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目次

挿絵(By みてみん)


「歴史は、繰り返すのではない。受け継がれるのだ。これは、お前の物語だ。」


父の彷徨、母の闘い、そして息子の宿命。二十世紀を駆け抜けた魂が、今、一つになる。青木家サーガ、堂々完結。


龍は、祖国を捨て、仮面を被る。父が探したアイデンティティを、母が守った誇りを、その胸に抱いて。


歴史は、繰り返すのではない。受け継がれるのだ。これは、おあなたの物語だ。時代の波に翻弄され、それでも生きる、すべての『傳人』たちへ。


光闇居士


プロローグ:龍の寝床


第一章:龍の安息

     1. 夜明けの変身

     2. 縁側の恋歌

     3. 甘く、痛む、夜の儀式


第二章:龍の飛躍

     1. 氷河期の面接室

     2. 溶けたるつぼの記憶

     3. 新たな航路

     4. 祝杯と家族


第三章:龍の精進

     1. 桜吹雪と電波の塔

     2. 雑用という名の塹壕戦

     3. 深夜のデザイナーと缶コーヒー

     4. 銭湯とラーメンと悪友と

     5. 埃まみれの企画書と小さな火種

     6. 三国志とデザインの化学反応

     7. 逆転のプレゼンテーション

     8. 始まりの祝杯と星空


第四章 龍の記憶

     1. 新たな旅券パスポートと古傷

     2. 愛の光芒

     3. 絶望の淵

     4. 真実と誓い

     5. 最後の結婚式

     6. 永遠の別れ

     7. 旅券パスポートの重み


第五章 龍の紅顔

     1. 狂気の時代のバーボン

     2. 炎の女神 ― 楊楊ヤンヤン

     3. 水の精霊 ― 無宣ウーシェン

     4. 風の妖精 ― 小黎シォーリー

     5. 狂宴の夜

     6. 闇への案内人


第六章:龍の初陣

     第一部:龍、東海の都へ

1.プロローグ - 新たな翼

2.第一印象 - 混沌の坩堝るつぼ

3.陰のある水先案内人

     第二部:昼の顔、夜の顔

4.初戦 - 文化の摩擦

5.宴の裏側

6.二人きりの対話

     第三部:闇の教典

7.祖母との再会

8.メンターの講義 - 鄧小平の芝居

9.メンターの講義 - 堕落の鉄則

     第四部:継承の儀式

10.最後の夜

11.共犯のベッド

12. エピローグ - 新たな龍の誕生

 

第七章:龍の不在

     1. 帰還、そして微かな違和感

     2. 謎の訪問者

     3. 不可解な行動の数々

     4. 突然の辞職、そして残された謎

     5. 一通の手紙と新たな旅立ち


第八章:龍の憐憫

     第一部:国家との契約

1. 窓のない部屋  

2. 家族の食卓、そして母の願い

    第二部:龍、仮面を纏う

3. 闇への第一歩

4. 堕落の階段

    第三部:龍、怪物を誘う

5. ターゲットの絞り込み

6. 壮大なトラップ

第四部:深淵の底で

7. 憐憫の刃

8. 新たな龍の誕生


第九章:龍の歪曲

    第一部:肉体の神殿

1. 癒しの女神 ― 王麗紅ワン・リーホン

    第二部:情欲の巣窟

2. 破壊の女王 ― 華々(カカ)

    第三部:歪曲された純愛

3. ロマンスの罠、純白の天使―墨湛吟モー・ジャンイン

4. 歪んだ告白

第四部:兄妹という名の駒

5. 兄との対面


第十章:龍の仕掛

    第一部:新たな標的

1. 香港の密会

    第二部:龍、罠を仕掛ける

2. 意図された偶然

3. 奇策 ― 炎のプレゼンテーション

    第三部:龍、女帝を懐柔する

4. 雨の夜の貸し借り

5. 契約の儀式


第十一章:龍の救出

    第一部:嵐の前の夜

1. 爪を研ぐ龍

2. 共犯者の祝杯

3. 感謝という名の愛撫

    第二部:龍、奇策を放つ

4. オペレーション・“金蟬脱殻”

5. 偽りの病

6. 開かれた扉

    第三部:龍、天を欺く

7. 奇蹟の十分間

8. 二人の「紅」

9. 龍の涙


第十二章:龍の失踪

    第一部:林祖苑の焦燥 ― 民間の闇より

1. 消えた龍

2. 痕跡を追って

    第二部:李霃帘の苦悩 ― 共産党の暗黒より

3. 女帝の誤算

4. 暗黒の独房

5. 女帝の決断

エピローグ:二つの祈り


第十三章:龍の系譜

    第一部:龍、故郷へ還る

1. 羽田の光

2. 桜の下の約束

    第二部:光の中の影

3. 平凡という名の奇跡

4. 過去からの系譜

5. 龍の覚悟


第十四章:龍の聖戦(上)― 奈落の底より

Ⅰ:空白の二ヶ月


第十五章:龍の聖戦(中)― 国家の奔流

Ⅱ:奔流の予感

Ⅲ:龍の帰還


第十六章:龍の聖戦(下)― 神々の宴

Ⅳ:皇帝の城

Ⅴ:悪魔との盟約


エピローグ:光と闇の羅針盤

       (語り部・母京海)

 シリーズの核心 ― 青木(張)家三部作、その最終章

本作『龍の傳人―光と闇の羅針盤』は、単独の物語として完結していながら、その実、二十世紀の激動を生き抜いたある家族の魂の軌跡を辿る、大河サーガ三部作の集大成にして、最終章である。


第一部:『楡の葉は大海を渡る』

父・張楡生(青木楡生)の物語。 日本人としての出自を持ちながら、戦後の混乱の中で中国人として生き、文化大革命の嵐を駆け抜け、再び日本の土を踏む。自らのアイデンティティを求め、大海を渡った男の、喪失と再生の物語。


第二部:『路 金色の星-京海物語』

母・兪京海の物語。 1950年代から70年代、建国初期の熱狂と、その後のイデオロギー闘争という、最も純粋で、最も残酷だった時代の中国を、知性と情熱で生き抜いた女性の成長活劇。


そして、完結編:『龍の傳人-光と闇の羅針盤』

息子・張義成(青木義成)の物語。 両親が背負った宿命とDNAを色濃く受け継ぎ、現代という、新たな混沌の時代を生きる。父の「境界人性」と、母の「不屈の魂」。その両方を継承した“傳人(後継者)”である彼が、自らの魂の羅針盤を探し求める、三部作の到達点。


この三つの物語は、それぞれが独立した作品でありながら、通底するテーマ、巧妙に配置された伏線、そして受け継がれる「血」の因果によって、緊密に連携している。前二作を読んだ読者は、『龍の傳人』の中に、楡生と京海の面影を見出し、物語の奥深さに感嘆するだろう。一方、『龍の傳人』から入った読者は、義成の行動の根源にある、両親の壮絶な人生に興味を抱き、過去の物語へと遡りたくなる。このサーガ構造こそが、本企画の最大の魅力であり、他の追随を許さない重厚さを生み出す源泉となる。


【作品概要】

タイトル: 龍の傳人-光と闇の羅針盤

シリーズ: 青木家サーガ・三部作 完結編

ジャンル: 大河ノワール・ロマン、国際経済サスペンス、世代を越える家族年代記

想定読者:

30代~60代の男女(重厚な大河小説、歴史小説、家族年代記のファン層)知的好奇心が旺盛で、骨太な物語を求める層

現代中国のリアルな姿や、日中関係の深層に興味を持つ層

キーワード: アイデンティティ、世代間の宿命、日中関係、経済戦争、インテリジェンス、官能、純愛、贖罪、光と闇


【コンセプト ― なぜ、今この物語なのか?】

「父の“喪失”と、母の“闘争”を継ぐ者。その魂は、時代の奔流にいかにして翻弄され、そして何を羅針盤として生きるのか」

本作は、単なるエンターテイメント小説ではない。激動の現代史を背景に、三代にわたる家族の壮絶な人生を通して、歴史に翻弄される個人の尊厳と、親から子へと受け継がれる“魂の宿命”を描き切る、重厚な人間ドラマである。

主人公・青木(張)義成は、単なる「境界人」ではない。彼は、父・楡生から「どちらにもなりきれない」というアイデンティティの葛藤を、そして母・京海から「理不尽な権力に屈しない」という不屈の闘争心を、そのDNAに色濃く受け継いだ、正真正銘の『龍の傳人』だ。


読者は、彼の視点を通して、以下の多層的なテーマを追体験することになる。


1.宿命の継承と、現代史の融合: なぜ義成は、かくも巧みに光と闇の世界を渡り歩けるのか。なぜ、かくも冷静に、巨大な悪に立ち向かえるのか。その答えは、前二作で描かれた両親の人生にある。父が経験した文化大革命の狂気、母が対峙したイデオロギーの欺瞞。それらの記憶が、無意識の内に、義成の行動原理を形成している。彼の物語は、両親の物語の、必然的な延長線上にあるのだ。


2.リアルな現代史の追体験:就職氷河期、9.11テロ、中国のWTO加盟、反日デモ、経済安全保障、レアアース輸出入制限、中国共産党のタブー「法輪功」迫害――。ニュースでしか知らない現代史の「点」が、義成の人生という「線」で結ばれ、生々しいリアリティを持って読者に迫る。 


3.国際インテリジェンスの世界: 本作は、スパイ小説の興奮も内包する。正規の外交では描かれない、水面下の情報戦、経済戦争のリアル。国家の「非正規ダーティ」な任務を背負った男の、知略と胆力が試されるサスペンスフルな展開が、読者を飽きさせない。父が政治の嵐を生き抜いたように、息子は経済の戦場を駆け抜ける。


4.魂を揺さぶる「女性」たち: 物語を彩るのは、義成の人生の各ステージを象徴する、魅力的な女性たちである。純愛の象徴・李殷、日本の仲間・高藤千芳、闇への案内人・林祖苑、そして彼の堕落と孤独を映し出す共産党若き幹部の李霃帘や「紅顔知己」の小姐たち。彼女たちは単なるヒロインではなく、彼の人間性を映す「鏡」であり、物語に官能的な艶と、深い奥行きを与える。母・京海が、その知性と情熱で時代を切り拓いたように、義成の周りの女性たちもまた、それぞれの強さで、彼の運命を動かしていく。


5.「ピカレスク(悪漢)」の先の、救済: 主人公は、目的のためには非情な手段も厭わない「悪漢」である。しかし、読者は彼の根底にある、愛する者を失った巨大な「空洞」と、理不尽に対する「憐憫」の情を知ることで、単なる悪人として断罪することができない。彼の堕落が、実は巨大な悪に立ち向かうための「擬態」であると知った時、物語は単なるノワールを超え、父と母が求め続けた「人間の尊厳」を取り戻すための、魂の救済を巡る壮大な叙事詩へと昇華する。


この物語は、混沌とした現代において、自らの「正義」とは何か、何を信じ、何を羅針盤として生きていくべきかを、読者一人ひとりに鋭く問いかける、「魂の羅針盤」となるだろう。そして、それは同時に、歴史という大きな物語の中で、我々一人ひとりが、いかにして親の想いを継ぎ、自らの物語を紡いでいくのかを問う、普遍的な家族の物語でもある。

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