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神世魔法
『身体が……再生しない!?』
『何で!?どうして!?』
アンデッドキングとアンデッドクイーンは混乱する。
『当然であろう。神世魔法で攻撃された者は再生できん』
ビオレンスはリーゼの元へ瞬間移動する。
『リーゼよ、よくぞ頑張ったな?後は私に任せなさい』
優しく微笑んでビオレンスはリーゼに言うと、頭を優しく撫でた。
『お祖父様、後は御願い致します』
リーゼは疲れたのかそのまま意識を失ってしまった。
ビオレンスはリーゼをそっと横たえると、アンデッド二体に視線を向ける。
『チビエマ族を侮る国々を滅ぼしたつもりだったが……またこう言った輩が増えるとはのう。月日が立つのは早いものだ』
ビオレンスは呆れたように言うと、右手を上に翳す。
『ふむ、裏で糸を引いてる者もいるようじゃな』
気付いたビオレンスは目を細めると、左手も上に翳した。
その左手をある方角に翳すと、上空から出現した光の剣が飛んでいく。
「くっ!!」
仮面の男は光の剣から何とか逃れようとするが、追ってくるので闇の剣を出現させぶつける。
光と闇の剣は相殺して光の残滓となって消えた。
「……神霊魔法……中々の脅威ですね。此処は退くと致しましょう」
仮面の男は闇に溶けるように消え去った。
……む……相殺させて退いたか……あの気配は……厄介じゃのう。
ビオレンスは溜め息をつくと、肩を竦める。




