初ダンジョンへ
ストックを作っていたらいつの間にか第2部まで書いてました。
第3部書くの面白くて1話で1万文字超えちゃった。
そして読んでくれる方ありがとうございます。ユニーク数も凄く上がってます
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僕は準備をして町の入り口で待っていた。
「誰かと待ち合わせかしら?メスの分際で」
待っていると門番の憲兵さんが話しかけてきた。
メスの分際ってメスは恋愛しちゃいけないんですか?決めた!ちょっとからかってやる!
「はい、ちょっと今から来る人と二人で仲良くお出かけしようと思ってます」
「何それ!本当にメスのクセに良い人が出来たって言うの!?私だってまだなのに!!」
「ええ、スラっとしてそれでも胸もあってスタイルはよくて凄く頼もしい人です、ちょっと我を忘れると暴走しますけどまたそこがいいというかなんと言うか」
「きーー!わたしだって胸ぐらいあるわよ!人が一生懸命仕事してる時にのろけ話なんてするんじゃないわよ!私だってもう4年もいい男がいないのに!」
それ胸筋でしょ!!てか4年前はいたの!?いたことが驚きだよ!
「あ・・来ました、あの馬に乗った青い鎧の人です」
「あれって確か数日前に来た全身鎧メスじゃない・・貴方の相手ってメス?なんてこと!つまりメス同士!なんて非生産的なの!不潔!信じられないわ!!!」
胸の話して時点で女の事でしょ・・あ・・この人たち胸筋をバストって思ってるしこっちの常識通じないか。
「れ、恋愛は自由です」
内緒にしてるけど僕はギリギリ男!あとメス同士は非生産的ってどういうこと?貴方たちも男同士ですよね!?そっちも同じでしょ?この町の住民の価値観がわからない・・。
「・・・そうね、良い事言うわ、恋愛は自由ね・・そこの鎧の貴方!彼女を大事にしてあげてね!」
ちょっ!ヒルマさんがいないからからかってたのに何てこと言うの!
「美紅待たせたな・・ん?いきなり何を言ってるんだ門番?美紅は大事にするに決まってるだろ?」
「えぇ・・・」
話の内容を知らないのに当たり前みたいな返事で返しただと・・・。
「ぐすっ・・どこへ行くかは知らないけどお幸せに!!!!」
そう言って門番は僕達の仲の良さ?に嫉妬したのか半泣きになって走り去って言った・・。
ってどこへ行くんだ!仕事中だろー!!!
「なんだったんだあの門番は?」
「さ、さあ?何か悲しい事でもあったんですかね?そ、それよりも急ぎましょう」
・・・ちょっとからかっただけなのに罪悪感が。
「ああ・・そうだな、美紅後ろに乗ってくれ、そしてしっかり腰に手を回して力を入れてくっついてくれ、落ちたら怪我をするしな」
「なんか凄く細かい指摘ですね」
「他意はない、美紅と私の為だ」
僕は後ろに乗って落ちないようにヒルマさんに本当に抱きつく事になった。
だって馬に乗るの初めてで本当に落ちそうなんだよ。
・・・ヒルマさん鎧でわからないけど本当にスタイルいいかも・・腰細いし・・ちょっと気まずいかも。
「美紅!もっと力を入れて抱きついてきてくれ!スピードを出したら落ちてしまうかもしれない!
なんて台無しセリフを・・普段はクールな雰囲気なのに残念すぎるなこの人・・わざとか?
「ヒルマさん、このまま真っ直ぐです、たぶん馬なら3~4時間で着くと思います。
「わかった何度も言うがもっと引っ付いてもいいだぞ?」
「お、落ちそうになったら掴みます」
初めての馬は結構辛かった、後ろに乗ってるだけで結構お尻って痛くなるのね。
「ヒルマさんここです」
「ここは?泉か?」
「はい、ここで僕は思い出したしたくないんですけどここでスラビーさんに会いました」
「ん?何かあったのか?」
「うっ・・それは聞かないで下さい、それよりここからちょっと歩いた場所に3件ほど店があります、そこがたぶん言ってた他種族も入れる店なんだともいます」
「話には聞いていたがこんな場所に・・町に逗留できない種族はここまで来なければいけないわけか・・」
「気をつけてください、泉はおそらく立ち入り禁止です」
「そうなのか?」
「はい、たぶん聖堂管理になってるかと思います、なのですぐ店に向かいましょう。一番奥の1件が目的地です」
「わかった」
そうして僕はスラビーさんと初めてまともな会話をしたあの店に案内した。
「いらっしゃ~い、ん~?あ~ら?貴方見たことあるわ、確か前にスラビーと一緒に来たメスね?」
「この前はどうも」
「何?今度は別の人と来店妬けるわ~、お連れの・・メスみたいね、やっぱり妬けないわ~」
失礼だな!僕はいいけどヒルマさんに謝れ!この人馬に乗ってて思ったんだど腰のくびれ凄いんだよ!鎧だけど脱いだら凄いタイプだよきっと!
「おい、美紅わかっているのが?私達は急いでいるんだぞ?この店で食事をしている暇はないんだが」
後ろに立っていたヒルマさんが僕の耳元に近づいて小さな声で囁いた。
僕はわかってます、という意思を込めて頷いてから前の女将こと男将さんに質問した。
「あの、スラビーさんと聖堂長とその他1名がここに来たと思うんですけどどこに言ったか教えてもらっていいですか?」
「あら?意味がわからないわね、スラビーなら貴方と来たときから来てないわよ?」
「じゃあ寄らなかったのかな?ならいいです、では南の洞窟の場所を教えて下さい」
「どういうことなんだ美紅、この店員は何か知ってるのか?」
ヒルマさんが我慢できなかったのか話に入って来た。
「たぶんこの人目的の場所を知ってます、前に来たときに言ってましたし」
「前に来た時?私何か言ったかしら?たしか貴方とはあまり会話しなかったと思うけど?」
「その通りです、僕とは会話しませんでしたけど、スラビーさんが来たときに女将?さんはスラビーさんの後ろに僕がいるのに話してましたよね?たぶん巨漢のスラビーさんの後ろにいて完全に僕が見えなくて一人で来店したと思って口を滑らしたんだと思いますけど、『儀式終わったの?すぐ裏に行くの?』って」
「覚えてないわね、裏にあるのはゴミ置き場くらいよ?」
「そのあと『こら!しー』ってスラビーさんに言われて謝っていたのは?」
「それはスラビーと私の仲なのでただの冗談の言い合いを・・」
「スラビーさんとは短い付き合いですけど、冗談を言ってるときぐらいわかるようになりました、あの時はスラビーさんは僕が後ろにいたのを気づいてない貴方が言ってはいけない事を言おうとしたので本気で止めてました」
「つまり美紅こいつに聞けば洞窟の場所がわかるんだな!どけ!私がやる!」
「ちょっ・・待ってください!」
いきなり暴力に訴えようとしないで・・僕の努力が・・しかも早い!もう服掴んでるし!
「止めるな!美紅!時間がないんだ!」
「と、止めますって!暴力振って喋ってくれない場合どうするんですか!?まず説得しましょう!」
「ごほっごほっ!何するのよ!メスって野蛮だから大嫌い!か弱いオス男に対してこんなことするなんて!」
いやどう見ても貴方の筋肉の量はヒルマさんの3倍はあります、貴方かか弱いなら世界の生物は全滅してますよ?
「落ち着いて下さい!説明しますから!」
「ふざけないで!私は何も知らないし喋らないわよ!」
知らない人は喋らないわよって言わないのよ?
「女将?さんって聖堂職員ですよね?」
「な、ななななに言ってるの?」
あぁ・・この人嘘つくの下手な人だ」
「私はただの美人で料理上手でお世話好きで恋人募集中の女将よ!そんな大層な物じゃないわ!」
そこまで聞いてない!そして世の中美人で料理がうまい世話好きならとっくに売れてるわ!他に問題があるから恋人できないんだよ!大きなお世話かもしれないけど!
「いや、貴方たぶんここの泉の管理人とかですよね?儀式と他種族がもし泉やこの3件ある店で問題を起こさないように監視してるんじゃないですか?」
「当てずっぽうで物を言うのはやめて!貴方達、メスのくせに生意気よ!」
「メスメスメスと私の美紅を馬鹿にして!美紅こいつが職員ならやっぱり私が力づくで!」
気持ちわかるけどヒルマさん黙ってて!そしてメス呼ばわりムカつくけどね、あの人は「達」って言ってましたよ?つまり貴方もはいってますから!?あと僕は貴方のじゃないです・・。
「モゼットが何かを企んでるんです、スラビーさんとグラブ聖堂長が危ないかもしれないんです!教えて下さい」
「おい!それは極秘だぞ美紅!」
「無理なお願いを聞いて貰おうとしてるんです、こっちも嘘とか言えない事があれば信用してもらえません!」
そういうとヒルマさんは考えたように黙ってしまった。
「ど、どういうこと?」
「すみません、本当に時間がないので手短に話しますのでそれを聞いて判断して下さい、でもそれでも場所を教えてもらえない場合は先に謝ります、次はヒルマさんに任せることになります」
半分脅しみたいけどもうコレしか手はなかった。
そして僕は大分要点だけ絞って今の状況を女将?さんに説明した。
「話はわかったわ、じゃあ私はやっぱり話せないわね、そっちの乱暴なメスに襲ってもらおうかしら!」
「ほら美紅!大事な情報まで言ったのにコレだ!よし後悔させてやる!」
「焦らないで!私は話せないけど無理矢理って事にしてもらえないから?出来れば私を無理矢理場所を吐かせて縛って行ってもらうくらいの方がいいわね」
マッチョな男か~・・うん!縛りたくない!
「えっと、つまり僕たちが脅して場所を聞きだしたって事にすればいいんですね?」
「そうね・・そうして」
「いいのか?でもなぜ急に教えてくれる気になったんだ?」
「決まってるじゃないそっちに小さいメスに説得されたのとスラビーとグラブ聖堂長が危ないって聞いちゃったらそれしかないわ、あと私モゼット大嫌いなのよ、あいつはオス男の恥よ!!」
オス男の恥・・すごい言葉だ。
「ありがとうございます、では場所を教えて下さい」
「わかったわ、店の後ろのゴミ捨て場の奥に鉄の扉があるのよ、鍵がないと絶対開かないわ、そしてコレがその鍵ね、貴方が言うように私はこの泉の管理人であってるわ、でもここの店3件は全員聖堂職員よ、私が責任者だけどね」
「さすが私の美紅だ!信じてよかった!見事だ!」
貴方のじゃないです、そして暴力にすぐ訴えようとしてませんでしたヒルマさん?
「その扉を開けると森があるわ、道なりに歩いていくと矢印があるのよ、でもそれは罠だから矢印の反対に進みなさい、道はなくなるけどまっすぐ進んで相当方向音痴じゃなければその獣道を20分ほど歩けば着くわ」
「すみません、ありがとうございます。でも大丈夫ですか?縛ったままだとなんというか一人だと困るんじゃ?」
「平気よ、明日の朝に部下が定期連絡に来るから、でもお客が入って来た場合困るから閉店の看板をだして中から鍵を閉めて行ってくれるかしら?」
「わかりました、では失礼して」
「こう言うのも何だけだけど頑張りなさい」
僕達は言われた事をすべてやって女将?さんを縛ってゴミ捨て場の奥にいった。
「コレか」
「みたいですね」
鉄の扉を開けると言われたとおり森に細い道があり、数分歩くと看板があった。
「コレを正反対か、美紅私が先に行くので後をついてきてくれ」
「わかりました」
そして道のない森を真っ直ぐ進んでいくと茶色のコケがいっぱいに生えている洞窟が見えた。
これがダンジョン・・。
「ついたな、どうやらあの店員嘘は言ってなかったみたいだな」
「はい、よかったです」
「最初は断るような事をしたが美紅が一緒に来てくれてよかったよ」
「いえ、無理矢理ついてきたみたいなものですし役に立たないとですし」
「そんな!一緒に居てくれるだけで役に立ってるぞ!」
え?どういう意味だろう?1人じゃ寂しいタイプ?そんなわけないか・・。
「美紅、覚悟が出来ているかはわからないがすぐにこのダンジョンに入る、前もって言ったようにこのダンジョンは未知だ、どんな魔物や生物がいるか不明で私は美紅を守るつもりでいるが、それでも危険なのはかわりない、だから美紅を出来るだけ周りに気を配ってついてきてくれ」
「大丈夫です、ここについてくる時点で覚悟は出来てますので僕のことは気にしないで行きましょう」
足手まといはわかってるけどヒルマさんが言うように急がなきゃね。
「わかった、では行くぞ」
「えええぇぇぇぇ!なんですかこれ!ヒルマさん!」
「ん?何かおかしいか美紅」
「ええ?おかしいですよ!入っていきなりこんなデッカイ凶悪なのがいるんですか!?なんですかこれ!?」
「こいつか?こいつは確かマッドリザードンだなたしか」
「いや、名前じゃなくてですね!なんでこんなデッカイのが入り口付近にいるかということを聞いてるんですよ!普通ダンジョンって浅い階層は弱い魔物かから登場するものじゃないんですか!?」
信じられない!覚悟はあるって言ったけど予想外すぎ!これが雑魚とかないでしょ!いきなり3メールトくらで太った茶色のワニっぽいのとか!何あの歯!
「・・これって雑魚なんですか?」
「いや?結構な魔物だぞ?私には敵じゃないが、美紅はダンジョンには2種類あるのを知らないのか?」
ダンジョン石が手に入る事しか知りません。
魔物も初でした。
初めて会う魔物はスライムが良かったです。ぷるるん!
「へ?2種類?どういうことですか?」
「まぁ、初ダンジョンなら仕方ないな、ダンジョンは魔物の主がいる場合といない場合だな、いる場合は統率が取れているので美紅が言ってたように弱い奴から出る場合がある、2つ目は統率なんてものはない、どこに弱いのがいるか強いのがいるかバラバラだ」
「なんですか・・どっちも怖いけどそれって区別つくんですか?」
「そうだな、すぐはわからないが潜って行くうちにわかることが多い、ただ知能が高い魔物は奥に潜む事が多いのは事実だ」
「へ、へー・・ちなみにこのダンジョンはどっちなんでしょう?」
「まだわからないが恐らく後者だ、さっきマッドリザードンは何かから逃げてこの階層に来たんだと思う。走っている途中こっちを見つけて襲ってきたしな」
ん~、あんなでっかい奴が逃げる奴って何なのかな~この先何があるのかな~すっごい楽しみかも~(笑
って思えたらどんだけいいか・・。
「美紅なんで笑顔なんだ?悪いが先にいくぞ、急がねば!」
「は~い!」
とりあえずこんなデッカイワニみたいなのを確実に急所みたいのをついて1撃でしとめたヒルマさんも凄い戦ってるの初めて見たけどあの剣すごいなー大きいしすごい切れ味だ。
「ヒルマさんその剣凄いですね、魔道具とかですか?」
「いや?いい剣なのは確かだが普通のだぞ?私は剣士だが魔法も使える、だから魔道具に頼る必要はあんまりないんだ」
はいーここにも魔法使いいましたー羨ましー、てか魔法使いって本当に少ないの?僕もう2名会ってるんだけどー!
「魔法まで使えるんですか?凄すぎですね」
「剣のほうが得意だけどな、生まれつき雷の特性があってな、最初は威力もなかったが特訓して使えるようにしたんだ」
「え?そんな簡単に使える魔法を教えてもらっても良いんですか?」
「美紅なら問題ないだろ?他にも質問があればなんでも答えるぞ?っと言いたいが急ぐしな、無事に帰ったら答えさせてもらおう」
「僕ならイインデスネ」
何の基準だろ・・何でも聞いていいって・・ちょっと嬉しいかも・・え?聞かないよ?相手は女の子だしいやらしい事とか聞かないよ?
「ところで美紅、このダンジョンおかしいぞ」
知ってます、巨大ワニいきなり出てくるダンジョンですからそりゃおかしいですよ。
「何がですか?」
「見ろ、魔物が全然いない。というか暗いがあちこちに小さな魔物の死骸の破片がある、何かに粉々にされたんだろう」
「なにか・・?魔物同士が争ったとかですか?」
「魔物同士が争う事はあるらしいがこれはたぶん違う、強力な1撃によるものだ」
「強力・・もしかしてですけど拳による1撃とかじゃないですか?」
「よくわかるな、拳かどうまではわからないが強力な1撃叩き込まれで弾けとんだみたいな感じだな」
「それってたぶん・・」
「ああ、恐らくスラビチュ副聖堂長だ」
魔物ですね、魔物同士の争いですね、たぶんこのダンジョンの主じゃないでしょうかそれ。
死骸の破片がすごいですよ?どうしたらこんな事になるの?あの人魔法使いでしょ?確実に拳でぶち殺して進んでるって事じゃないですかー。
「つまり、この死骸のあとを通っていけば目印になるんじゃないですか?」
「その通りだ、しかもまだ倒されて新しい、これは運がいいぞ!だがさっきのマッドリザードンのように逃げてきて襲ってくる物いる警戒は怠るな」
あのデカイのはやっぱりスラビーさんから逃げてきたらしい、もし主がいたら主も逃げてこないよね?
「はい」
「あとはダンジョンの罠だな、天然の罠がある場合があるそれにも注意しろ」
「は~い」
罠まであるんですね!天然のアトラクション万歳!
あ・・もしかして罠ってあれですか?結構大きめの石がたくさん転がってくるんですけど~!なんというテンプレ!
「美紅走れ横道に入るぞ!」
「は、はい!」
「美紅後ろだ!」
「え?」
後ろを見ると石の斧を持った豚がいた・・これオークだよね?こんな狭い場所にいるなよ・・これじゃあヒルマさんが僕が邪魔ですぐに行動できないじゃん・・死んだかも。
そして僕は石の斧が振り払われる瞬間に危機を感じて腰にあった剣を抜いて斧を受け止めようとした。
運がよければ死なない!たぶん剣が折れるだろうけどその間にヒルマのところまで逃げれば!
キーン!!
「ボッ・・?」
「え???」
僕の剣と斧が接触した瞬間僕の横をでっかい石が通り過ぎていった。
い、石の斧が切れた!?横に飛んで切ったのは石斧の破片だったらしい。
「どけ!美紅!」
「ブボッ!ブオーーー!」
オークが心臓部分に剣を刺されて倒れた。
ヒルマさんが僕の後ろから僕の間をぬって剣を突き刺したのだ。
「美紅心配したぞ!怪我はないか!すまないあんな狭い場所にオークがいるとは思わなかったんだ!」
たぶんこのオークはスラビーさんの被害者です、僕が石から逃げてこの横道に入ったようにこのオークはスラビーさんから逃げて横道で震えてたんじゃないかと・・。
「へ、平気です、怖かったけど・・ヒルマさん助けてくれてありがとうございました」
「本当に大丈夫か!」
「平気ですから、そんなに体をペタペタ触らないで下さい・・」
「よかった・・しかしその剣はなんだ?振ってもないのに受けるだけで石斧を斬ったぞ」
まだお尻の辺りを触りながらヒルマさんがそう言った、話を聞いてないのね。
「これですか?これは魔道具の剣です」
「な・・凄い物を持ってるな!見せてくれないか!」
やっぱり剣士って言うくらいだし剣に興味があるのかな?
「どうぞ」
「ほぅ、これは・・なるほどこの切れ味はこのダンジョン石のお陰か」
「わかるんですか?」
「ん?美紅は自分が使ってるものなのに知らないのか?」
知りません、そういえばスラビーさんに説明受けてなかったかも?あの時はお互いお別れってことで頭いっぱいだったし仕方ないよね?そのうち試し切りしようとは思ってたけどこんな早く使う日がくるとは思ってなかったし。
「それ実は買ったばかりで穴にダンジョン石がなかったんで運よく手持ちの茶色のダンジョン石があたのでスラビーさんにお願いして魔法を込めてもらったんですよ」
「なるほどな、このダンジョン石は土のダンジョン石だ、土属性の魔法のみ込めれる。つまりスラビチュ副聖堂長は土属性使いか・・納得だ」
似合う!スラビーさん土属性!なんていうの光属性とかだったら笑・・違った驚いてたところだった。
「へー!スラビーさん土属性なんですね、始めて知りました」
「魔法を込めて説明しないのは無責任だな・・あの人も」
「結構秘密主義な所もあったので、それと驚かしたかったんだと思います」
「かもな、でもさっきのでわかったスラビチュ副聖堂長は土属性の強化系魔法だ」
「どんな魔法なんですかそれ?」
「体に土属性の魔法効果をかけて肉体強度を何倍にもあげる魔法だ、熟練者は鋼鉄並だと聞いた」
「・・・へー」
あの巨漢マッチョのどこにあれ以上強度を上げる必要が?上げなくても大抵物は跳ね返すと思うよ?
神様、カナギウス様、世の中にもっとひ弱で体が弱い子達がいっぱいいます、なぜその人たちにを差し置いてスラビーさんに・・あっと、世の中の理不尽を思い真剣に考えてしまった。
でもこの事をは蒼ちゃんに会うことがあったら真剣にカナギウス様に伝えてもらおう、うん!そうしよう!
「つまり、美紅の魔道具はその魔法効果になっている、剣の硬度を上がっているためにあの切れ味になっているわけだな」
「通りで・・石斧がスパーンですからね」
「ああ、私も驚いたよ」
「スラビーさんには感謝しかありません、凄くいい剣になっちゃってましたよ、ん?ヒルマさん?」
「・・・私に先に言ってくれれば・・私の最強魔法を・・いや・・雷のダンジョン石がいるか?・・いっそ貯金を崩してプレゼントを・・」
「ヒルマさん?ヒルマさん!!」
「な、なんだ美紅大きい声を出さないでくれ、驚く以前にここはダンジョンだぞ?魔物が寄ってきてしまう」
あなたが下を向いて怪しい独り言をブツブツと言ってたからです、ちょっと聞こえてったけどそんな物騒な魔石と重い気持ちはいりません。
「魔物もいないし先に進みましょう」
「そ、そうだな、急ごう!死骸を辿れば迷うわないはずだ!」
そう言うと僕達は注意しながらダンジョンの奥へと進んでいった。
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「これで~~!丁度100ぴ~~き~~~目!!!!!!!!!!!!」
その瞬間、壁に花火のように飛び散った魔物の死体が現れる。
「さすがだなスラビチュ、わしも現役ならば役にたてるのだがな」
「あら~仕方ないわよ~!それにいいダイエットになるから任せて頂戴グラブ様」
「すまない、スラビチュ」
そして二人の会話に横から入る声がある。
「ス、スラビチュ様お疲れ様です、さすがですね。オストピア最高の戦力って言われてるだけありますよ!
」
「ありがとう、でも全然嬉しくないわ~、どうせなら最高の美って言われたのよ」
「そ、そうですか、ここからは先はまだ誰も行った事のないエリアですが早く先に行きましょう!」
「ゆっくりでいいじゃない」
「スラビチュ・・モゼットの言う通りにしてやってくれるか?」
「グラブ様のお願いならしかたないわ~いくわよ~!モゼット!」
「へ、へい!」
3人はスラビチュの圧倒的な戦闘力でどんどん前へ進んでいった。
カナじい「スィーニー教えて欲しい事があるんじゃが?」
蒼「なーにー?」
カナじい「わしにはどうしても長年生きていても女心というのがわからんのじゃ」
蒼「大丈夫!あたしもわからないから!」
カナじい「お主性別・・お」
女だ!!!(*´・ω・*)