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第四十話 彼女の体

みてみんに『ひえい』司令掲載。。。。

悪女『ひえい』。。。。その実像はどんな人なんでしょうか?

優しいほのかな灯の下にある部屋の中は凍り付くように冷たい空気が流れていた

キレイに整えられたベッド周りをのぞき

撒き散らかされた小物と,鏡台のイス

その破壊の真ん中に『きりしま』は項垂れ『おおすみ』は固まったままで立ちつくしていた


「文句があるの?うん?」


顎をあげ

見下す目線の怒りは収まることを知らない


「まさかとは思うけど?あんた。。。。。国に愛されてるとでも思ってたの?」


本来なら

国を護る仕事に徒事する艦である者達

こんな質問,鼻で笑ってのけるのが普通なのだが。。。。2人にはそれができなかった


愛されていない護衛艦


この現実から目を背ける事は出来ない

国を護るために存在するのに,愛する国は。。。国民は嫌悪の目で自分たちを見ている

どこにいっても「兵器」「戦争のための武器」という白い目線と歓迎されざる者としての扱いを受け続けているという現実を目の前にどうして『ひえい』の言葉に逆らう事ができるだろうか。。


『おおすみ』は涙を堪えた顔を伏せた

彼女自身は「輸送艦」という存在で,ほぼ武器を持たない艦だ

それでも彼女の建造の時に起こった出来事を知らないわけじゃない

その姿から。。。。


「いずれ空母になるのでは?」

「強襲揚陸艦になるのでは?」


そんなくだらない疑惑をかけられていた事を知ったときに落胆したものだった

どちらの存在に自分が転用されたとしても

国を護るという職務に必要な存在として強化されるのであれば有用な事であって疎まれる理由などないと思っていたからなおさらだった


国の守りとして国内を動く艦艇,船舶の頂点に産まれてきたのに「戦争への疑い」ばかりをかけられていたことは,どの艦魂の心もを蝕む悪癖だった


何故


国土を護るための備えとして存在することを忌み嫌われなくてはならないのか?

武器を持たず,救難の備えを国際規模でもつ自分でさえ「疑い」をかけられるような国にあって


『きりしま』達,イージス艦の姉妹達がどんな思いで過ごしたいたかを思えば悲しみに打ちひしがれ,立つことも出来なくなってしまった『きりしま』の姿は痛いほどにわかる

産まれたことは

苦しみでしかなかったと


何も返事を返すことの出来ない2人の心にある真実を認めた事に満足したのか

『ひえい』は静まった場に何度目かの棘を吐いた


「この国じゃ,誰も私達を愛してくれないのよ」



認めたら

自分たちの生きている価値を。。。。産まれる意味を。。。見失ってしまう

その言葉を口にした『ひえい』は腕組みしたまま軽やかに続けた


「よくわかった。。。。おバカさん達。。。」





「わかりません!!!」


悲しみに重く湿った部屋の沈黙を破ったのは,床に手をついたまま項垂れ続けていた『きりしま』だった

反抗の声とともに起きあがる顔に

光る瞳

青い瞳の中を彩るフェイズド.アレイ.レーダーの赤い輝きに強い意志が宿っている


「ボクは。。。。ボクと共に国を護る仕事をした仲間を愛してます!!」


強く握った拳のまま『おおすみ』の前に立ち上がった『きりしま』は

自分の前に立つ司令に対して自分の心にあった事を

海外に派遣される日

目の前にあった光景は自分の心をへし折った

直接関わることのない人間の言葉に自分は負けてしまった

なのに自分に乗船した「人」達はどうだっか?

置かれている「矛盾」を笑い飛ばした「人」達。。。。。


「オレは自分の仕事を誇りに思っている」


鈴村の言葉が蘇る

苦笑いと。。。大きな手が自分の髪を撫でたときの事


「誰よりも故郷を愛せる仕事」


出港の日に折られた心を支えたのは鈴村の言葉であり,その思いを心の中に宿らせた者達

自分に乗船し

共に炎天下の海を護った「人」達


涙で揺れる瞳に宿った強い意志は顔を背ける事なく,面前に構える『ひえい』に告げた



「たとえ国民がボクを愛してくれなくても。。。。ボクが国を愛している心は変わりません!!ボクが日本を愛しているんです!!」



それが『きりしま』が海外派遣から今日までの間に学んだ大切な事だった

愛されないから愛さないなんて,背き合った世界の縮図から自分を脱皮させた姿は大きく見えた

その姿に少なからず『ひえい』に動揺が走った


「バ。。。バカじゃないの?あんたがそんなふうに力んでも誰も」

「ボクには共に護る戦いをする乗員のみなさんがいます!!」


涙を拭った顔は凛々しく輝いた

後ろにいた『おおすみ』も『きりしま』の手を握った

「私もそう思うよ。。。。そうだ。。。私達は1人じゃない」

艦魂は1人で何かができるわけじゃない

艦に産まれそこで生きる

生まれを呪いながらなんて悲しい生き方はイヤだと2人は気がついた


自分たちには「国防」という第一級の仕事に徒事する頼もしい「仲間」がいることに

この仕事が「宝」であり,1人でいた事などない事に


2人の前『ひえい』は今まで見たことのない反抗に冷静さを失い始めていた

今まで

自分に逆らった者などいなかった

ココまで言えばどんな艦魂でも心を挫かれ大人しくなった

なぜならそれが「真実」であり自分たちの置かれている状況の全てだから

それを目の当たりにさせられて,逆らう者などいなかったハズ


「国民は誰も愛してくれないのよ。。。。。」


荒れた呼吸の中,自分を真っ直ぐに見据える2人を指さしながら

「そんな事はありません。。。。共に働く乗員だって「日本人」です」

『おおすみ』は一歩前にでて『きりしま』に肩を並べて


「私に乗っている陸自の人達だって知らぬ土地を「日本」を代表して助けにいきます。。。これは「誉れの仕事」であり「愛されるべき任務」です」


そう,それはいずれ日本人が誇ることのできる出来事となる

今はまだ長く

かつての戦争の傷を引きずったまま「国防」=「戦争」という図式から抜けられない国民にだっていずれわかってもらえる

この世界の情勢に則した当たり前の「防衛」という仕組みを

必要な仕事である事を


手をつないだ2人の前『ひえい』は怒鳴った


「バカ!!!!そんな,きれい事で自分を慰めるなんて!!哀れだわ!!惨めな事なのよ!!」


手に持った小箱を投げた

怒りは沸々と。。。。マグマのように熱くゆっくりと停滞していただけで止まっているわけではない

光る『きりしま』の目に負けない女はズイと前に進み出た


「私の言ってる事は間違ってる?そう言いたいの?うん?」


整えられた爪を持つ指は静かに『きりしま』の顔をなぞった

これ以上にないほどの圧力のまま


「私が間違ってるって事なの?私の言ったことは。。。。「真実」よ。。。」


繰り返す怒り

「乗員が愛しててくれてるなんて夢みたいな事言って。。。。「人」は艦から降りてしまえば私達の事など忘れるわ。。。。うんう。。。私達がこうやって苦労してることさえ知りもしないで高いびきよ。。。。私達は常に孤独な魂なのよ」

「そうかもしれ。。」


目の前に立った『ひえい』に意見をしようとした『きりしま』の頬は音高く張られた

「だまって聞きなさいよ」

返された痛みは元より

声はココに来て初めて聞くほどにヒステリックにボルテージを上げ尖っている


「目の前にあるのは真実だけで。。。あんた達が想像するような優しい世界なんか絶対にない」


完全な否定と薄暗い輝きを失った目

歪みに合わせて笑った口元

『きりしま』には,まだ理解できない闇の深さがそこにはあった

司令の持つ持論よりも,心を覆う深き黒に会話の向こうにある答えを見つけられない



それでも


ココで罰をうけようとも自分の至った答えを曲げるつもりはなかった


「世界が優しくなくても。。。。ボクは信じます。。。。共に,この職務につく「人」の事を,そしてボクが「人」を愛します。愛されなくても」


張られた頬を赤く染めたまま

逃げる事のない目は『ひえい』の暗い目を見つめて答えた


美しい口から吐息を吐きながら彼女は零した

諦めた自分の意志をそのままに


「可哀想な子ね」


躊躇うことなく暴力へ。。。手を高く挙げた

「逆らった罰を。。。私にあやまれ」





だが振り上げられた手は降りてはこなかった

『ひえい』の手は彼女の後ろにある影に捉えられたまま止まった


「そのへんにしとけ」


彼女の細い手首をつかんだ大きな手の持ち主は欠伸とともに『きりしま』の前,『ひえい』の真ん前に姿を現した

影の正体は鈴村だった

間を割って入った背中にすっかり忘れていた彼の行く先を思い出した『きりしま』達は

「陸の「人」。。。。」

「鈴村さん。。。。ココに飛んでたの?」


『きりしま』は子供を捜す仕事をしていた時に空間転移を使って彼をぶっ飛ばしてしまった,後がフル回転の出来事だったために彼の安否を気遣う事など出来ていなかった

そのため思い出した存在に,呆然とした顔はホッとした表情で近寄ると


「良かった。。。。海には飛んでなかったんですね。。。」


現状をまたもすっかり忘れて喜んだ


その姿に

襟首までアンダーシャツに掛かったタオルで寝ぼけた顔をした鈴村は溜息を落とすと


「大声あげっから目が覚めた」と愚痴ると

頭を掻きながら『ひえい』を無視して『きりしま』の頭を掴んだ


「びっくりしたじゃねーか!!ついたらわけわかんねーとこだし。。。ベッドはあっても人のはつかえーねーし」


ゴシゴシと『きりしま』の頭をねじりながら

「ココがどこかわかねーけど」

腕時計を見ながら方眉をしかめて

「後6時間しかねーんだぞ!!オレの睡眠時間は?ガキは見つけたのかよ!!」


「見つかったよ!!もう隊員に確保してもらったし!!」


海に落ちることはないと考えてはいたがどこに消えてしまったかが不明だった鈴村の安全がわかった事に『おおすみ』も事件が解決した事を笑って教えた


「よかった。。。じゃ後は寝るだけだな」


出口の無い部屋に飛ばされた鈴村は,抵抗して出口を作る事は無意味な鉄板という壁の部屋で体力の維持のために眠りに入っていたのだ


「「人」。。。。。。」


部屋の主を無視した会話が続く中,1人自体の飲み込めなかった『ひえい』は鈴村を指差したまま固まっていた

その姿にやっと背中にいた女に鈴村は向き直った


「司令!!彼はボク達が見える「人」なんです!!」


振り返った男

自分よりはるかに背の高い男に『ひえい』は一歩下がってしまった


「なんで?なんで私の部屋にいるの?」

混乱している顔に鈴村はじっくりと相手を見回すと


「それはオレがききてーよ」

「わ。。。。私も見えてるの?」

『ひえい』の質問に鈴村は胸ポケットに指してあった『きりしま』の万年筆にふれながら


「ああっ。。。見えてるぜ」


『ひえい』の姿を十分に視界に入れたまま

安定した霊感を感じているのか続けて悪態を付いた

「幽霊でもケンカするんだな」

両手をあげて「お手上げ」のポーズをとる


「ボク達は幽霊じゃありません!!艦魂ですって!!」

「わーったよ」

即座の意見を煙たそうに手をふる鈴村の姿に怒鳴ったのは『ひえい』だった


「出て行け!!!気持ち悪い!!「人」なんかに私の部屋に。。。」

明らかに焦った表情

『ひえい』にしてみたら当然の事なのだが,彼女は初めて「人」が自分を認識しているという空間にいるわけだし

それも,よりによって自分の部屋で,そんな焦りの怒りに油を注ぐように軽い返事


「好きではいったんじゃーねーよ」


悪びれる事のない鈴村の態度に火は勢いを増した怒鳴り返した


「いったい!!どなってるの!!『きりしま』。。。。。これは私に対する嫌がらせね?うん?」

まくし立てる勢いでそのまま『きりしま』の襟首を掴まえると張り倒した


「自分たちで解決できない事を「人」に頼って。。。私のところまで連れてくるなんて」

そう言うともう一度は彼女の胸ぐらを掴み上げて


「ふん。。。こういうので「人」と仲良くなったから愛されてるって勘違いしちゃったのね?気持ち悪いわ」

そう言うと鋭い瞳はもう一度殴打を加えようと手を挙げたが

またもその手を鈴村が止めた


「止めろって,『きりしま』ちゃんが,あんたに何したよ?」

鈴村の言葉が終わる前に『ひえい』は掴まれた自分の手を振りほどいた


「邪魔よ「人」には関係ないでしょ。。。」

汚らわしいという言葉

鈴村に背を向け『きりしま』は必死に謝った


「司令。。すいません!!ボクが間違ってココに飛ばしてしまって」


「うるさいわ。。。。あんたは本当にバカな子だわ」

尖った目線とは別に上がったままの手が『きりしま』の頭を叩き下ろした

無言で制裁を受ける『きりしま』の姿に

『ひえい』対して鈴村が言い返した


「やめろ。。。そんな事したくねーくせに何してんだよ」

「バカには制裁が必要なのよ。。。あんたは何なの?」

「何って。。。。陸自の鈴村っていうだが」

「黙ってなさいよ。。わかった顔して。。。陸の人間に私達事の何がわかるっていうのよ」


侮蔑をくれる瞳の前で鈴村は止まって真っ直ぐに『ひえい』を見据えると

首の後ろをめんどくさそうに掻きながら答えた


「わかってるよ,オマエがちょっぴり寂しがり屋の怨霊だって事ぐらい」


相手をたきつける挑発,それでも目には冷静さを残して


「死にたいらしいわね」


焚きつけられた怒りに忠実な反応を示す『ひえい』は光を手に集めていた

「人」に攻撃を加えようと思うところまで立ち上った怒りに気がついた『きりしま』は

2人の間を抑えようとしたが。。鈴村の大きな手が『おおすみ』の側に『きりしま』の体を軽々と押しのけた


「どけ!」


大男はそのまま真っ直ぐ『ひえい』の前に立つと,大きな溜息と小さな舌打ち

「さっきからな。。。話しは聞いてたんだけどよ」

「だからなに?」


キツイ目線のまま鈴村の存在に驚いたりしたら負けてしまうとでも思っているのか『ひえい』は強い態度を崩さない


「幽霊。。。良く聞けよ,オレは鈴村良平って言うんだ。。。。忘れんなよ」


名前を名乗った鈴村の前

腕組みの中に破滅の光を握った『ひえい』は「だから?」と攻撃にでようとしたが。。。


鈴村は違ったそのまま大きく手を開くと目の前の彼女を優しく包み込むように抱きしめた


突然自分を覆う大きな体に『ひえい』は言葉をなくし目を開いたまま微動だもできない状況の中

鈴村は抱きしめた頭に手を置いて


「オレで我慢しろ。。。。オマエの事,死ぬまで愛してやるから」


鈴村はココに『きりしま』が連れてこられた時から目が覚めていた

よほど危うい事になったら止めようと思っていたところに『おおすみ』が乱入したため

出所を失っていたが,そのせいで「艦魂」というものが持っている根深い問題を耳にする事になっていた


そして


『ひえい』の繊細な茶髪を優しく撫でる手

大きな体は細い彼女の体を温かく包む

何が起こってしまったのかわからない。。。。そういう顔のままの彼女に,鈴村は自分の顔を近づけた


「わかったか。。。だからもう世の中に当たり散らすなんてやめろ。。いい女が台無しだ」


男の無骨な顎が彼女の額をかすめる

触れることのない「人」の。。。。自分たちとはまるで違う体の。。。。




次の瞬間鈴村の顔は横に吹っ飛ばされた

『ひえい』が,やったわけではなかった

「不埒者!!!!」

鉄拳を発射させたのはランと光る瞳を持った『きりしま』だった

その後に従うように『おおすみ』の鉄拳が襲う

「司令になんて事するんだぁ!!」


遠慮のない掃射の中,鈴村は


「馬鹿野郎!!!今,一番大事なところなのになにやって!!」


パンチの衝撃でぶっ飛び転がった体を起こすと

2人を払って『ひえい』の元に戻ろうとするが,どこからそんな馬鹿力が出ているのか両腕を引っ張られたまま,またも転げるとそのまま引きずられる


「コラ!!ガキども!!離せって!!!」


その間も呆然と立ちつくしている『ひえい』に手を伸ばし

「わすれるなよ!!オレの名前は鈴村ってっ。。。他のヤツの事なんか忘れろ!!オレだけを見てろ!!」


必死の言葉も虚しく

艦魂パワーMAXで引きずられる


「司令!!失礼しました!!このお叱りはまた後で十分にお受け致します!!!」

「すいませんでした!!」

焦りまくった表情のまま『きりしま』と『おおすみ』は謝りの言葉を入れると

大男を引きずったまま光の中に入っていく


「まて!!オマエら!!この光あぶねー。。。」


鈴村最後の絶句が聞こえる中

光の輪は3人を包み込むと細かな粉をまき散らしたまま『ひえい』の部屋から消えていった

その間『ひえい』は動くことができなかったが輝きの燐光が無くなり

部屋の中がいつものような静けさに戻った途端に,糸が切れた人形のようにペタリと座り込んだ


肩を小さく揺らし

自分の額に触れた。。。。。感覚に目を回し


「何。。。。何なの。。。。」


このままではその場に倒れてしまいそうな体をベッドに預けるように飛び込んだ

頭をふり

自分の前で起こった出来事に整理のつかないまま深く寝返った目の前に

き章と階級章が。。。枕元に置かれていたそれに気がつくと素早く手を伸ばし胸に抱いた


「違う。。。あんなの。。。違う。。。。」


繰り返しつぶやきながら『ひえい』は嵐の一日を締めくくり深い眠りの中へ

無理矢理に自分を落としていった






「いってぇ。。。。。」


叩きつけられるように輸送艦おおすみの甲板に落っこちた鈴村は顔面の調子を確認していた

「なんて事するんですか!!」

慌てて返ったせいで目標こそちゃんと会ってはいたが甲板の上空2メートルぐらいのとこから落っこちた3人の中,いち早く起きあがった『きりしま』は首を鳴らしていた鈴村の前に突っかかった


「何がだよ?」

「司令に抱きつくなんて!!非常識です!!」


鈴村は胸ポケットの万年質を確認すると呆れた顔で

「どこが非常識だよ?」

「抱きついた事!!」

横に一緒に落っこちていた『おおすみ』が,めくれ上がってしまったスカートをなおしながら指をさして注意した


「抱きつくって。。。。オマエらオレの言ったこと聞いてなかったのか?」


鈴村の告白は2人には聞こえてはいなかった

目の前で司令に抱きつくという非常事態に泡を食いそんな言葉を拾っている余裕などなかったのだ


「とにかく失礼を謝ってこないと。。。」

自分の前で頭を抱えた『きりしま』を横目に鈴村は,立ち上がり痛めた腰を叩きながら


「いちい本気で突っかかるから。。。。アイツも腹を立てるんだよ」

「アイツって。。。。司令の事言ってるの?」

となりで脱力のまま足を伸ばしていた『おおすみ』は恐る恐る聞いた


「司令の事をそんな風に言わないでください!!」


立ち上がってストレッチをする鈴村の背中に『きりしま』は,ついて回って文句を言った

しつこく注意を続ける子供に根負けした鈴村は


「わーったよ!!アイツ海将だもんな。。。。幽霊のエラ様だから言葉にゃ気をつけるよ」

「幽霊じゃありません!!!ボク達は艦魂です!!何度言ったら」

「わかったって!!」

「それに司令は海将じゃないです!!海将補です!!」


飛び上がって大まじめな意見をする『きりしま』を見ながら,鈴村は返し忘れてポケットに忍ばせた「海将」の階級章をみながら首をかしげ

後ろをついて回る彼女を無視して考えた「じゃあ誰の階級章だ?」


そんな鈴村の態度に

諦めた『きりしま』は


「とにかくボクは謝ってくるから」

今度は急いで飛ぼうとした手を鈴村に掴まれた


「やめとけって。。。。。ほっといてやれ」

「だって!!失礼な事したままじゃ」

鈴村は手を掴んだままその場にもう一度座った

見渡す限りの満天の星空の下で折れたタバコをくわえながら


「独りにしてやれって。。そういう気分になってるハズだから」

「だけど。。。。」

「アイツは怒ったりしてるわけじゃねーよ」

折れたタバコの真ん中を千切り

指手つまむようにして少しの煙を楽しむと,鈴村は自分の言ってる事の理解ができていない2人を見て


「だから「ちゃん」付けなんだよ『きりしま』ちゃんに,デコちゃんよ(『おおすみ』)。。。。ボクなんて言ってるうちは『ひえい』の気持ちは,わかんないぞ」


「何がですか。。。。」

鈴村は隣に気落ちした様子で座った『きりしま』の額を撫でながら


「『ひえい』はちょっとばかり,めんどくせー女なんだよ」


小さくなったタバコをエンカンに投げながら

「もうちょっと大きくなんねーとわかんねーかな?」

苦笑い

まだ子供な2人の前,鈴村は星をみながら



「ただの寂しがり屋なんだよ。。。。『ひえい』は」と手に残った髪の感触を思い出して

あんなにキレイな幽霊なら呪われても良いかと独りニヤリとしてみた

カセイウラバナダイアル〜〜フルチャージスピリットな一週間編〜〜



オハコンバンチワ

今週は炎の7日間で。。。。心身共にくたばりました。。。

肌に悪い夜勤が続いたり

労働時間を大きくオーバーしていたりで春度を上げようかと(爆)思ってしまうような日々でした

そんな中

ヒボシはちょっとしたお買い物をしました



なんと!!!

プラモデルの『むらさめ』を買ってきました(藁)

イヤ〜〜〜

サクラヤの地下で船のプラモデル探して歩く女って。。。

みんなイヤそうな顔してましたね

まわりにあるプラモデルが「ガ○ダム」ばっかという状況にドン引きでしたが

その量の多さにびっくりの世界の中

意外とない海自のプラモデル。。。。帝国海軍の艦は結構いるんですが。。。

でっかい『こんごう』とかもいたのですが。。。。そんなの買ったら相方さんに殺されてしまう気がしたので(藁)

遠慮がちに700分の1というモデルにしました。。。

部品が細かくて泣きそうです

色とかどうしようといまさら悩んでます。。。。。

艦艇のプラモデルブースには中高年の方が多く

みなさん細かなピンセットのようなものまで買っていたのでやはり手のかかるものなのだと実感中。。。でもがんばって作って次は『しらね』さんを。。。。



しらね 「。。。。。。」

ヒボシ 「。。。。。コンバンワ」

しらね 「ねえ。。。。みてみんの絵にわたくしがいない気がするのは気のせいかしら?」

ヒボシ 「。。。。。。どうなんでしょう?」

しらね 「死にたいの?なんで『こんごう』と『ひえい』姉様に。。。あの誰かわかんない帝国海軍の人なの?」

ヒボシ 「いゃぁぁぁもっと描くことに慣れたら『しらね』さんもキレイに描こうと。。。まだリハビリ中なんですよぉぉぉ」(すでに泣き落とし)(何しろ絵を描くのは10年ぶり)

しらね 「絶対にキレイにかくのよ!!わたくしを!!」

ヒボシ 「ラジャーす!!!」




そんなこんなでがんばっております〜〜〜

ハゲマシテやってください(藁)



それではまたウラバナダイヤルでお会いしましょ〜〜〜

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