹿野郎!!そんな事したらお前がココにいることがバレて、全部の護衛艦が殴り倒されるわ!!」

「じゃあ!!」

「頼むよ、静かにしてくれ!!アメリカ海軍の前で騒ぎは御法度だ!!」


いくら『むらさめ』が鍛えた豪腕の持ち主でも身長180近くの粉川を何時までも押さえておくことは不可能

すでに押さえていた手を取られ、強く押し返されている現状からしてわかること


「だけど秘密にしていた事があったんだろ!!」

激しい言葉は、相手の気持ちも察して低めのトーンで返された

『むらさめ』は答えられなかった事に対しては悪いという気持ちがあるようで、焦りよりも苦い顔で首を振った


「粉川、それは…誰だって知ってるんだ私達は」

「誰だって知っている?」

「そうだ、むしろ海保の奴らの方が知ってるかもしれない、海自じゃアル意味タブーなんだ」

「タブー(禁忌)?」


力の入った捕り手が緩んだ隙を『むらさめ』は見逃さなかった

両手を重ねて大きく輪を開く、光の粒に彩られた金色の闇が粉川の目の前に広がった


「待って!!」


身体を覆う光の力に、さしもの粉川も吸引されるように『むらさめ』から引きはがされる

強い風が息を奪うほどの勢いで輪の中へ流れ、足場を無くした粉川は泳ぐように手を伸ばすが、何処にも触れる事が出来ない


懸命に輪の輪郭に縋ろうとする粉川の顔に『むらさめ』は静かな声で告げた


「『しまかぜ』に聞け、他の奴らには聞き回るなよ。簡単な話じゃねーからよ」


そう言うと手のひらを静かに閉じた

同時に粉川の視界は真っ黒に変わり現実の世界から途絶されると、沈むように消えていった






全ての料理を出し切った『いかづち』は『くらま』に断りの挨拶をして自室に戻っていた

煉瓦倉庫の寄宿舎

自室として割り当てられた部屋の高い天井を、メガネを外した目が呆けたままつぶやく


「早うせんと…早う…せな、でも告白して…どないしたらええの?」


狭いベッドで何度目かの寝返りをうつ

顔に掛かる黒髪の癖毛を払いながら

寄宿舎の部屋割りは大部屋の中に個人の部屋を持つという形式だ

大部屋に入る一本の共有通路に並ぶ自室のドア、入るとベッドと小さな机が一つ

ビジネスホテルのシングルのスペースを更にコンパクトにしたような形で、天井だけが大部屋の居間同様に高いという、ちょっとおかしな作りだ


江田島海軍学校に似せた外観を持つ寄宿舎だが、中身に台風が吹くほど厳しいわけではない

自分の趣味である料理雑誌を、キレイに置いておきさえすれば問題はないし

こんなところまで『くらま』は注意に来たりもしない、せいぜいルーム長的『しまかぜ』に小言を言われる程度でプライベートはしっかり守られているが


居心地は悪い

魂達が自分の写し身に持っている部屋は本当の意味でプライベートルーム

自分の好きな調度を持ち込みデコレートする事もできるし、ココだけは「開いて」なければ誰も入る事が出来ない空間、でもココは佐世保でそうはいかない


限られたスペースで人まねをして寝泊まりする

全体の意識を高めるためにと、修練の港の決まり


身体を何度も回し、居場所を代えようとしながら何度目かの溜息で『いかづち』は飛び起きた


「人と恋して…どないしたらええの?」


部屋に帰ってベッドに飛び込んだ、心に募った想いで身体が鉛のように重く感じていたから


微睡みを何度も繰り返し、色々と考えていた

粉川に、どうしても自分に向いて欲しいという気持ち

自分を見ていて欲しいという純然な想いではち切れた週明け、心にもない事を口にして『しまかぜ』を凍り付かせた

そこから今日のパーティーまで、帰ってくるのを心待ちにしていた人は笑顔だった

十一月の海風に当てられ、白くなった自分の顔を見て


「さむいでしょ」

守っていた心の防衛ラインにいとも簡単に入ってきた人

マフラーをかぶせてくれた粉川


「がんばろうよ〜〜〜」


無邪気な笑みで自分に「恋せよ」という姉『はるさめ』のプッシュで自分の気持ちに真っ直ぐになろうと決めてはいたが


アメリカの艦魂コーパスクリスティーの言葉が一つのストッパーになっていた

「人との関わりを持つことは良いこと」という言葉

明らかに高見から物事を見ている銀色の瞳が目指すものは「ただ恋をせよ」という事ではないように感じていたが、今ひとつ理解するには至れなかった

ただ引っかかり、不安を煽っていた


恋をせよなのか?それとも恋より先に進めという事なのか?


交錯する果てに一度は前を向いた心は、一人でいる事で何度も入れ替わっていた

見えない言葉の先を知るためにとどまるべきか?

それとも素直な気持ちをぶつけてから、先を知ったほうがいいのか?


「あかん、わてどうしたいんやろ」


時間が出来たことで考えられる事はただの堂々巡りだけ


背伸びをして骨をならす、デスクに伏せておいた料理雑誌をとる、何度も見ているページ

角を折り、赤丸を打った献立


「どうして人を好きになったんやろ?」


料理が好きになった時、それが人の強さを羨ましく見た最初の日だと思い出した


産まれたのは水の綺麗な港だった。風光明媚、周りをみれば赤煉瓦の倉庫の並ぶ町は舞鶴と言った

山が近くて、雲が高くて、海がキレイ

なのに天気だけがいつもへそ曲がりで、晴れ間に少々の雨でなく、雨時よりちょっとだけ晴れみたいな場所だった

そんなキレイなところで同型の姉妹艦の中、唯一生を得た『いかづち』


だけどこの町海がとても寂しいところだと程なくして知る事になる


最初に自分挨拶をしてくれたのは基地司令だった『はるな』だったが、糸目に近い細いアイラインがゆっくりと自分を見てから

「初めまして、頑張りましょう」とだけ声をかけ、どこか悲しい声で


「貴女、この海を憶えてる?」そう聞かれたのが印象的だった

産まれたばかりで目の前に広がる景色に憶えがと聞かれても答えようのないもので、困った顔をした『いかづち』に『はるな』は柔らかい笑みで

「だんだん貴女の海になるからね」と告げた


その言葉のおかげで、この海の持つ寂しさを、吹く風と潮の味の中で実感した


「ココは昔、大日本帝国舞鶴鎮守府…だったんだぜ」


最初に自分を迎えてくれた姉妹、姉の『きりさめ』は初めて見た妹に


「名は体を表す、感電したんか?お前の頭、解析させるんだぜ!!」


戯けた態度で、癖毛で跳ねっ返りな黒髪の頭をなで回した

瓶底メガネをかけ、金目鯛のように大きく見える目で自分よりの小さな姉は、手に持った携帯端末をいじりながらココが、かつて日本国の一大軍港だった事を教えてくれた


「栄えある帝国海軍」


その末裔として、伝統有る港に産まれた事、最初はそれが良いことばかりだと思っていた

だけどその思いは進水から一ヶ月たらず、まだ就航もしていない頃に色を失い始めていた


『いかづち』が産まれたこの年、1999年舞鶴基地は国家として戦後初の海上警備行動を発令させる一つの事件と向きあっていた

『いかづち』誕生のたった三ヶ月前の出来事だった

基地司令だった『はるな』はイージス艦『みょうこう』と地方隊の雄である『あぶくま』を連れ緊急出動


「佐渡島西方に不法電波を発信する船あり」


海上自衛隊、海上保安庁、各々艦船を出動させこれを追尾させたが

逃げる不審船の速さに振り切られる者が続出

二隻の不審船の一隻に張り付き続けた『はるな』は何時出るかの攻撃命令に胃を切る思いで待ち発令後


不審船を取り逃がすという形で幕を閉じていた


不手際


懸命の追尾を行った船艇にかけられた言葉はそれだった

マスコミは、対して知識もない評論家をテレビに登場させて、防衛の切っ先である仕事をする者達を叩き

同じように備えられなかった海保をも叩いた


日本海の荒波に消えた不審船、自国の海に入る違法者を罰する事さえ二の足を踏む敗戦国日本

護りの盾は何為にいるのか?

連日の激しい取材、近海を飛び自衛隊の装備に疑問と、まず国家の頂点の役人達に対して機能していない国防に対する疑問以上の追い針を投げる雄弁なる詭弁の徒達

錯綜する情報の中で


日本中が注目した事件の余波の中で『いかづち』は誕生した

そして

事件を知ったとき『いかづち』は『はるな』に敬礼が出来なくなった


正式な任官はまだしていなかったが、護衛艦として覚える事はたくさんあった

だけど、全ての勉強を投げ捨ててしまった


「何学ぶんよ!!一生懸命覚えたって実践で使えへんのなら意味あらへんやん!!」


三隻の護衛艦、一つは国防の最高級であるイージス艦だった

なのに結局何も出来ずに帰り、言われるがままの非難に晒される姉達の姿に自分が追随しなければならないのかと思った時


こんな不幸な誕生が自分に与えられた運命なのかと、泣いて叫んで全てを拒絶した


夏真っ盛りの舞鶴は多くの海水浴客でにぎわう、海岸線を通る細い国道はこの時にだけ渋滞を味わい、海からの照り返しと強い日差しで黒く焼けた子供達が走り回る


進水式から向こう、自分のところにくる全ての魂を無視した『いかづち』は一人海を見ていた

甲板の上には艤装要員として入った隊員達が、照りつける日差しに溶けそうなのか?身体をフラフラさせながら動き回る

「やってらんねーよなぁ、実際」

会話は取り逃がした不審船の話だったり、休暇の話しだったり

あまりに覇気のない姿に『いかづち』は深く溜息を落とすばかりだった


ココはかつての栄えある軍港、モノクロームの写真に残る当時の国の楯達

それを操艦したであろう背筋も正しき軍人達の姿


「姉さん達なら、こんな時どないした?」


心が苦しくなっていた

誕生したその日は幸せだった、なのに一瞬で転落した

真正面に見える舞鶴地方隊総監部、余部上から真っ直ぐ続く国道27号を上っていけば西舞鶴につながる

二股に別れた舞鶴湾、真ん中に座る戸島

同じ景色を見ていた帝国海軍の姉達は、護るべき国民の前、無力を晒し罵られ続ける自分たちを見たら

このだらけた隊員達の姿を見たら、拳の制裁をするだろう


「怒らはるやろな…」


手も足も出ない亀のような防衛

殻にこもった護りの船達、どんな最新の装備を持っていても心がすっかり負けている事に『いかづち』は気がついてしまっていた


「わて、もう死にたいわ」


産まれた事、残りの三十年を呪った


その足で本当に死のうと自艦内に足を進めた

生きている意味がワカラナイ虚ろな目の光りをメガネで隠したまま、続いている艦内の工事の合間を縫って

自殺をするための刃物を求めて、真新しい匂いを鼻に届かせる厨房に向かった


進水から二ヶ月、艦内の各セクションは無味で壁だけ箱なりの姿から、それぞれの部屋へと変貌を遂げ始めていた

このころには既に、スライドで初代の艦長となる艤装員長が乗艦している

同じように各部屋の課隊の者達も乗り、それぞれ自分が使うであろう部屋の支度などをし始めていた


もう無人ではなく、共に働く者達がいる自分の中を、まるでスクランブル交差点の波にもまれるように『いかづち』は歩く

「一緒に死ねばええんや」そう考えながら、焦点の合わない目は食堂のドアをくぐった


「食え!!食って作業を続けろ!!」


静寂の死線に漂った『いかづち』の心を蹴飛ばす怒声が響いた

けたたましい声の主は、カウンターを挟んだ厨房の中にいた。食堂室になっている前室と明らかに温度の違う世界で腕まくりをして立っている


既に何度か温度を上げている中で、更に熱い状態の顔を上げて

「きびきびはこべ!!」と

艤装に入り、多少のクーラーは入っているようなのだが、なんのそのな雰囲気


並んだ隊員達は山盛りの食事の前で大きな声を返していた


「いただきます!!!」


真夏日の八月、黒く焼けた男達は盛りになった皿をあっという間に平らげていく

今まで沈んでいた『いかづち』の気持ちを土足で踏むがのごとくだ

辛気くさく湿っていた彼女の鼻腔にスパイスの匂いが、目覚ましのように通過し、目の前にある活気に目がぱっちりとひらく


「しかし、いいんスか?まだ厨房使っちゃダメだったんじゃねーんスか?」


舐めるようにキレイに平らげた大皿を返す隊員は、腰に作業袋をぶら下げたままだ

目の前カウンター越しに身丈と同じぐらい大きなしゃもじを奮う隊員は、白い歯を見せて


「バーロー!飯がきちんと炊けるかどうかは海の男にとってもっとも大事な問題だ!!しっかり確認しとかんにゃならん!!オマエらだって良い飯食って仕事してーべ!!」


しゃもじを如意棒のように振る隊員の姿に食堂に爆笑が起こる


「これでいつ何時緊急出動が掛かったって飯は保証された!!ヤロウども!!気持ち入れ替えて働け!!」


銀のニブイ輝きの食器、先ほど甲板で見た汗まみれでだれながら愚痴っていた隊員が走って行く

「ごちそーさんでした!!」

露天で嗄れていた顔はどこにもなく、力を取り戻した笑みは白い歯を輝かせて


「おう!!午後も頑張れ!!」


口にかき込むカレー、汗だくでふやけた紙のようになっていた隊員達が次々と生気を取り戻す


「気持ち、入れ替える?」


人には見えることのない『いかづち』は厨房カウンターの中に入ると

大きな寸胴に回る琥珀色の刺激的な香りを放つスープに指を入れ掬い舐めた


「おいし…」


舌の上を走る刺激、スパイスと隠し味に裏打ちされる海軍伝統の料理は、驚き続きで開かれていた『いかづち』の目からメガネを落としてしまう程の衝撃を与えた

食べなくても生きられる艦の魂は、自分の思考をシフトチェンジさせる魅惑の料理に出会った


「おいしい…、気持ち替えられる…」


たくさんの涙がこぼれる

鱗が落ちるように自分の目の前を曇らせていたものが崩れ落ちる

まだ何もしていない内から「負け」を自分の胸に抱いていた事が恥ずかしくなった

あんなに世間から罵られても、人は気持ちを切り替えて頑張っている

頑張る人がたくさんいるのに、何もしてないうちから死んでしまおうと思った事を本当に悔いた


その日『いかづち』は初めて包丁を握りカレーを作ろうとした

食べるという習慣を持たない魂達に持っていっても変な顔をされるだろうけど、自分の気持ちを切り替える大切な出会いとなった料理を、司令や姉妹に見せて今日までの事を詫びようと考えたのだ


ところが、『いかづち』が夜の厨房で具材をカットして湯に入れ、いざカレールーをと探したが見つからなかった。昼間の分で切らしていた事が今更発覚したのだ


「どないしょ〜〜」

刻んだ食材をこのまま放置する訳にもいかない、並べられた金物スタンドを広げ、アチコチと手を突っ込んで探していた背中に、声はかかった


「夜に火を使うのは危険よ」


慌てふためき、火のついた鍋もそのままで踊ってしまった『いかづち』の前にあられたのは舞鶴基地司令の『はるな』だった


「これだけあれば、別の料理も作れるのよ」


そういうと、夜を良い子とに勝手に食材を広げていた『いかづち』を叱る事なく、ケースに入れた砂糖と醤油を前に置き、ゆっくりとした口調で料理を続けた

暗闇の中、頑張っていた『いかづち』はいつ自分に司令が乗ってきたのかに気がつかなかった事に、国防の盾として産まれたのに役立たずと罵ってしまった相手以上に自分が隙だらけであった事になさけなくなった


「司令、ごめんなさい。わて自分勝手な事言ってしまって」

「誰だって言いたい時があるわ」


小川のように細い流れの緩いカーブ、切れ長の目を持つ『はるな』は大人な顔、優しい口調、とても一群の司令の中では秀でた実戦経験を持つ者とは思えない柔らかさで手際よく具材を入れる

隣で静かに、背中を丸めるように立つ若い魂に鼻歌を聞かせながら、菜箸を使って煮上がりを確認すると


俯き涙する『いかづち』の癖毛頭を撫でた


「気持ちが沈んじゃう時は誰にだってあるのよ。そう言うのを切り替える時は食べる、美味しい料理で心まで暖めて。それでいいと思う」


そういうと大皿に調理の完成品を入れた


「肉じゃがって言うのよ。栄えある帝国海軍、あの東郷平八郎元帥発案の一品よ」

「ほんまに!」


人差し指で可愛い妹の額を押す


「舞鶴鎮守府で産まれた料理。帝国海軍のお姉さん達もきっと食べてた味、今日貴女に引き継がれた」


嬉しくて泣いた

自分は帝国海軍から伝わる料理を知り身につけた事に





「気持ち、切り替えて」


思い出の中に沈み涙が紙面を濡らしていた事に『いかづち』は気がついた

あの日、今一度国の楯として頑張る事を誓った

メガネを外し手のひらで涙を拭う、こすらないようにゆっくり、ぼやけ始めていた思いでに原点を確認した目で今の自分の足場を探そうとした


「わては、国を護る船や、せやけど…わては」


行き違ってばかりの国の楯達、悲しい思い出の方が未だ圧倒的に多い中

あれから何年か経った、人は自分たちを愛してくれてるだろうか?

それを実感できるだろうか?

いつしか料理を作ることに没頭する事で、そういうものを見ないようにするカモフラージュとして使ってきたのでわ?


「ちゃう、絶対にちゃうで」


「新しいイージス艦が作られることになったんだよ!!」


「新しい魂…」


笑顔が伝えたニュースに時が巻き戻り心が凍る

同時に焦りで気が動転した

生と死、先に生きる姉の魂を終わらす事で自分たちは産まれる、およそ三十年の道

国を護るという頂点の仕事

『いかづち』は頭の中にある自分たちの使命を思いだして、納めたハズの涙がこぼれた


国を護るという仕事は非常の時がくれば、生死の切っ先真ん前の仕事で、本音では仕事という形で割り切れるかどうかさえ考え及ばぬものだ

だけれど、その時がこない事を願いながらも、その時のために生きる

この国を護るために


「わてらは…この国の人を護るために産まれるんや」


こぼれた涙を手で掬うが、止まらない清水は手のひらを落ちてゆく

国家の命を守るため、使命がために新たな脅威と向きあうために


「姉はん達を、殺して産まれたんや、わてらわ」


同じ志で生きた艦を殺し、新しい力として産まれる

それは国家の望み故の、蓮の業だ


だからこそ愛されたい、死までの道で生きた満足のゆく形が欲しい



「でも、なんか違う気がするんねん…」


胸を熱くする想いに『いかづち』はベッドに倒れ込んだ

「熱い、わて熱い、どなんしたらええん?」

自分の手で身体を縛るようにくるまると、きつく目をつむった


「粉川はん、わてらは人を好きになったらあかんのかな?粉川はんの事好き言うたらアカンのかな?」


粉川に渡されたマフラーをつかみ身体の中に入れるように抱きしめる

ぬくもりと香りの中で涙の幕の下で『いかづち』は眠りに落ちていった





奥まった通路で蹲っていた『しまかぜ』を見つけた『くらま』は背中に向かって、いつもの口調で声をかけた


「きおつけ!『しまかぜ』一佐、パーティーを抜けてに何をしている?」


荒い息で肩を奮わす姿

図書館のテラスを避けた書庫につながる通路には、一つの照明もない漆黒の道があるだけ

片隅に頭をぶつけるように顔を隠す『しまかぜ』は『くらま』の声に立ち上がると


「何!何のよう!!」

涙はではなく、かわりに憤りか、自分の内側にある衝動にか赤くなった顔を、紫の闇の下に見せた


「何故会場に戻らない?何をしている?」


声はいつも司令として佐世保に詰める魂達の前に立つ時に発するものと変わらない

だが目は明らかに自分の恋人を心配していた

微かに出る白い息、少しの光に浮かぶ『しまかぜ』の顔は苦しんでいると、誰が見てもわかる

普段は見せない苦しみに、怒りの声を織り交ぜた返事を返してはいるが、後は弱々しく倒れて終いそうな姿に『くらま』は身体を引き寄せた


「『しまかぜ』何をしていると聞いている、答えろ」


掴まれた手、肩を押さえそのまま壁に彼女の身体を逃げられないように押し付ける

「何もしてないわ」

「答えろ!!」


静かな通路に響く声に同じぐらいに尖った声が返る

「何もしてない!!答えが欲しかったら命令すればいいでしょ!!」

「命令などしない!!」


『しまかぜ』を上回る長身の『くらま』は彼女の顔を片手で押さえた

頭を振り逃げようとする視線を自分の目に合わせると


「君に命令などしない、ただ信じているだけだ」

『くらま』の目は尖っている、だが目の中にある心は愛する者の苦しみを受け取ろうとしていた

いつものように、変わらないように彼女を支える大切な手が髪を撫でる


「私を信じてないのか?」


荒げていた息が急に静かになる、二人の鼓動だけが聞こえる静かな間の中で『しまかぜ』は小さく首を振った


『くらま』より先に会場の監視を行っていた『しまかぜ』は聞いてしまった

図書室につながるドアの向こう『むらさめ』の声を


「『しまかぜ』は『あまつかぜ』さんを撃ったんだ」


会場に姿の見えない『むらさめ』を叱ろうと伸ばしていた手が感電したかのように止まった

「姉を撃った」

海自の艦魂ならだれもが知っている事実、そして誰もが通るかも知れない道

でも


「貴女には出来ない」


『あまつかぜ』の至った道を歩くことを否定する、笑う銀の瞳

とたんに呼吸は乱れ、会場になど居られなくなった

本当は姉を撃った自分を、周りの全てが軽蔑しているのではと、暗い森に輝くフクロウの目達が

心にたまる薄暗い気持ちをかき乱す


「『しまかぜ』何があった?」

縋った腕の中、震える『しまかぜ』の頭を慈しむように抱えた『くらま』の視線

自分の胸に揺れるengagementringに触れると抑えた声で答えた


「ごめんなさい、私疲れてるの。本当にごめんなさい」

「ならば部屋に戻れ、休むんだ」


『くらま』の目は悲しそうに俯いたまま、掴んでいた彼女の身体を解いた

足下はしっかりとしているのか、見苦しくない動きで反対側の階段へ向かう影に


「『しまかぜ』疲れているところ悪いと思うが、近いうちにみんな知ることになる。君には先に知っておいて欲しい」


手すりに身体を預けて振り返った顔は既に闇に隠れて見えなかった

「何?」

「『たちかぜ』総司令の退艦(除籍)が遠くないうちに決まる。新しいDDGの建艦がほぼ決まったから、長くて後四年だろう」


影は揺れた

かすかにだったが『くらま』の目には見えていた、悲痛に呆然とした『しまかぜ』の顔が


「そう…」


細い通路の両端、二人の距離は不明瞭なまま『しまかぜ』は消えていった






「何やってたんですか?」


ずぶ濡れになった粉川は立神のバースで隊員達に引き上げられていた

バースにくくりつけられた『こんごう』の上でデッキの掃除をしていた隊員が粉川を見つけたとき艦尾の側で、大声を発しわめき散らしていたというなんとも珍妙な図であった


引っ張り上げられ隊員達から大量のタオルをかぶせられた粉川の唇は紫色になっていた

なんと言っても十一月の海

寒いに決まっている


「粉川一尉…大丈夫ですか?」


さしもの隊員達も、この名物男のあまりに突飛な行動に驚きを隠せないという顔をさらしている

粉川の方はクシャミと鼻水、直ぐに声が出ないほど震えた状態だった

突然飛ばされて海に落ちたのは三笠以来久しぶりの出来事だった、頭をタオルでもみくちゃに拭きながら


返事を待つ隊員に、笑うという動作をして見せた。寒さで引きつった口で


「海水浴…かな?」と


当然この夜の珍事はまたも佐世保基地につめる海自の隊員達を大いに湧かせる事になる

当の粉川は夜の海風に晒され悪寒を背中どころか前進に走らせながら

今も『こんごう』を中心に飲み騒ぎのパーティーを会している寄宿舎がある倉敷岸壁を睨んだ


「頭冷やせって事かい?」


謎に立ち向かう忍耐力を試されたと、胸を叩きながら水たまりの足跡を引きずるように残しながら、基地にある仮の自室に戻っていった

カセイウラバナダイアル〜〜作品のテーマ〜〜



頑張ってます!!!

鷺巣詩郎さんを聴きながら、昔からこの方のサントラが好きなんですよ

最近有名なのはエヴァですが、それ以前の作品の方が好きですね

エヴァも悪くはないけど、作品が狙っているライン取りを好きになれないんですよ

もちろんリアルタイムでみてましたけど、テレビの最終回を見たときの…あの丸投げっぷりには爆笑したくちです

なんじゃそりゃ!!!


庵野さんってさぁ、いや多くは語らないけどけっこうアレな人で

おもしろいんだけど、おかしい


師匠ではないけど、お禿様(冨野由悠季)なんかもガンダムのZやってた時は

「これをガンダム最後の作品にする」(結局終わることなく現在まで続いている)という意気込みとリアルな人間物語の本質入れまくりで

出てくるメカも多かったおかげか商業的にはそこそこ成功したらしいけど

本人は全然納得して無くって

破門にした(極めて他者的視点で)永野護に愚痴ってたぐらい

死にたいとか言ってたし、実際そうとうに精神衛生がやばかった頃の作品らしい

(しかしヒボシは見た事がないwww)

だから制作当時から作り直すみたいな気持ちはあったそうだよ(他人事のように)


そんなところで作品のテーマってのをココで小説を公開している作家さんはどういう形で表現しているんだろう

ヒボシは毎回七転八倒してます

テーマって輪郭のある形で見えたらダメな気がするんで

こう

ぼんやり、「ああ、そういう事なのかな?」ぐらいに見えたら合格?


なんかこう素人なんで「今更それかよ」的な話しなんで恥ずかしいんですけどね


ひぐらしのなく頃には残酷を目に当たる形でだしたからテーマが霞んだと竜騎士さんが言っていた


あの作品を初めて見たとき、正直

なんちゅう残酷なアニメと思ったと同時に

一作目「鬼隠し編」で絡繰りの絵図が見えてしまった

なんで恋愛妄想にとりつかれたみたいに自分勝手に挙動不審になった男の子がいるの?と


でもあの鏡合わせの妄想と現実のレベル差を作画でやってしまったというのがいかにも日本人らしい解釈で、なるほどとも思った

あの作品の賛否についてはヒボシには持論があるけど、ココでかくと

「うわぁ、うざいですねぇ」になるから止めとく


一つ言えるのは、大抵の人がひぐらしのテーマを見失っていたという事

そして今そうだという事

これを実感した

だから大事なことを見落とす、それが絡繰りだったのだけど

竜騎士さんは笑ってたね「やりすぎたっ」て


でも社会的にも知られたのだから成功作品だし、テーマが霞んだという意味ではヒボシの狙いも近かったり

がんばってマネしようwww



ところで嬉しいメッセが来て、月を跳ねそうですwww


「旦那の乗ってる護衛艦が出て嬉しい、頑張ってください」

どの護衛艦かは書かれてなかったけど、とってもホッコリしました

実はちょこちょここういうメッセは頂いていたのです

ただ、小説になろうは現在感想をかくにもメッセをおくるにも、組合に所属するように登録しないといけないようで(実際どうなってるかはよく分からない)


よほど守秘義務をしっかりと守っていらっしゃるのか

返事を書こうにも書けませんでした

(おそらくは、わざわざ一度登録して書き込みをして下さり、その後脱退するという方法)


「自分の乗っている護衛艦はいつでるのか楽しみにしてます」というのもあって

とても励まされました


だいぶんとしんどい山場が続きますが、がんばります!!!

色々な方がたくさん見て下さってありがたいと思ってます!!

今年中にはなんとか最終回まで持って行きたいと思ってます

守秘義務を守りつつ応援してくださる方々にも感謝しつつ、今日はこれにて〜〜〜



それではまたウラバナダイアルでお会いしましょ〜〜〜

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