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なんだって~!!

進行遅くてすみません。

でもこういうものだと思って読んでいただけると嬉しいです。

(*´・ω・*)

「と言うわけなんだよ美紅」


「どういうわけ!?」


「え?ちゃんと話し聞いてた?」


「聞いてたよ!大事なことだし一字一句聞き漏らさずにしようって思って聞いてたよ!」


本当にそういうつまりで聞いていた!聞いていたけど所々おかしいところがいっぱいだ!

蒼の言ってることだし全部信じるけど不思議なことの連続で頭がついていかないのもあるけどツッコミ場所も多すぎるよ!


「えぇ・・ならよくない?一応あたしもこれからの事とか美紅に説明しなきゃだし?」


「いやいやいや、細かい疑問とか答えてよ!あと色々やっぱりおかしいって!」


「どの辺が??」


ほぼ全部って言いたいくらいだよ!妹が死んでた現実だって受け入れたくないのに出てきたおじいちゃんの正体が別の世界の神様とか短い付き合いそんな偉い人とですっごい仲良くなってる妹とか!

あとなんかまだ詳しく言ってないことあるよね!?『あたしの目的』ってとこ!省いたよね説明!なんか意図的に!


「まずさ、蒼は女神になったのは死んだすぐ後なんだよね?1ヶ月もかかったの?会えるならもっと早く会いに来て欲しかったかも・・」


「ふふ、我侭だな~そんなにあたしに会いたかったの?」


会いたかったに決まってる!大事な妹がいきなり行方不明になって1ヶ月だよ!心配かけたってわかってるくせに何その笑顔!この笑顔で許してしまう僕が憎い!


「まぁ、パパやママも心配してたし僕もこの1ヶ月間ずっと蒼のことばかり考えたし・・」


「あたしのことばかり考えてたんだ~そっか~・・そこは本当にゴメンね、さっきも言ったかも知れないけどあたしも1ヶ月もたってるってわからなかったの」


前半なにかニヤニヤした感じで謝られたけど気持ちは伝わってくるしいっか・・。


「時間の感覚がなかったみたいなこと言ってたね」


「うん、おじい・・カナじいね!カナじいの世界にちょっと行って、あっちの世界のことこれからの事あとは今の私に何が出来るとか何をしなきゃいけないとかね、今日の計画とか色々してたの。大変だったんだけど女神は寝なくても平気みたいなの、だから忙しくてどのくらい時間たってるかとかきくのすら忘れちゃって、ごめんね♡」


うん・・最後のセリフで全部許そう!よしもう細かい事は忘れた!

そう決心していると妹がブツブツ何か言っている気がする・・「行方不明・・あたしことばかり・・もう一度・・」不吉な単語が聞こえてきたけど・・続きはもう一度なってみるかとかじゃないよね?


「それでそのカナギウス様と一緒に女神の仕事をこれからするんだよね?」


「カナじいでいいよ??」


「ダメでしょ!?僕は会った事ないし!しかもこっちの世界じゃなくても神様だよ!雲の上の人だよ!本当の意味で!」


「でも純情だけど抜けているというか、落ち込みやす~いおじいちゃんだよ?」


「そうだとしても駄目!蒼が女神と神様の関係になって許可されてるけど僕はただの人だし・・」


「別に怒らないと思うけど・・美紅がそう呼びたいならそれでいっか」


そういうことあんまり気にしない神様なんだろなってことはわかる、話を聞くかぎり文字通り心が広いのかもしれない。

それに僕は話を聞いてその神様には感謝の念しか思い浮かばない。

偶然だろうと奇跡だろうと事実死んでしまっていた妹とこうして会えたのはその方のお陰に他ならないし、もし会える機会があるのならお礼を絶対に言いたいし、そんな方をカナじい呼ばわりは出来ないと思う。


「とりあえず会うのが遅くなった理由はわかったよ」


「うん、じゃあこれから美紅がどうなるかとかそこのところを説明するね」


「それもそうだけどさ、話から察するに僕の周りにいた人のことも聞きたいんだけど?」


「それも説明するけど順番に言わせて貰える?」


今なんか自分で決めてた計画があるのに!的な不満な顔にならなかった?

たしかに自分のペースを乱されたくないのもわかるけど僕もこの状況結構テンパってるからね?そこだけわかって蒼ちゃん・・。


「どうぞお喋りください」


「えっへん!では!まずさっきも言ったようにここはあたしの空間です!ここにはあたしと美紅だけの二人だけ!二人っきりの空間です!」


「うんうん」


なんで『二人だけ』を二度もいったの?大事なことなの?ねえ?


「美紅はあたしが女神になった時の話で出たように『風』つまり異世界行きに選ばれました!おめでとう!さすがあたしの美紅!」


「ワー!パチパチパチ!」


僕ここに来てテンパってたけど頭悪いなりに一語一句聞き逃さないようにしてたって言ったよね?蒼が話の中で目的の為に『風』っていうものに僕を売・・選んだって聞いてたよ?なんか即決したってカナギウス様に突っ込まれてなかった?いいけど・・そこは頼れる兄だからって思わせてね?


「はーい!拍手やめっ!続きまーす」


「はーい!」


「美紅は異世界に行くのはもうこの時点で決定だから断れないんだけど、たぶん美紅の気になってるあの時美紅の周りにいた人たちのこと話すね」


「うん、話に出てきてたよね?僕の周りの人も巻き込むって・・」


「そこなんだけど美紅は気にしないでほしいかな、これはあたしとカナじいの責任で罪だから」


「別に蒼を責めてはないよ?」


「わかってるけどね、あたしは元人だから感情的には巻き込んじゃったってのが先にきて責任感じてるの。でもカナじいはどうかな?たぶんだけど理不尽に巻き込んだって意味で何かしら感じてるかもしれないけど一応神様だし世界のためって思ってるかも?わかんなけどね・・あはは」


そう言った妹は辛そうだった。

僕を選んだことで僕の周りまで巻き込まれてる。

たぶん覚悟はしてたのだろうけどやったことなので知ってるはずだ、顔も知らない人もそうだけど僕以外に顔見知りが・・おそらく巻き込まれているであろう蒼の幼馴染である奏や慧ちゃん、もしかしたら僕が知らない蒼のクラスメイトだってあの場にいたかもしれないし。

鶴 仙 人の3人組は別にいいや、蒼が3人組にも責任感じてたら全力で気にしないでいいとフォローしよう!決めた!


「蒼」


「な~に?」


「蒼は僕を信じて選んでくれたんだよね?」


「う~ん、恥ずかしいけどそうかな~!他にも理由あるんだけど・・」


「だったらさ、蒼だけの責任じゃくて僕の責任でもあるよね?」


「え?なんで???」


うわぁ・・素で返された・・わかってよ・・兄弟だよね・・僕達仲いいよね?


「え?いや、僕が兄として蒼に信用されてて選ばれたってことはそこまで蒼に信用を(いだかせていたってことでしょ?だから・・間接的にだけど・・その僕の責任でもあるわけで・・」


「え・・ないよ?」


泣いてもいいですか!?マジで泣くよ!こんな恥ずかしいセリフ言ったのに否定されてるし!


「・・・そ、そっか」


「ごめんごめん冗談だから!あたしの為言ってくれたのわかってるけどあんまりにも恥ずかしい言葉を言い出したからつい!でもありがと美紅!いや泣かないでよ!ちょっとからかっただけじゃん!気持ちは嬉しいって!さすがあたしの美紅!あたしの気持ちが全部わかってるね!」


ぐす・・妹の突き放しと優しさが嬉しい・・だけどね・・慰められたほうが涙ってでるんだよ?知ってる?


「でもね美紅、これはカナじいも言ってたけど管理者のすることで決してあがらえない事なんだってさ、だから理不尽だろうけど逆らえないんだよ、もし美紅や周りの人達が今回『風』に選ばれなくてもカナじいは他の誰かを選んでたよ?今回は色々なことは色々な事情が絡まってたりそれにあたしも関わることになったからこうなっただけなんだよ」


「それでも蒼悲しい顔してるし」


「辛くないって言えば嘘になるけど女神になってこの選択をした時に覚悟したしね」


「そっか、もう何も言わないよ」


なんかちょっと会わないうちに妹が成長してる気がした、ちょっと寂しいかも。

僕より全部優秀な妹だけどそれは外での話、家の中では普通の妹だしね!家庭教師の話は置いておいて・・。それにしてもいつも通りすぎて女神になったなった言ってるけどいまだに威厳を感じないのだけど・・。


「美紅にはこれから異世界に行くに当たって色々あたしが説明してあげるね」


「僕には?他の人は?」


「他の人は別だよ、本来はこの役目は『風』を選んだカナじいがやるらしいしね」


「そっかー、僕だけ蒼なんだー嬉しいなー」


「むぅ嫌なの!!」


「違う違う!嬉しいのは本当だよ!信じて!」


嬉しいのは本当に本当だ、でも本来はカナギウス様の役目ってことは何回この『風』選びが行なわれてきたかわからないけどそれを全部カナギウス様が行なってきたはずだ。

それが今回だけ僕に限って蒼が説明してくれる時点でなんか怪しいぞ?って気持ちもある・・。

これがカナギウス様と蒼が僕に対する兄弟だから!とかそんな気遣いだったら物凄く感謝するけどね!

うん・・言ってて思う・・ないな・・その気遣いは・・。


「なんか納得できない!」


ぷくっと頬を膨らまして拗ねる妹は本当に可愛い、女神になっても変わってないので嬉しくなる。

僕はそれを笑顔で眺める。


「なんで笑ってるの!!」


「ゴメン!蒼が可愛かったからつい!」


「それは仕方ない許す!!!」


怒鳴られたので素直に思ったことが口に出てしまったが、それがよかったみたいで許された・・即答で。


「また話がそれたけど、美紅以外はカナじいが対応してるからね、一応情報が入ってるけど全部で今回は美紅を入れて24人らしいよ、気づいてたかもしれないけど奏ちゃんに慧もいるよ」


「24人か多いのか多くないのかわかんないや、でもなんであのタイミングだったの?」


「さあ?カナじいが適当に言ったから?」



『今じゃ!スィーニー!あのくらいの人数が丁度いいぞぃ!女神の初仕事じゃ!ぶちかませ!』



ぶちかませって・・・ノリノリかい神様・・。


「そんな簡単にタイミングって決まるんだね・・」


「うん」


妹も軽かった、思うんだけど結構妹と話に出てくるカナギウス様は気があうんじゃないかな?


「たぶんカナじいが美紅以外の24人に事情を説明してからあっちに行ってもらうのに特典としてある程度の力を授ける儀式をしてると思うよ、あとはたぶん文句とか苦情を言われてそうだよね」


「たぶん神様とかいきなり言われてもね、文句言う人はいるよ」


あの3人組とかあの3人組とか、鶴とか仙とか人とか。


「でももう引き返せないしね」


「気になったんだけどいい?力ってもしかしてチートくさい固有能力とか貰えちゃうの?」


「あ・・それなんだけど!そんな凄いの貰えないみたい、そのチート?見たいのはないみたいかな~『世界の理を壊すような力を授けてたらわしがあとから疲れるわい』って言ってたしね」


「じゃあ、どんなの貰えるの?」


「あたしもその辺は気になって聞いたんだけど、あっちの世界魔法があるんだけどね、魔法を例で言うと普通の人は頑張って頑張って才能を開花させて覚えるらしいのだけれどね、それがいきなり使えるくらい?らしいよ?」


「それってチートって言わない?」


「うーん・・でもそんな強い魔法は使えん!って言ってたしね~、他にもその人の適正を見て別に何かを貰えたりするみたいだけど、カナじい基準らしいからどうなんだろ?わたしもその辺はわからないかも」


「そうなんだ、で・・ぼ、僕も貰えたりするの?」


「何動揺してるの?欲しいの?」


「え?だって異世界いく人全員ある程度の力もらえるっていうことは僕もでしょ?」


「ううん」


ガーン・・そっか思えば僕の担当蒼だしね・・カナギウス様が授ける儀式って言ってたし・・僕はないのか。


「・・また泣いてる?冗談だよ?」


「・・蒼その冗談はちょっと酷いよ?」


「ゴメンね美紅♡」


異世界、能力この2つだけで男心をくすぐるのに大事な能力が僕だけないとか!この冗談はさすがに・・・いや・・いくら可愛く首を傾げながら謝ってもコレばかりは僕も・・許す!


「気にしてないよ、じゃあ僕もカナギウス様にあとから何か貰えちゃうの?」


「え?カナじいに会いたいの?美紅担当はあたしだからあたしが美紅のことは全部やるんだけど?」


「え?つまり蒼が能力をくれるの??」


「そゆこと~!」


そっか~蒼がくれるのか~!え?心配?してないよ!優秀で可愛くて女神にまで昇華してしまった妹からの

贈り(ギフト)だよ?嬉しくないわけないよ!本当に心配してませんよ~。


「で?どんなの頂けるんですか!!」


「なんで畏まってるの??」


「いやなんとなく・・」


「今すぐあげたいけど順序があるからゴメンね」


なんかまだ貰えないらしい、でも貰えるってわかったし待つよ!いつまでも!!


「あのね今からちょっと大事なこと話すよ、あたしだけ美紅担当になった経緯も関係するからね」


「はーい」


そう言うと妹は少しだけ真剣な顔つきになって話始めた。

うちの妹はどんな顔でもすごく可愛い!!


「実はね、美紅には手伝ってもらいたいことがあるの」


「お手伝い??」


「うん、話したと思うけど裏切った女神の話ね、気づいてるかわからないけど普通はこんなの異世界に移動してもらう人には話さないの」


そういえばそうだ、蒼が消えて今まで何をしていたかが気になって頭がいっぱいだったけど、僕の聞いたことは僕なんかが知っていいことじゃないはずなのだ、カナギウス様が管理してしている世界の根幹にかかわる事といっても差し支えはないこと。

それを僕は普通に聞いてしまっていたことに今更ながら気づいた。


「で、でも話してくれたってことは聞いてよかったんだよね?記憶を消去とかないよね!?」


「ないない、カナじいとも相談してるしそうしないとダメだしね色々と」


よかった~せっかく蒼にあえたのに断片でも記憶修正とかだったら僕本気で落ち込むし・・。

それにもしても最後の『色々と』って・・度々気にになる単語を妹が言うのです・・。


「簡単に言うとね、これからカナじいの世界はちょっとその裏切った女神のせいでやっかいな事になるかも知られないのでそれを手伝ってほしいの」


「え?でも僕女神とかじゃないし、選ばれても普通の人としてあっちにいくんでしょ?あんまり力になれないよ?」


「そこはわかってるけどね、それでも必要なの」


「なにをすれば?」


「女神がどこにいるか何をしているかカナじいにもわからないらしいの、だから美紅にはあっちの世界に行ったらどんな些細なことでもいいから地上目線で変わったことがあったら見つけて報告してほしいらしいの」


「僕が!!できるのかな!?」


「あたしもそこはできるだけフォローするから頑張ってほしいかも、カナじい曰く少しでも情報と手がほしいって言ってたしね、この際だから美紅の協力も計画に入れちゃおうって話し合ったの」


「へ、へー」


あの・・なんか僕のいないところで神と女神が勝手に僕のコレからを決めてない?

連れて行かれるとか違う意味で理不尽に・・そりゃ可愛い妹の為だしなんでもやるけど僕は妹と違って全部普通なんだけど・・?


「裏切った女神がどんな行動を起こすかわからないけど力を半分近く奪われたカナじいと女神代理だけど女神になったばかりのあたしも結構やることあるみたいで猫の手も借りたいの、他にも色々手を打つみたいだけどね」


猫ぐらいの働きなら出来る気がする!


「オッケー!どのくらい役に立つかはわからないけど蒼がお世話になってる神様だもんね!やるよ!」


「美紅ならそう言ってくれると思ったよ!断る権利はないんだけど!」


あれ?最初から決定だった?手伝ってくれる?って聞いたよね?権利以前に今から行く世界って人権ないの?もしかしてないのは僕だけ?まったくこの妹は・・・何度兄を色んな意味で泣かせればいいのか・・。


「じゃあ蒼、そろそろ能力の話を・・」


「ぶー!まだで~す!これから贈り(ギフト)よりもも~ともっと大切な話をしま~す!」


贈り物・・能力・・能力・・待つよ・・僕の能力・・いつまでも・・。


「大切な話?今までの話も結構大切だと思うけど?」


「それもそうなんだけどね、これから説明してしてもらうことは美紅にとって重要なことだから!あ・・でもあたしにとってもかな?てかこれも決定事項だしいいよね?」


「これも決まってるんだ」


もう決まってることは紙に書いて渡してよ、蒼との会話は嬉しいけど驚く身にもなってね・・。


「うん!すご~く重要!コレをしてくれないとね!ていうかコレをやらないと美紅が後悔するよ?一生」


「へ????」


変な反応しちゃったし、しかも重いよ蒼・・一生後悔する事ってなに?そんな重いことしなきゃいけないの僕・・。


「静粛に!」


「騒いでないよ・・変な声でたけど」


「発表します!」


ダダダダダダダダダーン・・蒼は声でドラムをたたく音を出していた。

そんな溜めることなの?怖いよ!本当に嫌な予感しかしないよ!







「   美紅には異世界ではあたしの人間だった頃の体に入ってあたしの体で生活してもらいます   」






「えええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」






間違いなく僕の人生で一番大きい声が出た・・。






蒼「美紅うるさい」


(*´・ω・*)

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