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父との約束

「そうか、だけどちゃんと学園に通う準備をしないと行けないよ?」


「うっきゃ。学園に通う準備もするっきゅ」


リオンに言われ、リーゼは頷くとステーキをパクりと食べてモグモグする。


「学園と冒険者を両立させるなら、冒険者になってもいい。ただし、両立できないなら駄目だ」


「うっきゃあ!?父様、両立頑張りますっきゅ!!」


リオンがウインクして言うと、リーゼは目を輝かせて力強く答えた。


「冒険者になれば広い世界を知ることが出来る。それも大事だからね。両立頑張りなさい」


「はいっきゅ!!」


リオンに言われて、リーゼは頷くのだった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「さて、どうするか考えるきゅ」


夕食後、自室に戻ってパジャマに着替えたリーゼはベッドに座って考えていた。


「学園と両立なら……どっちも全力でやるっきゃ。まずは冒険者の仕事をもう一度勉強するっきゅお」


ヤル気満々のリーゼは、冒険者の本を取り出すと読み始める。


「お嬢様」


「うっきゅ?その声はアクセルっきゅ?」


天井から声がして、リーゼが見上げて首を傾けた。


カタンッスタンッ


「うっきゅす」


天井からアクセルが着地すると、リーゼに頭を下げる。


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