王城、国王の私室にて
「承知致しました」「それでは先に失礼します」
バーバラとアクセルは一礼すると、リーゼをアクセルが抱き上げてその場から姿を消した。
「私達は後始末をしましょう」
リオンは周りを見回して言う。
「怪我人は並べ」
「傷の重症度に分けて列を作ります」
レギオンとローレアも声掛けをするのだった。
チビエマ王城。エマネットの私室では。
「ビオレンス大叔父上、ノックくらいして下さると嬉しいのですが……」
Yシャツ姿のエマネットは苦笑する。
『これはすまん、何せ時間がないものでな。リオン、レギオン、ローレアは全く使い物にならなかったぞ。リーゼが私を召喚して居なければ全滅する所だった』
向かい側のソファーに座ると、ビオレンスは苦笑いした。
「それ程までとは……御助力感謝致します。それで私に会いに来たと言う事は……他にも何かあったのですね?」
『うむ、裏で糸を引いていた者を逃してしまったが……その気配がチビエマだった。それも知っている者と同じ魔力でな』
エマネットに言われ、ビオレンスは答えた。
「……まさか、行方不明の父と側近ですか?」
気付いてエマネットは目を見開いて問い掛ける。
『確定ではないが……恐らくは』
ビオレンスも頷いた。
「この事はリオン達にはまだ?」
『言っておらん』
エマネットに聞かれビオレンスも頷く。
『目的も分からぬし、チビエマを裏切る意図も分からんわ』
「そうですね、この事は僕も内密に調べてみます」
ビオレンスにエマネットも頷いた。




