仮面の暗躍
上空にリオンが佇んで居た。
「チェインデスサウザンド」
リオンが唱えた途端、死の亡者達が出現し、アンデッドキングとアンデッドクイーンにしがみつく。
『何よこれっ!?』
『うわぁぁっ!!』
あっという間に、二体のアンデッドは亡者に呑み込まれてしまう。
「リオン、ナイスタイミングだぜ」
レギオン・ナイトナックル。チビエマ王国騎士団長。
「先行しすぎなんですよ、二人で来てる意味が無くなります」
リオン・フォン・エリシェンド。チビエマ王国魔術師団副団長。
「Zランクのレギオンさんにリオン様が二人も!!」
「チビエマ王国の最強戦力が二人も来た!!」
「これで勝ったも同然だ!!」
冒険者達も安心して叫んだ。
その様子を仮面の男が少し離れた教会の屋根上で見ていた。
「Zランクのリオンとレギオンですか。厄介な二人ですね。今までチビエマ最強戦力で悉く邪魔をされて来ました。今回は……そうは行かせませんよ」
苦笑した仮面の男は呟くと、右手に持つ水晶に魔力を送る。
すると、アンデッドクイーンとアンデッドキングの目が赤く光り、亡者を引き剥がしながら立ち上がった。
「おいおい……嘘だろ?俺の拳受けてリオンの亡者も引き剥がすとか……」
レギオンは目を丸くして拳を構える。
「魔力が変わりました。恐らく外部から干渉を受けてると思われます」
冷静にリオンは分析して告げた。




