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マラソン?

投稿時間間違えた!


(((゛◇゛)))カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

「美紅大丈夫か?」


「結構平気です」


「そうか、大分体力がついてきたな」


確かにそう思う、こっちに来てから色々あったせいで大分体力がついてきた。

もうスローペースとはいえもう結構走っているのによく走れていると実感がある。

それでね、蒼ちゃんこの体返す時に多少マッチョになってても許してね。


「そうみたいです、でもハレンちゃんのが心配です。1人で行ってくれてますし。頼んだのは僕達ですけど」


「ハレンなら平気だろ、あいつは持久力はあまりないがその分有り余る速さがある。途中で休み休み行ってると思うがそれでも私達が追いつけないペースだ。馬より速いからな」


「馬は忘れてあげて下さい、しかし周りと見ると結構休んでる人いますね」


「そうだろうな、参加者の中には普通にこの大会を見学来ただけなのに運よく参加資格が当たってしまって参加した人達も多いだろうしな」


「ああ、言われてみれば」


周りが少し暗くなってきた。

昼前に出発して数時間、日が沈んできたのだ。


「見ろ美紅、かすかだが向こうに山脈が見えてきた、この辺で少し休むか美紅?」


「そうですね、ハレンちゃんには悪いですけどちょっとだけ休んで何か口にしましょう」


僕とヒルマさんは岩場を見つけて腰を下ろして携帯食をとりならがら水を口に含む。


「このスローペースで片道10時間ってとこですか?」


「そうだな。30時間が制限時間だからかなり甘く設定されているのかもしれないな」


1時間ほど休憩したあと僕達は再び出発した。


「ヒルマさん見てください向こう!」


僕が指差す方向を見るとそこには馬や馬車僕達が来た方向に向かっている集団が大量にいた。


「どうやらもう目的の物手に入れて折返しでゴールに向かう集団がでているようだな」


「このままペースのまま行けばあとちょっとであそこまでつくかもですし、やっぱり実を捜すのにも時間を取られるんでしょうか?」


「わからないな」


そのまま走る事1時間その間にかなり折り返す人達に遭遇した。

よく見るとやはり実は1個ではなく大量に確保しているんじゃないかという人達がいた。

馬の横についた荷物の袋が膨れ上がっていたのだ。


「ヤバイな・・やはりあのアマゾネス達が予想した通りに大量に確保して他のライバル達を邪魔する方法を取っているみたいだな」


「結構そういう人がいそうですね。ルール違反じゃないですし・・うわ!!」


「み、美紅!少し離れるぞ!とんでもないものが向かってくる!」


「さ、賛成です!」


僕達は前から来るとんでもない者から身を隠すために軌道変更した。

そしてそれは雄叫びと砂煙あげながら近づいて僕達とすれ違って行った。


「うふふふふ!綺麗な森だったわねぇぇ」


「ええ、まるで私達森の妖精になったようだったわぁぁ」


「ホッカの実も結構確保したし、1個提出すればいいんでしょ?これを酒場に持っていってカクテルでも造ってもらっちゃうぅぅ?」


「いいわね!ホッカの実をお持ち帰りして1回戦クリア!そして酔った私達も酒場でいい男にお持ち帰りされちゃったりしてぇぇぇ」


「あらやだ!ありそうで困るわぁぁぁ!」


ないよ!やるなよ!


「よーし!興奮してきたわ!そうと決まったらペースをあげるわよぉぉ!」


「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」


なんて会話だ!ていうかまだ残り19時間はあるのに折り返しで余裕のはずなのにペースをあげるだと!

オストピアのオス(メン)は化け物か!いやある意味そうだけど・・。


「美紅・・私はやはりあの町の者が苦手だ」


「ヒルマさん、スラビーさんには悪いですけどその意見に同感です。スラビーさん以外のあの町の人達は色んな意味で恐ろしいです」


何が恐ろしいって?だってあの人達が進む道は人が避けるんだよ・・気づいて避けたの僕達だけじゃないし。


「周りが大分暗くなってきましたね」


「そうだな・・ん?美紅ハレンの声がする」


「え?僕には聞こえませんけど・・」


「こっち向かってくる。凄いスピードで」


「暗くてあんまり見えないですけど・・あ!あれかな?」


目を凝らすと遠くから凄いスピードでこっちに向かってくる人影で見える。

結構遠くなのにスピートのせいかどんどん大きくなって・・そして・・」


「美~~~~紅~~~さ~~~ま~~~!!」


「うわぁぁぁ」


僕は吹っ飛んだ。

というよりタックルに近いハレンちゃんの飛びつきで地面に倒されたのだ。


「美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様美紅様!」


「は、ハレンちゃん?」


「美紅様いい匂いなのです!もっともっと嗅がせて下さい!」


「ちょっとハレンちゃん?」


「おいこら子猫!いきなり何をしてるんだ!?ついにおかしくなったか!?ちゃんと目的の物は手に入れたのか!?いい加減離れろ!」


「美紅様~~!くんくんくんくんくんくんくん!はふ~!」


凄い力で僕に抱きついて離れないハレンちゃん。


「ハレンちゃんちょっといい加減に・・んこの匂い?ハレンちゃんもしかして・・」


「離れろ~~!この馬鹿力の子猫め!ど、どうかしたのか美紅?」


ハレンちゃんを僕から引き剥がそうとヒルマさんはハレンちゃんを掴んで必死になっていた。


「ヒルマさん・・ハレンちゃんがなんかお酒臭いと言うかアルコールの臭いが・・」


「うふふふ、ハレンは大人になったのです。くんくん」


「子猫お前!ホッカの実を食べたな!?馬鹿かお前は!たしかにそのままでも食べれるが酒の材料になるという時点でアルコールが入ってる事ぐらいわかるだろ!ていうかお前なら臭いでわかるだろ!」


「うふふ、美味しそうな臭いだったので~す!1個ぐらいならいいかな~と思って食べたらちょっと苦味があってでも後から甘みが広がっていい気持ちになったので~す!あ!これ取ってきた実なので~す!褒めて欲しいので~す!」


ハレンちゃんは小さな袋に入れた数個のホッカの実を僕に渡すと再び僕の胸に顔を埋めだした。


「この食い意地のはった子猫め・・お前は本当に幻獣の姫なのか・・・」


「ハレンちゃん・・さすがに酔って帰ってくるとは思わなかったよ」


「うふふふ、美紅様も一口どうなのです?」


「いや、遠慮するよ。一応提出する物だし」


「まさかここまで早く実を手に入れて戻ってくるとは思わなかったがハレンがこんな状態戻ってくるもの予想できなかった・・アホ子猫!!」


「うふふ、まったくヒルマさんは酷いのです。でもハレンはヒルマさんも好きなのです、ハレンは知ってるのです。ヒルマさんもハレンを結構好きだと言う事を気づいているのです」


「なな、な、何を言ってるんだこの子猫は!!うわっ!」


そう言った瞬間ハレンちゃんは僕に抱きつくのをやめたと思ったら今度はヒルマさんに抱きついた。


「ほら~ヒルマさんハレンを抱きしめてもいいのです!くんくん!」


「こらっ!止めろ!美紅何とかしてくれ!おい!匂いを嗅ぐな子猫!」


「美紅様の匂いは別格ですけどヒルマさんもなかなかいい匂いがするのです。美紅様がメンディッシュならヒルマさんは前菜なのです」


「わけのわからない事を言ってないで離れろ!美紅本当に助けてくれ!おい!なんで笑ってるんだ!」


珍しくヒルマさんがテンパっている、面白いのでそのままにしておきたい!


「酔って本音が出てるんですかね?」


「おかしくなってるだけだろ!子猫!本当にいい加減に!」


暫く面白がって見ていると寝息が聞こえてきた。


「どうやら寝ちゃったみたいですハレンちゃん。たぶん休憩なしで走ってくれたんですよ、このまま寝かしておきましょう」


「そうだな、このまま私達も折り返ししよう、はぁ・・起きたら説教だな」


「ヒルマさん気持ちはわかりますけど、ハレンちゃんは頑張って1人で走ってここまで早く採ってきてくれたんですから酔っちゃったのはその頑張りを評価してなしってことでお願いします」


「美紅はハレンに甘すぎる」


そうですね、自覚はあるかも。でも実際本当にハレンちゃんのお陰でかなりの有利になったし。


「そう言われると何も言えないですけど、ヒルマさんが同じ状態でも僕は同じ事言うと思いますよ?」


「わ、私は欲望に負けて実を食べて酔ったりしない!」


ん?なんか必死だ?


「そういえばヒルマさんってお酒は飲むんですか?」


「私は飲めるな、お酒は強いはずだ。前に飲んだ時も記憶はないが酔ってはないと思う」


記憶がない?酔ってない?それは矛盾してるような・・今度飲ませてみたいかも。


「そうなんですか?とりあえずちょっと休憩してからハレンちゃんをおぶって移動しましょうか」


「そうだな、私がハレンを運ぼうか?」


「いえ、僕が・・って言いたいですけど交代で行きましょう」


僕達はそのままハレンちゃんを背中におぶって真っ暗な草原を進み始めた。

ハレンちゃんをおぶっているのでペース的には来た時より遅くはなるがそれでもハレンちゃんのお陰で十分時間があるのでペースをあげる必要はなかった。


「美紅交代するか?重いだろう?物凄く」


何その聞き方・・重いって言ったほうがいいの?なんか最後の単語に悪意があるし。


「へ、平気ですよ。軽・・そんなに重くないですから」


「ハレンに気を使わず重くて仕方ないと言ってもいいんだぞ?」


どうやら重いと言わせたいらしい。

まぁ、言わずにそのまま進んだけど。

そしてそのまま僕達はゆっくりと来た道を戻った。

駆け足程度の早さだけどハレンちゃんのお陰でこのまま行けば余裕で1回戦突破だ。

ハレンちゃんをおぶるのをヒルマさんに交代して進んでいくとそこに変な人達が居た。


「はーい!ストップお嬢さん達ー!」


そこには30人近い男達が行く道を塞いでいた。

武器を構えてニヤニヤと笑っていた。


「何か用ですか?」


「どけお前達、私達は急いでいるんだ」


そう言ったにも関わらず男達は笑いをやめずにこちらを見ていた。


「悪いねお嬢さん達、あんた等も参加者だろ?なかなか順位いいぜお嬢さん達は、でもここから先は通行料が必要なのよ、通行料が何かは参加者ならわかるよね?俺たちは出来るだけ穏便に済ませたいのよ」


「はぁ、こういう馬鹿もいるわけか。自分で取りに行かず強奪してクリアか」


他人から強奪オッケーとか・・確かにルールなんてないようなものだったけどこの人達よく恥ずかしげもなく・・。


「勘違いしちゃダメよ~お嬢さん達、俺らは真面目に参加してるさ、仲間がちゃーんと森まで採りに行ってるさ、速い奴行った方が効率がいいからな、でも俺たち暇なわけよ、だからここでライバルを減らしておくことにしたわけだ」


「そうだとしても凄い人数ですね」


「同士だよ同士、目的を同じくして戦う同士さ」


「なんて恥かしい目的の同士だお前達は」


「まったくですヒルマさん」


「お嬢さん達口に気をつけたほうがいい、暗くてよく見えないだろうがな。よーく回りを見てみな」


そう言われて僕達は周りを見渡す。

そこには残骸か大量にあった、馬車が壊れた物、馬の死体、そして倒れて転がっている人達、恐らく死んでいる者もいるだろう。


「これはお前達がやっただな、聞くまでもないか・・」


「この1回戦はルールは制限時間だけどうやって採って来い、何をしたダメ、何も決められてないんでね。だからこういう方法もありなんだよ」


惨殺もありと。


「僕達がホッカの実を渡したら通してくれるんですか?」


「いいぜ、ただし全部な。俺らの目的はライバルを減らす事だからな。つまりお嬢さん達はここでリタイアだってことだ」


「なるほど、美紅ちょっとハレンを預かってもらえるか?こいつ寝ていても匂いを嗅いでるらしくてくんくんうるさいんだ」


「あ、はい、いいですよ」


「どうすんだ?通行料払ってここでリタイアか?リアイアじゃない場合はそうだな、あんた達は俺たちの仲間が戻ってくるまでの慰み者だな。赤い方はまだ幼くて俺のタイプじゃないがそっちの青い女、鎧越しでもわかるぐらいいい体型してるからな、お前はおれが頂いてやる」


「人を襲う覚悟があるって事は逆になる覚悟もあるって事でいいんだな?」


「お?おいおいこのお嬢さん俺たちとやる気だぜ、こっちは30人だぞ?」


ヒルマさんが前に出てきて好戦態勢をとったのをみて、わははははと笑いあう男達。

さてと・・ちょっと離れよう・・感電したくないし。


そして闇夜の中僕の視界では雷鳴が轟いて暗闇を照らす。

男達はその光の中で悲痛な声をあげていた、ぎゃーーー!とかあばばばばばばばとか。

ご愁傷様です。


光が止むと後ろにいたので助かったのか数人の男達が呻いた。

黒焦げだけど・・。


「悪いが手加減はしなかった。せっかく生き残ったんだトドメまでは刺さないが先に行ってる仲間がいるならそいつらが戻るまで頑張るんだな」


「そんなこと言わずに助けて・・くれ」


「だそうだ美紅、どうする?」


「ん~、ハレンちゃんがせっかく気持ち良さそうに寝てるのに焦げた臭いで起きちゃうかもですし行きましょうか」


「そ・・んな」


「というわけだ、助けを求めたものは助けなければいけないというルールがあれば助けたかもしれないがこの1回戦はルールがないんでな、悪いな」


自分で非道かもしれないと思ったけど僕は基本自分を善人じゃないと思ってるのでこういう人達には興味がないので冷酷になれる。

自分のした事を棚にあげて自分だけ助けてもらえると思う時点で甘い。


「気にするな美紅、さっきも言った通り、仲間が戻ってこれば生きてる奴等は助かるさ」


「ヒルマさんは優しいですね、でも気を使って悪いですが僕は平気ですよ」


「そ、そうか?私が優しいのは美紅だけだぞ」


どうやら優しいという単語だけ反応したらしいヒルマさん。


「でもこの大会結構物騒ですね」


「確かにな、だが別に健全なスポーツで競う大会というわけでもないからな。そういうものかもしれない


「賞品が明らかに冒険者が欲しそうなものばかりでしたしね」


「う~~ん、美紅様好きなのです、もっと匂いを嗅がせて欲しいのですにゃ~」


真剣な話をしていたつもりが僕の背中でハレンちゃんが寝言を言った。


「美紅、その子猫を投棄していかないか?」


「さ、さすがにそれはなしの方向で・・そ、それよりもう少し進んだら休憩にして朝ご飯にしません?」


「賛成だ」



僕達はハレンちゃんを降ろして指輪から食材を出して朝ごはんの支度をした。

そしてご飯の支度をしている途中にあの人達と遭遇した。


「お、驚いたわ。貴方達ここにいるって事は折り返しよね?まさか先を越されてるなんてその子なんて速いのよ」


そう寝ているハレンちゃんを指指して言ったのは行きで出会ったアマゾネスさんだった。


「貴方達に教えていただいたお陰ですよ、その節はありがとうございました」


「いいのよ、それより貴方達ちょっと前の場所で争いがあったの知ってる?」


え?まさか・・。


「光が弾けたと思ったら男達の黒焦げの死体があったわ。恐らく誰かを襲おうとしたのね、でもその男達は悪人だったらしいから自業自得ね」


「どうして悪人とわかったんだ?」


「周りには焦げてない死体、明らかに乱暴された痕跡、やったのは焦げてた男達ね。恐らく誰かを襲おうとして返り討ちにされた、なにより丁度その男達の仲間がいてね。私達を見つけて因縁をつけてきたのよ。お前らがやったのか?ってね」


「そ、それでどうしたんですか?」


「男なんかに容赦はしないわよ」


どうやら息のあった人もダメだったようだ。

戻ってきた仲間も運悪くアマゾネスさん達にやられたらしい。

ご愁傷様です。


「それじゃあ私達は先にいくわ」


「はい、1回戦突破したら会いましょう」


手を振りながら再びアマゾネスさん達と分かれたのだった。


「運がなかったようだな、あの強奪者達は」


「ですね」


「いい匂いがするのです!」


「大食い子猫め」


ガバっと匂いに反応して起きたハレンちゃんに向かってヒルマさんが言う。


「いきなり酷いのですヒルマさん、う・・何かとても頭が痛いのです」


そりゃお酒飲んだと同じだしね。


「ハレンちゃんありがとね。ハレンちゃんのお陰でなんとかゴールできそうだよ」


「美紅様の為なら何でもないのです、それにしても頭が痛いのです」


「ハレンお前実を採ったあとの事を覚えているか?」


あ、僕もそれ聞きたい!特にハレンちゃんがヒルマさんを好きって言ってデレたところとか!


「変な事を聞くヒルマさんなのです。確かハレンはホッカの実が成ってる木を匂いで見つけて、参加者の皆さんが結構争って採り合っていたので邪魔にならないようにジャンプして一番高い場所の実を数個確保したあとに袋に入れたのです」


「それで?」


「そのあとすぐに戻ると決めたのです。そして戻る途中に争っていた人達のホッカの実が偶然1個だけハレンの手の中に飛んできたのです」


ああ・・それを食べたと。


「でお前はそれを食べたんだな?」


「と、とてもいい匂いがして我慢できずに、でもハレンは目的を果たしたので問題ないのです」


「そこからが問題なんだけど覚えてる?」


「へ?確か食べた後体がとっても熱くなって・・なんだかとっても美紅様の匂いが嗅ぎたくなって・・あれ?そこから覚えてないのです」


残念、ちょっとハレンちゃんがヒルマさんを好きと言ったこといじって照れるヒルマさんを見てからかおうと思ったに。


「子猫、お前はホッカの実を食べて酔ったすえに美紅に抱きつきまくって匂いを嗅ぎまくり迷惑をかけたあげくにそのまま寝てしまってさらに偶然遭遇したオス(メン)達の臭いを嗅ぎまくったあげくに私や美紅がそれを止めてからおぶってここまで運ばれたわけだ」


「そんな!!!絶対嘘なのです!!!」


「残念ながら本当だ・・オス(メン)達も迷惑そうにしていたな。しっかり反省しろ」


ヒルマさん・・なぜそんな酷い嘘を・・。


「ハレンちゃんオス(メン)の部分は嘘だからね。匂いを嗅ぎまくったのは本当だけど僕とヒルマさんのだよ」


「良かったのです・・それにしてもハレンの馬鹿なのです!なぜ記憶がないのです!せっかく美紅様との至福の一時が!」


「そこじゃない!反省しろと私は言ってるんだ!」


「ま、まぁヒルマさんさっき言ったじゃないですか、ハレンちゃんが頑張ってくれなかったらこんなに余裕はもてなかったかもですしそこは責めないって」


「だがこの子猫は私を好きと!」


ああ・・その事を気にしてるわけね、様は照れ隠しかヒルマさん。


「好き?ハレンが?なんの事なのです?」


「あのねハレンちゃん実はね」


僕が説明しようとした瞬間すごい速さでヒルマさんに肩を掴まれる。


「美紅!!!!!!」


「は、はい?」


「お願いだ!私の事を思うならその事は内緒・・いやなかったことにして欲しい!」


「ヒルマさん、美紅様から離れるのです!」


凄く強く肩を掴まれてるのでヒルマさんの必死さがわかる。

そんなに言わないでほしいのね。

僕は肩を揺らされながら答える


「わ、わかりました。な、なかった事にはできないですけど内緒にしておきますって!」


「ハアハア・・か、感謝する美紅」


「何が内緒なのです?もしかしてハレンだけのけ者なのです?」


「いや、ハレンちゃんたぶんだけどハレンちゃんも知らないほうがいいと思うよ?」


「どういう意味なのです?」


「まぁ、その話はもうしないでおこう。朝ご飯食べよう!ね?」


「はあ?わかったのです」


横ではヒルマさんがほっとした顔をしている、そんなに言われたくなかったのか。


「た、食べたらすぐ出発するぞ!」


「はい、ハレンちゃん頭痛は平気?」


「ちょっと収まったのです、でも平気なのです」


「無理しちゃダメだよ、無理そうなら言ってね。まだ時間的余裕あるし」


「はいなのです」


ご飯を食べてすぐに出発した。

何事もなく走る事数時間ついにゴールが見えてきた。

明日絶対筋肉痛だなこれ・・。


ゴールに着くと係員みたいな人がいた。


「おめでとうございます、3名でよろしいですか?」


「はい」


「ではホッカの実を確認させていただきますので提出して下さい」


僕は袋から1つオレンジ色の実を出すと係員に渡す。


「確かにホッカですね、それではこれをどうぞ。2回戦進出の証明になるので無くさないように」


そう言うと係員は僕達が貰った参加の証明証のバッジと同じ様なものを渡してくる、ただし色が違った。

数は4つ、それを僕達は受け取る。


「ちょっと聞きたいんだが今の時点でどの位がクリアしてるんだ?」


「現在残り5時間の時点で貴方達で223組目ですね」


「なんだと!?そんなに少ないのか?1000組以上いただろ?」


「そうですね、今は情報はそれだけしかお教えできません。次の方がお待ちなので失礼します」


そう言うと係員の人は次の人達を相手をするために消えていった。



結局2回線突破した組は255組一気に4分の1以下になった。

実を採りに行く為だけの簡単なお題だったはずなのに結構減ったのが驚きだった。

聞いたところ2回戦は明日の朝開始と言う事なので僕達は町で食事をとることにした。

そして適当な店に入ると・・。


「だから暑苦しいから出てけって言ってるのよ!」


「あらやだぁ、褒め言葉を言ったって出て行かないわよぉ?


「「そーよそーよ!!」」


とんでもない争いに遭遇してしまった。

オス(メン)VSアマゾネス。


迷惑この上ないのに店の人はおろか、周りも止めれない壮絶な争いだった。


「まった女だけの部族なんて不潔よ!生産性がないわぁ、考えただけで酸欠になりそうよぉ」


「男だけの町も生産性がないだろ!私達は男も愛すのでお前達より全然マシよ!」


「いやだわぁ、男も!!愛すだって~聞いたぁ皆さん、こんなか弱いメスなんかに愛される不幸なメンズが可哀想だわぁ、あたし達がしっかり守ってあげなきゃ」


「私達アマゾネスは戦闘部族よ、他の女の冒険者に比べて決してか弱くはないわ!」


「確かにちょっと筋肉はついてるみたいだけどあたし達オス(メン)に比べたらまだまだね、悔しかったらあたし達の様に汗が流れると輝く太陽のような筋肉をまとってから出直してらっしゃい」


「そんな気持ち悪い物と太陽を比べるな!お前達が店に入って来た時点で温度と湿度が上がって不快なのよ!」


「ひくわぁ、メスってすぐ嫉妬するし~、自分達に出来ない事をやられると何でそんなに必死になるのぉ?店の温度が上がったのはあたし達が入ってきて興奮した男の人の体温が上昇したせい!湿度が上がったのは貴方達メスが騒いでるせいでみんな冷や汗でもながしてるんじゃないかしらぁ」


なんて低レベルな争いだ・・そもそもこの人たち仲悪すぎでしょ。


「み、美紅・・店を変えよう」


「み、美紅様、ハレンもここはゆっくりできないので賛成なのです」


「そ、そうだね、もっと静かな店に行こう」


僕達は180度方向転換をすると店を出て行くことにした。


「自分達に女が持ってる物がないからって嫉妬をするな」


「あらぁ、こっちのセリフよぁ、メスに嫉妬するものなんて1つもないわぁ、メスこそ全てを持ってるオス(メン)に嫉妬してるんじゃないかしらぁ」


後ろでは終わらない不毛な争いが繰り広げられていた。

この人達と戦いになりませんように!


2日目の朝僕達は指定された場所にいた。

場所は南門、昨日とは反対側で海側だった。


「255組減ったといってもそれでも1000名以上、まだやっぱり多いですね。それに結構お客さんというか見に来てる人もいますね」


「そうだな、私はそれよりもなぜただの実の争奪戦でここまで減ったのかが気になってる」


「ハレンが見た感じでは実を取ってる人は争ってましたがそんなに減ってる様子はなかったのです」


「あらぁ、教えてあげましょうかぁメスたちぃ」


はっ!後ろに嫌な気配が!


「し、知ってるんですか?」


オス(メン)A,B,C,Dが現れた。

ヒルマさんとハレンちゃんが1歩後ろに下がる。

なんで二人共こう言う時だけ仲良く一緒に下がるの!?僕も下がりたいんだけど!


「あらぁあらぁ怯えちゃってぇ、せっかくメスに親切にしてあげようと思ったのにぃ」


「は、はあ」


「まぁいいわぁ、実はねぇ、数組とんでもない参加者が混ざっていたのよぉ」


「と、とんでもない参加者・・ですか?」


貴方達じゃなくて??


「そーよぉ、組同士で組んでたのかしらね、実を大量に確保、さらになんらかの方法を使ってホッカの木を枯らしたり、さらに殺しもしてたわね」


「殺し?でも減りすぎじゃないですか?流石にルールがなくても大量殺人なんかしたら大会運営側も何か言うでしょ?」


「ふぅ、甘いわメスわぁ。この大会の事知らないのぉ?この大会はそんな健全な大会じゃないわよぉ?新しく出来た国って言うのはね、他国に甘く見られちゃいけないのよぉ、独立したばかりで認められるには多少の事には目をつぶるのよ、自分の国は決して大人しい国ではありません。こういったこともできますってね。そ・れ・に・出来たばかりの国がぁぁ1枚岩だと思う?」


片目を瞑ってウィンクしてきた。


「なんか嫌ですね」


「その点はメスに賛成ね。でも世の中綺麗ごとだけじゃダメなのよ。貴方オストピア来たことあるでしょ?」


「なるほど・・って何で知ってるの!?」


「うふふふふふふふふふふふふ、やっぱり!わたし達の憧れのスラビチュ様が発行した身分証持ってるでしょ?それがチラっと見えてね、我がユートピアのオストピア発行の身分証!」


「スラビーさん!お元気ですか!?」


「元気よぉ、あたし達はあの方の下で働いてるものぉ、今あの方は忙しすぎるけどねぇ」


「へー、また会いたいです」


「メスのクセに見る目あるわねぇ、スラビチュ様は最高よぉ」


変なところで意見が合ってしまった。


「まぁ、貴方達はメスだけど頑張りなさい。ちなみに緑色の鎧の奴に気をつけなさい。そいつがリーダーっぽいわぁ、その危ないメンバーの」


「は、はい。貴重な情報ありがとうございました」


「いいのよぉ、あ・・あとアマゾネスにも気をつけなさい。同じメスだから親近感がわくなんて考えるんじゃないわよ?あいつ等は最悪よ!!」


「はぁ・・ど、どうも」


「ばぁぁい」


貴重な情報と言いたい事を言うとオス(メン)は去っていった。


「って二人ともヒドイじゃないですか!僕だけ話させて!」


「す、すまない、流石の私もオス(メン)だけは苦手だ」


「ハ、ハレンもちょっと威圧感が凄くて苦手なのです」


僕もだし!ちょっと二人に裏切られた気分だよ!


そうこうしているうちにアナウンスが入った、どうやら2回戦の説明が始まるらしい。


「では2回戦に進出した皆さん!これから2回戦の説明を始めます、参加自体が運、1回戦は体力勝負でしたが2回戦はメジャーな競技で行かせて頂きます、ですがまだ255組も残っておりますのでここで大分数が減ると思います。頑張って下さいね!」


「メジャーな競技?」


ってなんだろう?


「それでは2回戦の競技内容は~!ハイソウです!」


へ?ハイソウ?って何?


「ほう、ハイソウか。まさかそんな競技でくるとはな」


「懐かしいのです」


「へ~、懐かしいんですか~・・で?ハイソウってなんですか!?」


2人とも知ってるんですね、疎外感が凄いんですけど!


「ああ、すまない美紅は知らないのは当然か」


「無知ですみません無知ですみません」


僕はちょっと下を向いて答えた。


「べ、別に美紅のせいじゃない!ハイソウと言うのはこっちの世界の遊びなんだ。子供なら誰だって知ってる奴だ」


「なのです、逃げるものと追うものを決めて逃げるほうは制限時間内に逃げ切ったら勝ち、追う方は逃げるものを捕まえたら勝ちなのです」


「あ~鬼ごっこみたいな感じですか?」


「鬼?ごっこ?とはなんだ?鬼になるのか?」


「あ、ゴメンなさい僕の世界の子供の遊びで逃げるものを追いかける遊びです」


「そうなのか?似ているかもしれないがハイソウとはこうだ。元は戦争とかで逃げる兵を追いかける事から遊びになったとされるものだ。ルールはさっきハレンが言ったとおりだな。ここのルールがどうだかは知らないが同じなら単純だ」


なるほど敗走(はいそう)が由来ですか。

そしてアナウンスの人が再び話し始める。


「ハイソウを知らない方もいらっしゃるかも知れないので説明いたします」


すいません・・知りませんでした。


「ハイソウとは逃げる者、追う者に別れて行なう競技です。そして2回戦ルールを追加させて頂きます。今回は殺害はなしにさせて頂きます。捕まえる方も逃げる方も!武器の所持はなし!魔道具の使用もなし!魔法の使用もなし!己の身体能力のみでの参加でお願いします。今回は我が国の係員が監視しておりますので発見され次第失格とさせて頂きますのであしからず!」


1回戦も監視してよ・・。


「1回戦と違ってガチガチのルールですね、なんで最初からそうしなかったんでしょうか」


「さあな、まったくわからない」


「武器の所持が駄目、ハレン有利なのです」


「そだね、ハレンちゃん基本素手だし」


「というより身体能力が高い種族有利になるな」


「オス(メン)に追いかけられませんように・・・」


僕がそう呟くとヒルマさんとハレンちゃんがガクガクと震えだした。


「では参加者の皆さん!只今から『兵』と『逃亡者』に別れるためのくじ引きをしていただきます。その際チェックが魔道具は外してきて下さい、もし1つでも魔道具、武器が確認された時点で失格になります。もちろん・・収用魔法もダメです。使用が確認された時点でそれも失格です」


そして僕は代表でくじを引きにいった。

箱に手を入れて紙を見ると・・。


『逃』と書いてあった。


「第2班の逃亡者ですね」


「第2班?」


「それはこれから説明いたしますのでお待ち下さい」


何か他にルールがあるみたいだ。


「では皆さん!『兵』『逃亡者』が決まりました!人数、組が多いので今回は二つに分けて行ないます!第1班の『兵』は青のバッヂをつけて黒いバッヂの『逃』を捕まえて下さい。第2班は白色の『兵』が赤いバッヂの『逃』を捕まえて下さい!ただし!『兵』の方が勝ち抜けする為には3組分のチームのリーダーのバッヂが必要ですのでご注意を!3組分の色の違うバッヂを獲得次第3回戦進出とさせていただきます!」


それを聞いた途端、歓声と罵声が飛んだ。

罵声の正体は『兵』側の人間からだった。


「罵声は当然でしょう!思った事でしょう!『逃亡者』側が有利である!逃げるだけでいいのか?っとしかしこの大会はそうではありません!もちろん『逃亡者』側にもクリア条件があります!もちろん逃げる事ですが~!逃亡者側のリーダーは何もしてはいけません!」


え?


「どういう意味だ?」


「さ、さあ?」


「なにもしてはいけないというのはこういうことです!組は最大4名!逃げる側は身体能力のみで防衛いたします!ですがそれはリーダー以外です!リーダーはリーダー用の印をつけてもらいますが!手を鋼鉄の錠で施錠させて頂きます!」


「なんだと!」


「なるほど、どういう意味ですか」


「それで『兵』はかなりの有利なのです」


「わかっていただけたでしょうか!ちなみに鋼鉄を破壊できる方ももしかしたらいるかもしれませんので封をさせて頂きます!鋼鉄の錠からそれが取られているのが確認されても失格なのであしからず!わかりましたでしょうか?そして肝心の制限時間ですが10時間!そして範囲ですが南門から半径15キロとさせて頂きます。これが2回戦の全てのルールです!逃亡者側は30分後開始!そして兵の方は逃亡者の方が逃げてから45分後に開始、それから10時間です!それでは皆さん頑張って下さい!」


そして僕は・・錠を嵌められた。


「う・・なんか悪い事したみたいな感じだ」


「美紅様おいたわしや」


「美紅、私が守ってやるからな」


「その言い方だとなんか本当に悪い事したみたいだからやめてもらえますか・・まぁでも僕がリーダーでよかったです。魔道具なしじゃこの中じゃ一番役にたてませんし」


「美紅は可愛いだけで役にたってるぞ?」


「同感なのです」


それ地味に傷つくからやめて。


「うふふふ、可愛い男子をぉぉぉぉぉ捕まえるわよぉぉぉ!」


「「「「オッスメーーーン!」」」


嫌な掛け声が・・しかもこっち・・第2班のほうにいるって事は・・リーダーの厚い胸板には白いバッヂ・・。


「ひぃぃぃぃぃ」


「み、美紅、ま、守るからな」


「み、美紅様ハレンは命がけでお守りするのです」


「お、お願い!本当にお願い!」


僕達3人は震えながら2回戦開始の合図を待つことになった。




「使徒って何?生贄?」


「ちっがーう!トラウマあるのわかるけど女神に対して被害妄想強すぎ!」


「だって死にたくないも~ん!」


目の前のドラゴンはデッカイ図体で恥ずかしげもなく泣き出した。

いや誰だって死にたくないのはわかるけどここまで信用されないとあたしが泣くよ?いいの?


「ほ、ほら!女神の使徒になると色々特典あるよ?ドラゴンじゃ出来ない事もできるし、給料も払うし、有給もつけよう!上司はあたしだから最高だよ?ホワイトな職場を目指します!」


「ぐすん、よくわからないんですけど」


少しだけ泣き止んだのかそんな事を聞いてくるドラゴンさん。


「つまり~、貴方を改造、いや転生?言い方はなんでもいいや!私は材料を集めて使徒を作ろうとしてたわけね、で貴方に素材を分けて貰いにいったの。あ・・心臓じゃないよ?で!ぶっちゃけると色々素材集めもめんどうなわけよ!だからこの際丁度いいのでドラゴンさん貴方をそのまま使徒にしちゃおうかと思ったのです!生命誕生より楽にできそうだし」


「・・・危なくない?拒否権は?」


警戒心のせいで慎重になりおって・・・。


「危なくない!拒否してもいいけど他のドラゴン紹介してね」


「我は生まれた時から1人なので他は知らない!」


「じゃあダメー拒否権なしー!」


「死にたくないよぉぉぉぉ」


「殺さないって!むしろ私の想像通りにいけば絶対楽しいから!やって良かったと思うから!」


「本当?」


「女神嘘つかない!!!あ・・私はつかない。この件が終わったら貴方を騙した嘘つき女神は詳しく教えてね」


「思い出したくないんだが・・」


「まぁそこは頑張って思い出そうよ。そしてそろそろ覚悟を決めて欲しいんだけど」


「やらなきゃダメ?どうしても?逃げちゃダメ?我怖いのよ」


「逃げてもいいけどここから出るのは私の許可ないと無理だよ?あとあたしはドラゴンさんの事気にいったのでやって欲しいかな。あと怖くないよ~痛くないよ~」


「なんで我がこんな目に・・静かに暮らしたいのに・・そろそろ(つがい)にもなりたいのに・・」


「まぁ犬にでも噛まれたと思って転生しよう?」


「そんな簡単に・・」


「ほらほらほら!しちゃいなよ~!」


「はぁ・・もう好きにして下さい・・でも殺したら本当に恨むからな!女神だろうと呪い殺す!」


「はいはいはい、殺さない殺さないって。でもやったー!よくぞ受け入れた勇気あるドラゴンよ!でっはいきまーす!ドラゴン改造計画の開始~」


「我やっぱり改造されるんだあああああ!」




せめて威厳のある口調で説明してればもっと早く説得できたものを(*´・ω・*)

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