妹を紹介します
初投稿です、作者頭悪いので濁点や誤字脱字結構あると思います。
色々批判や感想もあるでしょうがそれよりも面白く読んでくれればと思い頑張りました。
なので広い心で読んでいただけると幸いです
6話くらいから面白くなってくるかな~って書いてて思いました。
私は無駄な会話ややり取りに大好物です。それを楽しんでいただけると嬉しいかも?(*´・ω・*)
僕の名前は樹 美紅高校2年生です。
女の子みたいな名前だけど男だよ?名前に対する苦情は受け付けておりません。
身長は一般的な男子より若干低め、体重も軽めで運動神経もあまりよくない。
成績も家庭教師がいなければ絶対に中の下までは落ちてると思う。
彼女のおかげで成績は全学年で平均より上をキープしている。
得意なことは?と聞かれたらありませんと即答できるくらいに趣味がない。
というか、僕は基本他人に対して無関心すぎるというくらい無関心らしい。
らしいと言うのは妹という第3者の視点からなる感想だからだ。
『本当に他人に興味ないよね、もっと積極的になればモテるかもしれないのに!』
これが僕の一番身近な人の口癖であると同時に僕に対する評価らしい。
まあ、そう言われるのもわかるのだけど、自分自身他人に対して興味が持てないのは自分でもわかっているので直そうとも思ってないのが事実である。
この性格のせいで中学校では友達といえるものは皆無で、多少イジメられたりもした。
実際何度か暴力を振るってくる同級生もいたのだけれど、そういった輩は抵抗するとさらに面白がるのがわかっていたので、無気力を貫き通した。
最初は庇ってくれた幼馴染もいたのだけれど、僕がイジメに対して自ら真剣に向き合わない諦めにも見える無関心さと無抵抗を見て、庇っても無駄と見たのかすぐに愛想を尽かした感じになってしまってからはその幼馴染とも疎遠になってしまっている。
唯一最後まで僕のことを気にかけてくれたのが居たのだけれど、僕はその子に迷惑をかけたくないという理由で学校では距離を置いたりしていた。
でも高校生になってからは人間関係がわかったのが良かったのか普通に学校生活をおくれているので安心している。
そして高校生活が始まって1年が過ぎた頃、僕が2年生に上がってから僕に対する周りの態度がおかしいぐらいに代わることになる・・中学とは比にならないぐらいに・・。
新しい学年が入ってきて下級生ができる年、僕の生活環境に劇的変化が起きる年・・。
なぜそんな変化が起きるのかというと、中学でもあったのだけれど、妹が入学してくるからだ。
僕と妹は似てないらしい、自分でも兄弟??と疑問に思うこともあたかも知れない。
容姿?天使ですよ!髪型は中学より少し伸びてショートボブよりちょっと長めになってる、スタイル?中学2年ぐらいからすごい成長をとげてます!身長は平均より低いはずなのに胸は大きめだし!腰はくびれてるし!スタイル抜群!あ・・興奮しましたごめんなさい。
頭のできもよく、実は僕の家庭教師は妹なわけで、妹がいなかったら僕の成績はとんでもないことになってたのは言うまでもない。
でも性格は僕と似てると思う、なんというか外ではすごく優等生な態度で通しているようだけど実際はサバサバしててあんまりほかの事に興味がないんじゃないかな?と思う言動が多々見られた。この辺は身内である僕の勝手な見解なので正直なところわからないというのが正しい。
まあ、正直な話僕がイジメにあったのも妹の存在があったせいなのもある。
でもその辺はあんまり気にしてないし、妹も気づいていたようだけど僕が迷惑をかけたくないという態度をとっていたせいもあってあんまり積極的に聞いてきたりはしてこなかった。
そんな僕とは全然違う妹が入学してきた日は周りがとても騒がしくうざいと思ったほどだ。
「うわ、何あの子?一人だけオーラが違うんですけど」
「可愛すぎるでしょ!天使か!」
「この日を1年も待ってた!!!蒼ちゃ~ん!」
「わ~、可愛い触りたい!てか絶対いい匂いだよ!うん絶対友達になる!」
「誰か同中だった子いない?紹介できる人いない!」
「"`ァ,、ァ(*´Д`*)"`ァ,、ァ」
等・・様々な反応があった入学式。
その後、妹と僕が兄弟とわかるイベントがあるのだけど、大抵の人は嘘とか信じられないとかを平気に口に出して言ったあとに男女問わず「紹介してください!!!」と言うのが定番である。
誰がするか!!!!!・・過去しなかったせいでイジメられたりしたけどさ・・。
そんなわけで僕の妹の樹 蒼華が入学してきた。
「美紅!美紅!どうだった!あたしの高校生初の制服姿!可愛かった!?」
家に帰って来て妹が一番に僕に言った言葉がコレである。
ちなみに妹は僕のことを名前で呼ぶ。
お兄ちゃんと言っていたのはもう記憶にない位昔の話だ。
「ねぇ!聞いてる?制服姿どうだったって聞いてるでしょ?可愛かった?」
「ん・・、家出る時に見たでしょ?」
「そういうこと言ってるんじゃないの!1回見た見ないじゃなくて可愛かったかどうかを聞いてるの!」
「カワイカッタ」
「なんか心がこもってない言い方だよね?」
「気のせいだよ、僕の学年なんか蒼が体育館に入って来た時点で奇声あげてる人いたしね」
「そんな変な人はどうでもいいんだけど・・私としては美紅が高校生になった私を見てどう思ったかを正直に聞きたかったんだよ」
「いつ見ても蒼は可愛い!!!」
蒼華のことは家族の中だけ小さい頃から『あお』と呼んでいる。
ちゃんと蒼華と呼んであげるべきだと思うけど今更というか慣れてしまったし、妹も何も言わないしそのままにしている。
「今度は即答すぎて嘘っぽく聞えた」
なんて答えればいいの?
そんな会話をしながら僕達は食事の準備をして一緒にご飯を食べた。
僕の両親は共働きで夜遅くにならないと帰ってこないので食事の準備は主に・・僕がやる!
妹は料理ができるくせにやらないのだ。
というか家ではこの優等生はほとんど家事はしたことがない、出来るのにやらない!
『勉強教えてあげるんだし、変わりに家事全般は美紅ね!お掃除ぐらいなら多少手伝う!』
というのが妹の言い分です・・むしろありがたいので家事ぐらいやらせていただいてます・・はい。
僕が言うのもなんだけど、僕達兄弟は仲が良いと思う。
喧嘩もまったくしたことがないし、妹は僕に対してきついことも言うけれど大体的を得てるし、僕のことを思って言ってるとわかってるので僕としては言われても怒りも沸いてこない。
シスコン?否定はしません、だって可愛いもん!全部!
「はあ~!やる気起きない!」
僕のセリフかと思うかも知れないけど、これは妹がたまに言う言葉だ。
僕の前でしかたぶん言わない独り言で小さい頃からもう数えるのがめんどくさいぐらい聞いたことのある口癖みたいな感じになってる。
2,3回過去に何がやる気ないの?と妹に聞き返したことがあるけどすぐにこう返された。
「あ~、気にしないでいいよ」
と言われたので気にしないことにしてる、何度も言うので本当に口癖なんだろうなと理解するようにした。
妹が高校に入学して1ヶ月が過ぎた。
予想通り妹の評判は凄く、特に男子生徒の人気は凄いことになっていた。
最初の数日は一緒に登校していた僕であったが、殺意のこもった視線を何十と感じれる状態に陥ったのですぐにやめた。
妹は「いいじゃん別に」と言っていたけど、たまに明らかに外見が怖い人が視界の端の方でシャドーを始めたりしていたので説得して離れて歩くようにしてもらった。
1ヶ月もたつと僕と妹が兄弟と言うことも周りの生徒にも認知されてきたようで、僕に対する周りの態度も変わってきた。
大体は妹のことを聞いてくる男子生徒だけど物凄くうるさい。
何の食べ物が好きか、趣味は何か、タイプの異性、彼氏の有無、過去に付き合ったことはあるのか、など細い事をあげればきりがない、妹の使ってる歯ブラシ何?とか・知ってどうする・・ちなみにこの質問だけには正直に答えたあげた、僕の歯ブラシの銘柄だけどな!!
あとは聞かれても困るし知っていることもあるけど曖昧な答えしか返していない。
正直に言えばこうだ、誰が教えるか!!!せめて自分で聞きに行け!!!出来なければ永遠の謎で最期まで余生を過ごせ!!!そのほうがロマンだあるでしょ?
一番困るのが家に遊びに行っていい?という輩である。
僕はコレに対してはすぐに返すことにしている。
「ゴメン、それは困るから勘弁して」即答だ、てか目的があからさますぎて断られる前提で聞いてるとしか思えない。
あと君達・・クラスメイトになって僕との初の会話が家に行っていい?とか失礼でしょ!僕に対して!
その時点で友達じゃないよね?そもそもそんな妹目的の邪な考えで遊びに来たいと言ってくる人達とお友達にはなりたくない。
周りがこんな人達ばかり・・これじゃ他人に興味なんて持てないね!
男子生徒よりやっかいなのは女子生徒だ。
女子生徒からの「ねぇ、1年の妹さん紹介してくれない?」は非常に答えにくい。
何人かは顔を赤くして聞いてくるので僕のほうも焦ってしまうし、最初は女子生徒なら別に紹介しても妹の友達が増えるからいいかなって思ったりもしたけど、すぐに考えが変わった。
真理を知ったのだ・・世の中には女の子が好きな女の子もいる・・。
大事な妹の為にある意味男子生徒以上に紹介してはいけない部類の生態を持つ生命体なのでこれも丁重にお断りをしているのだ。
そんなこんなで僕は妹という存在の窓口になっているわけで、でもその窓口は一切妹への取次ぎは行なってないので必然的に僕を通して妹に近づこうとした人たちは窓口で断られると僕に対して文句や愚痴を言ったりする。
「受付のクセに」「ケチ」「似てないくせに」「根暗」「女みてーな名前しやがって」「天使の使い」など僕が断わると他にも酷い捨て台詞を言って去っていく、別に何を言われても気にしないのでいいけどね!あと天使の使いってちょっとカッコイイから!あと女みたいって言った奴!全国のミクに謝れお前!
そういうわけで、僕の高校生活は妹の存在が大きくなっている。
ただ中学と違うのは、まだあからさまイジメがないのがマシなほうだ。
中学よりさらに可愛く成長した妹が目立っているおかげで僕に被害をくわえると妹によく思われないと考える人が増えたせいだと思う。
中学はそんな考えより、イジメが楽しいって人たちが結構いたからな~・・・。
そんなわけでクラスメイトは嫉妬と興味、あとはちょっとの殺意のこもった視線で迎えてくれます。
うちの学校は部活は別にやりたくなかったらやらなくていいという風潮なので僕は当然部活に所属することはなく、友達もいな・・作ってないので何処にも寄らずにまっすぐ帰るようにしている。
結構早めに帰ったはずなのに僕より先に家でくつろいでいる妹が居た。
「あ・・おかえりなさーい、美紅~飲み物用意してくれる?」
・・・ただいまって逆じゃない?それ?先に帰ってきたほうが普通は「用意するけど何が飲みたい?」とかじゃない?
うん・・いいんだけどね・・あと薄着すぎだよ?まだ結構肌寒いからね?
高校生になったことだし、一応兄の威厳とか出したほうがいいのかな?
出したほうがいいんだよね、よし!ちょっと頑張ってみよう!兄として!!
「ただいま蒼、何が飲みたい?冷たいの?暖かいの?どっちがいい?」
はい、ゴメンなさい・・言えませんでした。
だってほら、お兄ちゃんだし僕、妹の面倒みるのが先に生まれた者としての義務でしょ?
面倒を見てあげるってことで兄の威厳を保ってるんだよ!
「冷たいジュース」
「喜んで~!」
妹って可愛いよね???ね!!
異世界物とありますが異世界に行くまで結構なやり取りがありますのでお付き合いいただける方だけお付き合いください。(*´・ω・*)