第21話「影法師との幹部戦〜アリア&リオ共闘・初陣」
第3章
影法師本隊――黒い霧のような魔力が渦巻く大空洞。
中心に立つのは、影法師幹部 “黒爪”。
その背後で、影に縛られた兵が無数に蠢いている。
アリアが杖を握りしめる。
その横でリオは無言。
俺は二人の足元で青く光っている。
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■対峙
黒爪「ようやく来たな…“暴走魔女”と“裏切りの影”……そして、場違いなスライム一匹。」
アリア「暴走なんてしない。今の私は、誰かに頼らず、自分の魔法で戦う!」
リオ「……お前たちの支配は、ここで終わる。俺自身の意志でな。」
俺
(緊張でぷるぷる震えるが…ふたりの後ろ姿に不思議と恐怖はない。)
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■戦闘開始
黒爪「影縛り──《シャドウ・バイト》!」
地面から黒い腕が伸び、三人を一気に掴み上げようとする。
アリア「来る……リオ、合わせて!」
リオ「了解だ。《影断ち》!」
アリアが光の魔法陣を展開し、
リオは影を切り裂く特殊剣を抜き放つ。
二人の魔力が交差し、黒い腕が吹き飛ぶ。
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■共鳴(アリア×リオ)
アリア「リオ……こんなに呼吸が合うなんて、少しびっくり。」
リオ「俺もだ。だが悪くない。」
俺
(何だこの青春感! いや今は感想言ってる場合じゃない!)
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■黒爪の本気
黒爪が腕を広げ、背中から巨大な影狼が形成される。
黒爪「“影狼王”――喰らえッ!!」
巨大な影が咆哮を上げて突進。
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■アリアの覚悟
アリア「私が受け止める! リオ、後ろから魔力核を狙って!」
リオ「無茶だアリア!!」
アリア「もう、逃げないって決めたの!!」
アリアの全身が淡い蒼光に包まれ、
魔力がさらに高くうねり上がる。
俺
(アリア……強くなったな。)
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■連携フィニッシュ
アリアの光壁が影狼の突進を押しとどめる。
その間にリオが影に飛び込み、
黒爪の胸元――影核へ剣を突き立てる。
リオ「これで終わりだぁぁっ!!」
黒爪
「ぐっ……! な、なぜだ……影が……破られる……!」
影狼が霧のように消え、黒爪が膝をつく。
アリア「リオ! 無事……?」
リオ「ああ。終わった。」
俺
(すごい……二人が、本当に強い……!)
黒爪は崩れ落ち、闇の霧となって消滅した。
【エピローグ⑰】「スライムの"蒼核"異変」
戦いが終わり、アリアとリオは肩で息をしながら座り込む。
アリアが微笑む。
アリア「スライム、ありがとう。あなたが支えてくれたから……私、折れずに戦えた。」
俺
(アリア……)
リオも俺を見て言う。
リオ「お前の魔力、さっき戦闘中ずっと……変に震えてた。大丈夫か?」
俺
(えっ……?)
自分の体を見下ろすと――
中心の 蒼い核が脈動している。
ドクン…ドクン…
いつもより強い。熱い。
まるで何かが目覚めようとしているような。
アリア「そんな……スライムのコアが……光ってる?」
蒼光が周囲をほんのり照らす。
俺
(な、なんだこれ……?
体が……勝手に……!)
蒼核の光が一瞬だけ強烈に輝いた。
リオ「また進化か? それとも――別の何かが……?」
アリアが不安げに、俺をそっと抱き上げる。
アリア「大丈夫だよ。何があっても……私たちが一緒にいる。」
その言葉に反応するように、
蒼核が穏やかに光を落ち着かせた。
しかし、胸の奥に嫌な予感が残る――
この“蒼核の異変”は、
ただの進化ではない。
何か大きな運命の引き金になる。




