第1滴 魔法陣
前にあげた作品の練り直しです。
改めましてよろしくお願いします。
ある晴れた日のとある高校。
とあるクラスでは、生徒全員が思い思いの時間をすごしていた。
壁に貼り付けてある時間割表を見てみると、今が『LHR/ロングホームルーム』なのが分かる。
なぜこんなにも自由な時間と化しているのかというと、その原因は担任がそういう人だからである。
このクラスの担任は真面目な人間ではない。生徒たちに強気に出ることもなく、勉強面に関しても無気力な男なのだ。
そんな彼のクラスの『LHR/ロングホームルーム』なのだから当然のように自由時間と化していた。
生徒たちはケータイを取り出していじったり、友達の近くに行ってしゃべったり、テンションの上がった生徒などはイスの上に立ち上がるほどの自由っぷりだ。かくいう担任も女子たちの会話に入り込んだりして、生徒たち(プラス担任)が思い思いの時間をすごしていた。
そんなクラスの一番後ろの窓側の席に一人の男の子が座っていた。
彼の名前は太裏壱世。
彼はそっと窓のほうに顔を向け、そして顔を上げ、空を見た。
彼は眠気を感じていたので、この時間は寝ていたかったのだが、周りのあまりのうるささは、とても眠っていられる状態ではなくなっていた。
(うるせぇな.........)
彼がそう思ってイライラを感じ始めていた次の瞬間、床が爆発したように光った。
(!?、何だ!?)
壱世はそう心で思うことはできても、声を上げることはできなかった。
あまりの驚きに声が出なかったのだ。
それは彼以外も同じようで周りからは声が聞こえてこなかった。
床を見てみると、今までに見たこともないような模様で、不気味な色合いを放つ魔法陣と思われるものがあった。
魔法陣が強く光を放ったと思った時、
彼らはこの世界から姿を消していた。
後には、灯りは付けたままで、窓も開いている、ついさっきまでは人がいたかのように見える、無人の教室だけが寂しそうに残っていたのだった。
これからも自分勝手に投稿していくのではないかと思います。