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唸る拳!!
パキパキパキッ
『チビエマのくせに人間に化けるなんて……』
私の氷を……無理矢理動かして砕くなんて……
アンデッドクイーンの動きに、ローレアは目を見開く。
『生意気なんだよ……小人の癖に……』
パキパキパキッ
アンデッドキングも動き出してローレアを見下ろす。
……私の氷なんて関係無い……こいつら自力で動いている!!
ローレアは気付くと、青ざめて冷や汗を流す。
「ローレアさんのアイスエッジが効いてない!?」
「こいつら化け物か!?」
冒険者にも同様が広がる。
『ピーピーわめくなよ……鬱陶しい……チビエマは小人らしく潰れて死にな!!』
ブンッ
アンデッドキングがローレアに拳を振り下ろした。
パキパキパキッ
「くっ!!」
ローレアも氷で防ぐが、氷が砕かれて拳を止めることが出来ない。
「……俺の女に手を出してんじゃねえーよ」
そこへ、アンデッドキングの頭上に軍服の青年が現れる。
赤い髪の白い軍服の青年は、右手に魔力を収束させると……
「グラビティナックル!!」
『げばあっ!!』
急降下して右頬を殴り付け、アンデッドキングをぶん殴った。
アンデッドキングは吹っ飛び、仰向けに倒れる。
「よぉ、ローレア!!無事か!?」
青年はニカッと笑ってローレアに言う。
「レギオン、遅いですよ」
ローレアは苦笑いした。




