表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最年少の魔術師は転生者?  作者: 夢木優也
2/12

気が付いたら6歳児

日本とは違う硬いベット上で俺は目を覚ました。意識がはっきりしてくると自分がどんな状況なのかが分かる。

今の年齢は多分6歳くらいだろうか?日本の名探偵の見た目は子供頭脳は大人状態である。神様との会話はちゃんと記憶にあるので夢ではなく、ここが病院のベットの上出ない事からここが日本でないことも分かった。


「異世界転生だから色々覚悟していたが…まさか6歳からスタートとは」


そう。僕の体は赤子ではなく6歳児なのだ。いや、実際にはちゃんとこの世界に生まれて6年たって前世の記憶を思い出したと言った方がいいのだろうか


「本来は思い出すはずのない記憶なんだろうな。念の為記憶を整理するか」


僕の名前はレオナルド・バイロウ。名前の通りバイロウ準子爵家の三男らしい。

準子爵と言うのはファンタジーではよくあることで爵位というものがあり、地域の統治を受け持つ、世襲制の公務員のようなものらしい。『領主』などとも呼ばれているようだ。確か、貴族制と言っていはずだけど。簡単に言えば日本で言う市長辺りだろう


「兎に角周りを探索するか」


準子爵と言うだけあって書斎などもあるのでまずはこの世界について調べようと思う。どうやら記憶を取り戻す前のレオは勉強が嫌いだったらしくこの世界については魔法と剣の世界と言うことと父が剣術に長けており、母が魔法に長けていると言うのと早くても10歳になれば魔法学校に通えるということくらいか


「おや?レオ書斎に何かようかい?」


書斎に向かう僕に声を掛けたのは兄の1人で年は14でバイロウ家の長男であるフェル兄さんだ。フルネームはフェルナンド・バイロウだ。


「えっと。本を読もうと思って」


多分今兄は心底驚いているだろう。隙あらば勉強させようとする兄二人を掻い潜る弟が自ら本を読もうとするのだから。


「ほ、本当かい?!」


そらみろ


「う、うん。僕はもう6歳になるしそろそろ勉強しないとフラン兄さんに馬鹿にされるから」


フラン兄さんと言うのはもう一人の兄。年は12バイロウ家の次男でフルネームはフランドール・バイロウだ。


「そうだな。レオももう6歳なんだもんな。なら、なんの本が読みたいんだ?」


「えーっと、フェル兄さんも暇じゃないでしょ?僕のワガママに付き合ってたら大変だから大丈夫。これくらい僕だって読めるから___なんて読むんだ?」


よし!読むぞと意気込んだはいいが何一つ読めない。確かに話すことは出来るが読み書きした覚えは一切なかった。


「あはは。そうなるよね、レオはどんな本が読みたいのかな?」


フェル兄さんは僕がこうなる事を知っていたのか読みたい本を聞いてくる


「えっと、じゃあ魔法の本!」


剣術については、日本にいる時に剣道もしていたのである程度感覚は掴めるだろうが、如何せん魔法とは無縁なのでそこから入ろうと思ったのだ


「魔法かー。それなら、お母さんに聞いてみるのもいいかもな。」


確かに、フェルもフランも魔法はあまり得意じゃないようだ。


「うーん。じゃあ昔のお話は?」


昔から転生者たちがいたならそれに関する話があってもおかしくないはずだ


「昔話か…そうだ!たしか、勇者の昔話の本があったな。それでいいか?」


「うん!」


フェルが引っ張り出してきたのは、異世界から召喚された勇者達が魔王を倒すという在り来りなストーリーだった。

しかし、ちゃんと異世界転生や異世界召喚の伝承は昔からあるらしくその子供は周りの子と比べてかなり違うらしい。

フェルが読み方を教えながら読んでくれたのでほぼ読み書きはマスターした。

フェルにそれを言うとすこし引きつった顔で「ならもっと早く勉強すればいいのに」と笑われたのはしょうがないだろう。前世の記憶があるからなのか3種類の文字を会得する日本人だからこそなのかは分からないが、すこし異常なのは間違いないのだろう。

フェルは本を読み聞かせ終わると、仕事に戻ると言って畑に戻っていった。

フェルはバイロウ家の長男ということもあってか、この領地で畑を持っている。正確には10歳になれば畑を貰い、そこを自ら耕し作物を栽培する。それがこの村の仕事なのだが、三男である僕はどうやらそれには当てはまらないらしい。勿論畑が足りないといえば足りないのも事実なのだが、どうやら父と母は俺には領地を出て別の道に進んでほしいらしい。


「さてと、魔力操作の練習でもしておくか…」


【魔力操作】

魔力操作とは魔法を使う上での最も基本的な物になる。魔力操作は大きくわけて3段階に分かれており、魔力の源である魔力源から溢れ出る魔力を身体中に巡らせるようにするのが第一段階。巡らせた魔力を血液の様に身体中に循環させるのが第二段階。身体中に巡らせ循環させている魔力を一点に集めるのが第三段階。この3つが基本の魔力操作らしい。この3つは基本中の基本でこれができなければ魔法学校の試験も受けられないらしい。とフラン兄さんが言っていたのを思い出す。


「えっと、あとは…」


魔法の基本中の基本の3つが出来てやっと魔法の基本が出来る。まず魔法の基礎になる一点に集めた魔力を撃ち出す【魔力弾】、身体強化や付与魔法の基礎の循環させている魔力を纏わせる【魔力纏】、防御魔法の基礎でもある魔力を壁として出す【魔力障壁】の3つが出来たらもしかしたら魔法学校にも受かるかもな!なんてフラン兄さんが言っていたが…これ全部出来て当たり前で、フラン兄さんが言ってたのは嘘だったりして


「っと、そろそろ夕食の時間だ。下に降りないと」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ