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第十二話 涙のわけ

「不審船編」終了。。。。。

どうして守りたいと願う者が守れず。。。

守らなくてはいけない者達が傷つく。。。

警戒海域の警備引き継ぎが行われたのは,不審船が海を去ってから2時間後の事だった

入れ替わりで警備に入ったのは『あまぎり』と『ゆうぎり』『さわぎり』の姉達だった

哨戒ヘリを上げた『くらま』はそのまま佐世保に戻り随時交代で海自の艦艇は「警戒警備」の準備に入っていた


すでに夜は深い時間

海と空の境界を見ることが出来るのは艦艇のサーチライトの光のみになっていた

水面を走る光が今は穏やかになった波に揺れる


雨は意地悪くも静かな霧にかわり

なま暖かさの残った海を冷やしてはくれない様子の静寂の世界


護衛艦隊は鹿児島港に帰港する事になった


艦隊の面子は誰一人として口を聞く者はいなかった

何を語っていいか

目の前で起こってしまった事件

『りゅうきゅう』の安否



逃げて行った船



『むらさめ』と『いかづち』は各々の船の舳先に立ち船の責務に徒事した

『こんごう』もまた

凪いで今更「嵐」を見つける事などできない海に光る目を向けていた

ただ泣きながら


粉川は『こんごう』を諫めた通路に一人たったまま

赤い照明の下で拳を壁に小さくぶつけていた




「間宮艦長には事情聴取と....」


艦橋では鹿児島海上保安庁からの要請が入っていた

一つの嵐が過ぎた後...後味の悪い解決の中で男達はもとして仕事に打ち込んでいるが

無線を聞くのも辛いのだろう

和田船務士も力無く事務的に海保からの連絡を告げる


事情聴取は

演習から向こう海保と行動をともにしていたのだから...当然の流れだった

疑われるような行動はなくとも

まるで

犯罪を「見過ごした」という後ろめたさか?

艦橋内は沈痛な顔の隊員たちの姿


間宮は夜という事でそれらの顔が明確に見えない事が救いと思っていた

連絡を続ける最後に

やっと気にしていた事を聞いた


「浜田船長はご無事ですか?」


無事という報告は入っていたが,やはり自分の耳で確認したかった

海保の無線からすぐに返事は返った


「無事です....」


無事の向こうにある言葉が曇る理由は...見え隠れする「罵倒」か?

間宮は汗で冷えた自分の背筋を正し「了解」とだけ返事した

今はそれしかいいようがない

その上で防衛庁からの聴取に対する指示に


間宮はイスの下で握りしめていた拳で

自分の頭を小突いた


「あくまで、海上保安庁の先導の元に行動したとする」


護衛艦隊とまで名の付く者達が

海保の指示の元に動いたから「行動できなかった」という言い訳しろと、防衛庁の指示はあまりに屈辱的だった


だが気持ちを切り替え

感情を殺す。

それもまた「軍属」の成すべき仕事と自分に言い聞かすように口を閉ざし

キャプテンシートから立ち上がると窓の方に歩いた


深夜にも近い鹿児島港は事件を聞きつけたマスコミ等々により

嬉しくない輝きで満ちているのが見えていた

こまごまと人の走る姿

フラッシュの多くが傷ついた船体をさらした『りゅうきゅう』に光の花を咲かせている


これからがもう一つの戦い。無責任なマスコミと無知を振りかざす「人」と、現状では「無力」な自衛隊という本質との戦い


「タバコが欲しいな」


艦橋の窓に手をかざし

痛む心、沈めたさに間宮は和田に苦笑いしてみせた

和田もまた

間宮の肩にのしかかっている「苦労」に口惜しそうに返事した


「私も一服したいです」


男達の「戦いの夜」は終わった







海保の『はやと』達は港を上がった待合いの一角に集まっていた


『りゅうきゅう』の治療のため

海保の基地に残った数人の艦魂が船に向かっていた

船体を治す「人」の治療とは別

精神を持たせるための治療が必要だからだ

上も下も関係なく海保の女の子達は走り回っていた


その中『おおすみ』に肩を抱かれたまま頭を伏せた『はやと』はずっと泣いていた


まさか

自分の目の前で「高槻」が血を流すなど考えられない事態だった

スローモーションの出来事

肉を裂いた「凶弾」が彼の背中を貫き弾き出した血の点は『はやと』の顔を素通りして甲板にブチ撒かれていた


動力を切らした人形のようにゆっくりと倒れた彼の体に縋った

『おおすみ』が居てくれなかったら『はやと』は自分は狂ってしまっていたかもしれない。そうまで思った


「高槻さん...まだ意識もどらないらしいけどきっと大丈夫だよ...大丈夫...」

『はやと』の細い肩と

短く刈り込んだベリーショートの髪を『おおすみ』の手が優しく何度も撫でた


背丈こそひょろりと高いが、体全体の作りが細い『はやと』は一見すると「男の子」のような体つきだが

まぎれもなく「女」だった


自分の前で倒れた彼を守りたくて、彼の体に覆いかぶさった

お互い見ることも話すことも出来ない存在なのに、彼を失ったら生きてはいけないとまで思った

だから

ただ必死で体が前に出た


それが「奇跡」だったのかどうかはわからない

嵐の中の

豪雨の音を劈く乱射の中,高槻に当たったのは最初の一発だけですんだ

それも体に弾は残らず「貫通」していた


出血の多さから意識は無くなり

海自の船に収容されたが命に別状はないという見立てだった


「『はやと』が守ったんだもん...大丈夫だよ...」


肩を落としたままの彼女のとなり

まだ雨に濡れたままの『おおすみ』は体を寄せて心身を冷やしてしまった友達の心と体を暖め続けた



「海自の連中が戻ってきたよ!!!」


雨の中『りゅうきゅう』の帰港を手伝った巡視船艇の女の子(船魂)は本港新町に急遽帰港した護衛艦隊を指さした

本来ならしかるべき基地に入るところだが

合同演習中の重大事件でもあるため鹿児島海上保安庁舎に近い港に入ったところだった

マスコミをさけ一番遠い所に並んだ艦艇に多くの人たちが指を指している


「到着」の言葉にいち早く反応したのは『はやと』だった

今まで俯いたままでいた様子から電源が入ったかのように立ち上がるとそのまま港の沖に停船した艦隊めがけて飛んび『こんごう』の甲板に集まった艦魂達の前に走っていった


「オマエら!!」


(はやと)は自分「怒り」を抑える事ができなかった

艦艇の前で話し込んでいた『こんごう』の背中を押し分け

勢い会議室でもぶつかった『むらさめ』の胸ぐらを掴み上げた


「オマエら!!あの船どうなったんだよ!!逃がしやがって!!!」


すでに領海から「不審船」が逃げてしまった事は聞き及び

報告の時から「苛立ち」は募っていた

『はやと』は目の前で無惨にも血にまみれて倒れた高槻の事を思って

あの瞬間、傍観を決めていた護衛艦達を許せなかった

その上で....

取り逃がしたなど


今まで冷え切っていた体に怒りという電気が走り

真っ赤に燃え上がっていた


「オマエらのせいで!!オマエら...」


わめき散らした『はやと』の顎を口事『むらさめ』はぶっ飛ばした

瞬間何が起こったのかわからないほどの早さ

『むらさめ』より少しばかり背の高い『はやと』は風に煽られた木の葉のように体を浮かべそのまま吹き飛んだ

問答などなく

無言の鬼の拳はフルスイングで的確に自分胸ぐらを掴んだ女を殴るとうなった


「黙れ...」


雨の滴る髪の間から吊り上がった目を見せた

「好き勝手な事言ってんじゃねーぞ」


冷徹な顔に怒りが燃えている


殴り飛ばされた『はやと』の肩を制止のために『おおすみ』が支え、ケンカを止めようとしたが一瞬の差で『はやと』の方が早く動き自分の前、動じる事のない仁王立ちを見せる『むらさめ』に殴りかかった

ケンカには多少の腕の覚えがある。海保では名の知れたケンカ屋

殴られてただ泣くなんて『はやと』の怒りは安く無かったが


相手が悪かった


海上自衛隊

いわゆる軍属である『むらさめ』は己を鍛える事に余念のない女

護りの主であるという自負によって鍛えられた目に

ヒステリーで飛ばされる『はやと』の素早い拳などスローに見えていた


振り上げられ自分の顔に一直線に向かってくる弾を受け止めるがごとく『はやと』の拳を軽くつかみ取る

拳を平手でがっしりと掴むと

そのまま自分より身の丈のある彼女の動きを止めてしまった


渾身のスイングで襲いかかった『はやと』はガクンと膝が折れた

何か硬い鉄板にぶつかってしまった衝撃で体が跳ね返されたように痺れる


「オマエ...」


十分に力は入っているハズなのに

微動だにしない『むらさめ』怒りに染まった目....

その目の中にあるのは「ケンカ」などという安い「怒り」ではなかった


もっと深い...闇の色


『はやと』は腕を引こうと体をそらしたが

動かない

むしろ、拳が万力で締め上げられる痛みで体がすくんだ

その一瞬を『むらさめ』は見逃さず彼女の踏み込み左足に蹴りを食らわせ

自分の下に跪かせた

眼前に見下す目線にそれでも『はやと』は吠えた


「オマエらは!!そんだけの装備持ってて何で守らなかった!!なんで!!」

ゴツン


『はやと』の拳は『むらさめ』に掴まれたまま自分の顔の位置まで下ろされた


「ふざけんなや!!手前てめえ中指立てながら私の前を走ってただろ!!そんだけの余裕かましといて..自分たちを守る事ができなかったからって!!私達のせいにするんじゃねぇ!!」


体を押しつぶされる圧力

拳と腕、体に入る『むらさめ』からの力の電撃に言葉をつまらせた顔に遠慮を超えた罵倒


「銃撃があった時!!手前,何してた!!アホ面さげて泣き叫んで!!」


声高い激高に『いかづち』が制止に入ろうとしたが


「手前のありもしねぇ、くだらねぇ余裕が『りゅうきゅう』を半殺しにしたんだ!!」

「アカンて!!」


力で押さえ込まれ

跪かされたまま罵倒を受ける『はやと』の前、姉の拳を止めたのは『いかづち』だった

掴まれていた拳を解いた


捕まれていた手に赤い痣を残したまま

『はやと』は膝を屈したまま体を丸め込むように泣き出した

わかっていた

あの銃撃の時...何も出来なかった

相手が銃器を所持している可能性が高かったのにいつも通りの仕事と高をくくった


「慢心」だった


でもそれを知っていたとして「船魂」『はやと』に何が出来た訳でもない

あらゆる矛盾と無力さに『むらさめ』の前に屈して泣いた


「糞ヤロウ!!」


そんな背中にぶつけられた憤りを倍返しするかのように

『むらさめ』は唾を吐いたが、懸命に間を取り持つように『いかづち』は首を振った


「アカンて!!わかってやらな!!わてかて『むらさめ』が瀕死の状態になったら普通でなんていられへんのや!!」


心の問題


連なる姉妹の誰が撃たれても痛むもの

ましてや海保の彼女達は自分達にとっての優しい大きな姉を撃たれたばかり

それを考えた『いかづち』は自分が目の前の姉を撃たれたらと同じぐらいに辛いと心を痛めていた

だが

その言葉が終わる前に姉から出された答えは鉄拳だった。


「馬鹿野郎!!!」


近寄った『いかづち』を叩きつける拳は上から振り下ろされ妹はその場に倒れた

すかさず胸ぐらを掴みあげ引き起こすと姉『むらさめ』は怒鳴った


「オマエは!!私の妹だが.....その前に「護衛艦」だ!!私が沈んだとしてもオマエは泣いたりする余裕は無い!!オマエは任務に向かって前に進むんだ!!!」


薄暗く光りを失った怒りの目

姉『むらさめ』の心に涙はあった

だが

決してそれはいわない...自分達が国の盾である事を誇りに思う彼女の涙は怒り


目で....殴り倒した妹『いかづち』の心に告げる


「返事しろ!!」


周りに集まった海保の船魂達には言葉がなかった

妹にさえ「自分の死を越えろ」と命ずる海上自衛隊...護衛艦の姿に彼女たちの覚悟を感じるしかなかった

首を締め上げられたまま『いかづち』は敬礼した


「了解....」



小雨降る中,両陣営が固まってしまったところに泣き声が響いた

それは

幼い声の持ち主は素早い足取りで

一直線に『こんごう』の前に走り



飛び上がった殴った


『こんごう』の顔を


「うわぁぁぁぁぁぁぁ」


『はやと』と対峙していた『むらさめ』の間を縫い

一瞬で飛び上がったのは『あかいし』だった

幼い小さな手はきつく結ばれたまま今度は届かない顔ではなく『こんごう』の胸を殴打した


「なんで!!なんで!!助けてくれなかったの!!なんで!!」


左頬を殴られたままに、雨に濡れた薄暗い照明の下に立ちつくす『こんごう』の前『あかいし』の力無い拳が何度も胸を叩いて

軽い音がポコポコとする

周りを囲んでいた海保の船たちの目にも涙が浮かんでいた


みんなやり切れない思いで....どこに向けて良いかワカラナイ「怒り」と「悲しみ」に


「日本で一番強い船でしょ!!なんで『りゅうきゅう』ねーちゃんを助けてくれなかったの!!」


『こんごう』は答えない

間を抜かれた『むらさめ』は振り返って『あかいし』に掴みかかろうとしたが、その手を『いかづち』が止めた

「アカン...」

『いかづち』の制止に合わせたように『あかいし』の体を『はやと』が守った


「『あかいし』ゴメン...『あかいし』...」

一生懸命『はやと』は幼い妹を抱きしめた

抱きしめて共に泣いた。

『こんごう』は顔を上げると何もなかったかのように前に進んで雨の中に姿を消していった


誰も彼もが、涙のわけをさがしていた






『しまかぜ』が護衛艦隊が詰めている部屋に戻ってきたのは一時間ほど後の事だった

『りゅうきゅう』の怪我と苦痛を和らげるために「力」を注ぐ役として集まった

保安庁船艇に処置の説明と引き継ぎをしていたからかなり遅くなっていた

同時に。。。

護衛艦隊の面子の心が心配で急ぎ足で戻ってきたのだが


灰色に張りつめたグループルームの中に『しまかぜ』を待っていたのは『いかづち』だけだった


「おつかれさま...『むらさめ』は?」

イスに座り膝を抱えていた『いかづち』は『しまかぜ』の声に顔を見せた

眼鏡の向こう...泣いて腫らした目の主は小さく首を横に振った

『むらさめ』はココにはいないと


自分の怒りを制御できなかった『むらさめ』は自分の辛さを他人にぶつけてしまった事を恥じていた

事の経緯は聞かなくても『しまかぜ』にはなんとなく理解し頷いた


「そう...?『さわぎり』...」


『しまかぜ』の後に続いて部屋に向かっていた『さわぎり』は

最後まで警戒警備に徒事していたために体の芯まで水に浸かった姿で立っていた


『しまかぜ』はタオルを取ると肩に置いて

濡れた上に風に晒された髪を拭きながら

「シャワー...行きましょ...いくら私達でも体を冷やすのは良くないわ」


艦魂である

雨に濡れたぐらいで健康を害したりはしないが,この場合は心に掛かる負担を癒すためにも温かい湯に触れていた方がいいと判断した

『しまかぜ』は立ち上がると通路に向かって歩き出したが手を引く『さわぎり』は首を振って拒否した


「...『こんごう』が....」

髪から見ずをしたたらせながら『さわぎり』は小さな声のまま俯いて足もとに涙をふらせた


「『こんごう』がね....かわいそうなの....」

『しまかぜ』は何かに気がついたように顔を上げた

「『いかづち』お願い」

そういうと走った



部屋の中、イスに座っていた『いかづち』が『さわぎり』の髪に乗ったタオルを受け取りながら凍えた声で...それでも相手を励ますように

「『さわぎり』はん、暖かいもん作りますから...あったまりまひょ..」

揺れる声

励ましたくても自分が泣いてしまう

『いかづち』は泣きながらもがんばってみせる...

その手を(さわぎり)が握り


「辛いよ...」と零した



シャワールームの前

水の流れる音だけが通路に響いていた

蕩々と流れ吸い込まれて行く音が続く中...急に壁を叩く音がした


「うっうっう.....」


ボックスの中、片隅に崩れるように座り、制服を来たままシャワーを浴びる『こんごう』は『あかいし』に殴られた顎に手を置きその痛みに震えていた


たいした衝撃じゃなかった

小型船艇である『あかいし』の力など『こんごう』を物理的に痛めつけるに値しない


なのに


心に言葉が刺さって、立っていられなかった



「日本一強い船」「なんで助けてくれなかった!!」


頭にかぶる湯水の中に一緒に涙を....止められない涙を流し叫んだ


「何が!!何が護衛艦!!何がイージス!!!」


見えていた

射程に入っていた....なのに

目の前に残ったのはあの「惨状」だけ

何度も頭を壁にぶつけた


「何が為の国の楯....」


守るために....守りたいからこその備えを持った自分たちが無傷で返ってきた事は不名誉でしかなかった

『こんごう』は勢いを上げたシャワーの中で声を挙げて泣いた


通路の前に立った『しまかぜ』は心を押しつぶされる思いだった

そのまま

『こんごう』の入っているボックスの前に立つと

誰に言うでもないように静かに告げた


「私達は...命令に従い出来ることをした。必要以上に自分を責めないで」



長い夜の中....たくさんの涙が行き場なく流された


セイウラバナダイアル〜〜〜お客様を呼ぼう大作戦(前哨戦)


ちゃ〜〜す

元気ですか。。。

本編がめっちゃシリアル(違)seriousで気が滅入っている今日この頃です

物語ってのは山があれば谷があって。。。谷ばっかの人生のヒボシは。。。日陰者(死)


てか

前回,ちょっぴり泣き言みたいな事言ったのに

たくさんの励ましもらっちやって!!!ありがとうございます!!!がんばりま〜〜す!!



しらね 「で?。。。ヒボシお客様を呼ぼうってのは?」

ヒボシ 「おおっ!!(しらね)さん。。。黒鉄先生の所には出られましたね!!良かったです!!」

しらね 「ホントねぇ。。。黒鉄先生は最後まで気を遣ってくださって。。わたくしに目をとめて頂いて。。。美しいって罪ね」

ヒボシ 「。。。。。。ぬ?」

しらね 「そこ!!拍手でしょ!!」

むらさめ 「ウザイ。。。」

しらね 「!!何!!なんで(むらさめ)がいるのよ!!」

ヒボシ 「いや。。。ほら。。上の表題からいったらみんなで相談したほうがいいじゃないですか」

むらさめ 「(しらね)なんか大して活躍してないんだから出る意味ねーだろ」

しらね 「。。言ってくれるじゃないの!!だいたいあんた!!ずっと年下の妹なんだから!!敬語つかいなさいよ!!」

むらさめ 「ケッ!」

いかづち 「もめるなや〜〜」

むらさめ 「うっせぇや!!今回なんて大変だったんだからな!!(しらね)が横須賀で温々している間にこっちゃ不審船と激闘だわ!!」

しらね 「何処に激闘があったのよ!!予想通り(こんごう)がテンパった,だけじゃないの!役たたず!!!」

むらさめ 「死にてえのか!!!(激高)てめえ!!」

しらね 「わたくしのような優秀な旗艦を有していればあんな失態を見る事もなかったハズだわ!」

むらさめ 「てめぇの顔面にプレットをたたき込んでやる!!」

しまかぜ 「はいはい!そこまでよ」

いかづち 「ふ〜〜あぶなかった」

しらね 「(しまかぜ)!!あんたの教育がなってないから,こんな無礼者ばかりが育っちゃうんじゃなくて?!」

ヒボシ 「ふ〜〜もっと平和的にいきましょうよ」

しまかぜ 「(むらさめ)も女の子なんだから言葉遣いは直しましょうね」

むらさめ 「女所帯なのになんでそこだけ「女の子」強調?私はそういうとこ理解できねーよ」

しまかぜ 「粉川さんが聞いてるわよ」

むらさめ 「あんなの男にはいんねーよ」

いかづち 「酷い言いようですなぁ〜〜それにしても話しすすまへんで。。。。このままやと」

しまかぜ 「そうそう!今回の議題は他の先生の小説から「艦魂」のお客様をお招きしようって相談をしなきゃね」

いかづち 「わては順番から行くと最初にお招き下さった「伊東先生」のところから呼ぶのがええと思うんやけど」

ヒボシ 「ヒボシもそう思う〜〜〜」

しらね 「わたくしは,そちらの艦魂には会ってないわ」

いかづち 「「黒鉄先生」とこのお茶会におりましたよ。。。あの。。。騒がしい集団(藁)」

さわぎり 「なんかおっきな女いた。。。。あれ「大和長官」なの?」

いかづち 「せやで,お茶会ではうちら新規参入者やから大人ししとったでね〜,うちらのほうにきーひんかったけれど」

さわぎり 「猫耳,何セットも持ってたよ」

いかづち 「艦魂誘拐する人やもん(爆死)あの耳つけてハアハアして」

しらね 「あのハアハアしてた方?。。。「大和長官」なの?わたくしの持っているイメージとはだいぶん違うんだけど。。。」

しまかぜ 「「黒鉄先生」のところの「大和長官」は遠目でみたけど(さわぎり)ぐらいの女の子。。。そんな感じだったかな?」

いかづち 「わてもひょ〜って見てましたけど,大人しそうな方でしたね」

しまかぜ 「う〜ん,可愛い感じの方だったわね。。お話してみたかったけど。。(こんごう)が緊張して固まっちゃってね(藁)」

むらさめ 「それは。。。「大和長官」のとなりに「金剛」さんがいたからじゃねーの?」

いかづち 「あっ!!きっとそれや!!」

しらね 「それこそ「黒鉄先生」のところの「大和長官」を呼びましょうよ,いきなりハアハアする「大和長官」は怖いわ(藁)」

むらさめ 「そっか。。。私は結構好きだな「大和長官」。。。自分に正直っていうか。。フリーダム(爆)」

しまかぜ 「話しも楽しいし,いい人よね〜とっても」

いかづち 「。。。。。微妙。。。。フリーダム過ぎへんか?」

むらさめ 「いいじゃん!!一度お会いしてるから気兼ねもないし!!」

しらね 「(さわぎり)が横抱きにされて連れ去られそうじゃない」

むらさめ 「可愛がってもらったらいいじゃん」

さわぎり 「怖いよ。。。。あたい」

むらさめ 「怖くないって!!(さわぎり)あの豊かな胸に抱かれてみ!!たまんないだろーな!!」

いかづち 「おっさん臭いなぁ(むらさめ)しかし見事な爆乳でしたなぁ「大和長官」。。。うらやましいわ」

しらね 「そう言えば。。(こんごう)は艦魂ラジオの時に「大和長官」に抱きしめて頂いたのでしょ?今日はどうしたの?」

しまかぜ 「それがね。。例の不審船の事で落ち込んじゃって。。。部屋に引きこもっちゃったの」

さわぎり 「(こんごう)泣いてたよ」

しまかぜ 「もともと繊細な子だから。。。ちょっと辛すぎたね。。今回は」

しらね 「フン」

むらさめ 「なんだよ!!(しらね)!!」

しらね 「なんでもないわよ。。。」

いかづち 「まあまあ。。。その事はとりあえず置いておいてやな。。伊東先生とこの「大和長官」呼んだらどやろ?わても会ってみたいし」

しまかぜ 「そうね〜〜(こんごう)もまた抱きしめてもらったら落ち着くんじゃないかな?」

むらさめ 「で,猫耳つけられたら笑えるな!」

いかづち 「(こんごう)に猫耳。。。。。ギャハハハハハハハハ」

さわぎり 「想像できない!!いつも無愛想にしてる(こんごう)に猫耳!!」

しまかぜ 「顔真っ赤にしちゃいそうね」

しらね 「わたくしは絶対に猫耳は断るからね」

いかづち 「わてもつけてみよかな(藁)」

しまかぜ 「ウエルカムフラワーみたいに,みんなでウエルカム猫耳とかしたら喜んでくださりそうじゃない?」

むらさめ 「(しまかぜ)ってさ。。。たまにスゲー事言うよな。。。」

しらね 「わたくしは絶対にイヤだからね!!!」

しまかぜ 「そんな事言わないで!その時には(くらま)に猫耳もしてもらったらいいじゃない」

むらさめ 「。。。。。。。。。。」

いかづち 「。。。。。。。。。。」

さわぎり 「。。。。。。。。。。」

しらね 「。。。。。。。。。。」

さわぎり 「(くらま)司令に。。。猫耳。。。」

むらさめ 「恐ろしい。。。。そんな事,私頼めないぞ。。。」

いかづち 「現代艦魂史史上,日本では一番デカイ女に。。。猫耳?(注.(くらま)さんは身長182センチ)」

しらね 「。。。。それだけは止めて。。。(くらま)の姉としてのお願い(泣)」

しまかぜ 「可愛いかもしれないのに〜〜」

ヒボシ 「。。。。それはちょっと。。。ヒボシあやまっちゃう」

さわぎり 「はいはいはいはいはいはいはいはい!!!あたいも呼びたい人います!!」

しらね 「そうよ。。。大和長官の事はまたという事で。。。」

むらさめ 「猫耳は。。。」

さわぎり 「聞いて!!!聞いて!!」

しまかぜ 「はいはい(さわぎり)は誰をお招きしたいの?」

さわぎり 「長谷川翔輝さん!!」

いなづま 「。。。。艦魂じゃないやないですか(爆)」

しらね 「あら。。。男の方はウエルカムじゃない」

むらさめ 「なんでよ?人じゃん?」

さわぎり 「だって!!だって!!艦魂年代史史上一番モテた男でしょ!!会いたい会いたい!!!」

ヒボシ 「(さわぎりたん)が男に会いたいなんて。。。意外。。。」

さわぎり 「おにーたんになってもらうの!!」

むらさめ 「それはやめたほうがいいぜ。。。おとなしく伊東先生とこの大和長官のを呼ぼうぜ。。。長谷川さん呼ぶと黒鉄先生のとこの大和長官の46センチ砲くらう事になりそうだぜ。。。」

しらね 「いきなり攻撃する事は認められてないわよ」

むらさめ 「だほぉ!!帝国海軍の艦魂様たちにゃ「専守防衛」なんて頭の片隅にもねーよ!!気に入らなきゃいきなりズドンだ!!」

いかづち 「てか。。。ちまたを大騒ぎに陥れてた「武蔵長官」とかきそうで怖いで」

さわぎり 「会いたいよぉぉぉ〜〜〜あたい,会いたいよ!!長谷川さんに〜〜」

しまかぜ 「だから!平和的にみんなで猫耳ウエルカムすれば大丈夫よ」

全員 「。。。。。。。。。。(何で?)」



そんなこんな

ウエルカム猫耳。。。。やったら怖いよ〜〜〜

どうなるご招待!!!


次号,激闘編(爆笑)

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