第七十一話 風の中
愛の目指すところは大きくみれば一つなのかもしれないけど、人と艦魂の持つ感覚や生態でとらえられる愛は違う部分がある思います。というかヒボシの小説ではそれがこれから色々な形で出てくると思う
人によっては受け入れられない方もいるのではとも思う今日この頃
だけど世界は一つの画面では見られないのだから仕方ないか
『いかづち』は官舎のガラスに写る自分の髪を懸命に撫で躾ていた
癖毛で有らぬ方向に飛んで形作られているヘアスタイルを少しでも大人っぽく見せたいという思いが、水筒に運んだ水で両の手を濡らして何度も頭を押さえ込むようにかき回す
「姉はん(『はるさめ』)が『しまかぜ』はんの事は気にするなゆぅたけどぉ…」
昼の太陽さえ、手早く休みにつこうと海に傾く冬の空
影を長く伸ばす駐車場の真ん中で、袖口やスカートの折り目を何度も直す程に落ち着かない仕草で
殊勲の艦である『こんごう』の出迎えが終わり解散の声が響いた中、『いかづち』は喉から心臓が飛び出でそうな程に緊張していた
手のひらに湿気った汗で自分の目頭を何度も押さえる、メガネ越しでも動転した気のままで目を読まれる可能性があると思うほど身体が微震する、語る本音を読み取られないようにと身なりにいつも以上に気を遣う
お迎え集合の少し前、引っかかりのあるきっかけのため煮え切らない気持ちで桟橋を見ていた妹の肩を『はるさめ』は軽いタッチで何度も押すと、いつもの笑い顔で『いかづち』の周りフワフワとして
「大事な言葉は…最初は自分で言わないとぉ〜〜〜、粉川さんだってぇ〜〜超能力者じゃないからね〜〜」
顔に恋の焦り半分、冷静になろうとする思い半分を浮かべるばかりの妹に、言葉にして恋心を真っ直ぐに伝えようと鼻先に指を置いた
「がんばってぇ〜〜〜応援してるから〜〜〜」
背中を押す言葉に
今まで自分の中だけで空回っていた『いかづち』に恋をしようと陽気に押す姉の言葉は強い追い風だった
『しまかぜ』の保護下にある情緒不安定で不器用な『こんごう』が粉川との仲をプッシュされるまま、それを見続けるのは辛い事
恋愛という戦いなのだから保護者無しで、対等に戦えるようにしてあげるという味方の押しは『いかづち』の心に弾みを付けていた
鼓動を服の荃まで伝える胸に手を当てて
「そうよな…言葉にして言わなきゃ、最初の告白は自分でいわなきゃあかん。相手やって超能力者じゃないんやから…」
おそらく告白はしていない『こんごう』を突き放すための最初の一歩は自分の心を継げる言葉
最初の愛をつげなきゃ相手に気持ちをつたえなきゃ始まらないレース
潤ませた目で見つめるだけで相手が、自分の気持ちに気がついて
それに答えて、ドラマじゃあるまいし物事は都合よく進まないのだから
都合を合わせるのは自分の想いに対するバイタリティだ
切っ先は言葉だ、相手に気がついてもらうのに一番の槍
恨めしく桟橋を見ていた顔を、挑戦者の顔に塗り替えたとき
妹の決意を確認した『はるさめ』は変わらぬ浮遊感のままで
「そうよ〜〜がんばろ〜〜」両手を固めるとガッツと勢いを見せながらも、いつも見せる柔らか過ぎな笑みを絶やさず送り出してくれた
後は自分戦いだ、『いかづち』は胸の前で拳を強く固めて立っていた
港からは遠い奥まった佐世保地方隊基地官舎へは艦魂が近づく事はない
『いかづち』もそうだ
立神のバースから陸地の側、現在突貫で作られる工事現場を避けて波のよく見える駐車場の前までは進んできていたが、それ以上立神町の突堤道路を渡る事はなく粉川を待ち制服姿の『いかづち』は続けていた
「待ったらいいよ〜〜待ってる『いかづち』は〜〜きっと可愛い〜〜」
解散の号令がかかった後、『こんごう』は都合良く『くらま』司令に引っ張られ
『しまかぜ』はどこか元気ない顔のままいつものように立神を後にすると倉敷側にある寄宿舎に戻っていった
絶好の告白チャンスがやってきたのだが、同じように粉川もまた基地司令である宗像の迎えに間宮艦長達と揃って総監部に向かってしまったため、どうしたものかと俯いた顔に『はるさめ』の提案に従ってココで待つ事にしたのだ
「見えたら…すぐにとんでってぇ…」
思いこんんだらの機会が延長されている事で、鼓動が耳を熱くする程の『いかづち』だが、いつ監部から出てくるのかワカラナイ粉川のために顔は常に上げた状態
目を忙しく動かし探すように景色を見回す
コック姿がデフォルトだった自分が、プリーツスカートとダブルスーツという出で立ち
少しは見違えて見て欲しいという気持ちではち切れそうな思いを落ち着かせるために、深呼吸をしてゆっくりと佐世保の慣れた景色を見渡す
立神のバースから真っ直ぐに向かうと灰色屋根の倉庫が六つ並ぶ、SSKバイパスが本線と別れたラインに見えるニミッツパークと並ぶように見えるのが、海上自衛隊佐世保地方総監部
コンクリート造りの白い門に黒の台座に金字で書かれた表札を持つ日本防衛の基地は、波乱の歴史を持つ基地でもある
現在は向かい合うように米軍の基地があるココだが、かつては帝国の一大軍港だった
大戦後、一度は全ての機能をアメリカに剥奪され日本でなくなった
後に主権を回復した日本に部分で返され(正確には返されていない)現在は日本国自衛隊とアメリカ合衆国第七艦隊が詰める軍港基地となっている
陸地を少し上がったところからが基地の本体になる
大きく開かれたアメリカ軍基地の門に比べると、海自の側は普通自動車なら横に二台程度しか通れない程狭き門になっている
官舎に向かう通りは小綺麗に纏めた煉瓦の壁もあったりするのだが、どこか閉鎖的で国防の理解が得られない事に苦心する自衛隊の心苦しい口元を現しているようにも見える
人通りの少ない基地の入り口を
冬の太陽は眠りの海へと顔を傾ける中『いかづち』は海風を受け手見つめ続けていた
陸地にいるのだから冬の海風を避けて建物の中にでも入れば良いと思われがちだが、彼女達は好んで陸地の建物に入ったりは決してしない
本来陸地を生息の場所としていない彼女達にとって陸は少しぐらい散歩出来たら良い程度のものだ
人が浜辺付近の海で遊びはするが海に居を構えないのと同じように、陸地は波の見える所を歩く程度のもので長く居続けたい場所ではない
艦魂は海の近くである少しの陸地を楽しむ程度に歩く事はできるが、本格的な上陸までは絶対にしない、出来ないという事ではなく、海に属する魂である彼女達にはそれを必要な事とは考えられないからだ
魂達にとって海から離れた陸地は、わかっていても未知の世界であり、無理して関わる必要のないところだし、そこには船の魂に必要なものは本心から何もない
海上自衛隊に属する魂達は日章旗の揚がる基地の中は歩くが、別に気持ちの良い行為という訳でもないし、好きでもない
ただ国を護る者達、国防の盾たる人がいるからこそ、同じ志の者達との居場所を共有できる唯一の陸地としているだけであり
そこだけが、繋がりを失った人との共有の場所というだけでもある
そういう思いの延長にあるのが寄宿舎だが、それだって波打ち際にある煉瓦倉庫に限られている
波の音のないところでは暮らせないのが船の魂でもある
だから『いかづち』は人の集まる建物で風を凌ごうという気持ちがないのではなく、考えにも昇らない
ただ、想う人待って波を感じる事のできる突堤近くの駐車場に立っていた
ひたすらに、癖毛の髪を撫でながら
「海上保安庁…」
『いかづち』が待ち人来たる?に身体を焦がしている頃
佐世保総監部、基地司令宗像の執務室に通された粉川は思いだしたようにつぶやいていた
簡素に纏められた白い壁の部屋、さして大きくない執務用のデスクにノートパソコン、金属のデッキで作られた書棚の前で宗像は大柄な身体を埋めるようにイスに座ると、粉川を指差して
「おいおい、なんの考えもなく長崎に留め置きされたと考えてたんじゃあないだろうな」
戯けたように額に手を当て傷をかくした宗像は、今回『こんごう』が修復に入った長崎造船所から粉川の本庁への帰参命令がなかった理由を話した
話しの内訳は、世間の話題からはすっかり霞んだ例の事件
「不審船海上保安庁船艇銃撃事件」
正確には海域名称などの入ったこの事件は海自と海保の間ではまだ何も解決されていない事件だった
解決しないのは犯人不在というものがもっとも大きなポイントなのだが、それを追求するよりも双方の「不始末」を身内ですった揉んだするという本末転倒な会議だけが紛糾し続け闇鍋のような状態になっていた
「海保が、例の事件の事水面下で活動をしている。それにより不用意な発言や不確かな情報が流れる事を抑止した形となったわけだ」
顎に手を置き、目を泳がす粉川
短く刈り込んだ頭を掻きながら情報を整理していく
長崎造船所に入った時は自分が蚊帳の外に置かれたものと憤慨したものだが、上司達が蠢く水面の下にある思案と戦っていた事は容易に想像が出来た
同時に本来の自分の職務を忘れる程艦魂達との交友をしていた事で呆けた自分を恥ずかしく思い顔をしかめながら
「海保がですか?」
自嘲気味に頭を掻く粉川のとなり、制帽を自分の前に置いた間宮がイタズラっぽく聞き返した
「表向きな」
宗像は指でお猪口を持つ仕草を見せ
「酒でも入らねばまともでは居られない」と口を曲げた
「予算、長引いている見たいでしたがそれにも関係があるのですか?」
大綱の概算要求の中、年次の予算を九月に提出した海自だったが間は最高に悪かった
当時「イージス艦機密漏洩」の事件で煮え湯にがっぷり四つの状態だった海自
身内からでた不祥事をなんとか身の中で打ち消すために抗生物質のがぶ飲みをした状態にあって起こった事件が一ヶ月後の東シナ海、不審船発砲という難事件だった
この前代見物の事件続きでで防衛庁は元より内閣府、政府上層部まで上から下までの大騒ぎ
そこに来てのまったく予期できぬ事態だった災害派遣
目の回る時間の中
海自の要求する予算成立への見通しは限りなく暗い海に、クラゲのように漂う羽目になっていた
さらに一ヶ月の時を経てはいたが、事件の容疑者は海の向こうに消えたきり、大洋州局長会議に合わせた演習はそれなりに効果を上げているようで、新たな兵器の実験は脅威であるという認識を中国政府は態度で示していた
結果中国側での船舶管理ないし、登録外船舶に対する規定などを盛り込む事には成功していたが
逆に「日本政府の中国船籍の犯行であるという発表ならび断定は早々過ぎる事、遺憾である」と釘を刺されるおまけもあった。ただ非公式な事務レベルの会話としてだが
後は国内で残り火の消し合いの為の水掛け論が相変わらず続けられていた
「予算の事は後で話そう。問題は海保を盾に海自を叩きたい連中が背中を怒突いている事だな」
宗像は良く焼けた顔から嫌味の笑みと、前にだした自分の拳でノックをする真似をして見せた
「マスコミですか?」
間宮の隣に並ぶように座らされていた粉川は、カバンから手早くパソコンを出し
情報のとりまとめをしようとしていた
「マスコミもあるが、どちらかというと「平和団体」かな」
「平和団体」
思わず一同声が揃う
同時に溜息も揃う
「自称、他称、自薦、推薦、色々ありますけど、とにかく夢色の海に砂浜をかけっこする人達ですよね」
開けたパソコンの蓋をうんざりと下ろした粉川は自嘲気味に笑うと
今度は笑いが出揃った
夢色の海
実は佐世保界隈に住む人よりも本土の内地に住む人の方が圧倒的に夢を見ている日本海
さらにいえば沖縄本島にもこういう気質はあったりもする
美しい海に争いはいらない
それは誰だって言葉に出して言える事だが、平和を維持する努力が無ければあっという間に「征服者の海」になる事を誰もが見落としている
海自の上層部もいつも思っている事なのだが、どちらかと言えば日本に駐留するアメリカ軍の方が危機意識は強い
「日本はいつ安全圏にある国になった?」
真顔でアメリカの司令官に聞かれたことのある宗像佐世保基地司令にしてみれば、もっとも過ぎて恥ずかしい思い出にもなっていた
となりの赤い国は安全か?手を取り合い心をさらけ出せる仲間か?
その眷属国は安全か?大手を振ってそう言い切れるか?
「日本が攻撃力を放棄すれば、争いはなくなる」
「武器を放棄しても国家として成り立っている国もある」
そういう意見は世間知らずいいところだ
むしろ、国際認識から大きく後退したエセ国際人だ
自分の机の前にあるパーソナル小箱の情報だけで世界を見て回った気になっている、電化製品てんこ盛りで、主婦としての仕事の間をでたらめな情報番組を見て食いつなぎしてしまった人達のブログなど見るに堪えられない博愛主義
勉強しない人間の多さと
仕事にまみれて社会の事など考えられなくなった旦那もしかりだ
争いを望んで軍備を持っているわけではない
毎年右肩二桁上がりの軍事費を計上して行く赤の国、経済的にも邁進し続ける中国に、危険な要素で世界と駆け引きを続ける北朝鮮
これらに対して
面と向かう争いを抑止するために、残念ながら日本には今だに武器が必要なのだ
米軍任せでは国際社会の一員、主権国家とはみなされない
敗戦の時主権を失い、アメリカの属州になった
その時アメリカは日本を護るという義務も課せられたが、主権を取り戻し国家として経済的に成長した今、それを平で願うのはお門違いというものだ
自分の国を守れない国家がどうしてれっきとした一国家と見てもらえようか?
必要な盾なのだ
「それで、そういう団体からの突き上げで動いているんですか?海保は?」
一同の頭の中に苦く思い出される国家の守りに与えられている現状
「海保は財界との繋がりも少なからず持っているからな、そういう輩が小うるさく何かをしていると言ったところだ」
「うるさい?実際どんな事を狙ってきているんですか?まさかミサイル迎撃実験と停止を求めているとか?」
ミサイル防衛構想
計画に伴って実戦されるものは年を開けた二月に予定されている
護衛艦『こんごう』による迎撃実験
間宮はその艦長である、飛び出した話題にいつものイタズラっぽい眉がピクリと上がる
「たかだかミサイルの迎撃実験をするのに四十八億…と素人様達を煽っての大憤慨の様子が有るのは事実だが」
手元に纏めた書類に目を通しながら宗像は、いちいち大きな溜息混じりで会話を続けた
「停止は国としてあり得ない。強い同盟国である事を求めているアメリカにとって寝耳に水ですまなくなるからな」
ドタキャンが許されるレベルの国家防衛交渉はない
もしそれが許されるとするならその国は一流の国家ではないという見方が世界基準である今、一応に日本でも規則としてそれらは守られている
予定されている実験は、それ以外艦隊訓練を密に取るための合同演習の中に含まれている
海自は昨今近海を騒がす輩へのデモンストレーションとして大洋州局長会議に見せたような派手な演習を必要としていた
それには随伴する艦艇の数も多くいる
が
急な災害派遣などが入り実際はかなり苦しい台所事情
現行五十艦と少しの体制の中から絞り出される艦艇群の数はかなりの痛手
国防の盾たる艦艇が特定数海外に出払ってしまうのは危険な事ではある。それでも当初予定していた艦艇数を減らすことは誰の口からもでなかった
つまりはそういう事なのだ
国家の約束事に不足の事態が有れども穴を開ける事は出来ない
それに目標を破壊するだけが実験ではない
リンク16及びUSCの活用による各艦艇の追尾ならびに情報伝達網の確立、早期警戒への情報精度を高めるための実験でもある
打ち上げ花火を打ち落とすのに億単位の無駄金と言われるが、情報戦が大切な現代に置いて自分たちの所有する兵器の精度をいかに多くの僚艦が把握できるかを知り、共有するかは大切な事である
これらは派手さではミサイル迎撃の実験ほどの華はないが、日本各地の基地との連携、長く伸びた国土と広がる海を守るもっとも重要な足場の部分だ
わかりやすい題目である迎撃実験だが、隠れている部分であるこちらの方が本当に必要とされるものだった
「中止は無かったとして、予算の取り合いは収まっていないという事ですか?」
飛び交う思案の中で、緊張を顔に出さない間宮は結論だけを求めているように聞くと
「そうじゃない部分を突いてる輩がいるというとですよね、問題は」
「そうだ、それを前振りに使って別のものを要求する者達がいるという事だ」
「海保の新しい船の要求ですか?」
「それに準ずる要求ですね」
矢継ぎ早になった会話、粉川の質問に話しの大筋を察していた間宮が答えた
「表向き争ったら、国防有無論なんてマスコミに火つけられちゃって収拾つかなっちゃいますからね。そうなっちゃうと国防産業や今まで蓄積してきた技術が失われますし」
現実にはこの事件で争いたくないという本音
事件はすでに政治の駆け引きの道具となっているという事実の前
責任を取るのはどちらでも良かったのだ
無駄に争って本当に国防を停止してしまおうなどという考えを持っている政治家はほとんどいない
だけど何らかの落とし前は必要になる
そこで事件の中、脆弱さを見せた海保船艇が予算を計上、日本国の海洋警察としての装備を一新させたいという思いがあった
基本不審船などの面前に立つのは我らであるという言葉を全面に出して
船自体の要求ではなく細かく備品を一新する方向に話しを進めているという事
それによって大幅な利潤を得る産業があるという後押しに乗って
「僕はどちらでも良いんですけどね。海保の船が護衛艦のようになってくれるのならそれもアル意味国防の為の備えとして前進ともいえますから」
間宮は財界と少なからずの繋がりを誕生の最初から持っている海保の姿を勘ぐっていた
半分は憶測だったが、宗像は同意するようにただ頷いて
「そうなってくれればこちらとの苦労も分けられるというものだが、国の予算は限りがあるからな、そこをどうやって埋め合わせるかで上は頭を悩ませている」
「司法取引まがいな事が起きているんでしょうね」
現場の荒海とは違う海を行くスーツ達の姿
暗闇過ぎる世界は考える以上に入り組んだ海なのだろう
間宮は目を細めた
粉川は開いたパソコンの中にある情報を横目で見ながら疲れた顔をさらしていた
「もっと前向きな解決ってないんですかね?」
顎をさすった口から思わず本音がもれる
責任のなすり合いで、防衛邁進の鍵を探すなんて後ろめたい部分をもちながら、さらに後ろ向きな徒競走みたいで情けなくなるというもの
短髪より少し眺めの髪
頭を自分でこづきながら唇を尖らせた田粉川の前、宗像は「この男は」という顔
真面目にして前向き、真正面から意見を自分たちにぶちまけた粉川が性格的にこういう裏取引みたいなものを嫌っているのは良くわかる事
一通りの話しの区切りに用意した茶を自ら振る舞い、大きめの湯吞みを並べる
「だが悪い知らせばかりじゃない、話しがこじれた原因にもなっているが喜ばしい知らせもある」
そう言うと荒海を生きた司令官は曇っていた眉間の皺を解除して白い歯を見せた
「新たな護衛艦の予算が通ることが決まった」
満面の笑みは自分で注いだ茶を一気飲みすると
「それも新しいイージス艦がだ!」とデスクに湯飲みを叩きつけんばかりの勢いで手を突いて立ち上がった
「新型のDDG…予算が通ったんですか?」
信じられない、粉川は目を大きく開き聞き返した
予想以上に良いリアクションを返した相手の顔に宗像司令は満足げに続ける
「ほぼ決まった今年を押し通すのは無理だったが来年度確定の第一隻だ」
大きく手を広げる宗像の前、粉川は目どころか口まで大きくいて顔を合わせ
間宮もまた笑みを浮かべた、いつもの片口で笑う顔ではなく眉も柔らかな喜びに丸くなって
「これも『こんごう』が、いや間宮艦長が頑張って結果を出してくれたおかげもあるだろう」
実際必要とされていた新しいDDG、新しいイージス艦
艦隊のローテーションを考えれば対するミサイルに備えるイージス艦の数は必ずしも足りているとは言い難かった
年間で確実に起動しているのは三隻
四年に一度は全改修も必要となるほどフルで働く護衛艦
場合によっては常年の中にあっても半年の修復を必要ともする高級にして最新鋭のシステム艦
それでもその存在は大きな意味を持っている
居ることで日本を囲む赤の国の脅威を少なからず遠ざける事のできる存在
声はなくとも喜びでゆるんだ顔の粉川の前、デスクの書類を宗像は叩きながら
「上もそうとう頑張ってくれたようだ。今回の演習結果はアメリカからもそれなりの情報提供を受けていたし、持ち帰ったデータからも色々な検証もできたようだ」
大切な記録
そこに至る過程に伴う結果が出揃わなければ、なかなか予算には計上するのは難しい事だったであろうイージス艦
「やったぁぁぁ!!」
沈黙の間に、ついに男は声を挙げた。座ったままだが粉川は両手を挙げてガッツボーズをした
思いだしても辛かった演習、未知の攻撃の中を決死の戦いをし続けた『こんごう』の姿
誰にも見られる事のない魂の彼女が、傷つき血反吐を吐いても諦めなかった戦いの末にあげた大金星は思わぬご褒美までを持ってきた事に
涙が目に滲んでいた
背を丸め拳を振るわす粉川の姿に、宗像は少し引き気味に
「まあ、アメリカが少しばかりプッシュしてくれたのかもしれんがぁ」
「そんな事はありません!!『こんごう』の勝利が引き寄せてくれたものですよ!」
上がっていた手が下がり拳のまま膝の上で震える
「アメリカは本気でしたよ、『こんごう』が頑張ってくれたのは事実です」
自分の隣、男泣きの領域に入りつつある粉川の肩を間宮が叩く
鼻を啜る程に背中を丸めた粉川は小さな声で、自分の胸を叩いていた
「『こんごう』、『こんごう』ありがとう、ホントにありがとう」
への字に怒った口を持つ少し強面の『こんごう』の顔が脳裏に浮かぶ
不機嫌を晒し、不器用を見せる彼女だったが国家にとって大切な仕事完遂した殊勲の女である
つきあいが悪くても、口べたでも、やるべき事をしっかりやった
そこに至る課程が本庁の解析に役立てられ、予算委員会に必要性を訴える事が出来た
結果が全てとなってしまう世界の中で、苦難の波を乗り越えて出された答えは本当に大きな宝となった
「そんなに喜んでもらえたなら、羽村局長達も頑張った甲斐があったというものだろう」
「はい!」
大きな返事に何故かもらい泣きしそうになった宗像は
「間宮艦長は本庁の大きな期待に応えてくれたわけだが、まだ大きなプレッシャーが残っているわけだ。これからも頑張ってもらわんにゃな」
話題をはぐらかすように目を泳がせたが、間宮の顔は毅然としていた
「ええ、これからも勝たせて頂きますよ。それが僕の使命ですから」
制帽に軽く触れる
大きな結果、大きなプレッシャー与えられた。宝を持ち腐れではなく、国を護る絶大な盾として遺憾なくその姿を見せる事が彼の仕事であり、間宮本人が心に硬く誓っている事でもある
来るプレッシャーの名はミサイル迎撃実験
こみ上げる熱い想い、だが決して粉川のように感情的に現したりししないし
暑苦しく熱弁を振るったりもしない、努めててクールな笑顔は
「次も勝ちますよ。絶対に」
見せない決意を自分の中に叩き込み
この金星を更なる高みに導く事を誓った
粉川は吉報を聞いた足で走っていた
いつものように夕暮れが近づき肌に寒い風が吹き付けているだろうに、スーツの上着を肩に引っかけ陸自の背嚢を揺らして
すぐにでも『こんごう』に、彼女のあげた結果が導き出した新たな護衛艦、イージス艦発注へとつながった事を伝えたかった
大きなストライドで勢いよく走る粉川に風の中から声が掛かったのは加速のひと踏みをいれた時だった
「粉川はん!!」
頑張って撫で躾ていた髪は風に揺られてすっかり元通りになり
冷たい風に晒されて肌が白くなりすぎてしまっている『いかづち』の姿に粉川はつんのめった形で止まった
「どうしたの?こんなところに?」
基地から立神港までを全速力で走ってきた粉川は既に湯気がでる身体
逆に寒さにスカートから伸ばした足を奮わせている『いかづち』の姿が可笑しく見える
本当ならこのままバイパスを突っ走って行くところだったが、分岐の前で声をかけられたためゆっくりと息を落ち着かせながら、先ほどまでは白くなっていた頬をわずかに赤く蒸気させた『いかづち』に近づいた
「あんな…待ってたんよ…ココで、粉川はん来るの」
「待ってくれてたの?えっなんで?」
質問に質問しながらも粉川にはピンとくるものがあった
彼女達は割と騒がしいのが好きだ
寄宿舎で、また演習から帰った『こんごう』を囲んで飲み会でもしようと考えているのではと
「ひょっとして飲み会?じゃあなおさらだね、町でお酒を買っていくよ!」
吉報にテンションの上がっている粉川は素早く町に向かおうと歩を踏み出したが、手を『いかづち』はしがみつくように掴まえた
「飲み会なんてあらへんで…今日は…」
ひっぱられまたもつんのめりそうになった粉川
「えっ、じゃ何があるの?」
振り返った粉川は『いかづち』の頬に見える細かなうぶ毛が寒さに震えているのを見るや、背嚢にひっかけてあったマフラーを首にかけた
「こんな所で待っていてくれたわけでしょ?寒い中」
あっけなく人は魂の恋心の中に入ってきた
「そっ、そうなんやけど」
一瞬で巻かれたマフラー
細い肩から滑り落ちそうな端を掴む
恋した人の匂いが自分の身を包むように首を暖めている事に『いかづち』の思考は臨界点を突破しそうになっていた
回転の上がった心の熱気は言いたい言葉を喉に向かって押し上げるが、頭が着いていかない状態
「『こんごう』に知らせたい事があったんだけどなぁ」
のぼせ上がった熱が沸点手前でピタリと止まった
恋のライバルとしている者の名前に、耳まで真っ赤にしていた『いかづち』の目が座る
「『こんごう』に会いたかったん?粉川はん?」
震えていた声が一変して低く下がったトーンで聞き返すと、相手の意見をまたずに早口で続けた
「今日は『こんごう』とはあわれへんで、今日はアメリカの司令艦達が殊勲艦の帰還を祝ってパーティーやるんや、『こんごう』は主役やから、外にもでられへんから…」
尖った口調、自分より先に呼び捨てあえる仲となった名前が出てくる事に嫉妬の波が高くなる
かけられたマフラーが無かったら、卑屈に歪んだ口元を隠しきれない程の感情を無理矢理隠そうと深く俯く姿に粉川は頭を掻くと
「そうか、そういうイベントがあるんだ。知らなかったよ残念。でも、そうだ!『いかづち』ちゃんにも感謝しないとね!!」
顔を下げ恨めしい目線をメガネの奥に隠していた『いかづち』の肩に粉川は両手を乗せて
「新しいイージス艦が作られる事になったんだよ!!こないだの演習、『こんごう』もそうだけど『いかづち』ちゃんも頑張ってくれたでしょ!!結果が出せたんだよ!!」
うれしさでいっぱいでつい大きな声を出して死まった粉川は、一瞬固まると周りを見渡す
艦魂とは慣れた会話をしているつもりでも端から見たら大仰な独り言に見えてしまう
姿勢を正して肩から手を離すと顔を近づけ
「嬉しいニュースをね、早く知らせたかったんだ」と笑った
「新しい護衛艦…DDGが産まれる…」
近づけられた顔に鼓動を早めた『いかづち』はニュースとして告げられた事に目を丸くし停止した
何か信じられないものを聞かされたかのようにメガネの奥にあった目が開かれている様子に粉川は首を傾げた
「何?何か変だったかな?」
「ううん?なんでもあらへんで」
自分を覗き込んだ顔に飛んでしまった意識を取り戻すが、開かれた目が戻る事はなかった
背けるよう顔を反らして、取って付けたように
「そうなんや、びっくりしたわ」と背を向けた
「そう、ビッグニュースでしょ、だから早く教えたかったんだ。『こんごう』や『いかづち』ちゃんが頑張ってくれたおかげだからね」
少しずつ歩く粉川の背中を追うように進む『いかづち』には喜びの顔はなかった
ただ俯いてカラ返事をしながら拳を振るって話しをする粉川の後について行く
新しい護衛艦が産まれる
それも最新のDDGが、それが示す物事の方に心が怯えていた
「『たちかぜ』総司令が死ぬのが決まったんや」
粉川には聞こえない声の中で、短命すぎる護衛艦の生を実感していた
新しい命のために死ぬ魂
護衛艦はかつての帝国海軍の艦達とは違う、かつては老朽艦と言われた日露からの戦艦達も長く軍籍を持ち国に尽くすことができた
だけど今は違う、決められた年数を生きて、決められた年で死ぬ
予備役的に残されたり、練習艦となって余生を過ごす間など無い
おおよそ三十年の命はすぐに消える
新しい同種艦が産まれれば、最古参の同種艦は死ななければならない
漁船や商船とは違う、人に寄り添って最後の時まで満足いくまで勤められる仕事でもない、そういう規則の中に生きている護衛艦艦魂達
『いかづち』は自分の身体の芯が冷えている事に気がついた
その日は自分にも来る、自分達で生きるという未来を探せない魂
国を護るという職務にありながら、商船や客船達のように人に手を振って貰うことなど皆無の孤独な任務
解体はあるべき船の死の形だから怖くはない
最後の勤めとして標的艦になる事も覚悟はできる
だけど、覚悟を決められるほどこの職務を愛せない
愛されない護衛艦
心を満たすほど、艦生に納得できるものがない
国を護るために、国家の頂点の船として産まれたのに国民に野次られ誹られ
「人」は…誰が私達を愛してくれるの?
目の前を歩く背中に、瞳が霞み涙が滲む
手を繋げられる人がいるのなら
凍えた思いに冷えた鼓動が風に舞うと、距離を開けていた粉川の背中に『いかづち』は抱きついた
突然組み付かれた感覚に粉川は驚いて両手を挙げてしまった
「どうしたの?『いかづち』ちゃん?」
「粉川はん、今日はわてとおって、ココにおって、一緒にいて」
涙の混ざった声が懸命に背中に縋る
「何?どうしたの?」
状況の掴めない粉川は無位に相手を振り払う訳にもいかず立ちつくす
「わて、寂しいんよ」
言いたかった告白ではない哀願
ただ額を擦りつけて泣く『いかづち』の姿に粉川は何が起こったのか理解出来ない状況にいた
泣き続ける『いかづち』のために冷めたい海風吹かれる突堤に立ち続けるしかなか
艦魂物語,魂の軌跡〜こんごう〜外伝の外伝 港の働娘3
前話は六十六話からどうぞ
「前にもこんな事あったよね」
アールデコ、今時には珍しい装飾豊かなリビングルームに氷川丸とポンポンそれともう一人の魂が立っていた
シャンデリアの光は黄白色の柔らかく懐かしい時をかきたてる光を振らせる。部屋は天井も高く、金縁にして四角の中にデザインされた円形のカットグラス
赤い絨毯と、別珍のクロスはきめの細かい輝きを惜しみなく見せている
座面の深い艶美感漂う柔らかな椅子が四つ
ここは氷川丸本人が持つ自室の前室にあたる、人社会での場としては一等社交室とよばれた場所
「前に…」
座ると足が浮いてしまっているポンポンの前にバスケットに入れたお菓子を預け、対面の椅子に座った氷川丸は声を曇らせていた
目の前に立つ彼女は黒髪を掻き揚げながら、神妙な顔で話題から目をそらそうとする氷川丸を指差すと
「前にもあったさ、さらに言えばここ数年でこういう現象が増えてるよね」
「増えてる?」
二人の会話に挟まれたポンポンは狸顔のまん丸目で自分を囲む二人の顔を交互に見ながら
「増えてるんですか?金唐さん」包みから開きかけのアメを手に聞いた
ずいぶんと年下の魂であるポンポン
円熟した大人の魂としてはどこか軽い風体
水夫の服を着崩し、サイズ違いの袖口をまくった姿の魂
金唐と呼ばれた黒髪の船魂は口を横に大きく笑顔をみせて
「そうだよ、増えてるから別にポンポンだけ病気ってわけじゃないんだよ」
集団暴泣き状態に入ってから一時間を経て、なんとか当人だけを引っ張り出しここに戻った時、騒ぎを聞きつけた彼女はやってきた
横浜の地に永住を得たもう一人の魂はポンポンの隣に腰掛けると優しく頭を撫でた
「私はね、この事にそろそろケリをつけた方がいいんじゃないかって?思ったよ、今日ね」
どこか浮いた口調の金唐の態度に、おもしろ半分は止めてと氷川丸は顔に険を立てて声をあげた
「急にそんな事を言われても困るわ」
押し黙っていた氷川丸は制服の上から胸を押さえたまま、襟前でそろえた黒髪を揺らした
曇り、美麗な眉は下がり目が金唐を見ないようにする
「氷川丸、君がこの事から逃げたい気持ちはわかるよ。私達はねぇ戦争を経験した船だからね、あの時の事を思い出すような事はしたくないし、見えない希望にも縋りたくないというのもわかるんだけど…」
「ポンポン、それはね夢なのよ」
説得の声を入れた金唐を無視して氷川丸はポンポンをあやすように「定番の説得」の側に脱兎した
その行為に苛立ちとも卑屈な笑みともとれぬ唇はポンポンの顔を無理に自分の側に向かせて声を遮った
「夢じゃないよ、ポンポン、君は昔戦艦長門を守った事があるんだよ。だから覚えていた」
「違うでしょ!!確たる証拠もないのに、この子を迷わせないで」
逃げた相手を追い詰めるように語る金唐を氷川丸は悲鳴に近い声で制止した
「戦艦長門…さん…」
「そう、どんな魂だったか覚えてる?どんな夢だった?」
催眠のように相手を誘う口調の中でポンポンは目を閉じる
遮二無二止めようとする氷川丸の声は願いにも似ていた
「止めて」
「止めないよ、逃げるなよ氷川丸」
彼女の切れ長の目と漆黒の瞳が氷川丸を睨むと
「君はポンポンを騙すつもりなの?」
「違う…けど」
言葉が途切れる中、ポンポンは目をつぶって夢を思いだそうとしていた
「彼女達が過去を思い出すのは何かの偶然よ。何かにつながっているわけじゃない」
「そういう言い訳はやめようよ、氷川丸。君にも身に覚えがある事だろう?」
金唐は手を挙げて過去から逃げようとする氷川丸に、逸話の言葉を告げた
「これを魂の引き継ぎというのかもしれないよ」
それは大戦期にあった船達の希望の話
氷川丸も、金唐もその言葉を胸に抱いて前線に向かう戦船達を見て来た
「私達は、この名を持って心を縛り国のために蘇る魂となる」
信じて戦った彼女達
最後の戦艦、長門が残した物と
戦船達を叱咤した彼女が言い続けた逸話
氷川丸は目を閉じた、思い出したくないという気持ちの前で金唐はハイカットグラスの下こぼれる日差しに手をかざしながら
「不自然な事が起きてると思うのさ、あの戦いから五十年は経ってるよね。彼女の言葉が正しいのなら「復活した魂」が現れても良いはずなのに、現れない。なのに、姿だけは良く似ている事も不可思議だよ。どこかで繋ぎを失った私達、私達自身もこの事と向き合わなくちゃいけないんじゃないのかなってね」
金唐は目をつむり夢を追うポンポンの髪に手を置いて
「欠片ばかりが世をさまよっているよ、その欠片に心を痛ませる子達がいるんだよ。氷川丸、大戦を知る私達こそが率先して解決のために動かなければ、この国の船達の未来に影が差す気がするんだよ」
ふざけた口調とは裏腹に、真面目に将来にわたる不安を解消してあげたいと言う金唐
俯いたままの氷川丸は説明が終わる前に顔を上げていた
対面に座っていたポンポンの静かな涙に心を刺されて
ポンポン
港を働くタグボートの彼女は今年五歳(誕生からの歳、見立ては十五歳)
まん丸眼に丸顔、元気いっぱいの彼女が震えながら唇を噛んで泣く
「長門さん、長門さん…」
氷川丸は立ち上がると彼女の側にゆっくりと近づき肩を覆うように抱きしめた
「ポンポン…貴女は悪くないの、貴女は長門を助けたのよきっと」
この子達がこの先も見えぬ過去に悩まされる姿を放置できない
氷川丸は金唐と顔を合わせた、過去の痛みを忘れ、謳歌の日々をずいふんと長く過ごした老齢の自分達がこの問題から逃げて良い理由はなかった
「わかったわ、日本丸さん。今がその時というならポンポン達のためにも、私のできる事をするわ」
黒髪の金唐、日本丸は優しく頷いた
二人とも七十を超す御大だが、あの大戦では小娘だった
容姿こそ変わらないが、共に苦難の波を越えてきた。その波を次の世代にまで任せる事は出来ない
二人の「魂の引き継ぎ」に向かう探求が始まった
外伝の外伝
別口に書いた方がいいか?とおもう内容になってきましたが、これから先この話しは本伝に大きく絡んでゆく予定ですから
できるだけ継続的に書き込んでいこうと思います〜〜
ただ
あんまりバラバラでは読みにくいという意見があれば、独立させてもいいかな?とも思ってます
なのでご意見お待ちしまぅす〜〜〜〜でわ〜〜〜