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ヒルマさん

3部が辛い!キャラ増えると辛い!


でも頑張ってます・・。


あとこの話も入れて2話程度で2部終了予定です。


PVもユニーク数も段々上がっていってます。


ブックマークもよろしく+。:.゜★(。≧ェ≦)ノぉ原頁ぃょぉ★゜.:。+゜

僕はスラビーさんの家でイスに座りテーブルを挟んでヒルマさんと向かい合っていた。


目の前のヒルマさんは何故か下をむいてこっちを見てくれない。

なにこれ?なんかお見合いみたいなんだけど・・。


「あの~、ヒルマさん??」


「な、なんだ?」


「お話があるんじゃ~?」


「そ、そうだったな!それにしても美紅のお菓子は美味いな!また帰りに貰っていいか!?」


「はぁ?好きなだけどうぞ」


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


なにこれ!本当に!話をしたいって言うのになんでこの人話さないの!?

すっごい気まずいんだけど・・あれだよこれ!付き合ったことないからわからないけど、なんて別れ話をなんて切り出そうか?みたいな感じになってる気がする!


「・・美紅は私の事をどう思っている?」


「え?ええ・・」


どういう意味!?これって好きかどうかとかそういうこと!?


「ま・・間違えたすまない!私の正体・・というか私が何者かという事だ」


良かった!なんて答えればいいかわからなかったし・・。


「えっとですね、それは気になりますけど別になんというか気にしない事にしてるというか」


「どうでもいいのか!?」


「そういう意味じゃないです、ヒルマさんにも事情がありそうなので聞いても仕方ないかなーって思ってるだけです。言えないことの1つや2つ誰でもあるでしょ?」


僕もたくさんあるしね、数えるのがめんどくさいぐらいに。


「た、確かにあるがこの件で美紅は私を信用してたくさん協力してくれた、そして美紅がいなければダンジョンにもたどり着かなかったし、正直に言えばあの時若返ったグラブの力は圧倒的だったし私も本気を出せばいい勝負が出来たかもしれないが何分私は本気を出すと周りを気にする余裕がなくなる。だからたぶん美紅がなんとかしなければ私はあの場で殺されていたと思う」


「そんな僕だけじゃなくてヒルマさんがいなければあそこまでたどり着く事すらできませんでしたよ」


「確かにそれもあるかもしれない、でも結果的に美紅は私の命の恩人なんだ」


「いやいや、そこまではどうかと思いますけど」


「実際助けてもらった、素直にお礼を言わせて欲しい」


「はあ?どういたしまして、でもヒルマさんにも助けてもらったのでお互い様という事でお願いします」


「美紅がそう言ってくれるならいいが、私はこの件で隠してることがある、命の恩人の美紅にこれ以上隠すのは真摯じゃないと思っている」


「えぇ・・別に平気ですよ?」


「いや!言わせて欲しい!」


「はあ?ヒルマさんがそこまで言うならどうぞ」


「私は実はある団体・・というか組織に所属しているんだ」


「そうなんですか?」


「そうなんだ、美紅はどこまで知ってるかわからないがこの世界は女神の信仰には熱狂という言葉がぴったりな位に凄い、それは実際女神が地上に降りてきて奇跡の力や天啓を行使することがあるからだ」


「みたいですね」


見たことないけどスラビーさんの説明で教えてもらったので頷いてこう。


「私達の組織・・すまない組織といっても小さい物なんだが、もし美紅が女神を信仰しているならここから聞き苦しいかもしれないが私達は女神を信仰していないんだ」


「へーそうなんですか?」


「い、意外な反応だな?美紅も女神信仰者の可能性は捨てきれないと思っていたんだが」


「いえいえ全然違いますよ?」


「そうなのか?」


「はい、女神は信仰してませんよ」


だって僕は女神の役職持ってる妹いますけど蒼自体の信者なので蒼が女神じゃなくても関係なく蒼信者ですから・・・あ!大丈夫ですよ!カナギウス様!僕は蒼と僕の恩人である貴方も信仰しております!


「な、なら良かった、正直コレはあまり大声で言えなくて・・女神信仰者に聞かれたら後ろ指を刺されてしまう」


「大変ですね~」


「わかってもらえると嬉しい、話を戻すが私達は女神は信じてないが嫌いでもない、そして無神論者でもない」


「信じてるものが他にあるんですか?」


「ああ、これはあまりというかほとんど信じてるものはいないのだがな、女神のほかに神がいるという説があるんだ、私達が女神は実はその神の使者で女神はその神からの指令やお告げを受けて地上に降りてきているという説を信じている、そしてその神を信じている」


おおー!凄い!当たってますヒルマさん!そしてカナギウス様!貴方の事が今バレてます!そして信仰されてます!おめでとうございます!


「なるほど~」


「驚かないのか?」


「ええ、何を信仰するかは自由ですし、そんな神なんていないって言ったらそれこそヒルマさんに失礼ですし」


実際いるし、今現在問題抱えてますけど・・。


「よ、よかった、これを言うのが一番緊張したんだ、この町では特に」


「ああ~わかります、この町異常ですもんねー」


女神関係なく。


「私もそう思う、スラビー副聖堂長のよいうな例外もいるだろうがな」


「スラビーさんは確かに女神は信じてるけどそんなに信仰はないみたいなこと言ってましたしねー」


あの人よくそれで聖堂職員になれたな?世渡り美味すぎでしょ・・いや武力で入った可能性も・・。


「ああ、だから彼に接触を図ったんだ」


「でもヒルマさんが信じている神様ってそこまで大声で言えないんですか?」


「そうだな、まともに女神を信仰しているものの前で言えば女神こそ最上であると思っている者に対して侮辱になる。酷いと狂人扱いだな」


「そこまで・・」


「大昔はそこまでじゃなかったらしいんだ、ここまで女神信仰者が熱狂的になってしまったのは女神フレアナ様からだと組織の長に聞いた」


またお前かフレアナ~!!確かに僕はフレアナ知らないけど!カナギウス様裏切った時点でいい印象ないんだよ!悪女としか思えないんだよ。


「あの~ヒルマさん、実はスラビーさんにも聞きにくかったんですけど女神フレアナはってどんな女神だったんですか?」


「ん?美紅はあまり詳しくないのか?信仰してないものでもなかり有名だぞ?」


もしかしてまた常識だった?でも聞きたい!


「いえ、あんまり興味がなかったもので」


「なるほど、そういう人もいるだろうな」


え?信じてくれるんだ?ヒルマさんだからかな?女神信仰者じゃないし。


「あの女神様が光臨したのは250年前位だったかな?、私も聞いた話なので確実ではないが地上に降りられた数が女神様の中では1番多く、この世界に生きる生物には分け隔てなく接し、大聖堂の聖女や歴代の大聖堂長に予言や天啓下して世界を導いた神だ」


「それって普通の女神の行為じゃないんですか?」


「その辺はわからないがフレアナ様は女神とは思えないほど地上の者に親密な態度をとることで有名だった」


ああ・・それで騙されたのね。絶対その態度嘘だよ~。


「なるほど」


「そういうことだ、女神様を信仰するのは悪い事ではない、むしろ良い事だと思う。私達の組織も別に批判はしていないしな。だたあまりにも信仰の熱さから行き過ぎた行為をするものが増えている、それを私達は心配して行動することがある」


「今回もそれでモゼットを?」


「そうだ、前から目を付けていたんだがな、ただ小さい組織なので私だけで来たんだ」


「ご、ご苦労様です」


「それが私の今の立場だ」


「ヒルマさんの立場はわかりました、僕は別にヒルマさんの事を聞いても変も思うような思惑もありませんし、実は僕も女神信仰してるわけじゃないので大丈夫ですよ?」


「そ、そうか!よかった本当に良かった!」


「そんなに緊張してたんですか?」


「当たり前だ!私達は(おおやけに言える様な立場ではないからな、スラビー副聖堂長にすら遠まわしに説明した、私の立場はまでは説明していない」


「え?そうなんですか?僕なんかを信じていただいてありがとうございます」


「い、いいんだ、そ、それでなんだがな・・美紅、美紅は種族によって例えば人以外の種族は苦手とかあるか?」


「ないですね」


まだ人以外見たことないしね、見たいけど!あ・・女神はあるよ?


「そうか!」


「はい」


そう言うとヒルマさんはいきなりフルプレートのヘルメットを外し出した。


「え?脱ぐんですか!?」


「ああ、美紅には見せてもいいと思った、だが出来れば他の人には内緒して欲しい、スラビー聖堂長にもだ」


「へ?ああ・・わかりました」


そう言ってヒルマさんはヘルメットを外した。


「!!!!!?????」


「さ、さすがに美紅も驚いたか・・すまない・・あ、あまり見つめないで欲しい。素顔を見せたのは久しぶりなんだ、気づいてたと思うが寝るときすらあまり外さない」


僕はヒルマさんの素顔見て驚いて声が出なかった。

というより放心状態に入った。

予想もしていたけどさらに上にいかれた気分だ。



「ヒ、ヒルマさんってダークエルフ・・?ですか?」



耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳耳がそこにはいた!


「そ、そうだ見苦しかったか?」


「い、いえ!全然凄く綺麗です!」


何この美女!褐色で髪が白?いや少し薄いピンクが入ってる、眼は金色!それに耳が尖ってる!それに耳が尖ってる!大事なので2回!!

たしかにもしかしたら人種(ひとしゅ)じゃないかもしれないとは思ってたよ!?

想像したのは身長からドワーフはないと思ってた、獣人多いって聞いてたし、なにかの獣人とかエルフってこともあるかと思ってたけど!まさかのダークエルフ!!褐色の耳のとんがり!万歳!


「き、綺麗だなんて言われたのは初めてだ」


「えええ!?嘘ですよね!?」


絶対綺麗ですよ!これ綺麗って言わない奴は馬鹿なのか!死ぬの!?


「本当だ・・私は素顔を人前で出すと気味悪がられるからな、耳なんて見られた日には危害までくわえられる事もある」


「え?なんでですか!?許せない!」


「そ、そんなに怒ってくれるのは嬉しいが当たり前だろう?」


「へ??」


「ダークエルフは基本的に魔物扱いだ」


「え???」


なにそれ?エルフ種とかじゃないの?妖精じゃないの?こんな綺麗なのに?


「美紅は不思議だな?普通はダークエルフと聞いたらひどい反応だぞ?」


すみませんすみませんすみませんこっちの常識がないんです本当にすみません。


「エルフなら人からは敬遠されることはない、しかしダークエルフは祖先が魔物に魂を売ったとして魔族、または魔物に世界では判別されている、しかもエルフよりさらに圧倒的数が少ない。はっきり言うと絶滅危惧種だな」


そんな貴重な方が目の前に!?そんな貴重な耳がが目の前に!?大事なので2回言わないとね!あと拝んでいいですか?


「はあ?すみません無知で・・」


「むしろありがたい、美紅に先入観がないお陰で嫌な印象を受けられないですむ」


「嫌だなんてそんな!むしろ嬉しいです!」


「そ、そんな風に言われるとてれるんだが・・」


あれ?いつもと逆になってない?くっ!これが耳の魔力か・・?でもヒルマさんにとって自分の姿を現すのは凄い勇気のいる行為ってのは伝わってくるかも。


「とにかく僕はヒルマさんがダークエルフだろうが全然問題ないです!むしろ嬉しいです!そんなに照れなくていいですよ!」


「あ、ありがとう」


やっぱいつもと逆になってる!可愛いぞこの人!


「ヒルマさんの組織の人はヒルマさんの種族の事知ってるんですか?」


「もちろんだ、私の組織は色んな種族がいる、言ってしまえば魔物いる知能を持ったな」


「凄い!会って見たいです!」


「美紅はこう言った事に本当に悪い感情はないんだな?知識を持っているとはいえ魔物なんて言ったら普通の者は嫌悪感をだすぞ」


「そうなんですか・・」


だって好奇心のが先ですよ!


「ふぅ、本当に良かった・・美紅これが私の全てだ、これ以上隠してる事はないと思う。話した後の美紅の反応が実は心配だったんだが、なんというか予想外にいい反応で安心してしまったよ」


「いえいえ、僕も本当は別にこのまま隠していても良かったのに僕を信じてここまで話して頂けてこっちこそありがとうございました」


「美紅!!!」


抱きつかれた・・引き離す事も出来たけどなんかちょっと声が震えてるのでそのままにしておいた。


それより目の前に耳があるんだけど触っちゃダメ????????


僕は自分より身長の高いヒルマさんの頭を撫でながら決心した。

ここまで自分を信じてくれた人にこのまま自分だけ隠し事をするのは違うと思ったからだ。


「ヒルマさん、そろそろ離れて貰えると嬉しいんですが」


返事はなく・・小さい声で「う~~ん、もうちょっと~」と聞こえる・・。

それ子供がお母さんに起こされる時に起きたくない時に言う言葉だから!!!


数分後やっと離れてくれました、なぜか凄い幸せそうでした。


「ふぅ~~~」


「あのぅ・・」


「え?あ?なんだ美紅なにか言いたかった?」


「・・・はい」


全然話を聞いてないし。


「ヒルマさん今度は僕が真面目な話をしたいのですが・・?」


「え?ああ、なんでも聞くぞ?」


「実は僕知ってるかわかりませんが『風』なんです」


僕はヒルマさんに前置きなしで告白した、だって前置きはもういいでしょ?


「『風』??」


「『風』です」


「『風』ってピューってふく方じゃなくて?」


「ピューってふくほうじゃない『風です』


「・・・異世界から女神が送ってくる『風』か?」


「知ってて良かったです、その『風』です」


「美紅、冗談とかではないよな?」


「はい」


「・・そうか、当然すぎて色々混乱しているが、美紅の物の知らなさを考えれば信じれるかもしれない」



あ・・やっぱりそこで判断するのね、色々言われたしね、馬鹿だと思われてなくて良かった。


「いや、でも美紅」


「はい?」


「『風』なのに何故こんな場所にいるんだ?」


はいースラビーさんと一緒!疑問が一緒!だよねー?一人でいたらおかしいらしいしね!蒼ちゃん蒼ちゃんが面白がったせいだよー!しかも説明不可・・なんて事してくれてるの?


「えっとですね、色々ありまして僕だけここにいます」


「色々?そこは説明できないのか?」


「すみません、嘘ついているわけじゃなくてちょっと事情がありまして、ヒルマさんは全部話して姿まで見せてくれたのに」


「いや、いい美紅が『風』というなら言えないことはたくさんあっても問題ない」


「そんな簡単にいいんですか?」


「美紅、もしかしたらスラビー副聖堂長にも言われてるかもしれないが『風』は本当に珍しい存在だぞ?普通は大聖堂保護対象になる、場合にもよるがこんな町で一人で歩いていて自分から『風』です。なんていう奴もいない。美紅には悪いがたぶん信じてもらえないことのが多いな、信じてもらえても利用されることのが多いかもしれない」


「たしかにスラビーさんには内緒にしておけって言われました」


「な、なぜ私に?」


「え?だってヒルマさんだって自分の事を話してくれましたし、姿まで見せてくれたじゃないですか、誠意には誠意で返そうと、それにヒルマさんならいいかなって思っただけですよ。別に吹聴したりする人じゃないですよね?」


「あ、当たり前だ、こんな事人に言えるわけがない!大変なことになる!」


「危害を加えられたりするかもしれないらしいですね」


「ああ、そうなる可能性もある、特に今の時期はね」


やっぱり、女神交代のせいか・・。


「でも正体を明かすだけでそういった事になるのは一緒ですね」


僕は笑顔でヒルマさんに言った。


「美紅!!」


すっ・・僕はまた抱きつかれそうになったので反射的によけてしまった。


「酷いぞ!美紅!」


「え・・嫌だったわけじゃなくてこう反射的に・・」


「うぅ・・もう少しだったのに・・」


そんな落ち込まれても困るんだけど・・。


「というわけで僕は『風』なんです、事情があって一人でいます、せっかく一人なので色々世界を見て旅ををするつもりです」


「なるほど、そういうわけだったのか、だからスラビー副聖堂長が世話をしていたのか」


「はい、凄いお世話になりました、最初にあったのがスラビーさんで良かったと思ってます」


「それは運がいいな、変な者だったら利用されていたぞ」


気づいてるかもしれないけどスラビーさん常識はあるけど基本変な人だよ?


「本当にそう思います」


あと蒼の体でよかった・・メス・・違う女の子に間違えられなかったらスラビーさんルートに入ってた。


「美紅、教えて欲しい事があるのだが」


「なんです?」


「風の事はこの世界では有名だ、一般常識である程度の事は私も知っている。女神が送るとかその辺もな、聞きたいというのはあの時の事だ」


「グラブを刺した時のことですか?」


「ああ、あれはその・・『風』は不思議な力を女神から授かるという、あれがその力か?」


「ですね」


「あっさり教えてくれるんだな?」


「だってヒルマさん見たじゃないですか、僕が見えてましたよね?」


「ああ、だがグラブはなぜか美紅を探して叫んでいた。冷静にあとになって考えていたんだがあれは何だったのだろうと、あの時見えていた私に向かって美紅は静かにしてほしい様な仕草をした。つまり美紅は私を、私は美紅が見えていて、グラブだけが見失っていた現象、あれが美紅の力ってことだな?」


「そうですね~、僕はこの世界に来たばかりなので実はあの時に初めてギフトを使ったんです。だからうまくまだ説明できませんがあれが僕の能力らしいです」


「不思議な力だな、私は美紅と私しか見えてなかったから私と美紅が生んだ絆の力かと思ったほどだぞ」


何その都合のいい考え!?良かった今説明して!なんか勝手に不思議な絆を結ばれるところだったよ!


「ざ、残念ながら違います」


「そうか、本当に残念だ」


マジで残念がってるし・・やりにくい。


「しかし美紅、来たばかりといったな?」


「はい、まだ10日ほどぐらいですけど?」


「ならそろそろか・・大聖堂次第で・・」


「何がですか?」


「美紅以外にも『風』はいるのだろう?」


「いますね、たくさん」


「ならそろそろだ、大聖堂次第で『風』が送られて来たと各支部に情報が届く」


「そうなんですか?」


「大聖堂では『風』は女神の贈り物だからな、歓迎されたあとに恐らく情報が流れるだろう」


「なんか歓迎される町があるみたいですね」


「大聖堂次第だがな、されない場合もある」


「どういう場合ですか?」


「送られてきた『風』が歓待するのに値しない場合だ」


うん、奏や慧ちゃんや生徒会長達は歓迎されてそう、3人組は町から追い出されてそうだね。


「なるほど」


「それにしてもお互い驚いたな」


「ですね」


「美紅は明日本当に町を出るのか?」


「そうしたいです」


「そうか」


「ヒルマさんはどうするんですか?」


「私もこの町にはもう用はないので出る事になると思う」


「一緒ですね」


「ああ、そうだな」


「それじゃあ、ご飯を作るので食べたら旅に必要な保存食を買ってきてますね」


「私も必要なので付き合おう」


「じゃあ、一緒に行きましょう」


僕達はご飯を作って食べた後に買い物に行きそのまま疲れたので寝ることにした。

ヒルマさんは今日も泊まっていくそうだ。


「美紅・・約束なんだが?」


言うと思った・・どうしよ・・。


「・・・何のですか?」


「一緒に寝てくれるという約束だ」


やっぱりそれだった!絶対無理!ダークエルフなんてわかって一緒に寝たら耳触っちゃうし!絶対!


今日さえ乗り越えれば山場は越える!


「ヒルマさん、僕寝相悪いので迷惑かかるのでやめておきます」


「かまうもんか!」


そう来ると思ったよ。


「ヒルマさんがよくでも僕が気がひけるのでなしの方向でお願いします」


「・・・そうか」


そんなに悲しい声出さないでよ!しょうがないじゃん!男ってばれても困るし!

それに今のヒルマさんには耳という凶器があるから!


「おやすみなさい」


「・・・おやすみ」



凄い罪悪感と残念な気持ちだよ・・一緒に寝れれば耳が・・耳が・・そういえば、言えば触らせてくれるのかな?



蒼「・・・」


カナじい「どうしたんじゃ?」


蒼「美紅になにかあった気がする」


かなじい「なんじゃいきなり?いやな予感がするのか?」


蒼「それとは違うかも、でもなんか・・いや!これは危険な予感!」


カナじい「い、意味はわからんが落ち着くのじゃ」


蒼「今、頭の中に耳って単語が浮かんだ!」


カナじい「耳?ますますわからんのぅ」


忘れなさい蒼(*´・ω・*)

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