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Unfinished Fantasy  作者: Slime
10/14

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アッキー視点に戻します。

さあ、改造術のこともわかってきたしそろそろレベル上げでもするかな。

今日は新しい狩場に変えよう。


<アトラント領 イヨマの森にて>



ふう、やっぱり狩場を変えると経験値効率もよくなるな。


プレインウルフの倍近いのやつもいるし、拾える素材も平原よりいいのばかりだ。

でもやっぱりそれだけ敵のレベルも高くなる。


いくらウルフダガーが強力な武器でも、

盗賊の攻撃力自体がそこまで高いわけじゃない。

短剣術のレベルもまだまだで、だから敵一体を倒すのに割と時間もかかる。


だからレベル上げ頑張んないとな。


....本当ならこんなところ来なくてももっと効率のいいレベル上げの方法が

あるのだが、個人的にはその手段には頼りたくない。


その手段というのは

「!」


矢が頬にかする。...近くにモンスターはいない。これは明らかに俺への攻撃だ。


「ったくしっかり当てろよ、このポンコツ!」


「す、すみません...」

草むらから口の悪い小太りの牛のビーストのおじさんと

カラスのバードの大学生ぐらいのお兄さんが出てきた。


「...PKですか」

そう最も効率のよいレベル上げ方法。それはPKプレイヤーキルだ。

一般的にひんしゅく買うからやる人は少ないのだが、あくまでも少ないだけ。

やるやつはいる。



「話が早くて助かるぜ。じゃ、とっとと経験値になってもらおうか」

牛のおじさんは斧を振りかぶって、スキルを放つ。


「アースクエイク!!」


地面がガラスのように割れる。

え、嘘....パワーあり過ぎでしょ。しかも速い。


「今のよけるのか、やるねぇ」


「ひとついいですか...」


「ん?なんだ?」


「今何レべですか?」


「25だ」

嘘だろおい!こういういかにも小悪党っぽいのって

簡単に倒せるんじゃないのかよ!


...単純に俺の倍以上のレベル。勝てるわけない。

けどここで負けたらこいつらPK続けそうだしな~。


考えよう。ステータスは完全に負けてる。

なら、今俺が有利をとれそうなもってなんだろうか...

あ。


「...おいお前さっきから何ぶつぶつ言ってんだ?」


「.......................................」


「っち。まあいいや、アースクエイク!...あ!?」

今度は威力はかなり落ち、速度も遅くなった。


へえ、小声でもスキルって発動できるんだ。

おじさんには攻撃力低下と素早さ低下の呪文を何度も何度も

掛けさせてもらいましたw


「弱すぎません?こんなんじゃゴブリンも倒せませんよww」


「てめぇ!何しやがった!」

おじさんがしゃべり終えるとともに顔面に火炎玉を投げつけてやった。


「あ!あっつ!あっつ!」

このおじさんリアクション面白いなww


「ごほごほ...今度は毒状態か?くそ、正々堂々戦えってんだ!」

続いて毒煙玉を投げつけていくぅうううう!!!!

パワーは負けるけど、手数の多さはこっちの方が有利だな。


「レベル25が何言ってんですかw」


「ぐ...くそっ...」


「お、お、...」

おじさんの後ろでお兄さんがうろたえている。...お?


「お、鬼だ!鬼!」

ひどい言い草だなw鬼か~。


「いいかそんな鬼から一つ忠告だ」


「は、はい!」


「そのおっさん連れてどっかいけ。あともうPKはすんな。

 俺の知り合いに優秀な情報屋がいるんだ。次お前らの事聞いたら

 城の兵士に突き出してやるからな!」


「わかりました...」

まあ情報屋の知り合いなんていないんだが、これでこいつらは

PKしなくなるだろう。多分。


お兄さんはおじさんを担いでどっかへいった。



さてと、レベル上げを再開するかね。

あのおじさんは完全に倒したわけじゃないので、レベルに変化はありません。



また男や...ここ女二人組にすべきだったかな。

あととどめささせとけばよかったかな...。やっちまった。

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