教えてスラビーさん2
ごめんなさい!この回も説明会みたいな感じです!
だって色々説明しておかないと構成がめちゃくちゃになって大変で・・。
ごめんなさい言い訳でした(*´・ω・*)
「さあ、どんどん食べて頂戴」
「はい、いただきます」
その夜出された料理はお世辞抜きにしてとても美味しかった。
もちろん見たことない素材できた物ばかりだ。
なんとなく元の世界に似ているのもあった、正直ちょっと変なのもあったけど味がよかったのとそんなことを気にしていてはこれから異世界生活はできないと思って気にしないようにして食べた。
「ご馳走様でした、どても美味しかったです」
「口にあってよかったわ~」
はい、2メートルの巨漢のマッチョなお兄さんが作ったとは思えないぐらいでした。
文句じゃないよ?
「さ、食後の飲み物でも飲みながらこの世界のことを教えてあ・げ・る♡」
「お願いします!」
その前に「あ・げ・る♡」って言うのやめません?
「ただ交換条件と言う訳ではないのだけどわたしもあとで貴方に聞きたいことがあるのだけどいいかしら?もちろん答えにくいことは無理矢理聞くつもりもないし安心して」
「どんなことかわかりませんが、スラビーさんにはお世話になりっぱなしなのでお答えできることであれば大丈夫です」
本当は貴方男でしょ?とかじゃないよね?それだったらすみません、僕の人生のために嘘をつきます。
「ありがとう、それじゃ話しましょうか出来れば知りたいことを美紅ちゃんから言ってくれれば答えやすいのだけど」
「そうですねー、まずはこの世界の事について聞きたいです。ここには人種しか見てないのですが他の種族が存在するのは知ってるのですがどうなのですか?」
「そうね~、このオストピアにはほぼ人種しかいないわ、でも他の国には獣人や魔物、エルフもちゃんといるわよ?」
「種族同士で固まって国を作っているという事ですか?」
「そういうことね、ただ勿論一緒に暮らしてる国もあるわ、珍しいけどねそういった国は」
「相容れない?とかですか?」
「貴方鋭いわね~、そうねやっぱり姿形が違うだけで生き物って互いを迫害しあっちゃうのよ~愚かよね~、この国もそう教えのお陰でそんな人ばかりなの、いることにいるけど主に他の種族の国への外交のためにこの町のちょっと離れた場所にいるくらいね」
「へぇー」
ん?スラビーさんはあまり他の種族に対して変な気持ちはないのかな?今愚かよね~って言ったし。
「獣人や魔物は結構な数がいるわ、エルフ・・はあんまりいないわね、姿すらあまり見ないわ」
「そうなんですか!!」
「な、何美紅ちゃん声を荒げてビックリするじゃない」
エルフって姿見ないの!?馬鹿な!僕の望みが!耳を触るという目的が達成できないかも・・だと・・。
耳耳耳耳・・あと・・冷静になるように違うこと考えないと・・蒼ちゃん元気かな?
「すみません、なんでもないです」
「戦争とかしていたりする国はありますか?」
「あるわ、さっき言ったように別種族同士でね、でも人同士の争いもあるわよ?」
「魔物ってのが人種の敵とかですか?」
「ん~、魔物は基本的に地上には出てこないわね、ダンジョンにいるわこの辺はね。もちろん地上にいる奴もいるわよ?でもそういった場所には逆に魔物ばかりな土地なのよね」
「恐ろしそうですね」
「そうね~、あんまり行きたくない場所ってのは確かよ」
魔界とかなのかな!やっぱりあるのか魔界!
「あの~コレも聞きたいのですが、魔族を倒すと石とか出てきたりします?魔石みたいな?」
「え??石??何を言ってるの美紅ちゃん石でも食べる魔族でも知ってるの?生物から石なんて出てくるはずないじゃない?おかしなこと言わないでよ?貴方の世界じゃそうなの?」
はい違ったー!馬鹿露呈-!ゲーム脳!恥かしいー!言わなきゃよかったー!軌道修正しなきゃー!
「あの~僕が持ってた色のついた石がですね・・魔物から出てくるのかな~って・・」
「はぁ?美紅ちゃんがなんでそう考えたかわからないけど違うわよ?あれはダンジョン石って言ってダンジョンでしか取れない石よ、しかも滅多にとれないし、色によって価値や使える用途が違うから物凄く重宝されるのよ」
「そうだったんですか」
これから気をつけよう・・ゲーム脳をひけらかすのは・・恥を掻くみたいだ・・。
「じゃあ、僕が売ったあの灰色の石は何に使うのですが?」
「あれはメジャーな石の1つね、魔力を溜め込んで置ける石で主に魔法使いが使ったり魔道具にはめることの出来る石よ、魔道具にはどんな色の石もはめる事は出来るけどさっきの灰色の石は魔力貯める事しか出来ない石なの、しかもあれはくすんでたわね?もっと鮮やかにくすみのない灰色ならもっとよかったわね」
「なぜですか?」
「色がもっと鮮やかで濁ってないほど貯めれる魔力の規模が変わるのよ、貴方の緑の石あれは凄いわよ」
「そうなんですか!?」
「ええ、でもわたしそこまで専門科じゃないから、機会があれば自分で調べてみなさいな」
「わかりました、そこまで教えてもらえるだけありがたいです」
蒼ちゃんありがとう!くれた石は凄いものみたいだよ!やっぱり兄の事を思ってるんだね!!あ・・でも他のこっちに来た人も同じの貰ってると思う違うのかな?貰ってるよねきっと神や女神があんまり贔屓はダメだし、それでも蒼ちゃんには感謝しておくね?あとで祈ろう。
「魔法の話が出たので丁度いいのですが、この世界って魔法があるのですよね?」
「あるわよ、美紅ちゃんのいた場所には魔法使いはいなかったの?」
「30まで童・・なんでもありません・・たぶんいなかったです」
「へーどんな世界かいつか聞かせて頂戴な」
「もちろんです」
「それじゃ言うわね、魔法はあるわ、でも使えるのは最初から才能がある人、物凄い努力をした人、あとは授かった人が使えるみたいね」
「あの・・3つ目の授かった人って何ですか?」
もしかして贈り物のことかな?『風』でオリジナル魔法系の人はをは神様から発現させてもらえることを知ってるのかな?」
「授かるって言うのはね、女神の残した雫よ」
「雫?ですか?」
「ええ、これはあんまり知られてないんだけど、過去に女神が残した雫がダンジョンや各地にあるのよ、たぶん故意にね」
あんまり知られてない?なんでスラビーさん知ってるの?オス男だから?オス男は何でも知っているって言われたら信じちゃいそうな感じだし・・。
「あの雫ってどんなものか知りたいんですけど?」
「あらゴメンなさい、それはダンジョン石かも知れないものよ」
「かも?」
「そうよ、似てるけど色がね~金や銀らしいのよ、でもただの金や銀じゃないわよ?普通の金や銀なら過去数は少ないけど結構見つかってるわ、女神の雫はずっとその宝石の内側から光り続けてるっていわれてるわね、ってわたしも伝説なんで見たことないのよ~ゴメンなさいね~」
「いいえ、全然いいです、なんか凄い情報をありがとうございます」
それどこかで見たことあるような?
「いいのよぉ」
これは凄い情報だ、そっかー才能なくてもそれを手に入れれば魔法が・・才能なかったら全力で探そう・・そうエルフを見つける魔法を・・耳センサーを!
勘違いしないでね?僕耳ファチ違うよ?興味があるのはエルフの耳だけだよ?え?それが耳フェチだって?
・・・本望だ!!!
「その~魔法はどうやって使えるか調べるのですか?」
「簡単よ~、聖堂に行けばいいのよぉ」
「聖堂?ですか?」
「ええ、結構あるわよ?どんな町でもね、国の首都とかには大聖堂って本部があるわね。町だと聖堂ね~あとはあんまり田舎の村だと教会って呼ぶとこもあったかしらねぇ」
「行けばすぐに調べてもらえるんですか?」
「タダじゃないわね、お布施が必要よん、でも美紅ちゃんが調べたいなら今持ってるお金で十分足りるわよ?よかったら今度一緒にいく?」
「いいですか!?よろしくお願いします!!」
「いいわよぉ」
わーい!魔法魔法!ありがとうスラビーさん!
「ちなみにスラビーさん魔法使えるのですか?」
「うふ♡、知りたいの?」
あれ?急に知りたくなくなったぞ?
「で、できれば・・」
「使えるわよん、でもむやみに見せたりはしないわ」
使えるの!!ゴメンなさいちょっと使えると思ってませんでした!だって魔法より殴ったほうが強そうだったし!
「凄いですね!いつか見てみたいです」
「機会があればねん」
「他に聞きたいことはあるかしら?」
「あ・・はい、あのですねさっきの女神の雫なんですけど、それを故意?に地上に落とした女神って純潔のフレアナって女神ですか?」
「難しい事聞くわね~」
「ちょっと興味があって」
「いいわよん、でもごめんなさいわからないわ」
「・・そうですか」
「落ち込まないでよぉ、でもねたぶんフレアナ様だけじゃないわ」
「え?そうなんですか?」
「ええ、これはこの世界の者が調べてきたことだけどね、雫はどのくらい前かはわからないけど結構前から発見されてるのよ。そしてフレアナ様がその前の女神と交代する前から雫はあったと確認されてるのだから雫を見つけてもそれがどの女神が作ったかは不明なのよ」
「な、なるほど」
「ただ・・これは噂なんだけどね。フレアナ様は女神の雫を作った数は他の女神よりが多いかも知らないってのがもっぱらの評判よ」
「なんでわかるんですか!?」
「フレアナ様はお姿を現すことが多かったからその時に大聖堂のお偉いさんが聞いたのが洩れたのかもね、人の口に戸はなんとやらよ」
「へー」
「事の真相はわからないわ、だってこれ一般人にも流れてる噂だし、その噂が流れたときのダンジョン潜りした人達の多さときたら・・あれは凄かったわね~」
埋蔵金か!!!一応突っ込んでおくね?
「色々教えてくださってありがとうございました、まだわからないこともありますがあとは自分で見たり体験して調べてみます」
「ふふ、そうね~そっちのほうが楽しいかもね」
「はい!」
蒼も見て楽しんだほうがいいって言ってたし楽しみは残しておこう!いい意味で驚いたりしたいし!
「でも聞かれなかったからコレだけは言っておくわ、魔法を使えるかどうかを調べに行って使えなくてもがっかりしちゃダメよ」
「もちろんです、使える場合のほうが少なそうですし」
絶対へこむけどね・・耳センサー・・とか。
「そういう意味じゃないわよ。使えなくても使えるのよ」
「どういうことです?」
「さっき行った魔道具よ、魔法使いがダンジョン石に魔法を込めればそれを利用して魔法が使えるのよ、もちろん込めたダンジョン石が良い物であるほど良い魔法が発動できるし、値段も高いわ」
「そんなことが!凄いですね!」
「ええ、用は金に物を言わせた魔道具使いね」
言い方悪いよ~スラビーさん!!
「いつか魔道具も手に入れてみます」
「高いわよ~」
高いのか・・緑の石を売れ・・売らないよ!蒼ちゃん!
「それじゃ、最初に言ったようにわたしも聞きたいことあるんだけど良いかしら?」
「え?はいどうぞ」
変な事聞かれないよね??
無意識に姿勢を正してしまう僕。
「そんなに緊張しなくいいわよ~」
「え?あ・・はい」
「わたしが聞きたい事って言うのはね、『風』の事よ」
「『風』ですか?」
どうしよう、何を言われるかによるけどどこまで言っていいたのかさっぱりわからない、親切にしてくれたし嘘はつきたくないけどこっちにも事情がある・・。
「ええ、美紅ちゃん『風』についてはこの世界の人は大抵知ってるわ、伝記や伝説になってね、結構頻繁に『風』が送られた時期もあるって位にね」
「なんか僕より全然詳しいような・・」
「そんなことないわよ、実際『風』に会える機会なんてなかなかないのよ?しかも来たばかりのね」
「・・なるほど」
さっきから思ってたけどこの人只者じゃないと思う。
説明してくれたからわかる、知識や見識は並じゃない・・そして筋肉も並じゃない・・何者だろう。
「まず聞くわね、美紅ちゃん、わたしは貴方に会ってから今までのことで貴方が『風』だと言う事は間違いないと思ってるわ、その歳でこの世界の知識のなさ、持ち物や不思議な現れ方、全部をひっくるめてね」
「記憶喪失で混乱して自分を『風』だと思ってる変な奴という可能性は?」
「美紅ちゃん・・それでいいの?」
「ごめんなさい嫌です!」
言ってて自分で嫌でした!
「・・続き言わせて貰うわね、貴方が『風』だとして来たばかりなのに貴方は・・」
僕はドキドキしながら静かにスラビーさんの言葉の続きを待った。
「なぜ『風』なのにここに1人でいるの?」
はいー確信キター答えずらい質問!
なんて言えば良いんだろー、この人たぶん『風』こと結構知ってて『風』は必ずしもそうじゃないけど複数で送られてくる的なことも知ってるんだ・・。
あー!どうしよ!女神な妹に僕だけ面白がってここに送られました!って正直に言うしかないのかな!でもそれ信じて貰える?
まず妹が女神代理ってのは言ってはいけないし・・カナギウス様の事も・・裏切り女神フレアナもそうだし・・どうしようっかな~でも答えないと怪しまれるし・・。
「スラビーさん」
「なあに?」
「僕は貴方にとても親切にして貰いました、それは感謝してもしきれません、だから正直に言いますね。
僕が今ここに1人でいる理由の詳細までは言うことができません、でも決して悪いことをしたとかそう言った事ではないので信じてください」
「いいわよん」
「本当にすみ・・え?いいんですか?」
「全然いいわよ、誰だって言えないことあるしね、もちろんわたしにもあるわ、私が知りたかったのは貴方にやましいことがあるかどうかよ」
「で、でもさっき言ったのも嘘かもしれないでしょ?」
「色んな人を見てきた経験上大体わかるのよ、さっきの貴方からは誠実さが感じられたし信じるわ」
「う・・ゴメンなさい、話せる時が来たらちゃんと話しますので」
ちょっと泣きそうかも・・。
でもなんか試されたみたいな感じかも。
「いいわん、気にしなくて美紅ちゃんがいい子ってことだけわかったしね、メスだとしても」
うわーん!ありがと~!スラビーさ~ん!あとメス呼ばわりさっさとやめて!!ギリギり男だから!
「ほ、他に僕に聞きたいことあります?」
「え?まだ聞いていいのん?」
「ええ・・言えない事もありますけど聞かないでくださいってのは違うと思うし」
性別の話だけは絶対言わないけどね。
「じゃあ、今夜は遅いしわたしからも最後の質問ってことで」
「最後ですか?」
「ええ、『風』特有の力があるみたいだけど美紅ちゃんもあるの?」
「はい、ありますよ」
「あら?今度は簡単に教えてくれるのね~」
「だってさっきの質問は実はあまり言えませんが僕だけの問題じゃないんです、でも今の質問は僕個人の情報ですのでスラビーさんになら話して言いと思いました」
「あら嬉しいこといってくれるわね!信用してくれてうれしいわ!」
コレくらいなら全然言ってもかまわない、困るのは僕だけだしね。
「でもゴメンなさい、見せることはまだできないです」
だって試してすらないしね。
「いいのよぉ、わたしだって魔法みせなかったしね」
「お互い様ですね」
「そうね、じゃあ夜も遅いし寝ましょうか、さっき言った客間を使ってね」
「はい、お世話になります、あとスラビーさん何から何まで今日一日ありがとうございます。最初に会ったのがスラビーさんでよかったです」
「なにそれ!嬉しいこと言ってくれるわ~、美紅ちゃんがメスじゃなかったら抱きしめて部屋に持っていって抱き枕にするところよ~でもメスだからご褒美はなしよ」
「・・・アハハハハハハ」
ゴメンなさいゴメンなさい!ギリギリ男なんです!でも男でもそれは遠慮します!抱き枕?そんなことされたら朝になったら背骨が折れて逝ってますから!それスラビーさんそれご褒美じゃくて拷問ですよ?
「それじゃ、いい夢をみてね?くれぐれもわたしの着替えとか覗いちゃダメよ?会ったときは事故だとわかったから許すけど、故意の場合は許さないからね!ヤっちゃうわよ?♡」
「絶対しませんよ!」
スラビーさんヤっちゃうの使い方が怖いです。
そうだなーもし覗くとしたら医者に「貴方は明日この世界で一番痛い方法でもがき苦しんで死ぬ病です」って宣告された場合かな~早く楽になりたくてスラビーさんを覗いてトドメを刺してもらうぐらいかな~。
「それではおやすみなさい」
そして僕は用意されたベットに横になり目を閉じた。
寝る前に今日一日起きたことを考えたけど疲れていたせいですぐ眠ることが出来そうだった。
ただこの町に来てから僕の脳裏ずっとこびり付いて放れない言葉があった。
その言葉だけが意識がなくなるまで僕の頭中無意識に何度も繰り返される・・・。
「 ちっ!メスか 」
蒼「美紅はメスじゃない!」
美紅「いや、蒼ちゃん?元々面白いって理由でメスで送ろうとしてたよね?」
オスで送られてもメス扱いされてるから蒼の画策は成功してるんだけどね(*´・ω・*)