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第二十八話 恋の順番

アイアン草薙先生の落胆に絶えられず

本編よりも頑張って(爆)作った


お茶会編,最終章〜〜そして感動へ〜〜

堂々歓声!!

ココに再upさせて頂きました!!

どうぞ

本編より楽しんでやってください!!!

そこの!!お茶会がだけが楽しみの貴方!!!頑張りましたよ!!(藁)

優しい目で読んでやってください〜〜〜い



ちなみに今回で「姉妹編」は終了〜〜〜

まだ朝日が水面に走るより速い時間

総員起こしの声が掛かる前の時間は紫色の世界が広がるのみ

基地とはいえ静けさの中にある

風もグラウンドの砂を遠慮しながら吹き時間は

全てが透き通っている。。。。。。秋の空は高くてとても美しい

山,紫でいとおかし。。。。


そんな神々しい情景の中に

『こんごう』と『ちょうかい』それに同室の艦魂達に粉川を含む面子は揃っていた


後少しすれば眠らぬ防衛の楔たる基地の全てが完全に目を覚まし稼働し始める

今日の一発目の大きな仕事

『ちょうかい』を長崎に送り出すという課業のために




木立の並ぶグラウンド近くに集まった面子の中で

お互いを(どちらかと言えば一人思い違いをした『こんごう』)向かい合う間に入った『ちょうかい』の前

『こんごう』と粉川もまた,面と向かい合っていたが。。

どちららも。。。当たり前に少しばかり気まずい感じ


顔を合わせられない。。もどかしい空間の中に『ちょうかい』がいるという図だ


昨日は大変な一日だった

フル回転の時間で起こった事件は今にしてみれば笑い話のようにものだったし

微笑ましい事の全てだった

『こんごう』の速射的パンチを受けて並木の方面までぶっ飛んだ彼を引きずりって『いかづち』と『むらさめ』は部屋に向かったが


「お祝い」だと称したイベントに駆け込んでみれば。。。

部屋で留守をしていた『はるさめ』と『はまな』が二人して。。。。

作った料理を食い尽くしているという惨状。。。


朝の早い時間

粉川は『ちょうかい』の出向に会わせて出てきていて

昨日から引き続いた騒がしい集団の中,しばしの別れを惜しむ佐世保の仲間達と

『ちょうかい』はとくに『はまな』と手をつないで話しをしていた


その後ろ

プレゼント作戦の経緯を聞いた『こんごう』は。。

粉川の前で固まっていた

素直に。。。「ありがとう」をいえない『こんごう』の前沈黙の粉川


『こんごう』の様子は珍しく落ち着きがない

この2日間。。。妹の事で自分は色々と考えていたハズだった

それだけでアタマの中は一杯になっていて。。。。余分な事など入る余地などなかったハズなのに。。。


『しまかぜ』の「余分」な一言で。。。。「変な感情」が自分にある事に気がついてしまった



「粉川さんに会いたくない?」



。。。。。

小さく首を振る

自分の前には春の花のように明るい笑みを浮かべ

姉と,自分を助けた「人」の和解を待つ妹


「別に。。。オマエの事がどうこうってわけじゃないからな」


妹に聞こえないようにアタマを近づけ

自分を警戒しているだろう粉川に言うと

『こんごう』は促されて粉川が手を,先に出す前に自分から伸ばした


握手


女の子のとの誤解を解決した証にする行為としては,いささか無骨なものだが

軍隊という組織ではごく当たり前な「親愛」の合図


「仲良く。。。しましょ」


その手を待っていたように

実際『こんごう』を立てる形で粉川は手を伸ばし

自分の無骨な手を繋げたが。。。。握手する女の子の手,繊細な作りに少し脅威を感ぜずには居られなかった


昨日の夜

さんざんな目にあった彼は結局パーティーに用意された食事にありつく事なく悶絶のまま眠りに入った

『こんごう』のパンチは見事なまでの,ソーラー.プレキサス.ブロー(みぞおち打ち)だった。。。

通常,対人間でうけても悶絶をようするこのパンチを受け,翌日立って居られる事が奇蹟に近い。。

そんな壮絶な思いが自分の前。。。白い細い指先の手に宿った力を信じがたく見つめる


握手しながら。。。つい,じっくりと『こんごう』の手を見つめる

「なんだ!!」

その視線に気がついた『こんごう』は自分の手を離そうとしない粉川に突っかかった


「いや。。。。可愛い手なのになぁ〜〜って」

「なんだそれわ!!」


どこかぎこちない『こんごう』の顔を見ながら粉川は素直に答えた


「可愛い手なのに。。。強烈なパンチでした」

けして褒めてはいない言葉に『こんごう』は真っ赤になってつないだ手を離した


「わるかったな!!」

「いやいや驚いただけ!」

手を引いたまま隠してしまった『こんごう』に近づいて謝る

「どうせ。。暴力的な女だとか。。思っているんだろう!!」

「そんな事」


『こんごう』より少しばかり背の高い粉川は

手を隠して恥ずかしそうに背を向ける彼女に困った顔

確かに少しは冷静になって「あの時」話しを聞いてくれたら粉川自身もあんな痛い思いをしなくてすんだものだし

でも

背中を向けた彼女は自分の早とちりを十分に恥ずかしい事だったと反省しているから。。自分と顔を向け会えない事も理解していた


「やっぱり妹の事。。。心配だもんね。。『こんごう』ちゃん。。」

小さな背中。。。

細い肩

それでも「国の楯」たるイージス艦の魂

粉川は大人として理解を進めた


「ごめんね。。僕が不用意だった」

首もとを掻きながら照れた仕草


「別にオマエは。。悪くない。。。私が」

静かに

自分の後ろに立つ粉川に向き直る『こんごう』

「私が間違ってしまった事だ。。。オマエは妹の事を思って。。してくれたんだから。。悪くなんかない。。」



今の

精一杯の感謝。。。粉川の前アタマを下げてモジモジしている『こんごう』

「相談すれば良かったね。。『こんごう』ちゃんに」

粉川はぶつけた背中に痛みがあったが。。そこは見せず,笑って見せた


「別に。。いい」

制服のポケットに。。大事にしまったハンカチ

大切な妹からのプレゼント

これを。。。妹の願いを聞き入れて買いに行ってくれた「人」。。。。

喉に登った言葉を



「あ。。。りがと。。」



「お姉ちゃん!!」


固まってしまっていた二人の間に佐世保のみんなとの挨拶を終えた『ちょうかい』が帰ってきた

相変わらず少しの別れでも寂しいのか『はまな』がぺったりくっついて


「仲良くしてね。。。。粉川さんは私達の事をよくわかってくれる唯一の「人」なんだから」


「わかってる」

とことん妹が大事な『こんごう』は『ちょうかい』の言うことには素直に?とりあえずでも答える


「心配しないで,これからお姉ちゃんとも親睦を深めとくから!ねっ!!」


努めて明るく粉川は朝日に光る黒髪の『ちょうかい』のアタマを撫でた

惜しみない笑顔の妹に『こんごう』は少し寂しそうな顔

そんな姉の些細な反応「には」即座に気がつく


「お姉ちゃん」

「。。。。」

言葉の少ない姉

でも心より妹達を大切に思ってくれていて

自分達第一に生きてきた姉の元に


「お姉ちゃんは。。今まで私達の事ばっか考えて。。もっと自分の事も考えてもいいんだと思うよ!もっと自然でいいと思うよ!!自分の気持ちに正直でいいと思う!!だから。。。粉川さんと仲良くしてね」


妹の小さな手が

自分の出向の近づく時間惜しむように強く姉の手を握る


「私は。。。普通だぞ」

自分の中にある「感情」がまだ何に向いているのかを信じられない『こんごう』は関心をはぐらかすように顔を背けるが


「もっと。。。もっと「笑って」」


笑わない姉に背伸びした妹の手が頬に触る

「もっと。。。自分のために笑ってもいいよ」

よほど『ちょうかい』の方が「何か」を理解していた




「敬礼!!!」

『しまかぜ』の声に佐世保の艦魂達は礼を返す

隊群の真ん中,黒の制服の『くらま』司令

その横に『しまかぜ』そして『こんごう』

艦魂達の隊列のずっと後ろ。。。「目障り」にならないところでという『くらま』の指示を守り粉川がそれでもちゃんと敬礼していた


船が出港で少しでも動き出せば戻らなければならない少しの時間

並ぶみんなの前で『こんごう』は『ちょうかい』に少しだけ。。。声をかけた


「ドックに入ると。。色々と検査があって。。。船体もバラすから。。風邪を引かないように」

敬礼のまま『ちょうかい』は姉の心遣いに答えた

「はい!!」

「体暖めて。。」


不慣れな姉の不器用な気遣い

でもそれが喜ばしい変化だと信じて『ちょうかい』は長崎に向かっていった





「一時はどうなるかと思ったよな」


昼前

激走の後(こんな日でも変わることなく修練があるのが佐世保らしい)風呂から上がった『むらさめ』は目の前,黙りの『いかづち』と

同年の友達である『ちょうかい』が居なくなった事で,より『はるさめ』にべったりの『はまな』と

2階の小さなラウンジにいた

風呂のある側とは反対にあるこの部屋は比較的「護衛艦隊」の艦魂が占有する事が多い

殺風景だが

窓の外にはアメリカ第七艦隊の姿が見えたりもする


『むらさめ』は目の前

昨日の失言以来だんまりを続けている『いかづち』に,とりあえず事が解決したと安心しながら聞いた

『いかづち』の失言

「『こんごう』は粉川が気になっていて。。。。」あの発言のおかげで「噂むや「嗾け」の断罪を受ける事は免れた『あめ』姉妹だが

今後はその発言の出所を探されたりしないように箝口令を敷くつもりでいた


「オマエも。。。あんま不用意な事言うなよ!!『こんごう』が粉川の事,気になってるなんて」


「アレは。。。。わての気持ちや」

昨日,料理までもを食べ尽くされるという非常事態で疲れきり

それで饒舌な口をとざしていたと思われた『いかづち』の口からこぼれた言葉にラウンジにいた艦魂達は固まった


「オマエ。。。何言ってんだ?」


妹の思いもよらぬ発言にイスから落ちそうになった『むらさめ』は探りを入れるように聞いた

自分に顔を近づけ「冗談と言え」という目線の姉の前

『いかづち』は答えた



「わては。。粉川はんの事,好きやねん」



それは

。。。あの日,本当は「粉川の事を『こんごう』と自分が気になってて」と言いたかった

あの続き

ホントはそれを言いたかったのに

姉の事でアタマ一杯だった『ちょうかい』はそこを聴く前に飛んでしまった


「何いってんだオマエは!!オマエが墓穴,堀抜いてどーすんだよ!!」

「ホントや。。。ねん」


思わず立ち上がり妹の襟首を掴んだ『むらさめ』は絶句した

『いかづち』の顔は湯当たりで赤くなっているだけではなかった

普段見慣れた顔なのに。。。メガネ越し,少し潤んだ伏し目が嘘を言っている要には思えなかった


「わ〜〜〜応援する〜〜〜」

アタマを抑え「冗談だと言ってくれ」ポーズの『むらさめ』の向こうソファーに寝ころんだ『はるさめ』が拍手する


「黙ってろ!!オマエな!!『ちょうかい』には『こんごう』がって言っちまってんだそ!!今更どーすんだよ!!」

「恋愛に〜〜順番待ちはないよぉ〜〜〜」

ラウンジの中での騒ぎに声のトーンを落とそうにも

騒ぎ立ててしまったら目敏い『ゆき』姉妹に見つかってしまう事だってある


「。。。だって。。言えへんかったんよ。。。。」


風呂のセットを『はるさめ』から自分の分だけ奪うと席を立った『むらさめ』は指差して

「とにかく。。私は何も聞かなかった。。。しらん!!」


真っ赤な顔のまま残された『いかづち』は小声で

「自分でも。。。初めてわかったんやもん。。。どうしょもあらへん」

「とっちゃえ!!」

俯き唇を噛んだ『いかづち』の耳元に陽気な声を掛けたのは『はるさめ』だった

満面の笑みには曇りも悪気もないまま


「DDGに遠慮する事なんか〜〜〜ないよ〜〜〜恋の順番までゆずらなくても〜〜〜」


イタズラっぽい

『あめ』姉妹特有の垂れ目が「何か」に触れる

「ネエはん!!そう言うこと言うなや!!」

自分の前

フラフラと揺れ,笑いながらも『はるさめ』は棘を吐いた


「だってぇ〜〜私『こんごう』ちゃんの事〜〜キライだしぃ〜〜」


ソファでは『はまな』が悲しそうに俯いている

「ネエはん!!」

揺れる姉は『いかづち』のメガネを指で押さえると続けた


「だってぇ〜〜「有事」が起こったら私達〜〜〜真っ先に「死ぬんだよ」〜〜DDGバッカに良い思いさせなくたっていいとおもうなぁ〜〜」

「そないな事。。。昔の話しやで!!」

「昔じゃないよ〜〜〜」

『いかづち』は姉をソファーに押して座らせるとラウンジの出入り口を確認した

通りにも誰もいない事を確かめてから戻った

険しい表情の妹に『はるさめ』は口元だけ笑わせて言う


「『いかづち』〜〜〜今だってそうだよぉ〜〜「撃たなかった」でしょ〜〜」

いつもならとろけている目は笑っていない

「ネエはん。。。。」

『はるさめ』が触れようとする事に警戒の目線の『いかづち』


「『いぃかづち』!!!」

緊迫し始めていた場をぶち壊す大声


「『うずまき』。。。。」

「まぜんな!!」

緊張の狭間にいた『いかづち』はぶっ飛びそうになった自分のメガネを抑えた

自分が確認した時には誰もいなかったハズの通路なのだから驚きで胸を抑えたまま振り返った

ラウンジの入り口に立っていたのは『うずしお』と『まきなみ』


「ワレ。。。わしとの約束忘れてないだろな?」


目に掛かるほどの前髪の中でぎらりと光る大きな目の『うずしお』は顔をズイと近づけると

「昨日の魚獲ってやったんだから。。今日はわしにご馳走作ってくれるんよな!!」

「私も手伝ったぞー!!」

大きく手を上に上げて『まきなみ』は横須賀にいる『すずなみ』に似てはいるが少し天然


「だぁ!!わかってるわ!!魚は?」


昨日。。。。結局『はるさめ』と『はまな』に食い尽くされた料理だったが

鮮度の良い魚は仕入れるために,潜水艦の艦魂である『うずしお』に頼んだものがあったのだ


「ムニエ〜〜ル」


ぷっくりとした唇の『うずしお』は目が見えない分,口が表情を良く語る

黒目の多いキラキラ目の『まきなみ』は普段からの釣り仲間でもある

そしてこの二人は『いかづち』の料理ファンでもあった

クーラーバックから白身魚を見せながら既に料理の項目も決まっているようだ


「今から仕込むわ!!」


そういうとバックを持って

居心地を悪くし始めていたラウンジを後にした

ドアを出るとき

睨む妹『いかづち』に『はるさめ』は口を尖らせたまま,何も言わなかった

二人の間にいた『はまな』もこの時の事は誰にも言う事はなかった






夕暮れ時。。。。

姉たちとの交流を終えて久しぶりに戻ってきた『さわぎり』は自分たちの共同部屋に溢れている艦魂達に驚いて聞いた

「どうしたの?」


居間にあたる共用部のソファーを独占している『うずしお』と『まきなみ』反対のイスに座った『しまかぜ』と粉川,窓際に座る『むらさめ』,となりに寝っ転がる『はるさめ』その脚もとに座る『はまな』

キッチンブースでは『いかづち』がご飯の仕上げに掛かっている

女だらけの部屋にちょっと困った顔で座る粉川


「お帰り『さわぎり』今日は粉川さんの送別会なのよ」

手元の本を下ろした『しまかぜ』の言葉に驚いた顔


「粉川さん。。。帰っちゃうの?」


曇った表情を粉川に向けた『さわぎり』に『しまかぜ』は首を振って

「本庁に呼ばれて「こないだの事(不審船事件)」話しをしに行くだけよ」

「すぐ帰ってきます!!」と敬礼


昼間図書室のテラスにいた『しまかぜ』は官舎から急ぎ足で帰ってくる粉川と話しをしたのだ

その時に

例の事件の事で防衛庁に出頭が掛かり,一時的に東京に変え得る事になった事を聞いた

そして今日は昨日の食材のお礼で『いかづち』が料理を作る事も知っていたから

「送別会」と称して呼んだのだ


「もっと!はよう言ってくれたら!!準備できたのに!!」


ブースの中,料理のために孤軍奮戦する『いかづち』がその話しを聞いたのは15:00を回った時で食材を集めるには遅すぎる時間だったが

幸いにして『うずまき(うずしお,まきなみ)』が持ってきた魚に余裕があった事が救いだった

「ほら!!できたで!!運んで!!!」


顔の汗を拭った『いかづち』はハッチに料理を並べた

香ばしい湯気に『はまな』と『はるさめ』が手伝いに来た

「ネエはんつまみ食いするなや!!」

昨日は4時間も煮詰めたスープを食い尽くされた『いかづち』に指さし確認される中


「ココで食べたら〜〜ころされる〜〜」


真抜けた笑いで運ぶ

後の面子はソファーとイスをかたして場所を広げる


「『こんごう』ちゃんは?」


部屋に着いた時から姿の見えなかった『こんごう』の事を気にした粉川は周りを見回しながら聞いた

「さっき声かけといたから部屋にいてるハズやけど。。。」

盛りつけように皿を拭きながら『いかづち』が答えた

「けっこう寂しいのかもね。。妹が入れ違いになっちゃったから」

横に座る『しまかぜ』の笑みに,立ち上がった粉川が


「僕が呼んできましょう!!」

「ええで!!座ってなぁわてが呼ぶから」

通路に進む『いかづち』に粉川は優しく笑うと言った

「『いかづち』ちゃんは料理長でしょ!準備に専念して!僕は『こんごう』ちゃんと仲直りの意味も込めてだから!!」


仲直り


『いかづち』は返事せずそのままブースに戻った

少し暗い顔で


「粉川さん。。3番目の部屋よ!ノックしてね!」

了解と言う返事

それをホントに了解したのか?ぐらいの早さで粉川は『こんごう』の部屋のドアを開けた


「『こんごう』ちゃん!!ご飯でき。。。。」


注.女の子の部屋に入るときは必ずノックしましょう


『しまかぜ』の,ありがたい注意をすっとばしてしてドアを開いた粉川の前にあったのは

後ろ手でブラのホックをしている下着姿の『こんごう』。。。その引きつった顔


「あははは。。。ごめん。。。でもまぁ。。可愛い下着だね」


白のフリル

アンフィのショートキャミを横にソングタイプのショーツ,見られて恥ずかしくはない揃いの下着だが。。。。

見られて良いわけもない

怒りと恥ずかしさで涙目になったままの雄叫び


「汚染。。。。生物ぅぅ!!!!」


リビングで今や遅しと,お箸を並べている艦魂達に聞こえる打撃音と地響き

「死ね!!死ね!!死んでしまえ!!!一度ならづも二度までも!!!」

続く速射砲のような打撃音

濁音の悲鳴が続く

「まっ!!待って!!ごめんなさい!!だ!だずげ!!」


「粉川はん!!!」

慌てて通路を覗き込む『いかづち』それに続いて『むらさめ』『さわぎり』

「。。。。。ハァ。。だから言ったのに。。。ノックは必要でしょ。。女の子の部屋なんだから」

遅れて覗く『しまかぜ』達の前

馬乗りにされて暴打を回避しようと奮戦しながら10発中ほぼ被弾という粉川

ランランと輝く目の玉のフェイズド.アレイ.レーダーから逃れる術など無い


「ちょっと!!助けな!!」

「大丈夫よ。。私達艦魂が「人」を殺せるわけないでしょ」

困った顔のまま始まってしまった戦闘は自然沈下しかないという態度で食卓に戻ろうとする『しまかぜ』に『いかづち』は聞いた


「それは。。。お互いが触れられへんかった時の事やろ?」


食卓を囲む艦魂たちの背筋凍る

今までは。。。触れられなかったからこそ腹が立っても「人」を殴る事などなかった

今,目の前にはその垣根を割って入った男が瀕死の状態になっている

さすがの『しまかぜ』にも冷や汗


「『むらさめ』。。。止めて」

壁に張り付いて事の成り行きを見ていた『むらさめ』は指名の言葉に驚く


「バカこけ!!MAXアベレージの『こんごう』に私がかなうか!!」

単純に艦艇馬力でいっても『こんごう』は『むらさめ』より40000ps上回るという事だが

何よりはずさないパンチがココでは脅威であり,そんなもの止めに入ったら『むらさめ』が被弾する事も目に見えている

とは言えども腕力自慢の『むらさめ』しか頼る相手のいない『いかづち』達は姉の背中を押す

「はよ!助けてよ!!粉川はんが死んでしまう!!」


押し出された『むらさめ』は息も絶え絶えの粉川の上で振りかぶっている『こんごう』に両手で制止とポーズをとり呼んだ


「待て!!もうそのへんにしとけよ。。。マジ,死ぬから」


光る涙目

歯を食いしばった『こんごう』に『むらさめ』は自虐的な言い訳


「まぁほれ私を見ろよ。。。毎日スポブラにボクサーパンツだぜ。。。そんな色っぽいのだったら見られても恥ずかしく」


ブチ


注.恥ずかしくなくても見られたくないものなんです。。。。男性諸氏は気を遣ってあげましょうね


軽い断絶音

真っ青な顔になった『むらさめ』は諦めた声で

「そこも。。。問題だったんだ。。。だよね」


そして続く乱戦の音


震えながら見ている『さわぎり』の手を引いて『しまかぜ』は食卓に戻った


「食べましょ。。。大騒ぎになったから。。。『くらま』司令が来る前に食べないとね」

既に我感ぜずで飯にありつく『うずしお』『まきなみ』『はるさめ』『はまな』に続いた

『いかづち』は乱戦の3人の姿をただ呆然と見ていた

数分もしない内に『くらま』司令の雷が落ちたのは言うまでもなく

それによってやっと粉川は暴力から解放されたが。。。。顔は無惨な事になっていた




翌日


激走とは別に「修練走」に入った『さわぎり』は泣いていた

「あたいこの編成になってから走ってバッカだよぉ〜〜」

まったくだ

あの日に限って姉達とご飯をせずに帰った結果がこれだ。。。泣けもする

兵曹する『しまかぜ』に肩を支えられながら嘆いた


先頭を走る『こんごう』の顔もかなり気まずそう

「ノックしないから。。。。」

「やりすぎだよ」

唇を腫らした『むらさめ』に

「あんなんになるまでせんでも。。。。」

直ぐ後ろを走る『いかづち』は顔をしかめて零した


その後ろを巻き込まれた形ではあったが,ご飯は堪能した『まきなみ』『はるさめ』『はまな』『うずしお』


「ツケだぞ!!」


巻き込まれた分を「食事会」の付けだと叫ぶ『うずしお』


皮肉なほどに青い空の下。。。。罰とはほど遠いさわやかさの中で佐世保の護衛艦艦魂達は走り続けた




その頃

朝一番の新幹線に乗った粉川は顔を冷やすための冷えピタを顔面に所狭しと付け

二夜連続で食いっぱぐれた腹を押さえて疲労の淵に沈んだ

粉川が東京に向かって旅立った頃


防衛庁は驚くべき事態に眠らぬ作業を続けていた

カセイウラバナダイアル〜〜お茶会編,最終章〜〜そして感動へ(藁)〜〜


昨日は歓声をみなかったのですが。。。。

草薙先生の落胆に絶えられなく

頑張って推敲作成しました。。。。

大人は期待に応える事を義務付けられた生き物です(爆笑)!!

というわけで!!!



呼んでやって下さい!!!





スキマのある『こんごう』の部屋に慌てる事のないゆるやかな優雅な動作

戦艦大和艦魂『撫子』は『しらね』の案内でココまでやってくると

焦燥し張りつめた護衛艦隊艦魂と,妹,桔梗様を見て続けた


撫子様「難しく考えすぎなのですよ」


澄んだ声には優しい抑揚がある

冷えた空気の間に香る優雅な花は同様の顔などどこにもない

だが妹の『桔梗』様はそういうわけには行かない様子だ


「どうしたらええんや!撫子姉さん!!」


掴みかかっていた『くらま』の襟を離すと姉に走り寄った

沈痛な面持ちだった『くらま』も「策」があるならば聞きたいと素直に頭を垂れた


「出来うる全てを尽くします。。。どうぞ作戦をご教授願えませんか」


司令官である『くらま』には自分たちを犠牲にしてでも「客」を助けるという使命を全うするしか方法は浮かばなかった

だが他に。。。作戦があるのなら。。。『こんごう』を犠牲とする事なく全てを救える方法があるのならば。。。藁にでも縋りたいと思うほどに妹達を思う心はある


苦痛に眉をしかめた『くらま』の顔を見る『撫子』様の目には深い慈愛があった

「方法はあります『くらま』様。。。でもその前に。。。桔梗」

『撫子』様は自分に駆け寄っていた『桔梗』様の頬を張った

突然の出来事に目を見開いたままの『桔梗』様と。。。。護衛艦隊達

「何?」


真剣な眼差し

厳しく妹を戒める目のまま『撫子』様は言った

「あやまりなさい。。。彼女達は立派な帝国海軍の末裔です」

「姉さん」


撃たれた頬をおさえた『桔梗』様は。。。。。

姉が本当に怒っているのではなく。。。。

本当の謝罪を求めている事がわかった

瞳のふちを彩る光の涙が妹の失言に心を痛めた証だった


「私達は「紀伊」と日向司令達が現れてくれた事によって。。。新しい帝国海軍という歴史を歩み出しました,でも本当ならば私達が皆死に絶えた後を,苦難の日本を支えるために産まれた彼女達に私達の出来なかった「護る」という願いを託す側だった」


『撫子』様は自分たちが救われなかった歴史を。。。良く知っていた

武蔵はシブヤンにて。。。世界中見回しても今後ある事もないだろうと言われる多数の魚雷と爆弾を我が身に浴びて沈没

大和は「最後の希望」と称した特攻の元。。。。届かぬ沖縄に手を伸ばしながら圧倒的な航空勢力の前に敗れ爆沈した

それだけではなかった

多くの帝国海軍の姉妹達が本来ある歴史の流れの中で死を迎える事を知っていた

もちろん。。。。『桔梗』様も


「『桔梗』。。。貴方は生まれ変わった。。。紀伊と共に日本を護る力になった。。でも本来自分たちが進み死を迎える歴史も知っていたハズでしょ。。。映画も本も読んで」


『桔梗』様はただ項垂れ顔を隠した

たくさんの資料をヒマを見てあさった

理不尽なほどの戦力差に命を奪われ死に絶えた。。。本来の自分たちの歴史の後を継いだ妹達。。。。それが。。。自分たちの末裔でないなどと。。。


「みなさい。。私達の妹達を」


下がった妹の髪を撫でた,優しい姉の手に導かれ顔を上げる

自分たち大和姉妹の前に並ぶ「護衛艦隊」の艦魂達

焼け野原の日本を平成の世まで守りの力として継がれた心の。。。。妹達



「。。。。すまなかった」



強き帝国海軍戦艦武蔵の魂はアタマを下げた

その姿に返礼をする護衛艦隊艦魂

共にこの国を愛する艦魂たちの絆が確かめられた瞬間だった



「アンカー固定完了しました!!」

静まってしまった部屋に『こんごう』の準備完了合図が響いた

すくさま各々の配置に戻る護衛艦隊の中

『撫子』様は謝罪にアタマを下げた『桔梗』様野方を抱いてスキマに走った

「さあ手をつなぎましょう!!」明るく


だが

作戦を公表されていない

「どうやって助けるんでっか?」

『撫子』様の後ろについて来た『いかづち』は心配そうに聞いた

笑顔の旗艦はやんわりと

「先ほど説明があったとおりですよ」

「では」

『いかづち』と共に前に進んで来ていた『くらま』は困った顔をした

策はあるようで。。。実はないのか?気休めなのか?と不安に駆られる顔に細い指が額の皺に触れる

「でも『こんごう』様も助けますよ」


まるで全てを見通しているかのように『撫子』様は微笑む

「どうやってやるんダゼ?」

パソコンを片手に空間の測定をしながら『きりさめ』も不安を現した顔で聞くが

『撫子』様は落ち着いた態度で


「考えてもみなさい。。この道は大和(伊)長官が通ってこれた道ですよ。。。好きな者,好きな事のために飛ぶ。。。それが原動力に変換されると言うことです」


『くらま』に『むらさめ』『いかづち』は前のお茶会を思い出した

そもそも満排水量でいうなら大和(伊)長官の方が現実の大和のままの重量を持つ巨大艦になる。。。それも従来の大和という鉄の塊の重量でディーゼルを原動力とする

なのに大和(伊)長官は何事もなかったかのようにスキマから現れ『神龍』様を連れて帰った。。。。

ジェットもタービンも現代の技術は元より,未来の技術さえ手にしていない大和(伊)長官なのに。。。何故この無位置空間を渡航できたのか?


「あの方は自分の好きな事を原動力に推進力を得られる事を良くご存知だったのね」


「そんなバカなぁ〜〜〜」

「キュー」


絶えぬ微笑みの『撫子』様の後ろ,科学で身を固めたヲタク2人がダウンした

非科学的な自分たちの存在を思えば答えは簡単な事だったのだ



相手を思う気持ちが。。。。相手の元に向かう推進力



「壊れた。。。機械で割り切れ無い事に対応できへんかったな(藁)」

煙を上げた姉二人を見ながら『いかづち』はココについて初めて笑った


「『こんごう』はどうなりますか?」

自信満々の答えの『撫子』様の元に不安な顔のまま現れたのは『ちょうかい』だった

推進力が相手を思う気持ちだとしても不安定な無位置空間から抜け出る為には「安定」した足場は必要となる


「助けますよ。。。。貴女達の力も必要です」




「聞こえますか?『ちょうかい』です」


不位置空間に中,自分に巻き付けたアンカーを大和姉妹の末の2人の手を握らせ発止やのシークエンスに入った『こんごう』の元に妹の声ずノイズまじりで届いた

「聞こえている」

内壁の色はより浅黒く変化し始めている

焦りはあるが失敗も許されない

「今から『零』様,『小雪』様に,こちらに向かって飛んで頂きます」

指示を出す『ちょうかい』に

「了解」と任務に正しく返答する『こんごう』の耳に戻った返事は。。。涙の混じった声だった



「お姉ちゃん!!私達!!お姉ちゃんが無事に帰れると信じてるから!!」

自分から見て一番下の妹『ちょうかい』の声に『こんごう』は怒鳴った

「任務中に余分な事を言うな」

「お姉ちゃん。。。。」

「指示だけしろ!」


引き上げのタイミングも飛び出しのタイミングも向こうが中心の今。。。そんな事に構えないという『こんごう』の苛立ちに声を掛けたのは『小雪』様だった


「ダメだよ。。。妹にもう一度会いたいという気持ちを伝えなきゃ」


二人で握ったアンカーのケーブル

方を寄せ合うもう独りの大和姉妹末子は幼い故の涙が途切れる事はないなかで

「。。。。。お姉ちゃんに。。。会いたい。。。」

「私達は会いたいと信じてるから。。。」

『小雪』様たちにはすでに『撫子』様から事の成り行きと救出の方法の概要が知らされていた。。。それでもこの場所にいるという不安

「大丈夫です。。。すぐ会えます!」

なんとか発射まで二人の心を持たせたい『こんごう』は平常心の顔を見せ続けるが

心には妹達との,今生の別れをしっかりと意識していた

それを『小雪』様は直感で見抜いていた


「『こんごう』さんも会いたいって言わないと!!!!妹にあえなくなっちゃうよ!!」

「そんな事は言わなくてもわかっておりますから」

職務に忠実な答えに

『零』様の悲しみの声が爆発した

「言ってくれなきゃわからないよ。。。お姉ちゃん達が私に。。あそこまでこれるって。。会えるって言ってくれるから頑張れるの。。。言ってくれなきゃ。。怖いよ」

声を揃えたように『小雪』様も『こんごう』に言った


「言ってもらえるから。。。帰る場所があるって思えるの。。。だから『こんごう』さんも妹たちと,話して。。。」





「達する。。。こちら『こんごう』宛て,妹たちに私は必ず戻る。。。信じて待っていてくれ」


発射の時間。。。最後の交信が届く

アタマを抑え各々の電信を返す妹たち


『ちょうかい』「待ってるよ!!絶対に帰ってくるって!!信じてる!!」

『きりしま』「姉さん。。。必ず帰って下さい!!」

『みょうこう』「姉様。。。帰られると信じてます」

遙かな高みの向こう揺れて歪むスキマの向こうに。。。。自分の帰りを信じる妹達を確認した『こんごう』そして妹様二人は頷いた


「必ず帰る」と



時空航路に詰めていた二人にも事態と作戦は伝わっていた

「仕上げだ!!二人いて良かっただろ?」

日本刀を鞘から抜き払った貴人は美しい髪をなびかせている

『鈴』様の後ろに立つ『しまかぜ』は思いという「力」に共感できるものが多いのか笑っている

「頼りにしています」


「頼ってくれ!!」


深淵の輝き

刀を身構えた『鈴様』の姿は美しき侍,自分の肩にかかった運命の重ささえも心地よいと笑った


「『鈴様』『零』と『小雪』がジェットで空間を離脱すれば「力場」が動きます。必ず空間航路のclothcharge.spotの歪みが出来ますから。。。そこに『こんごう』様を呼んで下さい。。。『しまかぜ』様。。。きっと出来ます。。。妹を呼び寄せて下さい」


総司令官『撫子』の指示の元ついに作戦は開始された

スキマのアンカーケーブルを引く側に『桔梗』様の隣の『むらさめ』が叫ぶ

「準備オッケー!!」


煙を出していた二人の『あめ』姉妹がカウントを開始する

「作戦実行!!10.9.8.7.6.」『くらま』の声に『桔梗』様

の声が重なる「5.4.3.2.」



天を睨み身構えた『こんごう』が

「スタート!!」


会いたいという願いの強さが強く『零』様『小雪』様をジェットの力おも借りて飛び上がらせた

重量共鳴の振動が鳴り響く中,ついに妹様達はスキマに向かって飛んだ

「お姉ちゃん!!!」


手を伸ばす二人に。。。上から手を伸ばす姉達

確実に近づく絆はスキマを貫き外に飛び出した


「『小雪』。。。。『零』。。。アホ。。。心配したで」


飛び出したまま

引き上げた手を強く握ったまま二人を抱き止めた『桔梗』様は

妹達のアタマを強く抱きしめて。。。。泣いた

二人の妹もただ姉の胸で泣きじゃくった


その後ろ

引き揚げに全ての「力」を使ってしまい目を回した『むらさめ』を『あめ』姉妹達が介護していた

「ネエはん。。。ようやったで。。。」

伸びた姉を膝枕した『はるさめ』は俯いたまま

「かっこよかった〜〜。。。。よ」


「よかったわ。。さあ最後は『こんごう』様の救出。。。『鈴』様。。。頼みましたよ」

総司令の『撫子』様はそういうと祈りのために手を重ねた

想いを伝えるために。。。





その頃アンカーの固定から吹き飛ばされた『こんごう』は無位置空間で方向感覚をやられ朦朧としていた

目の前の風景はもとより

スキマも見えない状態の中。。。。。


「『きりしま』『みょうこう』。。。。『ちょうかい』」


妹達の事がアタマの中にいっぱいになった

「帰ってきて。。。。」

そう願ってくれた妹達

姉として。。。妹達に。。。どれだけの事ができたか。。。。

「わるい。。。。」

何も出来ていない事ばかりにアタマが下がった


「帰れそうにない。。。」


彷徨う体が力を失い始めていた


「『こんごう』!!!」

空間の四方に響く自分の名前に眠り始めていた目が覚める

「お姉ちゃん!!!」

聞き覚えのある声とともに連呼される名前

体を起こし周りを見渡す

一面灰色の中。。。。。少しの輝きの場所から声が続く


「お姉ちゃん!!」

痛む自分の体の各所を叩き奮わせる

「帰るんだ!!彼処に!!」

体を動かす。。。少しずつ前に。。。前に。。。言うことを聞かない体に自分の意地を伝える

「帰る!!絶対に!!絶対に!!」


だが

心意気と裏腹に体が力をなくし。。。光から離れようとしていた

その時



「良くやった」



その手は。。優しく『こんごう』の背中を光りに向かって押した





「お姉ちゃん!!!」

目を開けた『こんごう』の前にあったのは自分の胸に抱きついて泣く妹達の姿だった


「ここは。。。。」


「お茶会会場ですよ」

妹たちと手をつないだ『撫子』様の優しい微笑み

「心配したよ!!目覚まさないから!!」

起きあがった自分の前

自分の同型の妹達。。。どの妹も涙の目で自分に縋る


「良かったわ。。『こんごう』『鈴』様が航路を刀で斬って貴女が出られるように道を造って下さったのよ」

涙を拭いながら肩を持つ姉『しまかぜ』

『いかづち』は近くで伸びた姉『むらさめ』の世話をしながら笑って見せた

『くらま』と『撫子』様は作戦成功の握手を交わし

隣の『しらね』も挨拶をかわした



「あれは。。。。。。。。。」

航路に穴をあけてくれたのは『鈴』様。。。。『こんごう』はおぼろな記憶を辿っていた

じゃあ

光の先に自分を押した「手」は?。。。。

呆然とした顔の『こんごう』に『撫子』様は顔を近づけて言った


「あれは。。。。。『  』様でしょうね。。。きっと」

「私を。。。助けた?」

信じられない。。。そんな顔をする『こんごう』に『桔梗』様が答えた

「今の日本を護る大事な妹を。。。助けにきたんやな。。。」


落涙


ありがたいという想いと。。。自分を思ってくれた妹達への想いで『こんごう』は


「ありがとう。。。ございました」



大騒ぎだったお茶会は終わった

紀伊ではクリスマス会も近い事もあり事件終局とともにお開きになり

『ゆうだち』と『きりさめ』が再構築した時空航路にて帰る事になった


「色々と世話になったな!!」

妹二人を抱えてご満悦な『桔梗』様は引き揚げを手伝った『むらさめ』と握手した

司令の任である二人『くらま』と『しらね』も

「今度は二人でお茶会しましょう。。。『撫子』様!!」

「それもまた。。。楽しいでしょうね。。。『しらね様』」

出番の少なかった『しらね』は妹の『くらま』にツンとした表情で

その『くらま』の目は『こんごう』達の場所にいる。。。彼女をチラリと見ていた

『しまかぜ』はその目線に微笑んで見せた

その姿を『鈴』様は何事もなかったかのように

「それもまた。。。良し」と

可愛い妹君二人もはしゃぎ回って


「ではまた。。。。お会いしましょう」

『撫子』様の挨拶に

「敬礼!!!」

『くらま』の号令の元,全護衛艦隊の敬礼

「じゃあな!!立派な妹達!!またあおうや!!」

閉じて行く時空航路の先,楽しい笑い声とともに『桔梗』様の声が響いた




オハリ。。。。。




長くなりました。。。。

ついに終わりました。。。

燃え尽きました。。。。

草薙先生。。。。。。。。。頑張ったので優しい目で見てやって下さい!!!

それではまたウラバナダイヤルでお会いしましょ〜〜〜

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