贈り物(ギフト)
ついに美紅に能力が!!
楽しいんで頂けてますか?(*´・ω・*)
贈り物の儀式キターーー!
「蒼ちゃん!蒼ちゃんそれで僕はどんな能力が貰えるの!?」
「・・・美紅ちょっと必死すぎてひくんだけど?あとギフトねギフト!」
「だって楽しみにしてたし、一種のイベントでしょ?」
男の子だったらこういうイベントは興奮しなきゃ嘘でしょ!
簡単に言えば超能力よ?魔法よ?絶対出来なかったことが出来るようになる!それだけで興奮しちゃうでしょ!僕だけじゃないって絶対!
「なんとなく気持ちはわからない、美紅が思ってる凄そうなギフトが貰えちゃうとかじゃないかもしれないよ?」
「わかってくれないんだ・・、それとどういうこと?」
まさか僕は無能力者なのか!いや確かに大した人間じゃないけど・・無能力者だったらショックだよ!
向こうで他の人に無能力者とか馬鹿にされちゃうよ?『この無能!!』とか言われたら・・やだこの言われ方だと能力以前に何も出来ない人みたい・・言われたら夜に枕を濡らしちゃうよ僕。
「あのね、さっきの話聞いてた?もう一度言うよ?カナじい、つまりコレから行く世界の神様の方針で世界の秩序を壊すようなギフトは最初から与えないって言ってるの」
「・・聞いたような気がする」
「うん、だからね?あんまり過剰な期待してら美紅が困るしされてもあたしが責任感じちゃうし」
ソッカー、ソウダヨネーソウイウモンダヨネー・・。
時間を止めるとか、時間を飛ばすとか、空間を削るとか、右手に不思議な力が宿るとかナイヨネー。
うんうん、期待しないでおくよ蒼!さよなら僕の願望!!!
「蒼ちゃんさすがに僕もそこまで期待してないよ!信じてよ!」
「本当かなー姿はあたしになっても美紅の事は態度やちょっとした仕草でわかっちゃうよ?絶対過剰な期待してたよね?」
うわ~さすが生まれた時からずっと一緒な妹だけある、そんな細かい事まで僕を理解してるなんて嬉しいな~!情けないな~!
「平気!平気!気にしないで!」
「怪しいんだけど・・あ!でもギフトに関係なく魔法は才能があれば向こうで使えるよ?ただカナじいが言ってだけど貰えるギフトが魔法の場合もあるってさ」
「どういうこと??向こうで覚えれるかも知られないのに先に貰えるの?あ!さっき言ってた努力もなしにいきなり使えるって奴?魔法の才能の開花が今回貰える能力になるとか?」
「どうしたの急に!美紅すごい当たりだよ!でも半分だね正解は!努力もなしって言うのはゴメンちょっと違うかも魔法の場合すぐに発動できる事があるけど威力上げたい場合すごい大変みたい」
「魔法も大変なんだねーあと!なんかすごい久しぶりに褒められた気がする」
「ふふ、あとは魔法の場合はオリジナルつまり新しい魔法発現かな」
「どういうこと??」
「発現した能力が魔法に属するもので今まで見たことない魔法が発現するの」
「それってすっごいチートな魔法が発現したら神様の方針を覆しちゃうんじゃない?」
「たぶんそれはないかな~発現させる時に使う力を調整するって言ってたしね」
「へ~、やっぱり考えてるんだねさすが神様」
「女神も褒めてよ」
「可愛い」
「適当な感じがした」
おかしい・・可愛いが効かなかった?まさか女神になって耐性が出来たとか?もしそうだったら妹の為に新たな賞賛の言葉を開発しなきゃいけないかも・・そうして僕の異世界での大事な目標が1つ定まったのである!めでたしめでたし。
「つまり僕に発現するギフトは魔法系じゃないかもしれない可能性もある?」
「そうかもしれないしそうじゃないかもしれないかな」
「さっきから聞いてると発現させるってことは蒼や神様にもどんなギフトが出るかわからない感じに聞こえるんだけど?」
「ん・・?そうい言わなかったっけ?あたしやカナじいはギフト発現のきっかけを『あげる』だけなの」
「手助け程度ってこと」
「手助け程度じゃないけどもうちょっと上の力だと思うよ?だってギフトは『風』特有だし」
「ふ~ん」
まあ、なんにしても何かしらの力貰えるのね?何度も言うけど無能で仲間はずれは嫌よ?
「たしか『その者の肉体と魂と精神力を利用してちょっとだけわしが干渉するだけのお手軽作業じゃ』って言ったたかな?今回は、ていうか美紅だけはあたしがそれをやるけど」
「難しいことは覚えれません・・」
「そんなに難しく考えないでいいよ?」
「そうなの?大丈夫?」
「うん、やり方も聞いたけど結構単純な作業だし」
へ~たしかに蒼が力を使ってるときはなんと言うとか、あっさりしてるというか適当な感じがしたしね!特に僕の魂の移動のときとか!忘れないよ?無慈悲のノーモーション!!
「ギフト関係の説明はもういい?あとは発現してからわからなかったら言ってくれたほうがあたしとしては楽なんだけど?」
「オッケー!どんとこい!ってまって!いきなりはなしよ!合図とかしてね!?」
「・・なんで覚悟したのにそんなに構えてるの?なにかトラウマでもあるの?」
あるよ!!ついさっき出来たよトラウマ!17年間付き合ってきた体にお別れも言えなかったトラウマが!!大好きな妹に先ほど植え付けられたばかりだよ!!
「ナンデモナイデス」
「じゃあ、いくね」
「うん」
「こうかな?えいっ!」
やっぱり掛け声あるじゃん・・使ってよー僕の体の時に・・。
「あれ?今ので終わり?」
「なわけないでしょ」
そう言うといつの間にか蒼の左手に銀色に光る石が握られていた。
「これ持って念じてみて」
「え?念じるって?」
「思えばいいのよ、コレ食べたい!とか」
「それさっき蒼の話にでた食べ物でる宝石だよね?これ違うよね?ここで同じもの渡す意味ないよね?」
「冗談冗談!食べ物でる奴は青色だしね、でも同じ要領だよ、単純に力を下さいみたいな感じで握って心の中で思うだけだから」
「・・・やってみる」
力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい力を下さい!
そうして僕は蒼に言われたとおりに石に向かって簡単に願った。簡単に願った。大事な事なので2回・・。
「なんか長くなかった??」
「え?気のせいだよ!長いと思ったらならつい蒼の幸せも願っちゃったからかな」
「嘘臭・・」
優しくて可愛くて・・そして鋭い妹で兄はとても嬉しいです。
「それよりこれで僕にも何か能力が!?どうやって確かめるの!?ステータスとか出ちゃうの!?」
「え?なにそれ?」
「いやいやいや、魔法の世界なら相手のステータスと見れたり自分のステータス見れたりさ!こうレベルがあーがったーとか!!」
「??????」
「ないの!!!?」
「言ってる意味わからないけどそんな説明されてないしないと思うよ?なんならカナじいに聞く?」
僕の妹はゲームあんまりしないんだった・・そりゃわからないよね~でもないのか~。
「いいよ聞かなくても、カナギウス様から言われてないんでしょ?」
「うん、ギフト発現終わったら行く世界の話はするけどステータス?そんなのカナじいの説明に出てきてなかったよ?」
「ならいいです、別になくても困るわけじゃなし・・」
「そう?落ち込んでない?」
落ち込んでない!想像と違っただけ!僕の安易で単純な想像で魔法な異世界=ゲームって想像しちゃっただけだし!!
「ところで蒼ちゃん」
「ん~?」
「僕はギフトをゲットしたのでしょうか?何も感じないんだけど?」
「失敗しちゃった♡」
「蒼ちゃん!!!!?」
うぅぅ・・ここでまさかの・・でも新米女神だし仕方ないよね?完璧な妹でも神になったからって元は人だし失敗もあるよね?
「冗談だよ??」
「・・・・・蒼ちゃん?冗談は時と場合を考えようね?」
「美紅で遊ぶのはあたしの特権だし」
許可した覚えがない特権を妹は持っていたらしい、その特権って期間あるのかな?あったら次回更新の時に無効にしたいのだけど出来るかな?
「蒼ちゃんどうがギフトの発現の仕方を教えて下さい」
「えっとね、『名前を知って自ら理解せよ!』」
「え???」
「だからそういうこと」
「どういうこと??」
「あ!今のカナじいの言葉ね?」
「肝心なこと抜かさないでよ」
「ゴメンゴメン」
って言われても余計わからないのだけど・・。
「あった・・これこれ」
そういうと妹は1枚の羊皮紙?を出してきた、これ羊皮紙だよね?初めてみたかも。
「ほらナイフ!それに血を垂らしてみて?」
「え?血出さないといけないの?てかギフト発現より儀式的じゃない!?名前を知るほうがえぐいよ!!」
「文句多いなー」
「蒼の体に傷が・・」
「・・・やっぱり名前とかどうでもよくない?」
「いや!やるよ!?それしないといけないんだよね!?何言ってるの!?すぐ治るよ!指の先にちょっと傷つけるだけじゃん!」
「・・あたしの体大事じゃないんだ」
「状況考えてよ!蒼の体は大事だよ!?大事だけど僕のつぶやきで気づいたくせに女神の仕事放り投げないで!!」
僕だって気がひけるよ!でもやらなきゃ次に薦めないし!やってやるよ!!
僕は出来るだけ優しく本当に優しく蒼の・・いや今は僕か?僕の人差し指にナイフ当て血をを出して羊皮紙に垂らした。
「コレでいいの?」
「うん、これ魔法の羊皮紙みたいで一般でもある奴みたいなの、なにか魔法の才能がある場合はどんな魔法が使えるか文字で教えてくるからそれで理解して自分にあったのを習得する事が多いらしいの、このギフト発現の場合はあたし達が発現を手伝ってから、発現したギフトの名前をこの羊皮紙で知るんだってさ、そうすれば名前から能力を理解できる事が多いからそれで自分で理解しなさい!だって」
「へ~でも名前を知っても理解できない場合は?」
「理解できるようになるまで頑張る?」
「無責任!!?」
「だって~最初に言ったじゃん!そんな期待するギフトは無理ってカナじいは結構そういうのが好きなんだよきっと!『風』を呼ぶ理由も世界の進化と退化って言ってたし!だからギフトの発現は手伝うけど理解とかギフトの進化はあとは自分の努力!って方針だと思うよ?あ・・だから退化もあるかも?」
「カナギウス様がおっしゃるなら仕方ない!」
「なにそれ?いつからカナギウス信者になったの?なんかムカつく」
可愛いくて大事な妹を助けていただいた時からです!カナギウス様は僕にとっても大恩人です!会ったことないけど・・・。
「あ・・美紅美紅!文字浮かんできてる!」
「本当だ!・・血文字!!えぐいよ~!」
「血でやったんだし予想できるでしょ」
デスヨネーでも血が苦手!
「あれ日本語じゃない・・・?けど読めるよ?」
「あ・・言い忘れてたけど宝石に念じる事でギフト発現と同時に行く世界の文字と言葉も話せる力は授かる仕組みね」
それ言い忘れないでね・・結構大事だよ蒼ちゃん・・。
『 興味 否定 』
「・・・・蒼ちゃん?なにこれ?」
「しらな~い!」
「さっきわからない事は発現してから聞いてね?って言ったよね!?」
「答えるとは言ってない!!!!」
何それ!確かに言ってなかったし正論だけど!でも酷くない!?
「で、でもちょっと位わからない?僕はまったくなんだけど!」
「うーん魔法じゃない位かな」
「それだけでもわかるだけ嬉しいよ・・」
「あたしは魔法の種類はほとんど習ったとか言うか頭に叩き込まれたしね、オリジナル魔法だったとしても魔法特有な名前の感じもあるしね、こんな変な名前なかったよ」
すごい全部魔法知ってるのね、さすが我が女神な妹の蒼ちゃん、でも僕のギフトを変なのって言ったよね?今!
「じゃあ、魔法とも関係ない能力ってこと?」
「そうなると思う、説明受けた感じでは3種類あってオリジナル魔法か、ギフトだけど他にも似たようなギフトを持ってる場合があるって、でもその場合威力や細部が違うとか何とか言ってた!あとはまだ誰も見たことないユニーク能力があるって言ってたと思う」
てか2つ目ハズレじゃない?失礼かもだけど・・。
「へ、へー僕のは蒼が説明された中にある?も、もしかしてユニーク?」
「ないよこんな変な名前のギフト」
また言った!また変って言った!嫌いなの!ねえ蒼ちゃんは僕のギフトに恨みでもあるの!?でもないってことはユニーク!?・・あ・・被ってる可能性もまだあるのか・・くっ!
「・・名前わかったけどこれからどうすればいいの?」
「ん、『名前さえわかれば自ずと心で理解し鍛えいずれはその者の力となる』」
「カナギウス様のお言葉?」
「うん、つまりもう入り口は開けてあげたから、あとは自分の努力次第ってことだよ」
「今のすごいわかりやすかったかも」
「でしょ?カナじいの遠まわしな言葉よりあたしのほうがいいでしょ?」
どっちも似てる気がするけど・・僕は当然こう答える。
「うん、蒼の説明は最高だよ」
「えへへ」
よかった・・僕いいこと言った、すごい笑顔だよ~可愛いよ~!
「あとさ、ギフトは実践というか自分で努力して使いこなしていけってことでいいんだよね?」
「うん、正直言うと美紅にも裏切り女神に協力してもらうし、力を貸してあげたいけどあたしなりにやることあって・・ゴメンね」
なんかデレてない?さっきから可愛いんだけど!!
「気にしないでいいよ、蒼は蒼で頑張ってよ!自分の力を理解して鍛えるとか面白そうだし!楽しく向こうでやるからさ!」
「うん、応援してる」
なんか素直だ!何があった!妹よ!
「よし!ギフトも貰ったし!まだ使えないけど・・コレから異世界!?」
「美紅、ギフト発現に興奮してちょっと前の話忘れてるよね?最後にコレから行く世界の簡単な説明もするって言ったよ」
「あ・・そうだった」
「なんかちょっと心配になってきた」
「ゴメンね」
すっかり忘れてた!そっかー最後に説明かー能力発現イベントほどじゃないけどちょっと興奮する。
これから僕が行って生活する新天地!異世界!どんな場所だろう!
あ・・これもすっかり馴染んでしまって忘れてた生活するの僕の体じゃないや・・。
蒼「変な名前の能力だね」
美紅「また言った!!!」
投稿は頑張って1日1話を目指しますのでよろしくね(*´・ω・*)