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閑話 出番なのに疲れるわぃ

もうちょっとで異世界に行きます!


異世界物だというのになかなか行かなくてすみません(*´・ω・*)

面白い要求をしてくるもんじゃのぅ、性別を変えてほしいか。

確かにわしも男じゃから気持ちもわからんでもない、まぁできるから問題なく許可は出したが、何故か終始スィーニーが何か不満そうな声を出しておったのが気になるのぅ。


ちょっとだけどんな兄か聞いたが面白いお兄ちゃんと言っておったがスィーニーの性格を考えると苦労してそうじゃ・・まぁこれからわしも苦労するかもしれん、兄に会う事があればその辺の話もしたいのぅ。

神に会えればじゃがな、さて。



「すまん、またせたかのぅ皆の者」



その言葉を聞いた全員がこちらを一斉に向いた。


せっかく飲み物出したのに飲んどらん者もおるか、まあしゃーないのぅ。


「話の続きをさせてもらおう、鶴川とやら拘束を今一度解く、文句を言うのは構わんが殴りかかってくるのはもうやめるのじゃぞ?」


わしは再度手を少し振った。


「ひゃあひゃどひゃご、う、動ける喋れる」


じっとしておれば問題はまったくなかったのじゃ、なぜ何度も動いたのかわからん小僧じゃ・・。


「鶴ちゃん!よかったな!」


「力貰ったらさ~、あとで神じいやっちゃおうか~鶴ちゃん」


小さい声で言っても聞こえとるぞ最後の小僧、こいつも動き止めておいたほうがいいかもしれん。


「鶴川君そのまま大人しくしていたくれよ、君のせいでまったく話が進まない」


「そうですわ、まぁかなり場を和ませたのは認めますけど」


生徒会長と副会長が言った。

その辺はわしも同意じゃ、あの叫び声は天性の素質じゃな。神のわしが言うんじゃ間違いない。


「くそっ、あのじじい隙があったら絶対ぶっ殺してやる!」


「鶴ちゃんその時は俺も手伝うよ」


「俺も~俺も~」


お~い!そういう事は大声で言うでないわ、なぜ相手の聞こえる場所で話すのじゃ?宣戦布告かのぅ。


「色々言いたいこともあるようじゃが今から先ほど渡すはずだった石を配る、『力を下さい』と念じておくれ」


わしはそう言うと今度こそ銀色で内から輝く石を『風』たちに配った。


「・・・凄い綺麗」


「ああ、さっき貰ったくすんだ宝石とは比べ物にならないな」


姉妹らしい二人が言う。


「その石は使ったら回収するからそのつもりでいるようにのぅ」


「すみません質問を」


「何じゃ?奏と言う名だったかのぅ?]


「はい、奏で結構です。能力は大体はどんなのかわからないのですか?」


「いい質問じゃ、3つに分かれるな、1つ目魔法系、しかしこれは『風』特有のオリジナルになる、2つ目魔法ではない能力じゃが似たような能力がある場合が確認されておるな、しかし完全に同質を言うわけではなく微妙に違うのか特徴じゃ、最後は2つ目とは違ってまだ確認されてない唯一の能力じゃな」


「わかりました、ありがとうございます」


「では思い思いでええからやってみておくれ」


そして『風』達は石を握って目をつぶったり、声は出せなくても良いはずだが出してるものもいる。


「おいジジイ!何も起きねーぞ!」


相変わらずの速さじゃ、喋れるようになった途端めんどくさいのぅこの小僧、またやっちゃおうかのぅ。


「まぁ待て、全員終わってから説明するわぃ」


暫くするとほぼ全員がこちらを向いてくる。


「何も変わってないと思うじゃうがコレからまだ続きがあるのじゃ、これからナイフとある羊皮紙を配る、場所はどこでいいのでその羊皮紙に血を1滴ほどでええので垂らしてほしい」


ナイフと羊皮紙が配られた。

だがなかなか血を垂らそうとするものはいなかった、その奏という積極的な少女も少し躊躇してようだ。


そりゃそうじゃのぉ、自分に傷つけるのはなかなかすぐには出来る事じゃないて。


「あ?コレでいいのか?」


「お?ちょっとなんか儀式って感じ~」


「俺の貴重な血液が~」


3人組を見たのか、周りの者が少しずつ羊皮紙に血を垂らしていく。


まさかここであの3人が役に立つとは、考えるより先に行動する馬・・いや本能で動く人種でよかったわいちょっとだけ評価を上げようかのぅ。


「うお!じじい文字が浮かんできたぞ!」


まだじじい呼ばわりか鶴川とやら?お主だけ評価は下がりっぱなしじゃ・・。


「うむ、その文字はお前達の世界の文字ではなく、わしの世界で使われておる文字じゃがもうお前達には読めるはずじゃ、先ほどの石に念じた行為で文字も読めるようになっておるからのぅ」


「たしかに変な文字だけど読めてしまってるね、慧も読めてるのかい?」


「・・・うん、読める」


「その名を知って初めてギフトが発動できるようになる、理解せよ!今はまだ小さいがこれから努力し大きくせよ!もちろん怠ればその力は小さくなるだけじゃ」


「・・・・おい!ジジイ!なんだこれ!ふざけんなよ!説明しろ!」


「俺も、カーペットとか読めるんだけどなにこれ?」


「サンインパクト?かっけーやべーよ」


この後者2人大声でギフトの名前を言いおった!?普通ちょっと考えたら言わんじゃろ!!名前から理解しろってわし言ったよね?他人に間接的にでも能力を知られるリスクとかわかるじゃろ!?なんて悲しい生物なんじゃ・・にしても鶴川だけ言わんかったのぅ?他の2人よりは考えておるんじゃろうか?まさかな・・。


「悪いが教えてやれるのはコレぐらいじゃ、鶴川は言わんかったのでわからんが、あとの二人はオリジナルの魔法じゃあとな・・ギフトの名は人前であまり言わんほうがええぞ?」


「はぁ???そういうの先言えよじじい!」


「「そうだそうだ!」」


「いや、君達3人が悪いよ普通に考えれば気づくでしょ」


奏でとやらの的確なツッコミが入った。


「何人か今ここでギフトを使おうとしたようじゃな、でも悪いがここではできないようになっておる、危ないのでな向こうに行ってから試しておくれ」


「チッ」


鶴川・・今お主舌打ちしたな?そろそろわしキレて良いかのぅ?神は別に寛容ではないのじゃぞ?むしろ理不尽で我侭なんじゃ!あのババアもそうじゃし!


疲れるわぃ、ただでさえ精神的に参っておるのにこの3人、特に鶴川お主の相手は疲れるわぃ。


「ギフトも渡したことじゃし、わしの世界のことを簡単に話そう」


「あのう」


「なんじゃ?」


話しかけてきたのはナイスバディな副会長。


「先ほど言っていた班分けというのが気になって仕方ないのですけど先に教えていただけないでしょうか?」


「なるほど、だかそれは飛ばすとき向こうに行って周りを見てわかるお楽しみじゃ」


「なぜそのようなことを!ここでわかってもよろしいじゃありませんか!」


あとで覗いて反応が見たいだけだったりするんじゃが正直に言うと鶴川あたりがしゃしゃり出てきそうじゃのぅ。


「すまんのぅそれも神としての理由があるのじゃ」


「そうですか・・それなら仕方ありませんわね」


「ま、まて落ち込むでない!班分けじゃがちゃんと考慮はする!兄弟や親密な知り合いは出来るだけ一緒にするようにする!わしは神じゃ簡単にお主達の関係性はわかっておる」


そう言うと副会長は顔を上げ笑顔でお礼を言ってくる。


「あ、ありがとうどざいます!」


「ったりめーだ!」


癒されるのぅ綺麗な笑顔は・・あと鶴川やっぱりお主は未知の樹海行きじゃ。


「というわけで班の件はいいな?」


「はい」


「チッ」


舌打ちは返事じゃないぞ鶴川!


「ではわしの世界を少しばかり話すぞ、まずは先ほども言ったとおり魔法というものがある。お主達の世界にはなかったものじゃな、コレよりお主達が機械というもので独自の文化を気づいているようわしの世界も色々なことに役立っておる」


「あん?なんだ?時代遅れの世界かよ!」


「黙るのじゃ鶴川!」


「うぴょよぶるべんぎゃ」


おっと、今まで溜まったストレスとわしの管理する世界への冒涜、さらにもう黙らせても最後まで問題ないと考えてしまって思わず動けなくしてしまったわぃ。


「鶴ちゃん!またあの状態!おい!神じい!」


「殴りかかってねえのに理不尽じゃね~?」


「鶴川君がうるさいせいだろ、自業自得だよ」


説明する前に奏とやらが入ってくる。この娘いい子じゃな~、女神候補にマジ入れたいわぃ。


「すまんのぅ彼のせいで説明が進まんのでのぅ」


「いえ、気持ちはわかるので」


「そうかそうか、では生き物についてじゃ。わしの世界で一番多くコミュニケーションをとれる生物は人種(ひとしゅ、次に亜人種と続く、魔物という生物も意思疎通ができるものもいる。」


「あの、今言ったのは安全な人種なのですか?」


「生徒会長君か、安全とは何を持って安全なのかのぅ?お前達の世界でも同じ人種同士殺しあったり争ったりしたじゃろ?わしの世界でも完全に安全な人種など滅多におらんよ」


「じゃ、じゃあ危険なんですか?」


「極端にはしるな、もちろん安全な場所には送るつもりじゃが、そこからどうするかはお主達次第じゃ」


「・・わかりました」


「は~い!は~い!」


なんじゃったかなこいつの名前?人志じゃったかな?3人組の一人がまともに手を上げて質問なんぞ珍しいのぅ。


「なんじゃ?質問ならいってみぃ」


「獣で可愛い女の子はいますか~?」


「自分で探せ」


「ちょっ!俺にだけ厳しくないすっか~?」


「そこまで面倒は見切れないだけじゃ」


決めたわいぃ、こいつは獣人いない地域に送っちゃおうかのぅ。


「本当のことを言うをお主達『風』にもわしの世界を見て歩いて知ってほしいのじゃ、教えるだけではつまらんしわからんこともあるじゃろうて」


「その風と言うのなんだけどボクたち以外の世界から来た風はいないのかな?」


「ほっほー!いい質問じゃのぅそれは今回はお主達だけじゃ、しかしわしは過去にも『風』を呼んでおる親切に言えば前回から100年もたっておらん、つまり前の『風』がまだいるかものぅ」


「前回呼んだのはどんな生き物なのか教えてもらえるのかな?」


「すまんがそれはできんのぅ」


「そうですか、残念です」


「教えられるのはそこまでじゃ、不親切かと思うかもしれんがあとは自分で知って楽しんで確かめてほしい」


うーん、教えてやる情報が少ないせか不満顔のものが多いのぅ。

しかしこっちの世界に来てもらうことで『風』達にも新しい生活を楽しんでもらいたいしそれに知ることも楽しみじゃて。


「さて、最後じゃこれからお主達を送る2ヶ所じゃが、2つの国の大聖堂じゃ」


「大聖堂って教会とかですか?」


「似たようなもんじゃな」


「わしの代理が調べて決めてきた国じゃなら安心せい」


時間はなかったが少しだけスィーニーの奴にわしの世界を紹介する時に候補にあったのを2つ絞った場所じゃ、スィーニーは普段はちょっとふざけておるがやる事はしっかりやるタイプとみたので大丈夫じゃろ。たぶん・・。


「代理ですか?神様の貴方ではなくて?」


「そうじゃ代理じゃ」


「そういえば神様、ボク達は貴方の名前を聞いてないよね?神としか名乗ってもらっていなし」


「それは内緒じゃ、こちらからは言わんことにしておる」


「どうしてですが?」


「わしは自身は基本世界に直接干渉してないのじゃ、先ほども言った通り代理に任せておる。つまり世界では神の存在を認知しておるかもしれないししてない場所もあるかもしれんというわけじゃ、お前達がわしの名前とて知って向こうに行くのはフェアじゃないじゃろ?」


「なんか理不尽なことばかりだね」


「最初にそう言ったじゃろ?恨んでくれて構わんとな」


「ボクの妹まで巻き込んだことが一番恨むよ」


「・・・お姉ちゃん?」


そう言うと奏という娘は質問をやめて隣の妹の頭を撫でていた。


「そうじゃ!わしの名は教えれんがわしの代理の名は教えれるぞ!」


「代理は言っても良いのかい?」


「うむ、最近変わったばかりの女神じゃ!名を『スィーニー』を言うとても可愛くて美しい子じゃよ」


「女神が変わったなぜですか?」


うっ・・胸が苦しい・・この質問が来るとわ・・うぅぅ・・しかし答えねば・・。


「じ、人事異動じゃ」


「・・・お姉ちゃん、あの神様怪しい」


あんまり喋らない妹かと思ったら鋭い娘じゃったー!わし今傷心中なのでこの話は本当にやめて!女の子に鶴川と同じ方法で黙らせたくないから!


「慧たぶん怪しくてもさっきみたいに教えてもらえなさそうだから言っても無駄だよ」


「・・・残念」


いい姉じゃぁぁそうじゃぁぁ言われてもわしが傷つくだけなんじゃぁぁぁ!!


「そ、そういえばお前達も女神スィーニーになら会えるかも知れぬぞ?」


「・・・無理矢理話題変換した」


「き、気のせいじゃ」


やりにくいのぅこの慧とかいう妹は。


「女神はわしの代理で色んなことを任せておる、神じゃが地上の生き物に接点もあり信仰しておるものも多々いる、その者たちに答え姿を見せることもあるのじゃ。最近も女神交代のお告げを流すのに少し信仰のある場所を回ったばかりでな、これがかつてなく評判がよくてのぅ」


「なんかあんまり情報をくれないくせにその女神の情報はいっぱいくれるんだね」


しまったー!話をそらすのに必死なこととスィーニーの事で興奮してしまたわぃ!


「とにかく会ったらビックリするほど可愛い女神じゃ!!」


「・・・・身内自慢うざい」


なんじゃこの妹!弱点を的確についてくるぞ!小柄で可愛いが姉と性格が違いすぎるぞ!老人を労われ!


「・・それではそろそろお主達も出発の時間じゃ」


「待ってほしい」


「まだ何かあるのか?奏とやら」


「個人的質問だったから後回しにしたんだが一番利きたかったことがある」


「なんじゃ言うてみぃ」


「24人じゃなくて25人ではないのか?あの時ボクの隣にいた者がいないんだ、そこのうるさかった3人組とボクの間にいた子だ、ボク達がいる時点でここにいない時点でおかしい」


「そのことか」


「知ってるという事はいるのかい!」


「うむ、彼にだけ実験体になってもらっている」


「実験体!?なぜそんな!」


「これこれ不吉な意味で取る出ない!さっき女神が交代したと言ったじゃろ?その女神にも経験をつませるために彼だけわしではなく女神に説明を受けてもらっておるのじゃよ」


「なぜ彼だけなんだい?」


「特に意味はないのぅ」


わしにはな!!女神のほうの事情じゃしわし嘘言ってないもん!経験つませたいのも本当じゃもん!


「そうか、では向こうで運がよければ合流できるんだね?」


「運がよければのぅ」


たぶん最初の場所にはおらんがそのうち世界のどこかであえるじゃろ・・運がよければじゃがな。


「もういいかのぅ?」


「ああ、彼が無事で選ばれてることがわかればよかったし」


「では今から皆に移動してもらう!ほれ受け取れ!」


金色の石を皆に配った。


「その石に向かって叫べ!ラザルカーナとさすれば新たな新天地にお主達は向かうじゃろう!わしはお前達に行く世界の神としてお前達の行く末をここで祝福させてもらう!さあ!いってきなさい!」


そう言うと奏という娘が一番最初に叫び、次に妹が叫ぶと次々に他の者達も叫んで移動して行った。


「ふう・・行ったか」


コレからが大変じゃな、まずスィーニーも終わっておるじゃろうから連絡をとり裏切られた女神を探さねばならぬ。さてもど・・ん?


「ごべぎあはらぎみくげげぽぽふぉっふぉ~!」


「・・・・・忘れとったわい」


後ろで動けない鶴川は石も受け取れず声を出してもまともにしゃべれないので、どうやら乗り遅れたらしい。

わしのせいじゃないよね?


「・・・今回は本当にすまん・・ほれ」


「はあはあはぁ・・らじゃる・・はあはあかーな」


「ほ、ほれ・・水じゃ!落ち着いて喋れ」


たぶん文句を言わず向こうに早く行こうとしてるは置いていかれた感があるからじゃろう。

そして水を一気に飲み干すと・・。


「お・・おぼえてろ!ラザルカーナ!」


・・・それ負け犬が最後に言うセリフじゃぞ?まぁ終わりじゃな。




カナじい「スィーニー!そっちは終わったかのぅ?」


スィーニー(蒼)「うう・・ぐすっ・・」


次回をお楽しみに(*´・ω・*)


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