面影
「父様!!大丈夫ですかきゅ!?」
リオンを探し出すと、着地してリーゼは駆け寄る。
「リーゼ……何故此処に?」
リオンはびっくりして目を丸くする。
「アクセルとバーバラに冒険者体験をさせて貰ったのです。異変を感じて戻って来たのですが……まさかこんな事になるなんて」
リーゼはリオンの右腕を引いて建物から引っ張り出す。
「早く……逃げなさい。此処は危険だ」
リオンはリーゼに言うが……
「いいえ、逃げません。Zランクでも勝てない魔物なら、私が神霊魔法を使います」
キリッとした目でリーゼはリオンに言う。
「駄目だ!!それではリーゼに負担が大きすぎる!!」
「ですが、このままでは被害が拡大してしまいます!!」
リオンとリーゼは言い合いになってしまった。
「父様、私を信じて任せてください」
「リーゼ……」
リーゼに言われ、リオンは戸惑うが……。
「私が皆を助けたいのです」
ヤル気満々にリーゼは言った。
だが、その姿がリオンにはビオーナに重なって見えた。
『私が皆を助けたいのですわ』
笑って言ったビオーナの笑顔に。
……あぁ、やっぱり……リーゼはビオーナに似ている。
リオンは思わず遠い目をすると、呆れたように苦笑した。
「アクセル、バーバラ……リーゼを任せたよ」
「「御意」」
リオンに命じられ、アクセルとバーバラは答えた。
「そう言う事なら……」
「私達も協力致します」
レギオンとローレアも、ゆっくりと立ち上がる。




