閑話 わしの出番かのぅ
閑話とありますが結構重要です
飛ばすと話がわからなくなるかもなのでお付き合いください(*´・ω・*)
「ふぅ・・うまくやったようじゃなのぉ」
それにしてもスィーニーの奴は凄いのぅ。
女神の代理人なったばかりであそこまで力を使いこなすとはわしの目に狂いはなかったようじゃ。
さすがわし!!・・今回の教訓は恋だけは盲目にするということじゃのぅ・・。
神にもわかからないことじゃってあるんじゃよ・・ぐすっ・・いかんこれからわしの使命があるんじゃ落ち込んでおる暇はないのぅ・・これからかつてないほど忙しくなる、まずその最初の1歩なのじゃ!
よし、そろそろ来る起きる頃じゃな。
「何処だここは?慧大丈夫かい?」
「・・・たぶん平気」
まずスレンダーな娘で美しい娘と、よく似てはいるが小柄で華奢な娘が起きてそう言った。
「うぅ・・樹の野郎・・ぶっころ・・し」
「鶴ちゃん・・眩しかったよ・・」
「やべ~よやべ~よ!絶対宇宙船の墜落だよ~俺らキャトルなんとかされたよ~解剖されるっしょこれ~」
そして物騒な事とおかしな言葉を言う3人組が起きてきた。
それを境に次々と来てもらった人種の者達が意識を取り戻してくる。
そして思い思いに思ったことを口にしだした。
「おい!なんだよここ!」
「・・・一体何が?
「ここどこかしら?」
「俺たしか登校途中で変な奴らが騒いでるのを見ててそれから・・」
「・・・わたし・・一体・・何が?」
「何この全部緑色の場所・・」
うん、何度この儀式をしても同じ様な反応じゃのぅ、気持ちはわかるがこれは理解してもらえんじゃろ。
だが・・言わねばならぬのぅ。
「皆の物!今回の『風』達よ、よく来てくれた!わしがお主達をここに呼んだ張本人じゃ!」
わしは威厳のある声をだし目の前の人種の者たちに問いかけた。
「誰だ!てめーじじい!今てめーのせいでここにいるっつったな!ふざけんじゃねーぞ!!!」
3人組で一番最初に目が覚めた小僧がいきなり怒鳴ってきた。
うわ~・・・こいつ返そうかな~返品したいなのぅ・・でも出来ないしのぅ・・やりにくいわい。
「え?鶴ちゃんこのじじいが犯人なの?やるの?やっちゃうの?」
「老人虐待はさすがに気がひけるっしょ~でも男にやらなきゃいけない時もあるしな~」
先手必勝でこっちからこの3人だけやっちゃおうかのぅ。
「そういきり立つ出ない、確かに今の状態はお前達にとってわからないことだらけじゃろうがちゃんと説明するからちと黙ってきいてくれんか?」
「はぁぁぁ?そんな義務ねーし!」
「「そーだそーだ言ったれ!鶴ちゃん」」
おかしいのぅ、わしこっちの言葉で話てるはずなのに会話が成り立たんぞ?
「君達!いい加減にしてくれ!ここにいるのは君達だけじゃない!ボクたちや他にも結構な人数がいるんだ!わけがわからないのはみんな一緒だなんだよ、この老人が僕達をここに連れてきたといってるし、状況を話してくれるなら聞かないと取り返しのつかないことになるかも知らない」
「奏さんがそう言っても俺らはこの状況に納得してねーし!」
「なんで感情だけで話すのかな君達は、他の人たちのことも考えて黙ってくれ!」
そう言うと少し冷静になったのか3人組は押し黙った・・たぶんまた感情に任せて叫びそうじゃが。
それにしてもこの小娘はこの歳で冷静じゃのぅ、決めちゃおっかな~次の女神候補決めちゃおっかな~!
「ほほ、すまんのぅ娘よ、でも庇って貰って嬉しいが話す内容が内容じゃ聞いたあとにお主もわしを責める事になるかもしれんから遠慮なく責めるがいいぞ」
「まだ説明してもらってもいないのでそこはわかりません」
「そうかそうか、では皆の者すまないが清聴しておくれ」
確かに静かにはなったか納得いかない者達もいないわけではない、多少ざわついたがわしは話しはじめた。
「まずわしはお主達のたちの世界風に言うと神様じゃ、そしてこの緑の空間はわしの作った世界じゃ。どうじゃ?綺麗じゃろ?スィーニーに言われてちょっと木や花を増やしてみたんじゃよ。そうしてここにお前達24人を呼んだわけは私の世界に来てもらうこと、わしは来てもらう生物つまりお主達のことを『風』と呼んでおる」
「おいおいおいおい!俺らが異世界に!?なんで異世界なんかに行かなきゃいけねーんだ!ふざけんなよ!」
「マジで!?鶴ちゃん俺は実は楽しみなんだけど!」
「異世界の女って可愛い~かな~」
黙る時間短・・質問あるのはわかるんじゃがなぁ、こいつらのは質問じゃないのぅ文句じゃ・・文句は全部話し終わった後にしてほしいのぅ。
「すまんが苦情はあとじゃ、質問なら受け付けるがのぅ」
「はい!」
「ん?眼鏡の青年いってみぃ」
なかなか好青年じゃのぅ、わしの若い頃に似ておるわぃ。
「生徒会長?」
「やぁ奏君、久しぶりだね」
「はい、それに副会長も」
「ごめん挨拶はあとだ、僕にもこの神様に聞きたい事がある」
「あ・・すみません」
ふむ、生徒会長?学び屋を統率する役職だったかのぅ?
「あのー、貴方が神様でこの場所は貴方が作った場所というのはわかりました、でもこれから僕達は貴方の世界に行かされるらしいのですがなぜ僕達なのですか?それにそれは断れるのですか?もし断れるなら僕は行きたくないのですが」
「当然の疑問じゃな、まずは選んだ理由はわしの気まぐれじゃ、そこにお主達がいたのでこっちの世界の神様に許可を貰って実行した、そして断る権利じゃがのぅ、残念だがそれはないし、行ったら帰ってこれんよ」
「な・・・」
辛いじゃろうがこっちも伝えねばならぬ、理不尽じゃろうそれもわかる。
だがのぅこれはわしの管理者としての義務なのじゃよ、理解してもらおうとも思わんし理解できんじゃろうて、だから言葉では伝えたとしても意味はない『風』に選ばれたものには突然の天災ぐらいに思ってもらえば御の字くらいじゃな・・。
「ふふふふふふざけんな!!!」
うむ、出番だと思っておったよ鶴ちゃんとやら、まったく会って数分で行動が読める人種も珍しいのぅ。
「文句は後と言ったし怒りはわかるが・・・そしてわしに武力は無意味じゃ」
言葉と同時に殴りかかってきおってからに!確かにこんな行動に出るのもいたが鶴ちゃんとやら!お主早すぎる!過去ここまで早い奴もいなかったわぃ!早い男はどの世界でも嫌われるぞぃ!
「ぐがががぎぐべぼばぶ」
何処から出した声じゃ・・こいつおもしろいぞぃ・・。
「鶴ちゃん痛いのか!大丈夫!」
「お~い!神じいさん!鶴ちゃんになにしての~?」
「動きを止めただけじゃわぃ!ただそこから無理に動こうとすると多少痺れるかもしれんがのぅ、動いたりしなければ全然問題ないので暫くそのままにしておれ」
変な声はわしのせいじゃないよ?
「あのぅ、わたくしからも質問よろしいですか?」
ほう!いい体した娘じゃ!たしか副会長と呼ばれておった娘じゃ!
「何でも聞いておくれ」
「は、はい!あのですね、つまりわたくし達は強制的に貴方の世界に送られるわけなんですわよね?わたくし達は元世界に戻れないとのことですが残された、つまり私達の両親やお友達はわたくし達を探すんじゃないのですか?」
「それはない」
「ど、どういうことですの?」
「お主達の存在は変更されるからじゃ、この世界からわしの世界にな、つまりこの世界にいなかったことになる忘れられるのじゃ例外なくのぅ」
「ぐぼぎめじじじじろこんぎふんちょ」
「そんなことって・・・」
そう言うと副会長とやらはがっくりと膝をついて座り込んでしまった。
結構タイプの子のこういう姿は応えるわいぃ・・そして鶴ちゃんとやら・・学習能力ないんかい!動かなきゃ痛くないって言っておいたのにまだ抵抗しておったのか!お主の奇声で台無しじゃよ!
「続きを話させ「ぎゃぎゃびなぴぴくぉちょちょぶん」
いっそ殺・・口をふさぎたいわぃ鶴ちゃんとやら・・だがそこまでするのはさすがにわしも・・一応『風』だし・・。
「ゴホン!続きをはなすぞぃ!」
わしは少し大声で話しことにした、はぁ・・。
「すまんが質問してもらい返答した通りもうお主達のこれからの運命は決まっておる、これからお主たちは『風』となりわしの世界で新しい生活をしてもらうこととなる、もちろんあちらの世界に行くにあたり多少のサービスはさせてもらうし、飛ばす場所の安全も保証しよう!」
「ぐどがんぼ・・はあはあ」
「鶴ちゃんもう動かねー方がいいよ!」
「やべーよあの神じいやべーよ!」
そうじゃ、友の助言を聞いて黙っておくれ・・。
「すみません、質問をしたいのだが」
そう言ったのは最初に3人を止めてくれたあのスレンダーな娘。
「うむ、言ってごらん」
「ボク達が全員で貴方にこのまま攻撃をしても返り討ちにされそうなのはあの鶴川君の状態でわかりました。あんなのは人に出来る事じゃないし」
「そうか、しかしあの叫び声はわしのせいじゃないぞ」
「それはわかってます、それでボクたちは貴方の世界に行かされるとの事ですが、ボクたちはその世界で何か成すことがあるのですか?なぜその『風』というのが必要なのかを教えてもらいたい」
「まずはお主達はわしの世界で何も強制で成すことはない、もしかしたら送られた場所で頼まれて何かをやるかもしれんがな、わしが頼んでお主達に何かを成せということはない、そして『風』というのはわしが定期的に行なっておる世界への干渉じゃな。新しい生物や知識を世界に送ることで世界の成長また進化あるいは退化を促す儀式じゃよ」
「それにボクたちが気まぐれで選ばれたと?」
「そうじゃ、恨んでくれて構わぬよ」
「怒りたい気持ちもありますが感情に任せて物をいうのは好きじゃないので、それにどうにかできる気がしない」
「そうか、すまんのぅ」
「ボク達は送られるのは強制でも向こうでは自分の意思で行動していいのですね?」
「当たり前じゃ、それが権利じゃ」
「わかりました、続きがあるならどうぞ」
「ごごぽぽあふがにぇぇうみじじいてめべろんが」
お前の奇声の続きは聞きたくないぞ鶴ちゃんとやら!本当に動かなければ無痛なんじゃよ!あとな今奇声に「じじいてめ」って言ってたじゃろ!神の耳を舐めるでないぞ!!
「説明はしたがわかってもらおうとは思わぬ、特に感情では理解できんじゃろ」
周りを見ると睨んでいる者やうつむいている者や泣いている者もいる、当然じゃな。
「お主達にはこれから多少の金品を渡す、そして悪いが今体に付けている物以外の所持品は見ればわかるように没収させてもらった言いたいこともあるじゃろうが決まりなのじゃ、そしておぬし達は今回2組に分け2ヶ所に飛んでもらう事とする、班分けはわしが決める24人じゃから12人じゃな」
「な、なぜさらに分けるのですか?」
「せ、せめてわたくし達で班は作れないのですか?」
「分ける理由はこっちの勝手な理由じゃが向こうで平等をきす為じゃ、あと班分けじゃがわしが決めるがちゃんと考慮して考えるので許してほしい」
鶴ちゃんだけ未知の樹海に送っちゃおうかな~・・・・。
「まずほれこれを全員受け取れ」
そうい言うと全員の手に皮袋を出現させた。
ふむちゃんと受け取ったようじゃな。
「ぎゃべんぇいててんがうけとくぉたらふぉっふぉ~」
1人だけ受け取れんかった奴がいるらしい、これも天災じゃな。
「・・・灰色の宝石?玉?違う・・石?」
それを言ったのは小柄な可愛らしい少女。
「慧も同じか?ボクも3つ同じ色の玉が入ってる」
「・・・くすんでるけど綺麗」
「それは向こうの世界で価値のある石じゃよ、向こうの通貨を渡すよりどのような場所でも価値が認められておる物じゃな。なくさないようにな・・あとすまんが落した者は拾っておくように」
「ぶざげるぐぐぺなぐぞじじをむねいいいっじぇ」
いくら何処から出したかわからない奇声でも今のもわかったぞ鶴ちゃんとやら!またくそじじいと言ったじゃろ!!お主達には理不尽な神様かも知れんがわし一応偉いんじゃよ!?
「これでお主達には向こうに行ってもらう事になるが最後にこれは『風』に与えるサービスじゃ、今からお主達1人1人に贈り物を渡す」
「「ギフト?」」
「そうじゃ、お主達風に言えば魔法、超能力じゃな、これから行く世界には魔法が存在する、しかしギフトはお主達だけの魔法もしくはお主達だけの能力が発動するかもしれない機会じゃ」
「きたよ~これ~」
「鶴ちゃん鶴ちゃんやばいよ!俺ら人間じゃなくなるかよ!!!」
「ぞれよりびびがげんびじやげれびんじにいぼぼぎゃぎゃんば」
友達の問いにはちゃんと答えるのが義務じゃ、あとすでに鶴ちゃんとやらは人ではないわ、叫び声が。
「ボク達は向こうに行く犠牲の変わりに不思議な力を貰えるのですか?」
「そうじゃ、だが期待はしてはいかんぞ?たしかに特別な力じゃがそんなに強いのはやらん、これも決まりじゃ、どんなギフトが出るかも発現しないとわからないしな、過剰な期待はするでない」
大きい力がすぐ手に入ると思わないことじゃ、そんなの与えたらわしの仕事が増える・・ただでさえこれから大変・・ぐすっ・・いかん・・スゥーニーも頑張ってくれるしわしが落ち込んでは・・。
「神様!俺手からレーザーとか出したいんだけど!」
「俺はアレかな~、光系?ほら、ばーとかいうやつ?」
何こやつら?説明聞いてたかのぅ。選べんし何が発動するかわからんといったじゃろ?それに光がばーーって意味不明じゃし・・。
「すまんがギフトは肉体、精神、魂にととわしの力でちょっとだけ干渉して発言させるのじゃ、もう一度言うが選べんし、そんなに強い力でもない」
「「「チーート!チーーートチーーーーート!」」」
「・・いい加減にしないか仙田君、人志君」
鶴ちゃんとやらにこの2人はちゃんと真面目に話したとしても会話ができんのぅ・・3人セットで返品希望じゃ。
「ふぅ・・それではギフトを贈ろうと思う、今からお主達にさっきの様に石を渡すのでそれを握って思い方は個人にに任せるが基本こう念じておくれ、『力を下さい』とな」
「では石を配「あの、待ってください」
奏とかいう娘が止めてきた。
「なんじゃ?まだ質問かのぅ」
「そろそろ鶴川君の拘束を解いてあげてもらえると助かるんですが、たしかにうるさいのはわかるけどさっきもそうでしたけどこれではその儀式をやるために石も握れない」
「確かにそうじゃな、鶴川とやら今から動けるようにするが静かにするんじゃぞ?ほれ!」
わしは手を少し動かすと鶴川とやらがバタンと膝を突いて立ち上がったと同時に・・。
「うぴょぴょぴょぴょぴょまんだぎゃんばげんきらて!!」
物凄い速さで殴りかかってきたのでまた動きを止めた、にしても面白い声じゃ・・。
「鶴川君・・君ね本当に学習能力って言葉を覚えたほうがいいよ・・お願いしたボクにまで恥をかかせないでよ」
なんじゃ・・こいつはこいつをわしの世界に連れて行っても害しか気がするぞ!まったく何度遮るんじゃこやつは!
そういう事を思っていると頭の中に声が響いた。
これはスィーニーじゃな、凄い丁度いいタイミングじゃ、鶴川とやらが静かになるまで休憩を挟むかのぅ。
「すまんが・・皆の者・・飲み物ぐらい出すのですこーし用事が出来た10分もかからないと思うが待ってて貰えるかのぅ」
そうしてわしは適当に飲み物を出して全員の前に出現させた。(鶴川以外)
しかし一応全部説明したはずじゃが連絡を取ってくると言うことは兄との話で緊急事態でもあったのかのぅ?
「どうしたんじゃ?何か問題でも起きたかのぅスィーニーや?」
「あ・・カナじい!あたしの体の性別って変えれる?」
「・・・いきなりなんじゃ?」
カナじい「まだまだわしのターンじゃ」
鶴川「ぶざげんだぐぞじびびいいいああもんど」
3人組・・とういうか鶴川が面白い、一応彼は顔は良いので黙ってればモテます。
ただ・・喋ると残念なだけです(*´・ω・*)