第四十七話 波乱の種
お絵かき頑張ったり
HP作ったりで大変な一週間でした?
ああっ一週間ぶりですねぇ!!!
やっと帰って参りました!!『こんごう』達
忘れられてるかなwwwそれでわどうぞ!!!
「対潜訓練編」
東京よりはるかに南にある佐世保にも冬を匂わす風が吹き始めていた
顔に当たる痛みに鼻を鳴らした粉川は佐世保駅を降りたホームで大きな音入りのくしゃみを発して
東口方面は真新しいロータリーなどを持つ駅だが
みなと口の方は簡素な作りで実質駅裏ともいえる方向に歩を進める
ココは日本最西端の駅
「噂の男になったかな?」
少しとぼけた独り言を零すと背中に陸自迷彩の入った背嚢を背負って改札を通る
帰りの日時,予定されるの日を『しらね』に頼んで送ってもらっていたから
佐世保の艦魂が噂をしてくれているのかとニヤケながら
腕時計を確認
基地司令に会うための時間にはまだ十分に余裕はあるが気持ちが逸っているのがわかる
自分にまだそういう若い部分がある事に苦笑いしながら
スーツ姿は足を速める,背負い袋に上着と冬用のコートを引っかけて
事務仕事からやっとで解放された体の各所に残る鈍りを確認するように競歩から足踏みも強く走る
「よっしゃ!!」
拳を握り治し国道11号を,佐世保地方総監部に向かってほどよいペースで走っていった
「いわゆる「事件」に対するデモンストレーションでもある。。。。」
総監部内,会議室集まっているのは4人の男達は表向きの告知情報を載せた計画書を一通り目を通していた
大きな会議室の真ん中に座る,灰色の頭のいぶし銀,宗像はタバコに火を着けながら自分の眉に残る傷に手をやると煙と一緒に苦々しく
「赤の国の危険は今も昔もかわらない。。それは確信できた?という事か?」
並べられたテーブル右側に『こんごう』艦長間宮と船務士の和田
左側には大荷物を足もとに置いた粉川
どちらも神妙な面持ちで司令の言葉を待っていた
「今更ながら訓練をともにする米軍からは。。。。」
別紙を片手に持った宗像は話し途中で声を切り。。。灰皿をタバコで突き,大きな溜息を落とした
言葉が滞るのは自分の持つ責務に反する意味合いが大きいという事
間宮は司令の意志を汲むように計画書を除けると
「不審船に対する訓練もある。。。という事ですか?」
国防の盾が今更,小型船舶に対する臨検訓練を外洋に出てまでしなくてはならない
屈辱的な訓練項目
「明確にそうであるという通達はないが。。。なんらかのアクションを必要とされているとい事だけが確かだ」
まだ半分も吸わないタバコを押しつぶすように灰皿に捨てる宗像
苛立ちは指先に掛かった火種をねじり潰す事を躊躇しない
同じく顔を厳しくした和田は
「まるで教練指導をして下さると言わんばかりですね」
常に自衛隊は「外敵」と自国民の悪意の板挟みの状態だ
自分の国を護るための手段を否定し続ける国民とそれを「正義」と煽るマスメディア,だがそれこそが井の中の蛙大海を知らずという故事という箱にしっかりと収まってしまっている日本の現状だった
事があれば「防衛」を今まで軽んじてきた国民に「何していたか」と叩かれ
無ければ「必要のない軍隊」と罵られる日々
事実は,常に自国の周りに波の高い海が広がっているという事だけ
それをアメリカは常に平和ボケの日本国民以上に警戒している
駆け引きの道具という手札としながらも怠らぬ警戒は続いている
これらの事からもアメリカの海自に対する要望は当たり前のように高い
なのに,こないだの「不審船」を見逃してしまうという。。。なんとも締まらない結末
司令と間宮達が渋い顔を並べている所に粉川が入った
走って監部に到着後,一汗流したさっぱりした顔に士官用の青服を着た姿で
「ご存じと思いますが。。。。あの日の海には「別の船」がいました」
「そうだろうとは思っていた」
手持ちのカバンから資料を纏めたファイルを開いた粉川の前,間宮は少し口を緩ませ皮肉のお返しのような返事をした
間宮は事件以降の防衛庁の動きをしっかりと見ていた
当日の海にも別の輝きが見えたであろう事は暗黙の了解にあった
粉川もまた,薄々そうではないかと思っていた内情に眉をしかめながらも口元に皮肉の笑みで返すと
「あの日,中国政府の船舶確認が防衛庁に入ったのは03:00時でしたが,これは意図的に遅らされたものという事がわかっています」
粉川は説明しながらファイルを海図と共に宗像の手に
渡された資料に宗像は目を大きく開き。。。そして細めると何も言わずに,そのまま間宮に手渡した
「やっぱりいたか。。。。キロ級潜水艦」
細かく書き留められた資料
あの日,「不審船」を発見した時間からそれほど遠くない時間に海自の潜水艦は現場にいたのだ
資料にも名前を記載しない海自艦艇がタイムテーブルと共に克明に示した物,海上ではな「海中」に潜んだ不審船の動きを寸分も逃がさぬように書き綴ってあった
「スレスレのところで「何してた?」ってところかな」
ファイルの海図に指を走らせた間宮は領海線近くで事の成り行きを見ていたのか?
それとも「事」によっては参加するつもりでいたのか?
何かをしていたからこそ。。。。不審船の船籍をすぐに開かすことは出来なかったのか?
不審船よりも不審な行動をしていた潜水艦の軌道に指を走らせる
それを追うように距離をとって走っていた海自の潜水艦の精悍な動き
間宮は顔を,ちらつく蛍光灯に向けてあの日の事を思い出してみた
終始統合情報部と通信を取り合っていたが。。。情報部がまた別の戦いをしていた事が目に浮かぶ
海を走る艦隊には海保の後ろに付いて「待て」を出し続けた防衛庁だったが,海の下では先行するように事件の大きな影に向かって走っていた者達がいたという事実
直感的に感じていた
「外交のカードに使うために黙っていた。。。という事か」
宗像は新しいタバコの最初の一口を深く吸い吐き出すと
恨めしそうな目で資料の海図を睨んだ
粉川は責めるような視線の前に,お手上げと肩をすぼめ
「僕が知ったのは2日前ですよ。。羽村局長は隠さず当日に「それ以外の事」として扱ったそうですが,政治屋さんには見向きもされなかったそうです。。ただ一応司令には事実を確認してほしかったんで」
あえて,自分の意志でこれを公表した事を告げた
粉川は良い意味で繋ぎ役を買って出たという事になる
頭の考える事に非難の答えしか出ないのは組織を硬直化させるだけでうまくいない
隠して良いことと悪い事の判断は出来ているようだと一同は了解をした
並ぶ顔に確認を見た粉川はこの事件に付いての羽村の言葉をそのまま告げた
「政治屋さんには。。。事,チャイナスクールを黙らせながら,こちらの要求にそって働いてもらわないといけませんから。。。だそうです」
宗像は,またも半分も吸わないままタバコを押しつぶすと軽く手を打って
「大洋州局長会議は明後日か。。。。。」
頭と体のバランス
防衛庁に詰める頭たる男たちもまた解決を別の形として求めている
ただ見逃したという事が問題ではない
見逃してやったという上からの態度で相手からの条件を引き出す
この国の防衛の多くはそうやって成り立っているともいえた
そして微力ながらも前進する国防を遵守しようと勤め,事件を大事と認識している政治家もいる
事を無用に泡立てず,窓口を開いていく努力はまるで潜水艦の任務のように人知れず動いて行く深海の世界であり政治の世界との駆け引きでもある
「じゃあ不審船に対する訓練ってのは。。。。そのまま対潜訓練というふうに受け取って良い。。。という事かな」
資料とファイルに一通り目を通した間宮は粉川に聞いた
「表向きはそうだとは言い切れませんが,会議に会わせてこの演習をやる意味はあると思います」
明朗な答え方に
間宮も吹っ切れたように笑顔を見せた
「演習にもスリルがあったほうが張り合いがあるというものだね」
「不謹慎な」
山になった灰皿を替え
新しいタバコの封を切った宗像は戒めの言葉とは裏腹に美味しそうに息を吹いて見せた
「君は実に風通しのいい男だな」
会議室の窓を少しひらき,粉川の人となりから情報は十分に信頼出来るものである事に感心した宗像は内心ではこの不思議人物に笑った
本来ならば不祥事の起こった艦艇を上からの目で厳重にチェックする側の人間のハズが,どちらかと言えば自分たちの味方をしてくれている事に
しかもそれが気味悪いものではなく。。。実にさわやかである事に海の守りを長く勤めた男には心地よいものにも思えていた
換気ついでに開けた窓越し
「基地にこそ情報は必要だ。。。。」と素直な感想を漏らすと
「では明日の演習のFTGはどうなっているのかな?」
自分の胸ポケットから演習についてのチェックを書き写した紙を見て聞いた
「僕が乗ります」
「君が?」
粉川は横に置いていた背嚢の上から腕章を取り出した
「相互監視もFTGもアメリカとの演習じゃそんなに意味のあるものじゃありませんから。。。。僕は元海自ですし」
簡単に言う粉川の顔に間宮は声には出さなかったがやはり笑ってしまっていた
確かに海自同艦での演習であればパターンがあるため訓練指導は綿密に行われる必要があるが第七艦隊を主体とするアメリカとの合同演習に意見を挟める分けでもない
意見交換はあっても演習の作戦はもう決まっているというものだ
そうでなくとも急に起こってしまった災害派遣などで色々の分野の士官が忙しく働いているこの時期にわざわざ人を配置するのは面倒でしかないともいえる
「それはいいね。。。だけど粉川くんってホント何でも屋さんみたいだね」
言い当てられたというように頭を掻く
「まったくです,広報に丈夫な人間が少ないからってあちこち飛ばされてますよ」
そういうと足もとに置いていた背嚢を見せた
「これ貰った時もそうでしたし」
「その背嚢って陸自のカラーだな」
和田は気になっていたのか顔を近づけて聞いた
海自と陸自はよほどの事がなければ,今回の派遣で出された輸送艦ぐらいでしか一緒になる事がない
「陸自の新型なんですよ,なかなかの優れものですよ」
粉川はそういうと中から士官用の替えの制服を見せた
40リットルは入るとされる背負いは,細かく手の入れられた使いでの良さそうな新型
迷彩服3型背嚢,まだ全ての陸自には行き渡っていないハズの一品
「君は陸自にも出向するのか?」
空気の入れ換えをした窓を閉めて宗像も海とは違う装備品を珍しそうに眺めた
「ええっ去年はレンジャーの見学,参加して。。。大変でした」
レンジャー。。。。
揃った宗像,間宮,和田は顔を見合わせた
陸自でも過酷な訓練を貸すことで精鋭を作り上げるというプログラムの中にある部隊
「参加したの。。。。」
さすがの間宮も驚いて聞いた
いや
普通なら驚く,個体としての人として極限の状態での訓練は聞くのも恐ろしいものばかりで有名だから
まず体力テストのハードルの高さに驚く
このテストに落ちると二度とレンジャーの試験は受けられない
「ええっ広報の人が自分では役に立てないから頼むって事で」
「テスト受けたんだ」
間宮以上に驚きの顔をさらした和田に粉川は首を振った
「テストまで受けたら長期間になっちゃうんで実戦だけ参加させてもらったんですけどね」
一同は粉川の笑顔の返事に答さらに驚いた
テストなしで実戦に組み込むなんて背広組に対するただの嫌がらせにしか思えなかったし
それなりに体格の良い粉川に泣きを見せてやろうという魂胆が見え見えだ
「それで全行程に参加したの?」
「はい」
満足げな笑顔の返事に言葉もない宗像達
レンジャー
2ヶ月間を実戦さながらの世界に自分を置くという
「食事は許されない」「歩くことは許されない」「寝ることは許されない」「休むことは許されない」この上,極めつけの「教官,助官は神様」という5ヶ条の下で成される修練など言葉で言うのが安いと感じる世界だし
海自の面子には絶対に縁のない地獄で自分から関わりたいとも思わない
呆然の一同の前
粉川は思い出を懐かしむように背嚢を触りながら
「一緒に参加した「鈴村」ってのが良いヤツでした!終わったときにコレをくれたんですよ「オマエはオレ達の仲間だ」って。。。。嬉しいですよね。陸も海も国を護ろうって心が一緒なんだな,そう実感しました。これはその時の思い出の品なんです」
照れるように思い出話をする姿
過酷の代名詞をあっさり駆け抜けてきた粉川の笑顔に,間宮は苦笑いと共に
「参ったね。。。粉川くんはスゴイわけだ」と本心から感心し
それが隊員達に良い影響を与えている事を実感し
誰よりも自衛隊な男であった粉川を快く思った
監部での挨拶と明日の打ち合わせを終えた粉川は立神のバースに向かって歩いていた
明日から演習にでる艦艇『くらま』『こんごう』『いかづち』『はるさめ』にはすでに隊員達が乗船したまま待機の状態になっている
凪いだ港の海の上に巨漢を休ませている艦達の姿は,鋼鉄の固まりだけど粉川にとっては安心感の固まりにも見えた
この船達が日本の盾となってココにいる事に心が安らぐのは何も自分が自衛官と言う状況ばかりでないと思っていた
自衛艦旗を降ろす時間まで後少し
艦のマスト越しに低くなってきた冬の太陽の日差しを手で避けて久しぶりの隊員達に手を振った
粉川の帰還(出向)に外で夕方に向けての課業をしていた隊員達は,手を振る
事務方とはいえココまで評判がいい出向員というのもめずらしい
艦の上から喜びの顔で敬礼と共に
「粉川一尉も演習にでられるのでありましょうか?」という質問を大きな声でした20歳そこそこ赤ら顔がまだ若さの証の隊員に
「ご一緒させてもらうよ!!」と手を振った
足早に向かう先は艦魂達の寄宿舎
「挨拶は大事だね」
粉川は自分の胸に言い聞かせながら,久しぶりに会う護衛艦の艦魂達に挨拶へと向かった
「粉川の帰還を祝って乾杯!!!」
高く音頭をとったのは『むらさめ』は
キッチンブースとソファの間に立って急遽帰ってきた粉川の為に仕入れたビールを高く挙げて乾杯し
それに声を合わすように消灯までの少しの時間で「お帰りなさい会」が始まった
久しぶりに訪れた艦魂達の共同部屋には前回ほどではないが多くの艦魂が集まり
相変わらずの女だらけの間に粉川は少しばかり恐縮した形でイスに座り周りを見回した
「前にいた子がいないね」
目の前のソファーに座る茶髪のウェービーショートヘア『はるさめ』の気怠く崩れた姿勢からチラリと見える豊満な胸,視線を反らしながら
送別会の時には彼女にへばりつくようにしていたメガネの女の子がいない事に気がついた
「はーちゃんわぁ〜〜災害派遣でドナドナと連れて行かれたよ〜〜」
間の抜けた返事に笑いが響く
聞くにかなりの笑い話
突然決まった災害派遣で出港を余儀なくされた『はまな』は,整列敬礼で佐世保の全艦魂が見守る中,自艦の甲板で涙涙の姿だったらしい
というか泣き崩れつっぷしていたらしく,ある意味凄まじい姿は笑い話しにしかならなかったらしい
「はーちゃんわ〜〜寂しがり屋だからねぇ〜〜かわいそ?」
いつも連れている『はまな』を本当に心配しているのか?『はるさめ』は緩い声で話しながらビールを煽った
ソファに転がる妹『はるさめ』にもたれかかった『むらさめ』はめんどくさい事だったと声を荒げて
「たくよぉ今生の別れみたいにピーピー泣きやがってみっとねーつーの」
相変わらずの雑言
スポブラにウォームアップパンツを腰穿きした『むらさめ』は,うっすら割れた腹筋を見せながらmyジョッキを煽った。。だが中に入っているのは酒じゃなくて烏龍茶
「そういや前髪長い子もいないね」
笑い話に便乗しながら前回は「河内弁」に近いしゃべりで自らを「ワシ」と称していた子もいない事,送別会でチラリと見た顔だが粉川は覚えていた
「僕以外とみんなの事をおぼえてるなぁ」
物覚えの良さは意外と自慢
「『うずしお』は。。。。アレよ」
苦い返事で目を泳がせた『むらさめ』に
キッチンからコック姿の『いかづち』が姉の肩を叩いて料理を突き出した
「運んでぇな!!」
急な食事会だったのにいつになく陽気な事で
「連絡してくれたらもっとエエもん作れたのに」
メガネを曇らせながらも次々と料理を突き出す姿が
連絡とれという言葉に粉川は苦笑いして
「一応『しらね』さんに頼んだんだけどねって,どうやって連絡とるの?電話のしようがないでしょココじゃ」
「できるで電話!!きり姉が繋げてったんから」
キッチンに入ったまま手早く料理を拵えながらも『いかづち』はブースの端に引っかけてあった接続用端末を見せながら手を挙げた。
携帯電話にも似ているが備え付けの受話器だけのような物にケーブルが垂れ下がった形のもの,何故か形は黒電話
「番号あるの?」
艦魂達が電話を持っているなんて以外な返事に粉川は真面目に電話番号を聞いたが
「そんな話より粉川さんの歓迎でしょ」と一番の姉である『しまかぜ』が開いていた粉川のグラスに酌をするために目の前まで来ていた
細い指先,キレイに整えられたネイル
相変わらずな美人さ加減についビールを煽って酌を任せてしまう
「いゃぁ。。相変わらずお美しくて」
つい鼻の下も伸びる
ココの艦魂達の中では一番のお姉さんになる『しまかぜ』の酌に酒が進む
十分に恋愛対象になる姿はいつ見てもいいものだと目尻を下げてしまいながらも酔ってしまう前に確認を
「『こんごう』ちゃんは?」と女だらけの部屋をもう一度見回した
最初に見たときにも居なかった事だけは覚えていた
「また部屋ですか?僕呼びに行きましょうか?」
「やめろ。。。。また死にてぇのかテメエ」
送別会は。。。凄かった
『こんごう』が着替えているところをオープンドアしてしまった粉川は飯にありつくことなくサンドバックと化した
ケンカの制止に入った『むらさめ』は煽りを食らって酷い目に遭っていた
「粉川はんが行くことないで。。。。わてが呼んで来て」
それでも性懲りもなくイスから腰を上げた粉川の姿に慌てたように『いかづち』がブースから飛び出して手を掴んだが
「仲直りしたいんだ」
粉川は笑顔で答えると掴まれた手の相手に
「大丈夫今日はちゃんとノックするから」
「ノックするな」
心地よく酔いの回った粉川の声に硬い声がぶつかる
歩を進めたドアの前『こんごう』はいつもの怒った顔で立ったいた
長い栗色の髪は洗ったばかりなのかストレートに近く
青い大きな瞳は相変わらずの澄んだ湖のような輝き。。。でも口はへの字
「まったく。。。何しに戻ってきたか。。。。」
不遜も前と変わらぬ態度で
しかし
そんな相手の事などお構いなしの粉川は
「やぁ『こんごう』ちゃん!!戻ってまいりました!!明日からの演習もよろしくね!!」
ソファーの横に立ったままビールジョッキを高く挙げると
テーブルにあったビールを『こんごう』に渡して
「僕の帰還を祝って乾杯しよう!!ねっ!!」と手に持ったジョッキを乾杯と差しだそうとした瞬間
まさに一瞬で『こんごう』は中ジョッキを飲み干してしまった
どこにもつまることなくすんなりと喉を通りカラになる絵を粉川は目を開いて見ていた
「じゃあな」
あっけなく飲み干したジョッキをキッチンブースに置くと部屋に帰ろうとしたが
目の前の光景をただ呆然と見ていた粉川の何かに火がついていた
元が体育会系の粉川は目の前で起こった素晴らしい一気飲みに心が躍っていた
「すごいね!!!いいね!!もう一杯!!」
肩を掴んで無理矢理『こんごう』にジョッキを持たそうとするが,手を振り払らわれ
部屋に戻ろうとする
いつもならココで引き下がってしまう粉川だったが。。。つい背中に
「もしかしてそれで限界?」
ほどよい酔いが挑発の言葉を吐き出してしまった
顎挙げた怒りの目が振り返る,忌々しそうに『こんごう』は目を光らせると
「オマエのような軟弱者に負けるか!!」
そこからは競技だ
2.3杯見る見る杯重ねる2人
どちらも喉越しなんて無い。。。蛇が卵の丸飲みをするがごとくに一気飲み
「やるねぇ。。。。。」相手の女の子を讃えながらも負けん気全開の粉川
「諦めろ。。。。」たかが「人」に負ける気などサラサラの『こんごう』
どうしてそうなってしまったのかワカラナイ異常な酒飲み空間を他の艦魂達は呆然と見ていた
5杯目のジョッキを満たしたとき粉川は懐かしい感覚を思い出していた
高校の頃にはすっかり飲んべえだった粉川だが
最初に酒飲みの競争をした相手は。。。。。。
「『こんごう』ちゃんって。。。17歳?」
不意の質問。。。急ピッチの飲酒にもまだ余裕のある粉川は背筋を伸ばして『こんごう』の顔を真正面に見つめて聞いた
「なんで?」
負けじと杯を満たしていた『こんごう』は急に回り始めた酔いを相手に読まれぬようにつり上げた目のまま聞いた
「いや。。。なんとなく似てるんだ,今まで,なんか『こんごう』ちゃんって誰かに似てるなぁって漠然と思ってたんだけど。。。知り合いに」
今ではない昔
母親代わりになってくれた彼女は出会った頃いつもツンケンしていた
「人」付き合いが苦手なのか,ぶっきらぼうなしゃべり方で良くケンカもした
色々な事を聞いてもなかなか答えてくれずに。。。
今回,横須賀に帰ってきて姿を見た
そう言えば尖った感じの目などはよく似ていた
粉川の愛嬌の良い目が真ん前,懸命に目力を維持している『こんごう』を見つめて
「お酒も強いんだよ」
懐かしむように
どんなに競っても彼女には勝てなかった
いや
本当は酔っぱらっていたかもしれないけど,朝にはいつも平気な顔をしていた人
意地っ張りで負けを認めない人
「似てるなぁ。。。うん。。。意地っ張りなところとか」
「私は意地なんか!!」
酒でだいぶ赤くなっていた頬だっが耳までを真っ赤にした『こんごう』に粉川は満たしたジョッキを手に持ったまま
「そういうところが可愛いんだけどね」
少し遠い目の粉川の前,真っ赤な顔のままの『こんごう』は俯いてしまった
が。。。
二人が視線を外した瞬間粉川の膝がガクンと揺れた
「あれ!!!」
自分でない第三者の力が膝に後ろをチョイと押され前に向かって体が折れる
不意のショックに酔って鈍った粉川は回避できず
けたたましい音ともに倒れたが本人が覚悟した程のダメージの無さに
「びっくりした。。。意外と床が柔らかくて」
ジョッキはダメかと手放したが破損の音も響かず自分もこのまま床に一直線かとおもったが。。。。柔らかい
「手。。。。。手。。。。。」震えるような声が聞こえる
上げた頭
顔の前には二つの山を掴む自分の手
「柔らかい」
つい。。。。。揉む
そして軽い断絶音
「貴様ぁぁぁぁ!!!!」
絶叫にやっと事態が理解できた
自分を床とのガチンコから守ってくれたクッションは。。。『こんごう』の体で。。
その手に掴んだものが。。。彼女の胸で
それをつい。。。揉んだ自分
「柔らかかったです。。。。ハハハ。。。ハッ!!いや!!まって!!!わざとじゃ!!」
ガードの手を前に出したまま硬直する粉川の前,涙目なのにフェイズド.アレイ.レーダーを輝かせ渾身の拳を振りかぶった『こんごう』
面前の嵐
このインパクトから逃げられるほど粉川の脳は動いていなかった
顔面鼻っ柱直撃のハープンはドラム缶の底を叩くようなニブイ音を大きく響かせた
急展開の場所に部屋に集まった全ての艦魂が硬直し目を見張っていた
両手を挙げたまま目をつむった粉川の前
フルスイングの拳がが当てたのは間を割って入った『いかづち』のフライパン
『こんごう』は目の中をグルグルに回しながらその場にまた倒れた。。。顔は真っ青,拳は真っ赤。。悶絶のまま
「アカンって!!なんでいつも暴力なの!!」
状況が飲み込めない粉川をかばって怒鳴る
「『こんごう』!!わざとじゃないって粉川はん言ってるのに!!」
最早そんな激怒など耳に届かない悶絶中の『こんごう』
「やったわね。。。。『はるさめ』」
緊急発生の事件に釘つげになっている者たちをよそにソファーに寝ころんだまま
イタズラな目を喜ばせている人物
実は粉川の膝を押した犯人に『しまかぜ』は厳しい目線を向けた
「酔っぱらっちゃったぁ〜〜〜」
反省のない声とは裏腹に挑戦的な視線
目の前収拾がつかなくなった3人を見ながら『しまかぜ』は溜息をついた
「明日から。。。。演習。。。」
困ったことに今回は参加しない『しまかぜ』は粉川を廻って妹の背中を押す『はるさめ』を含む当事者の2人が出港を控えていることに嫌な予感だけがよぎった
「問題起こさないで頂戴よ」
釘を刺す言葉に『はるさめ』はお返しを。。。これまたわざとらしい程にトロンと,しかし棘を存分に含めて返した
「『しまねー』みたいにちゃんと隠すから〜〜大丈夫よぉ〜〜〜」
波乱の種は静かに笑う
演習までの時間は後,少し
カセイウラバナダイアル〜〜〜HPを作ったよ編〜〜〜
年取ってから。。。
色々名事に挑戦出来るのは良いことかもしれませんwww
無料のものですが
何個かHPを作りました
ヒボシがPCオンリーの人なので自己中心的に付くって失敗したものが。。。実は2つあります。。。
無料だからいっかwww
ほっとけば消えますよねあんなの
そんなこんなで
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艦魂を愛する作家のみなさまご来店をお待ちしてますぅぅぅ
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それではまたウラバナダイアルでお会いしましょ〜〜〜