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第三十八話 英雄の花

オランダ領などについての話しが知りたい方はいっぱい本を読んでくださ〜〜い

艦魂小説や

戦記を各先生方はたぶん知っている人が多いと思われますが

なにぶん資料不足のため良い物に仕上がってないとも思いますが優しい目でみてやってください


で。。。

前の36章,37章を大きく改訂しました

どうも疲れが溜まっていて文章に穴がありすぎました。。。見苦しい事でしたが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜〜〜


ヒボシ

『おおすみ』と『はまな』が子供を発見した頃


司令の『ひえい』は苛立ちのまっただ中にいた

何度もメガネの鼻をさわり

自分に向けられていた視線を思い出す


躊躇無く自分に対して意見を口にした『きりつま』の目は真っ直ぐ自分を見た。。あの顔が。。。目が。。忘れられない

何度か額に手を当てて下ろす,脳裏に残った姿



紫に輝く光の輪と共に

自艦に戻ったが。。。。熱くなってしまった感情を冷やすために,部屋には入らず

後甲板の端,自衛隊旗の前に立って荒ぶる風に身をさらしていた


周りには喧噪が溢れている

波の打つ音とともに「人」の動く音

現地に入る前にはじまってしまった救難活動で騒がしくなった甲板の上

仕事を終えたヘリが着艦のオペレーションに入っていた

メガネ越し見つめる世界

騒がしく,ヘリ収容の作業に入る隊員達。。「遭難者確保」は喜ばしい戦果なのか?笑顔と握手がちらほらと見える。。。冷たい視線で全てを見回す


旋回し風を切るヘリの羽音

空を飛ぶこの機械は,美しく空を舞う鳥の優雅な姿を模した乗り物と言われるらしいが。。。


『ひえい』の目には,そんな風には写らなかった

白いボディーは護衛艦のねずみ色に比べれば幾分か「peacecalla」ではあったが,腹に着く対潜用の兵器の影に虚ろな気持ちを増幅させたままつぶやいた


「アレに魂があるなら。。。私と一緒でおぞましい者に違いない」


金切り音と空気を束で裂く音を響かせる,空の化身の姿,汚らしい物を嫌悪するように睨んで言った

美しい星空を汚す飛ぶ兵器。。。。。

同じく海の美しさにほど遠い灰色の兵器の魂は,黒く澱んだ渦巻く気持ちを燻らせたまま

自分の胸に手を当てた


心の部品に亀裂が入っている事が触れなくても解るかる。。。熱い痛みが蘇り

ざらついた胸の奥。。。。その奥にある姿を掘り起こそうとする臆病な自分に蓋をすると

ゆっくりと首を振った


「気持ち悪い。。。。」


メガネの奥に思い出すのは

『きりしま』の真っ直ぐな目は。。。。

アレは。。。。



許してはイケナイ存在の証



その手を開いたり閉じたりして。。。。張った手のひらが赤くなっている事に悪寒を感じる

自分の存在を必要としなかった忌むべき者,DDGを握りつぶすという覚悟を手のひらで何度も確認した



「やっぱりDDGは気持ちが悪いわ」


前を護って海を走る護衛艦きりしまを見ながら

深く心は虚ろに傾く事に加速をつけていた

自分の迷いを統一するための儀式を繰り返すように,何ども小言を繰り返す


「やっぱり無理だわ。。。気持ち悪い。。。」


纏め上げた髪に指を通す

乱れこぼれ出す櫛(髪)にメガネをかけていた顔は隠れてゆく中


「壊してあげる。。。可愛がって。。。あげる」


尖る目つきと

荒れた声色

自分を律する事の出来ない思いに揺れる肩のまま

憂鬱の光を目に宿した『ひえい』は

ベアトラップに乗り収容されて行くヘリを眺めて


「『しらね』が。。。DDGを甘えさせるから。。。こんな事になったんだわ」


立ち止まった足は艦を蹴飛ばす

何度も繰り返し叩きつけると独り言を続けた


「『しらね』の顔を立てて我慢してただけよ。。。そうよ。。うん?我慢してしてたの。。。体に良くないわ。。。うん?」


頭を何度も抑えて,自分に言い聞かす


「そうよ。。壊してもいいのよ『しらね』だって『こんごう』の事キライなんだし。。めちゃくちゃして。。可愛がって,そうしたら。。。『こんごう』はどんな顔するかしらね。。。うん?」


改めて自分の胸に棘を残す存在を罵倒すると横に揺れる自衛隊旗を殴った

帝国海軍より受け継がれた日章旗。。。。海を行く「日本軍の軍旗」を引き裂かんばかりの視線で睨むと


「帝国海軍。。。。何様よ」


風に揺れる旗に唾を吐いて,何度も甲板を蹴飛ばした

灰色の兵器。。。。足の裏が熱くなるほどに叩きつけるように何度も蹴飛ばした


「汚らしい名前だわ。。。早く沈めばいいのよ。。。こんな艦」



暗闇の海,前方を航行する『おおすみ』を睨みながら

このままでは眠れない事に気がついた『ひえい』は光の中に姿を消した






子供発見の報告と共に,鈴村は一つの恐怖を体験する事になっていた

それはおよそ「人」であるなら普通に味わう事のないものだった


『おおすみ』達のいるデッキとは間逆の方向を捜索に当たっていた鈴村は電信が入った

艦首に向かって狭まった通路の所々に首を突っ込んでいた『きりしま』は急いで戻ってくると

鈴村に言った


「行きましょう!!」


それが恐怖の始まりだった

行こうと言われても艦内の端から端。。。。走るのは怠いかと首を鳴らして考えていた鈴村は慌てた顔の『きりしま』に手を出して


「艦首を捜索している奴らがいるから連絡をとってみよう,そのほうが早い」


人間らしいもっともな意見を告げたのだが

『きりしま』にはそういう感覚はなかったようだ


「大丈夫です,すぐに行けます!!」


礼儀正しい声で大きく言うと,手のひらに光りを発生させた

「何?それ?」


鈴村は背筋に寒いものを感じていた

霊感の強い彼には,これが「危機」の始まりである事を本能が知らせる

そうじゃなくてもそんな超常現象が目前にあったら腰も退けるってものだ


「ちょっとまて!!」


「人」の感じる危機など『きりしま』には届いていなかった

手をあげ制止を求める鈴村を構う事なく

光の泡に繋げた

リーン,という耳鳴りとともにに光が全身を走り,体に触れたと思った途端に輪として飲み込む

突然入れ替わる景色は。。。息を呑む間の出来事だったのだが,そのまま幾重もの水密扉をすり抜けるトリップ現象のようなものの中を体はすり抜け。。。。

これって?ワープ?などファンタジーに飛び込んだ「人」としてなんとか理性を働かせた回答の前


灰色の世界が冷たく待ちかまえていた






「陸の「人」は?」


トラックと疾風の間に場所を移した『おおすみ』と『はまな』は逃亡していた兄妹と横並びに座って,1人光の中から飛び出した『きりしま』に聞いた

着地に失敗はなく静かに舞い降りた『きりしま』は自分の手を見つめながら,途切れた光の間に呆然としていたが『おおすみ』の問いに驚いて周りを見回した


「鈴村。。。さん?」


光の輪に一緒に入ったハズの大男伸す型は何処にもなかった


「ひょっとして。。。。陸の「人」も一緒に飛ばしたの?」


兄妹の横,兄の側に一緒に逃亡してた子供と同じように座っていた『はまな』が恐る恐る聞いた


「そうだけど。。。。」

「無茶するなぁ」

呆れた顔で下から『おおすみ』は『きりしま』に言った


「いや。。一緒に飛んだから巧く行けると思ったんだ」


立ち上がった『おおすみ』は周りを見回し鈴村を捜して見たが,それらしい者を見つけられないと諦め困り果てた顔をに向き直った


「巧いこと飛ばせられるって。。。。保証あんの?アレって」


艦魂の持つ力によって「人」を自分たちと同じように瞬間転送する

これを試した艦魂は少ない

というか。。。。。艦魂自体を見られる「人」が50年ぶりぐらいなのだから,そういう事が出来る?出来た?という事実はかつての帝国海軍の艦魂達がやったであろうという逸話ぐらいでしか残っていないような現状である

海保でもそういう事は極まれにあるという話しに聞いていた程度の事を,試してしまった『きりしま』の勇気に,待っていた二人の艦魂は驚いていた


「どうしよう。。。。」

頭を抱えて考える姿に

「何処飛ばしたよ?」


結局,何処に飛んで行ってしまうかはわからないという事実に

手のひらに残る鱗粉のような細かな光を見つめながら『きりしま』は首をふった

「わかんない」

「海に飛んでったかな?」

「やめてよ!!」


『おおすみ』の悪ふざけもこの状況では冗談にもならない

本当に海に飛んでしまったのなら「要救助者」は鈴村に変更である

艦がこの海域を離れる前に捜し出せなかったら死んでしまう


「何か感じないの?」


残った光の粒に思念を会わせる『きりしま』は真面目な顔とは裏腹にテンパッていた

このアタリにイージス艦の姉妹の持つ独特の似た感じが現れている,高性能で行きすぎてしまう感情を,座り込んでいた『はまな』は不謹慎としりつつも少し笑いながら


「海に飛んでくって事はないでしょ」


焦ったままの『きりしま』に言語数学少女の『はまな』は,そこは割り切れている部分だと話しを続けた


「基本,艦内から艦内,隣の艦とか,地に足の着くところにしか私達だって行けないんだから。。。」


艦魂は極めて狭い世界でしか生きていない


基本は自分の住んでいる艦

そして仲間である艦魂の住む艦

広くとっても日章旗のはためく基地の中

歩ける場所などそれほど多くはないのだ


特に通信網さえ独自の衛星を持たない自衛隊の艦艇はリンクで話しを飛ばし会うことは出来ても自身をその場にまで飛ばすことは出来ない

(実は海外,事アメリカの艦艇は電送映像として自身の形を送るという方法を持ってはいる。。。でもそれは自分本体がその場に飛ぶという事とは違う,意識体の自分を飛ばしているという事にあたる。。。これは後に出てきます)


元々,艦から降りることだって出来ないと思っていた時代もあったのだから

自分たちがイケナイ場所

自分たちで回避できない危機的な所に飛んだりはしない


「「人」だけ別の所に飛んでくって事はあっても,行ける範囲は私達と一緒って事だな。。。。つまりこの艦のどっかに転がってるって事か」


「じゃあ!!早く探さないと!!それと,子供を逃がさないように確保して!!」

「それはもう大丈夫だから」


慌ててやってしまった事とはいえ「人」を飛ばしてしまった先など,皆目検討もつかない『きりしま』は正しい説明を明晰な頭脳で聞いてはいるが。。。空回っていた

1人り泡を食い背中を向けて元いた場所を探そうとした肩を『おおすみ』が止めた


「もう子供は逃げたりしないから。。。。落ちつけって」



「ニホングン。。。。ソラカラ,タスケニキタ」


その声と共に座り込んでいた子供

兄の方が目を輝かせて『きりしま』に近づいた

薄汚れた衣服,泥とも土ともワカラナイ黒ずんだシャツに大人物のズボンを幾重にもおった姿

顔も煤けたままの灰色の頬の彼は

腰にくくりつけた麻袋を抱えたまま『きりしま』の前にたった


「どういう事?」

「キミハソラカラオリテキタ。。。」


輝く視線は宙から光りと共に降りた『きりしま』を興味津々で見つめる

逆に『きりしま』は

「日本軍」という言葉に体を強張らせたまま『おおすみ』に視線を向けて聞いた

「空から?って何?」


「昔。。。。日本軍が空から落下傘部隊で助けに来た。。。。その事らしいよ」


『おおすみ』は『きりしま』達を呼ぶ前に子供達が逃げないために2人と話をし

兄の方は相手が自分より少しばかり年上の若い女である事で気を許したのか差し伸べた手を掴み会話をする事に成功していた


言語の違いを脳内で話すという方法を使いカバーし彼らの身の上について知ることが出来たのだ

『おおすみ』はドタバタだった会話の時とは変わり

理知的に自分がこの子達と話した事を,須万は落ち着きを取り戻せない状態の『きりしま』にしていった


「インドネシアの子達なんだ」


彼ら人となり,事の経緯を話し始めた『おおすみ』の目は,伏せられたように静かに会話を始めた

やはりボートピープルにも近い人達であった事もあるが

それでも生活の基盤である国はインドネシアで魚を捕って家に戻るところに地震がおこり

不慮の波のせいで沖合まで流されてしまっていたそうだ


「で。。。逃げた理由は。。。ココから話すね」


まだ先の日本軍という言葉の理由を待っている『きりしま』に落ち着いた顔で『おおすみ』は続けた



それは昔

インドネシアがオランダ領東インドと呼ばれていた頃にまで遡った話し

彼らの祖父がちょうど彼らのような子供だった頃の話し

オランダの強いた圧制下の中にあった時代,どの国よりも早く日本に宣戦布告をしたオランダ,その領土であったインドネシアに軍神達は舞い降りた


1942年2月

「大東亜共栄圏」を掲げた日本軍の侵攻に既に本国を失っていたオランダは10日程度の戦いの後,降伏

日本はインドネシアを搾取領国としてきた宗主国から解放した

それまで白人社会の底辺を担がされ続けたインドネシアを「共に生きる国」として心を叩いた


解放から戦争の世界へ

全てが良いことずくめではなかったが,それでも光は届けられた

自分たちを「隷属」の者と鞭打ってきた白人は消え,共に戦う者として「郷土防衛義勇軍」(ペタ)の創設

青年道場で祖父は日本兵と親睦を深めたそうだ


戦時下の中

なかなか国としての独立を押し進める事のできなかった日本に多くの不満を持った者達もいたそうだが,それでも日本の残していったものは悪いものばかりではなかった


今まで教育を与えられなかったインドネシアの青年達に日本軍士官からなる青年道場の師範達は厳しくそれを躾ていった

今まで虐げられる事の「忍従」しか覚える事のできなかった人達に

自分の国を愛し共に戦う事が独立への一歩である事を


常に熱心で多くの者達に色々な事を教えてくれた


その中にあった幼少の祖父の思い出

勉強をたくさんと。。。。小さな折り鶴を無骨な手で教えてくれた日本兵。。。


知り合った青年将校の事を彼らの祖父は今でも覚えていて。。。。いや正確に言うのならば,その事しか覚えていないそうだ

歳をとって少しボケてしまった彼らの祖父は大事な事だといつも言い聞かせる話しが「日本軍助けに来た」という話しだったそうだ


「爺ちゃん。。。日本好き。。大好き,インドネシアの為に一緒に戦ってくれた」


『おおすみ』の口から伝えられる彼の話に『きりしま』は涙ぐんでいた

「ニホングン」という彼らの祖父の言葉から。。。。自分たちが,あがなえない咎の元に未だ縛られた存在であると『ひえい』司令に叩かれた心に救いの光が。。。ココにあった事に


2人の前に進んだ彼は腰にくくりつけていた麻袋の口を開いた

中にあったものは。。。。ただの黒い土。。。。


「これは?」

煤けた顔に満天の笑顔を浮かべた彼は一掬いの土を目の前に見せて


「軍神の土」と笑って言った


顔の前に見せられた土に『きりしま』は聞き返した

「軍神?」

答えたのは『おおすみ』だった


「その時に。。。インドネシア独立戦争を一緒に戦った日本兵のお墓の土なんだって」



かの大戦で日本は敗北した

武装解除を命令された日本軍は「皇国の帝」の言葉に従い全ての軍事行動を停止したが。。。

終わった戦争に意気揚々と戦勝国の仲間入りをしたオランダがいた

自力で勝つことはできなかったが,勝てば官軍の気持ちと戦争でうしなった損失の補填をするために植民地が必要であるという自国の利益のために「奴隷」を求めて戻ってきたのだ


その戦いは不公平なものだった

粗末な武器しか持たないインドネシアの人達を次々と白人社会の権化としてオランダは制圧を開始した。。。


その悪辣さに,志し高き日本兵は。。。インドネシア人と手をとり戦った

終戦後の軍事行動。。。。ともすれば戦犯としてどこにも行けぬ身になってしまう事を知りつつも

奴隷を求めてきた者達を決して許さなかった


彼らの祖父が知る日本兵もその1人

青年道場での師範をしていた彼は教え子であるインドネシア人と共に戦い,オランダの毒牙からついに独立を勝ち取り。。。戦って死んだ


「爺ちゃん。。。庭に彼を埋めたけど,彼は英雄だからカリバタに移る事になって。。その土を分けて貰った。。。これは「宝」なんだ」


英雄。。。。


共に戦った日本兵を本気の瞳でそう言ってくれる,彼の目は輝いていた

自分の人生で知り得た事ではなかったハズの戦い。。。。祖父が一番大切にしていた思いを受け継いだ彼に『きりしま』は感謝した

彼と。。。。

英雄と呼ばれるほどに日本を護って。。。インドネシアに骨を埋めた男に


「ありがとう。。。。ホントにありがとうございます」


『きりしま』お辞儀に袋に土を戻した彼もきちんとお辞儀を返した


「この土を持って返って花を咲かせる。。。。英雄の花になる」


彼は土を袋に戻すと微笑んだ

この土に種を撒いて彼のために花を咲かせる事が夢だと語って


「だから逃げたんだって」


涙に頭を下げてしまったままの『きりしま』に『おおすみ』は

彼が艦内を逃げた理由を話した

検疫のために,この土を取り上げられそうになった事が理由だったと

全てを理解した『きりしま』は涙を拭うと彼に約束した


「大丈夫ですよ,土は僕たちが大事に預かります。。。。艦を降りるときにお返しします」


少年は安心したように頷いた

微笑ましい交流

その後ろで『はまな』は考えていた


「陸の「人」。。。。どこいっちゃったのかな?」と






鈴村は。。。。。困惑していた


一瞬の光に包まれ

考えるよりも先に入ってくる光の情報に驚愕した後,薄暗い部屋に飛び込んだ

立ったままの姿勢ではあったが引きつった顔に冷や汗を垂らしたまま,ゆっくりと着地した場所を確認した


少し広い部屋

木目調の床。。。。。薄暗い中に仄かに輝く「蝶」の間接照明

見ず知らずの部屋の中で大男は固まっていた


「何処だよ。。。ココ?」


隊員達の持つ部屋とは明らかに違う装飾

キレイに整えられた部屋の真ん中にはかなり大きなベッドとローボードの上に飾られた花


「天国か?これから女でもくるのか?」


安っぽくは見えないが部屋の真ん中を支配するベッドは1人で寝るには大きすぎるし。。。。

仄かに匂う香水の香りからもこの部屋の持ち主が女である事は男,鈴村にはすぐにわかった


「Yves Saint Laurent。。。。参ったな」


刺激の少ない優しく芳醇な香りの下,鈴村は出口を探したがドアはどこにも無い

薄暗い部屋を手探りで壁を探る

その足が掛け棚を蹴飛ばしてしまった

小さな箱が落ちて足もとに何かをばらまいた


「しまった。。。」



女の部屋とわかっていて物色するのは,最低な男だと鈴村は思いつつも下に落ちた小物を集めた

その中に煌めく物が2つ

き章と,階級章。。。


「おいおい。。。ココに住んでるヤツは海将かよ?」


ベタ金の階級章に2本のライン。。。陸も海もそのへんはあまり変わりはない

鈴村はドアの無い部屋に参り

この部屋の持ち主の階級にへこみそのまま座り込んだ



「どうなってんだぁ。。。」と

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