聖堂
前書きって20000文字以内って書いてあるけど、
そんなに書く人はいないとと思う。
本編だって6000書くの大変なのに。
挑戦してやろうか・・嘘です(*´・ω・*)
この町に来てから数日が過ぎた。
僕はとりあえず町を朝から見て周り色々な物を見て覚えようと思ったのだ。
驚いたのは初日の早朝だ。
疲れていたためよく眠れ、僕は結構早く起きてしまい、部屋をでて家の外出て新鮮な空気を吸おうとしたとき事だった。
「はあはあはあはあ・・あら?はあはあ美紅ちゃんはぁ・・おは・・はぁ・・よう・・はあはあ」
「・・・おはようございます」
この人は朝からなんで汗だくで興奮してるんだろう?
「はあはあ・・ごめんなさいね、に・・朝の日課の・・はあはぁ・・腕立て500回、腹筋500回、スクワット500回が今終わった・・はあはぁ・・ところなのよ」
「・・そうですか」
この人はなんてとんでもない物を日課にしてるんだろう・・朝にやる量じゃない。
せっかくの異世界で初めての気持ちのいい朝になんてもの見せるの?
ドアを開けたら1秒で巨漢のマッチョが汗だくで息切れしてドアの向こうにいるなんて想像できなよね?
「はぁはぁ・・大分息が整ってきたわ~、どう?明日から一緒にやらないかしら美紅ちゃん?」
「いえ、ご遠慮します」
「そう残念ねぇ・・ちょっと水浴びしてくるわ」
「ごゆっくりー」
スラビーさん、その日課に誘われて僕が『わあ!いいんですか~じゃあ明日からご一緒させていただきま~す』って答えると思って誘ったんですか?
残念ながら僕は蒼の体をマッチョにする気はさらさらありません。
そして例え蒼の体じゃなくて僕の体だったとしても丁重にお断りいたします。
なんてことが初日にありました・・。
それ以来僕は朝はスラビーさんの日課の時間に起きるのをずらして起きるようにしております、はい。
ここ数日町を見てわかったことがある。
この町は異常だ。
漢だらけだった。
のは知ってます。
本当に驚いたことはこの町の清潔さだった。
町全体の8割が白色の建物で道にはゴミ1つ落ちていない。
なぜか?町の人(男?)達が率先して清潔に保つために清掃しているらしい。
素晴らしいことだと思うと同時に何か違和感が沸いてきた。
スラビーさんに聞いてみると・・。
「うふ、気になるのね?そりゃそうね、外から来た人たちは最初は感動する、美しい町に美しいオス男、それに美しいわ・た・し♡!でも感動するのは最初だけよ」
僕も最初見たときは綺麗だと思いました、確かに。
でもごめんなさい僕は町並みしか感動してません、でもその言い方だとスラビーさん。貴方に感動するのも最初だけにならない?いや最初も感動してないよ?
「最初だけ?」
「そうね、でも勘違いしないで全部がそう思うわけじゃない、そうね全部じゃないわ。見てわかる通りここにを目指してここを自分の土地と決めた人は幸せなのよ」
「スラビーさんも幸せなんですか?」
「いやーねー!オス男にそんな事聞くもんじゃないわよ!答えにくいじゃない!」
はぐらかされた!オス男にきわどい質問は禁止っと・・メモメモ・・出来れば関わりない。
にしても気になる言い方かも。
「ああ、美紅ちゃん午後は暇かしら?」
「え?特に予定はないですけど」
「じゃあ、そろそろ美紅ちゃんの身分書の手続きと魔法が使えるかを確かめに行かない?」
「ぜひお願いします!身分証のほうはどこで貰えるんですか?」
「どっちも聖堂でできるわよぉ」
「へー、じゃあお願いします」
「まかせて頂戴」
僕は午後になってすぐにスラビーさんの案内で聖堂という場所に訪れていた。
「ここよ」
「大きいですね~」
「ええ、でも神官たちの見栄よこんなのは」
「神官ってなんですか?」
「聖堂に勤めてる人の事よ、聖堂に仕えるのは結構審査が厳しいんだから」
そう言われるとエリートって感じがしちゃうかも。
「ボーっとしてないで入るわよ~」
「あの僕みたいな怪しい者ですも入れるんですか?なんか門前払いされそうな予感しかしないけど・・」
「平気よ~任せて頂戴、聖堂の聖職者は贔屓しないのよ、メスも平等に扱ってくれるわ」
メス呼ばわりがもう平等じゃないって言った方がいいのかな?
「ようこそ聖堂にどんな御用でしょうか?」
門の前の神官?っぽい人にすぐ止められた。
僕のせいじゃないよね?
「ご苦労様、魔法適性の検査と身分証の発行をして貰いに来たの」
「わかりました、こちらへどうぞ」
「あ・・や~ね~わたしじゃないのよ?この子よ~」
そう言うと僕はまたスラビーさんに掴まれて前に持っていかれる。
スラビーさんと一緒にいると僕は小さいのでスラビーさんの巨漢で隠れてしまうのだ。
「ちっ!メ・・この子ですか?わかりました」
今流行語言おうとした!スラビーさん聖堂の職員は差別しないって言いましたよね!?
聖堂の中はやっぱり綺麗だった磨かれた石造りでひんやりしている。
まっすぐに廊下を歩いて行くと大きな部屋に通された。
1人の男が真ん中に立っていた。
「魔法適性検査をご希望との事で、ではまずお布施をお願いします」
「はい」
僕は何も言わずに20万カナリを支払った。
これは事前にスラビーさんに聞いてある相場だ。
お布施なんて高尚な言い方をしてるけど安い金額だと遠まわしに断られるらしい、こっちの世界はまだわからないけど地球でも同じようなこといっぱいあったしね!世の中金か・・。
「確かに」
「じゃあ、よろしくね~、わたし身分証のほう行ってくるから~」
「え!スラビーさん一人にしないで下さいよ!」
「平気よ~、貴方はお布施という名の料金を払ったお客なんだからちゃんと対応してくれるわ、それに二手に分かれたほうが効率が良いでしょ?」
スラビーさんが僕に近寄り耳打ちするように言ってきた。
「・・はい」
そう言ってもこれからやるのは魔法の検査・・ちょっと心細い・・。
そしてスラビーさんは入って来た扉から出てどこかに行ってしまった。
「では準備はよろしいでしょうかメス様」
「え??」
「いえ、準備はよろしいでしょうかとお聞きしました」
「・・・はい」
あのね神官さん、「え?」って声はね、お客としてしっかり対応してくれるって言われた直後のメス発言に対するもので話を聞いてなかったとかじゃないのよ?何そのちゃんと聞いてなかったの見たいな目は?あと様を付ければメスって言っていいと思うなよ!
「ではこちらの石に手を置いて下さい」
デカっ!これもダンジョン石なのかな?直径15cmはあるしかも歪ではなく綺麗な球形にカットしてある。色は透明、水晶玉の親玉みたいな感じだ。
「手を置くだけでいいのですか?」
「はい、手を置いて念じて頂ければ結構です」
「念じるってどんな風に?」
「自分に魔法の特性があるかを石に問いかけるのです、思いは自分の言い方で構いません、それを汲み取りこの宝石は魔法適正があれば様々な色に変わり反応します、例えば炎属性なら赤に変わりますね」
「なるほど、魔法が使いたいと願えばいいのですね?」
「それで結構ですよ、適正と才能さえあれば貴方に魔法の力を授けてくれるでしょう」
よし・・ギフトに続いて魔法も頂きまーす!
僕は目の前の水晶にそっと労わるように手を当て念じた。
魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使い魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたいたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい魔法が使いたい。
「・・あの?あのぉぉぉぉ!!」
「へ?なんですか?大声をだして」
「いえ、メス様が何度お呼びしても目を開けないので」
「え?それは失礼しました」
なんて事だ、簡単にお願いしただけなのに僕はそんなに長い時間集中してしまっていたらしい。
「残念ですがメス様には魔法の適正はないようです」
「え?えぇぇぇ・・」
「落ち込まれるのもわかりますが、本来10秒かからずに適正にあった色にこの宝石は変化します。メス様の様に1分以上やられても結果は変わらないのです」
1分も念じてないよ!たぶん・・
「そうですか・・」
「メス様、魔法というのは使えない方の方が多いのです。お気を確かに、自分の中の魔力を感じとるという修行をして努力で獲得した人もいますからメス様にもまだ希望はあるかもしれませんが」
「・・はい、ありがとうございました」
僕はちょっと・・かなり落ち込んで扉の外にでた。
最後までメス様だったな・・。
とりあえずスラビーさん待たないと、僕はどうしたら良いかキョロキョロしているとロビーっぽい場所に待合の椅子みたいなものがあったのでそこに座って待つことにした。
そうか・・魔法なしか~!でも努力で発動の可能性は残ってるしな~よし!そっちに希望を・・!その時だった「ドォンっ!」という音が遠くにある部屋の扉の向こうから聞こえてくる。
爆発?じゃなくて何かを叩いた音かな?
見ていると勢いよくその部屋のドアが空き人が出てくる。
ん?どこかで見たような・・?あ・・あの時ぶつかったフルプレートの女の人だ!
よく聞こえないが「また来る」みたいなことを言って早足に出口に向かっていってしまった。
そして扉の前には身分の高そうな神官服のハ・・髪のない男性があの女の人を見送っていた。
「ん?なんでこんな場所のメスがいるんだ?」
急に声をかけられたと思ったら神官服の意地が悪そうな男性が立っていた。
「何か御用ですか?」
興味ないので適当に答えた。
「メスがいるから珍しいと思ってな、声をかけてやったんだ」
お姉言葉じゃないけどメス呼ばわりね、ゴメンね僕は貴方みたいな感じの人には興味がわかないの。
「そうですか、さようなら」
「おいおい!メスのクセにその態度はなんだぁ?メスがこの町でそういう態度するとどうなるかわかってるのか?」
「な~に騒いでるのかしら?」
その時スラビーさんがすぐそばの通路から出てきて話かけてくる。
「あ!おかえりなさい」
「お待たせ美紅ちゃん!何か揉め事?」
「いえ、別に何もなかったですよ」
僕はどうでもいいのでそう答えた。
「あら~あら~、モゼットじゃない!お久しぶりね~!」
「へ?ス、スラビチュ様!?」
様?様って何!?崇められてるの!スラビーさんって崇められてたの!?確かに威圧感あるけど・・。
「いえ、何でもありません!さっきまでここに生意気そうなメスがいましてちょっと注意をしていたところです!」
「・・・モゼット、貴方何言ってるの?注意してたメスってここにいる美紅ちゃんでしょ?目の前にいるのにさっきまでここにっておかしな子ね」
「へ?いやその・・確か今・・」
「もう何でもいいわ。この子はわたしの知り合いなのよ、ちょっかいかけるなら相手になるけど?」
「いえ!私はそんなつもりは!すみません!これで失礼します!」
そういうとモゼットという男は逃げるように足早に去っていく。
「何かされてたのかしら?」
「いえ、別になにも、どうでもいいですよ」
「あらそう?あのモゼットはちょっと問題があるのよ、良いところの家柄でね~、ちょ~と人を見下すクセがあるの、メスに限らずにね」
メス・・はもういいとして、ああいうのは興味をなくすに限るのでどうでもいいかな。
「あ・・そうそうこれ渡しておくはね」
そう言うとスラビーさんは1枚の鉄でできた薄いプレート渡してくる。
「身分証よ、なくしちゃダメよ、これからの貴方には重要なものだしね」
「ありがとうございます!!!」
僕は身分証を見るとそこには、名前と発行した時点での年齢、発行した聖堂の場所などがかかれてた。
ちなみに名前は苗字なしで美紅、年齢は16歳にしておいた、だって蒼の体だし蒼の年齢にするのが当たり前だと思って!・・そして発行聖堂・・オストピア聖堂支部と書かれていた・・なんか嫌だな~。
「ふふ、それで魔法はどうだったのかしら?」
「あ・・あの・・ダメでした」
ちょっと声が小さくなったかな?
「あらあらあら~、落ち込むのはわかるけど受け入れるしかないわね、まだ可能性はあるけどそういうものなのよ」
「はい、残念ですけどわかります」
「おぉぉぉぉ!スラビチュ!スラビチュじゃないか!!!!やっと来てくれたか!待っておったぞ!」
突然ロビーに響くぐらいの大声で老人が声をかけてきたこの人さっきフルプレートの女の人を見送ってたハ・・髪のない人だ。
「お久しぶりね、グラブ様」
「何度呼んでも来ないのでこっちから押しかけようとしておったところだぞ」
「ごめんなさい、いつかは行くつもりだったのだけどこのところバタバタしていて」
「いいのだいいのだ!こうして来てくれれば問題ない」
「そう言ってくれると助かるわん」
「ん・・?そこに一緒にいるのは?ちっ!・・メスか・・誰じゃその可愛いメスは?」
おじいさん!あなた偉い人だよね?なのに流行語の「ちっ!メスか」を言ったね?まさか発信元おじいさんじゃないよね?あと様と可愛いとか付けられてもメスで台無しだからね!
「紹介するわグラブ様、この子は今わたしが面倒をみてる美紅ちゃんって言うの、メスだけどとてもいい子よ?贔屓にしてね」
「そうかそうか~、初めましてよろしく頼むよ美紅とやら」
「はじめまして、スラビーさんには凄くお世話になってまる美紅といいます、えっとグラブ様?」
「ええそうよ、グラブ様はこのオストビア聖堂の聖堂支部長よ、つまりここで一番偉い人ね」
ええ!驚いた~!そんな人がメス呼ばわりしてくるの~!
「そうなんですか?そんな偉い人と会えるなんて光栄です」
実はどうでもいいとか言えない。
「畏まらんでいい、すまないがスラビチュさっそくだがお前を呼びつけていた事について話したいのだが来てくれるかな!」
「わかったわ、こうして来てしまったし聞くことにするわ」
「そうか、ではわしの部屋に来てくれ」
「ええ、でもグラブ様先に行ってくださる?ちょっと美紅ちゃんに言う事があるのよ」
「そうか、できるだけ早く来ておくれ」
そう言うとハ・・グラブ様は自分の部屋に歩いていった。
「ゴメンなさいね美紅ちゃん、モゼットに続いてこんな騒がしい事になって~」
「いえ、全然気にしてませんよ」
「そう言ってくれると思ってたわ、正直にここに来る事でこうなるかもって思ったしね」
丁度いいしそろそろ聞いておこう、答えてもらえる気もするし。
「スラビーさんってもしかして偉い人なんですか?ここで働いてたとかですか?」
「ふふ、そうね~隠してるわけじゃなかったんだけどね、別に言いふらす事でもなかったしね、教えてあげるわね、わたしここの副聖堂長なのよ」
「そんな偉い人だったの!?」
「偉くはないわよ~、美しいだけよ」
偉いです!間違いなく偉いです!そして美しいは美意識の違いでスルーします。
「そういうわけで美紅ちゃん、わたしは副聖堂長としてここでちょっと大事な用ができちゃったので先に帰れるからしら?」
「平気です、ここ数日で町も大分なれましたし」
「なら、返りにこのメモの食材を買ってきてくれる?たぶんいけそうにないのよ、お金も渡すから」
「はい、お仕事頑張って下さい」
「ありがとう、いってくるわねん」
そう言うと投げキスをしてくるので全力で避けた。
しかしスラビーさん凄い人と思ってたけど副聖堂長とか・・グラブ聖堂長もメス呼ばわりだしその下のスラビーさんもメス呼ばわりになるよね・・。
さ!買い物買い物!商店街にゴー!!
聖堂を出て商店街に向かっているとすぐに声をかけられた。
「もしかして君は数日前に私がぶつかってしまった女の子じゃないか?」
あのフルプレートの女の人だった。
「あ・・あのときの」
すみません勘違いです、貴方がぶつかったのは女の子じゃなくてギリギリ男です。
スラビー「美紅ちゃん、生卵飲む?」
美紅「僕はそれを飲み物と認識できないので遠慮します」
だよね(*´・ω・*)